しっとりとして、粘り気のある独特な食感の里芋。汁物や煮物に使用する場合が多いですが、もっといろんな調理アイデアがあったら、里芋をより美味しく味わえますよね。こちらの記事ではアレンジしやすく、すぐに取り入れることのできる簡単な里芋レシピを紹介します。
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里芋の調理バリエーションを増やそう
里芋は汁物・煮物以外に、炒め物や揚げ物などアレンジしやすいのも特徴の1つ。料理の方法や味付け次第で、いろいろな姿を見せてくれるのが里芋の魅力です。ここからは調理方法別のおすすめ簡単レシピを紹介していきます。
大人も子供も喜ぶ炒め物レシピ
ねっとりとした食感で食べ応えのある里芋を炒め物に取り入れることで、ボリュームをアップさせます。こちらではメインのおかずとしておすすめのレシピを2つ紹介します。
里芋と豚こまの照り焼き
甘辛い味付けで、子供から大人まで人気の照り焼き。しっかりとした味付けのたれが絡み、ご飯がすすむ逸品です。
<材料:2人分>
・里芋:300g
・豚こま肉:250g
・青ネギ:好みの量
・片栗粉:適量
・サラダ油:大さじ1
[A]
・塩こしょう:少々
・酒: 大さじ1
[B]
・酒:大さじ2
・みりん:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・しょうゆ:大さじ2
<下ごしらえ>
里芋は皮をむいてひと口大に切る
<作り方>
- ボウルに豚こま肉と[A]を入れて揉み込む
- 1の豚こま肉を一口大の大きさにぎゅっと丸める
- 2に片栗粉をまぶす
- サラダ油をひいたフライパンで豚こまボールを転がしながら焼く
- 肉の色が変わったら、里芋を加えて中火で炒め、蓋をして10分間蒸し焼きにする
- 5に[B]の調味料を加え、中火で煮詰める
- 具材に調味料が絡まったら器に盛り付け、お好みで青ネギを添えたら完成
里芋のベーコンバター醤油炒め
里芋のとろんとした食感と、ベーコンの香ばしさの相性が抜群な里芋のベーコンバター醤油炒め。バターのコクが里芋の美味しさをひきたたせる、癖になってしまう一品です。
<材料:2人分>
・里芋:8個
・ベーコン:80g
・和風だし:小さじ1
・醤油:大さじ1
・バター:大さじ1
・オリーブオイル:適量
<皮付きの里芋の下ごしらえ>
- 皮付きの里芋を使用する場合は、土などをきれいに洗い落とし、皮付きのまま包丁で表面にぐるっと浅く切れ目を入れる。
- 加熱容器に入れてラップをし、電子レンジで600Wで4分ほど加熱する
- 串などで刺して、スッと通るくらいまで柔らかくなっていたら加熱完了
- 水を張ったボウルに加熱した里芋を入れて、手で皮を剥く
<作り方>
- 加熱して皮を剥いた里芋を一口大に切る
- ベーコンを短冊切りにする
- オリーブオイルを引いたフライパンでベーコンを炒める
- ベーコンに焼き色がついたら、里芋を入れてさらに炒める
- 4に和風だしを投入し、混ぜ合わせる
- 5に醤油を入れて全体に馴染ませたら、バターを入れて全体に絡めたら完成
食感がクセになる揚げ物レシピ
里芋を揚げ物にするのもおすすめです。里芋ならではのねっとりとした食感と揚げた衣のサクサクとした食感が癖になります。
里芋のから揚げ
から揚げといえば、ごはんが進むおかずとして、またおつまみにも年齢を問わず人気のあるレシピです。さっぱりとした味付けと里芋のホクホクとした食感にお箸がどんどん進みますよ。
<材料:2人分>
・里芋:3個
・塩(里芋の下処理用):小さじ1/4
・醤油:大さじ1/2
・砂糖:ひとつまみ
・旨味調味料:ひとつまみ
・片栗粉大さじ:約大さじ2(里芋の周りに白い粉が残るくらい)
・油:適量
<皮付きの里芋の下ごしらえ>
- 里芋を皮ごと洗って皮を剥き、食べ安い大きさに切って、耐熱容器に入れる
- 下処理用の塩を1にいれて、里芋に揉み込んでぬめりをとる
- 2を水洗いする
- 3に水大さじ1(分量外)を入れてラップをし、爪楊枝などでラップの表面に穴を数箇所開ける
- 4を電子レンジで500W5分ほど加熱し、串が通るくらい柔らかくなたら下ごしらえは完了
<作り方>
- ボウルに下ごしらえをした里芋を入れ、醤油を入れる
- 1に砂糖と旨味調味料を入れて混ぜ合わせる
- 味を馴染ませるために、しばらく置いて冷ます
- 3が冷めたら片栗粉を入れて、まぶす
- 里芋が浸るくらいの量の油で4を揚げる
- こんがりと揚げ色がついたら完成
里芋コロッケ
サクサクの衣と、里芋のクリーミーさが特徴の里芋コロッケ。じゃがいもで作るコロッケとは違った、ねっとりとした濃厚な味わいがクセになります。ソースをかけなくても、中の合挽き肉に味をつけているので、そのまま食べても美味しいですよ。
<材料:2人分>
・里芋:500g
・合挽き肉:100g
[A]
・酒 :大さじ2
・みりん 大さじ
・醤油 大さじ1
・薄力粉:適量
・卵:2個
・パン粉:適量
<皮付きの里芋の下ごしらえ>
- 里芋の土を落とすようにしっかりと洗う
- 皮付きのまま包丁で表面にぐるっと浅く切れ目を入れる。
- 鍋に里芋を入れて、被るくらいまで水を入れて強火にかける
- 3の水が沸騰したら弱火にし、10~15分茹でる
- 里芋が柔らかくなったら、ザルにあげて粗熱を取る
- 熱が取れたら、手で里芋の皮を剥いて完了
<作り方>
- フライパンに油を引かず、ひき肉を入れて中火にかける
- 1のひき肉を軽く広げるようにしてほぐし、そこにAを入れて、軽く水分が残るくらいまで煮詰める
- 下ごしらえした里芋をつぶし、2の挽肉を汁もそのまま入れてよく混ぜ合わせる
- カレースプーンなどを使って一口サイズに丸める
- 薄力粉、卵、パン粉の順番で4に衣をつけていく
- 170度の油でこんがりきつね色になるまで揚げたら完成
こんがり焼き目が食欲をそそるトースターレシピ
オーブントースターを使った里芋のアレンジレシピを2つ紹介します。こんがりとした焼き目とサクサクとした食感が絶品ですよ。
しいたけのねぎみそ里芋焼き
コクのある味噌ダレとチーズのコクが食欲をそそるレシピをご紹介します。里芋はネギ味噌との相性も抜群!しっかりとした味付けでご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもおすすめです。
<材料:2人分>
・里芋:5個
・しいたけ:10個
・とろけるチーズ 40g
[A]
・みそ: 大さじ2と1/2
・砂糖: 大さじ1と1/2
・酒 :大さじ1と1/2
・長ねぎ :1/3本
<作り方>
- 里芋を耐熱皿に入れたら、水を吹きかけ、ラップをして600Wの電子レンジで7分加熱する
- 粗熱をとったあと、皮をむいて半分に切る
- 椎茸の窪んでいる面に、里芋の切り口を下にして乗せ、スキレットに並べる
- [A]を混ぜ合わせ、しいたけと里芋の上にかける
- とろけるチーズを乗せ、トースターで10分焼く。表面がきつね色になったら完成
里芋のミートグラタン
里芋とチーズの相性が抜群のレシピです。ボリュームがあり食べ応えのある一品です。里芋以外にもミートソースににんじんや玉ねぎ、トマト缶が入っているので、野菜をたっぷり食べられるのも嬉しいですね。
<材料:2人分>
・里芋:400g
・合い挽き肉 :150g
・玉ねぎ:1/4個
・にんじん:1/3本
・オリーブオイル:大さじ1
[A]
・トマト缶:150g
・塩こしょう:少々
・コンソメ:小さじ1
・ウスターソース:大さじ2
・ケチャップ:大さじ3
・とろけるチーズ:80g
<作り方>
- 耐熱皿に里芋を入れたらラップをかけ、600Wの電子レンジで10分加熱する
- 粗熱をとってから、皮を剥き、5mm幅の輪切りにする
- 耐熱皿に玉ねぎ・にんじん・オリーブオイルを入れラップせず、600Wの電子レンジで5分加熱する
- 別の耐熱皿にトマト缶・ひき肉を入れたら、[A]の調味料を混ぜ合わせ、ラップをせずに600Wの電子レンジで10分加熱する
- グラタン皿に里芋、ミートソースの順番で4層になるように具材を重ねる
- 6の上にとろけるチーズを乗せ、オーブントースターで5分焼いたら完成。お好みでパセリを散らすのもおすすめです。
里芋の下処理方法
里芋は下処理をすることで調理がしやすくなり、より美味しくなります。この項では下処理のやり方について、わかりやすく紹介します。
ぬめり取り方法
里芋のぬめりをとることで味が染み込みやすく、食感が際立ちやすくなります。里芋のぬめりを取る方法は、塩もみと下茹での2種類があります。
【塩揉み方法】
皮を剥いた里芋を塩揉みをし、里芋から粘りが出てきたら水で洗い流して完了です。分量の目安は里芋5個に対して、大さじ1程度の塩を使用します。
【下茹で方法】
里芋は茹でるだけでもぬめりをとることができます。鍋に皮を剥いた里芋を入れ、里芋にかぶるくらいの水を入れて火にかけます。中くらいのサイズを丸ごと茹でて15分ほどです。里芋に竹串が通るくらいになったら完了。米のとぎ汁を使用すると、ぬめりとアクも取れやすくなりますよ。
簡単皮むき方法
里芋の皮むきの際、ぬめりによって滑ってしまい剥きにくいと感じる人は多いのではないでしょうか。こちらでは簡単な皮むき方法として、以下の3ステップをご紹介します。
【里芋の簡単皮むき方法】
- 里芋の泥を洗い流し、包丁で里芋のまわりにぐるりと切り込みを入れる
- 耐熱皿に里芋を並べて、水をひと回しかけたらふんわりとラップをかけ、レンジで加熱します。
(里芋5個の場合、600Wの電子レンジで4~5分加熱) - 竹串を指し固さを確認します。スッと竹串が通ればOK。まだ固ければ様子を見ながら1分ずつ加熱します。
- 温かいうちに里芋の皮をむきます。包丁の切り込みを入れた部分を持ち、上に押し出すようにすると皮が簡単にむけます。
下茹で後の冷凍方法
里芋の下処理後、一度に使い切れずに余ってしまうこともあります。そんな時は冷凍保存がおすすめです。
加熱し、水気をしっかり取って冷ました里芋を、冷凍用の保存袋に入れて平らにならします。保存袋の空気を抜き、口を閉じ冷凍室で保存します。下茹でしたものは冷凍後2〜3週間は保存可能ですが、鮮度を考慮してなるべく早く食べ切ることをおすすめします。
旬を迎える里芋をもっと美味しく食べよう
里芋は調理方法次第でいろんな味わい方ができる、万能食材です。今回ご紹介したレシピはどれも作りやすいものばかりなので、取り入れてみてはいかがでしょうか。また、合わせて解説した里芋の下処理方法も調理の際に参考にしていただけたら嬉しいです。食べ応えもあり、アレンジも効く里芋をより美味しく食べるためのアイデアとしてぜひ参考にしてくださいね。