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May 25, 2024

インテリアグリーンは切花で取り入れる 緑ある暮らしのススメ|くらしの花図鑑

インテリアグリーンは、室内で飾って鑑賞を楽しむグリーンのこと。観葉植物とも言います。鉢物の植物をイメージされる方が多いかと思いますが、今回は「切花」でグリーンを取り入れる方法・おすすめのグリーンをご紹介します。「緑のある暮らしには憧れるけど、ちょっと勇気が出ないな…」「どんな植物が部屋に合うかわからないな…」と思っている方、必見です。

インテリアグリーンとは

インテリアグリーンの効果

インテリアグリーン

 

インテリアグリーンはお部屋をおしゃれに演出してくれる以外にも、素敵な効果がたくさん。植物の緑色や、自然のものを取り入れることは、ストレスや緊張感を緩和し、リラックス効果があると言われています。また植物には空気清浄効果もあるので、お部屋全体の清潔感を引き上げてくれますよ。

鉢と切花の違い

インテリアグリーン鉢

 

先述の通り、インテリアグリーンは「鉢物」のイメージが強いですよね。ここからは鉢物と切花のグリーンの違いをお伝えします。

見た目

鉢物はほとんどの場合、土に根付いた植物なので、イメージとしては「どっしり感」「安定感」があります。対して切花のグリーンは花瓶で水に生けて取り入れるので、「抜け感」「軽やかさ」を演出することができます。花瓶を気分によって手軽に変えることもできます。

お手入れ

鉢物のお手入れは、水やりがメイン。植物の品種や季節に合わせた頻度で行いますが、大体1〜3週間に一度くらいのペースなので、比較的お手軽です。切花グリーンのお手入れは、水替えや切り戻しなど、お花のお手入れと同じ手順で行います。(詳細は後述します)

寿命

鉢物のグリーンは土に根付いている分、寿命はかなり長く、年単位で持ちます。対して、切花のグリーンには根がついていないので、持ちは長くて数週間程度。寿命が短い分、種類をその都度変えられるので、飽きが来やすい人に合っているかもしれません。

価格

鉢物は大きさや品種によってピンキリですが、大体数千円〜数万円。切花は数百円〜5000円以下で入手できることがほとんどなので、気軽に手に入れることができます。

切花グリーンは手軽さを生かして楽しむ

先述の通り、切花グリーンの特徴としては以下を挙げました。

 

・軽やかな見た目で、花瓶を使ったイメチェンが叶う
・寿命は鉢に比べて短めで、色々な種類のグリーンを試せる
・鉢よりも価格が低く取り入れやすい

 

鉢物に比べて、全体的に「手軽に取り入れられる」のが切花グリーンのよさ。

・気分や季節で衣替えのように楽しむ
・鉢の観葉植物を取り入れる前のシミュレーションとして取り入れてみる

など、手軽さ・柔軟さを生かして楽しんでみてください。

おすすめのグリーン切花

ユーカリ

ユーカリ

 

まず取り入れやすいのはユーカリ。メジャーな品種は丸い形の葉ですが、笹のような細長い形の葉を持つ「笹葉」や、ハートの形の葉を持つ「ポポラス」、笹葉よりも細くて細かい葉をたくさんつける「ニコリー」など、さまざまな品種があります。正直全部可愛いんです…!茎もしっかりしていて、少しくすんだ色味がお部屋をおしゃれにしてくれます。ユーカリ特有の爽やかな香りもGOOD。枯れた後もドライフラワーになるので一石二鳥です。

 

ユーカリの花言葉:「再生」「新生」「永遠の幸せ」

オリーブ

オリーブ

 

鉢の観葉植物としてもポピュラーなオリーブ。葉の表面と裏面の色が違うので、そのコントラストを楽しめます。ユーカリよりも葉が細かく、繊細さがあるので、少し落ち着きのある場所に生けると雰囲気にマッチします。オリーブの中でも「ロシアンオリーブ」という品種は全体が銀色がかっていて、シックな雰囲気にぴったりです。

 

オリーブの花言葉:「平和」「勝利」「知恵」

ドラセナ

ドラセナ

 

一本の茎からいくつもの葉が一気に広がる形のドラセナ。そのスタイリッシュさとボリューム感は、1〜2本生けるだけで部屋をぐっとおしゃれにしてくれます。切花のドラセナは、葉の色や模様・形の種類が豊富なので、お部屋の雰囲気やその時の気分に合わせてお気に入りの子を自在に選べますよ。

 

ドラセナの花言葉:「幸福」「永遠の愛」「隠しきれない幸せ」

モンステラ・アレカヤシ

モンステラ

▲モンステラ

 

アレカヤシ▲アレカヤシ

 

夏らしさを楽しむなら、この2種類がおすすめ!
モンステラは南アメリカの熱帯地域が原産、アレカヤシはマダガスカルなどの熱帯雨林が原産で、どちらも南国の雰囲気を演出することができます。

モンステラはツヤ感のある大きな葉っぱに、切れ目や穴が空いている葉の形が特徴。「幸運を呼ぶ観葉植物」としても有名です。

アレカヤシはいくつもの細い葉が羽のような形を構成しているグリーン。モンステラよりも涼しげな印象になります。

 

モンステラの花言葉:「嬉しい便り」「壮大な計画」
アレカヤシの花言葉「元気」「勝利」

アセビ・ドウダンツツジ

アセビ

 

どちらも、ツツジ科の枝物。枝物=木の質感をお部屋に取り入れることができます。また、枝物は葉物よりも持ちが良いんですよ。アセビは、ドウダンツツジに比べて肉厚でツヤ感がある葉が特徴。枝も若干ゴツゴツした質感があります。
ドウダンツツジは、光に透ける薄い緑色の葉が特徴。枝もサラサラとした質感で、色も薄めです。
シックな雰囲気やしっかりめの緑がお好みの方はアセビが、爽やかな雰囲気が好みの人にはドウダンツツジがおすすめです。

 

アセビの花言葉:「献身」「清純な心」
ドウダンツツジの花言葉:「上品」「節制」

インテリアグリーンのおすすめの飾り方

インテリアグリーンにおすすめの花瓶

インテリアグリーンにおすすめの花瓶

インテリアグリーンにおすすめの花瓶

 

切花のグリーンをうまく生けられる花瓶の特徴としては、「口が広め」「寸胴型」「下膨れ型」「ピッチャー型」です。

 

・「口が広め」:切花のグリーンは、茎や枝が太いことが多いので、口が広めの花瓶だと窮屈な生け方にならずに済みます。
・「寸胴型」:口が広く、デザインとしても生け方としても安定しやすいのが寸胴型。初めは直径10センチ以上の寸胴型の花瓶を選ぶと心配ありません。
・「下膨れ型」:口よりも底に膨らみがある形のことを指します。底面積が広いことで、グリーンにうまく角度をつけて生けることができます。
・「ピッチャー型」:ちょっとおしゃれに生けてみたい!という人におすすめの形。口も広く、下膨れ型、且つおしゃれで可愛く生活に馴染むデザインなんです。

 

また、どのデザインの場合も、ある程度の高さがある花瓶を選ぶと安定感が増します。(目安はグリーンの1/3程度の高さ)

素材

インテリアグリーンにおすすめの花瓶

 

グリーンを生ける時におすすめなのが、「できるだけシンプルなデザイン」の花器。グリーンの自然の美しさを際立たせてくれます。クリアガラスや、白・黒単色の陶器などがおすすめです。

インテリアグリーンの置き場所

リビングに置かれたインテリアグリーン

 

グリーンの置き場所は自由自在。風水的にも良い効果があるとされています。

 

・玄関:「気」の入り口なので特に風水的に◎ 家に入った瞬間から爽やかな気持ちになれます。
・リビング:家族が集まる場所にグリーンを置くと、家族円満に良いとされています。季節ごとに色々なグリーンを生けて、おうち全体の雰囲気を切り替えるのも楽しいですね。
・ダイニング:食事とグリーンの相性は抜群。お料理をより美味しそうに際立たせてくれます。
・水まわり:洗面所やキッチンなどの水回りを、グリーンで清潔感ある印象に。水場の近くなので、お手入れもしやすいです。

 

また、鏡の近くに置くとグリーンが鏡に反射して、ボリューミー・おしゃれな雰囲気になります。ぜひ参考にしてみてくださいね。

インテリアグリーンのお手入れ方法

インテリアグリーンをハサミで切ってお手入れ

 

切花のグリーンは、お花に比べてお手入れの頻度は少なめでOK。ですが、しかし長持ちさせるにはこまめ・丁寧なお手入れがおすすめです。

 

・水替えは1~2日に1回
水を変える基準としては「水が若干濁ってきたら」ですが、大体1~2日に1回程度の頻度を目安してください(冬場は3~4日に1回でもOK)

 

・切り戻しで長持ち
水替えの際は、茎の切り口を少しだけ切って、切り口を新しくする「切り戻し」と呼ばれる作業をしましょう。切り口が新しくなることで、新鮮な水を取り込みやすくなり、長持ちに繋がります。
枝物などが太くて切りにくい場合は、縦に切り込みを入れたり、皮をナイフなどで剥ぐといいですよ。

 

・延命材も活用
お水を入れ替えたら、延命剤を一緒に入れると◎水が汚れにくくなったり、グリーンに栄養が行き渡ることで長持ちします。

 

・霧吹きで表面にも潤いを
空気が乾燥していると、葉の表面から水分が蒸発して、萎れたり枯れてしまう原因になることも。水分を表面からも補充してあげるために、こまめに霧吹きを吹いてあげましょう。

お部屋にグリーンを取り入れて、日々をちょっぴりハッピーに

インテリアグリーンを部屋に飾る

 

切花のグリーンは、何より手軽に・自由に楽しめるのが魅力的なポイント。
その手軽さと種類の多さを生かして、お洋服やアクセサリーを選ぶように自由にお部屋のコーディネートを楽しんでみてくださいね。

花と緑をこよなく愛するお花屋さん。 日々の暮らしがちょっぴりハッピーになるような、花や緑との関わり方をお届けします。

花屋WAKAflower(わかフラワー)