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Apr 25, 2024

母の日はカーネーションで感謝の気持ちを|くらしの花図鑑

母の日の由来

ある一人の少女の活動がきっかけ

母の日が広まったきっかけは、アメリカ在住のアンナ・ジャービスという、一人の少女の活動がきっかけと言われています。アンナの母は生前、「マザーズデー・ワーク・クラブ」を立ち上げ、病気で苦しむ人たちへの募金活動を行ったり、南北戦争時代に負傷兵のケアを行うなど、様々な献身的な活動を行いました。まだ女性の立場が弱かった時代に「母親」としての社会活動を行った、勇気ある素敵な人だったのです。

そんな母が亡くなった2年後の1907年の5月に、アンナは母の活動を讃え、追悼する会を教会で開きました。そのときに参列者に配られたのが、アンナの母が好きだった白いカーネーションの花。

アンナの活動は人々の感動を呼びアメリカ中に広がっていきました。そして1914年、当時のアメリカ大統領がアンナの母が亡くなった5月の第2日曜日を「母の日」と制定し、アンナの念願叶って国民の祝日となったのです。

2024年の母の日は5月12日日曜日

日本では明治の終わり頃に母の日が伝わったと言われています。第二次世界大戦中は祝祭が禁止されていたため、母の日の歴史は一度途絶えたものの、戦後の1949年にアメリカの影響で再び母の日が定められました。以降は、日本でも毎年5月の第二日曜日は母の日とされています。

母の日におすすめのお花と選び方

母の日におすすめのお花

カーネーション

 

先述した通り、アンナが母の追悼式で配った白いカーネーションをきっかけに、カーネーションは母の日のシンボルフラワーとなりました。実は、カーネーションには色別に花言葉があるんです。母の日に贈るお花は、お母さんの好きな色だけでなく、花言葉から選んでみてはいかがでしょうか。ただし、アンナのエピソードから、白いカーネーション=亡くなった母へ贈る というイメージ・花言葉が定められているので、ご健在のお母さんには送らない方がベターでしょう。

 

◆カーネーションの色別花言葉

赤:「母への愛」「純粋な愛」
白:「あなたへの愛情は生きている」「尊敬」
ピンク:「温かい心」「感謝」「気品」
黄色:「美」「友情」
オレンジ:「清らかな慕情」「あなたを愛します」
紫:「気品」「誇り」
青:「永遠の幸福」

 

カーネーションは品種改良が進んだこともあって、上に挙げた色の他にもカラーバリエーションがかなり豊富になりました。ニュアンスカラーやグラデーション、2色兼ね備えたものなど、どれもとてもかわいいので迷ってしまうほど!また、色だけではなく花びらの形も様々あったり、最近では「ありがとう」という文字が印字されたカーネーションも見かけます。ぜひお母さんにぴったりのカーネーションを見つけてみてくださいね。

バラ

 

「花の女王」と呼ばれているバラ。素敵な人への贈り物の定番としてやっぱり外せません。贈りたいカーネーションの色に合ったバラを組み合わせて、花束やアレンジメントにするもよし、お母さんの好きな色のバラ単体で花束にしても◎
先述の通り母の日には白いカーネーションは避けた方がいいでしょう。でも白色のお花をあげたいな…という場合は白いバラがおすすめ。「純潔」「深い尊敬」という花言葉を持つので、母の日にぴったりです。

 

花言葉:「愛」「美」

 

シャクヤク

 

母の日の時期に旬を迎えるシャクヤク。この連載でも度々取り上げていますが、ボリュームたっぷりのドレスのような、見事な美しさを持つお花です。香りも良く、プレゼントにはもってこい。完全に花が開く前の少しほぐれた蕾の状態でプレゼントすると、花が開いていく過程も感じられておすすめです。

 

花言葉:「恥じらい」「はにかみ」「つつましさ」「謙遜」

 

アジサイや胡蝶蘭の鉢

 

母の日の贈り物としてスタンダードになりつつあるのがアジサイや胡蝶蘭の鉢物。切花よりも長く楽しめるところや、「ちょっと王道とは違うプレゼントにしたい」「カーネーションはマンネリ化してしまった」という方にもおすすめです。アジサイはボリュームたっぷりで、華やかなものが好きな人にぴったり。胡蝶蘭は、ミディサイズのコンパクトなものがおすすめ。仰々しくなく、手入れもしやすく喜ばれます。ただし、鉢には「根付く=寝付く」という意味があることから、療養中の方には贈らないように注意しましょう。

 

アジサイ
全体の花言葉:「家族」「団欒」「和気あいあい」
色別の花言葉:「元気な女性」「寛容」(ピンク)、「寛容」「一途な愛情」(白)

胡蝶蘭
花言葉:「幸福が飛んで来る」「純粋」

 

「感謝」の花言葉を持つお花

 

他にも、「感謝」の花言葉を持つお花があるのでご紹介します。こちらもぜひ取り入れてみてください。

 

花言葉が「感謝」のお花
・ピンクのバラ
・ピンクのガーベラ
・トルコキキョウ
・かすみ草
・レースフラワー

母の日にお花を贈る時のポイント

事前予約がおすすめ

母の日は、一年で最もお花屋さんが混雑する時期。母の日の前日や当日はかなり混み合い、長時間並ばなければならなかったり、希望のお花が売り切れていたりするといったことが起こります。余裕がある時期に予約することで、店員さんとゆっくり相談できたり、受け取りがスムーズになります。予約は一週間くらい前までがおすすめです。

お花のスタイルはお母さんに合わせて

どんなお花にしようかと悩んだときは、お母さんの好みや、イメージで選ぶのがおすすめ。また、お花のスタイルもお母さんに合わせて選ぶと良いでしょう。お花を生けるのが好きなお母さんには、花束やブーケなど花瓶を使って生けられるお花を、忙しかったり、お手入れが苦手なお母さんには、生ける手間いらずのアレンジメントがおすすめです。もちろん、一輪でも十分想いは伝わりますよ。

母の日にお花と一緒に贈ると良いプレゼント

手紙

 

感謝の気持ちを伝えるならやっぱりお手紙。普段は照れくさくて伝えられない気持ちを、ゆっくりじっくり、言葉にしてみるのはいかがでしょうか。

お菓子

 

お花と相性がいいのはお菓子。食卓にお花も飾りつつ、一緒にティータイムを楽しむのも良いですね。

手作りごはん

 

もしいつもお母さんがごはんを作ってくれているなら、母の日は手作りごはんをプレゼントしてみるのはいかがでしょう。誰かが気持ちを込めて作ってくれるごはんは、きっと格別なものになるはず。

入浴剤やアロマ

 

いつも頑張ってくれているお母さんに、ひとときのリラックスをプレゼント。事前に好きな香りをリサーチしておくと、買うときに迷わないのでおすすめです。

いつも言えないありがとうを、花に託して。

 

お母さんは身近な存在だからこそ、なかなか感謝の気持ちを日常的に伝えられない、という人方も多いはず。母の日という機会を活用して、お花の力も借りて、いつもは伝えられない感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。一輪でも、花束やアレンジメントでも。あなたがお母さんを想って選んだお花やギフトはきっとあなたの気持ちを届けてくれるはずです。
素敵な母の日にしてくださいね。

花と緑をこよなく愛するお花屋さん。 日々の暮らしがちょっぴりハッピーになるような、花や緑との関わり方をお届けします。

花屋WAKAflower(わかフラワー)