風呂敷と聞くと古いイメージを持つ人も多いことでしょう。しかし最近は現代風のデザインの風呂敷も販売されるようになりました。風呂敷を使ってみたいけれど、どうやって包めばいいのかわからないという人も多いのでは。実は、大きさや包むものに合わせて、様々な包み方が風呂敷にはあります。そこで、この記事では動画でわかる風呂敷の包み方を紹介します。風呂敷の便利な活用方法も解説しているので、風呂敷をこれから使いたいと思っている人はぜひ参考にしてください。
風呂敷とは
風呂敷は綿や絹など色々な繊維で作られたシンプルな四角形の布のことで、昔から物を包んだり運んだりする目的で使われてきました。風呂敷には様々なデザイン・サイズ・素材があります。洋風のバッグが使われるようになってからは風呂敷は贈答用に多く使われていましたが、最近では環境に優しいことが注目されてエコバックの代わりに使われるようになり、モダンなデザインも増えています。
風呂敷の由来は諸説あり、一説には室町時代に大名が風呂(当時は蒸し風呂)に入る時に、脱いだ着物を家紋付の布で包んでまとめ入浴後は布の上で身支度をしたことから生まれたと伝えられています。江戸時代にはお湯を張って入る銭湯が生まれ、庶民もお風呂に入る習慣ができて一般的に風呂敷が使われるようになりました。
1枚あると便利!風呂敷の便利な活用方法
風呂敷の便利な活用方法を紹介します。
買い物かごに敷いてそのままエコバックに
2020年からレジ袋の有料化が始まり、エコバックを持ち歩く人が増えました。風呂敷はエコバックの代わりになるだけでなく、買い物かごに敷いておけば、結ぶだけで持ち運びができます。おすすめの大きさは75cm以上で、たくさん物を入れるなら90cm以上を選びましょう。
カバンの雨除けに
お気に入りのカバンを持っているのに雨が降ってきてしまった時にも風呂敷が使えます。カバンの回りをカバーするように風呂敷を付ければ、雨除けになります。雨が降りそうな時には撥水加工された風呂敷をカバンの中に1枚入れておくことをおすすめします。
旅行中のサブバックに
風呂敷をキャリーバックに結び付ければ、旅行中に荷物が増えた時に便利なサブバックになります。風呂敷1枚ならかさばらず、キャリーバックの中の荷物を仕分ける時にも重宝します。
本の持ち運びに
外出先や移動中の読書用に本を持ち歩く際、本が他の荷物によって傷ついたり汚れたりしてしまうことがあります。そんな時に本を小さめの風呂敷で包んでおけば、傷や汚れから本を守ることができます。
防災グッズの中に入れる
風呂敷はさまざまな使い方ができるので、防災グッズとして1枚用意しておくといざという時に便利です。ケガをした時の三角巾・マスク替わり・避難所での敷物や目隠しなどに使えます。
詳しい使い方は次の記事をご覧ください。
東京都防災ホームページ→https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp
風呂敷の包み方10選|基本からアレンジまで
基本的な方法からちょっとしたアレンジ方法まで、風呂敷の包み方を動画と共に紹介します。
基本の「真結び」
真結びは日本で古くから使われ、左右から強く引っ張られてもほどける心配がなく、使用後は魔法のようにスルリと解ける便利な結び方です。結び目が本体と平行になり、見た目にも美しいので覚えてすぐに結べるようにしましょう。一緒に紹介されているひとつ結びも覚えることで、次から紹介する結び方に応用できます。
荷物の出し入れしやすい「ショルダーバック包み」
ショルダーバックのように肩にかけて持ち運びたい時は、ショルダーバック包みがおすすめです。真結びを3回するだけなので、簡単です。結び目の間から物を出し入れができるので、さっと荷物を出したい時に使ってみてください。
ちょっとおしゃれにアレンジ「ふたつ結び」
細長い物を包みたい時におすすめなのが、ふたつ結びです。これも真結びができれば簡単に結ぶことができます。ヨガマットや瓶などを包むのにぴったりです。
慶事や弔事に「ふくさ包み」
慶弔の金封を包む時に使用するふくさを小さめの風呂敷で代用することができます。結婚式などのお祝い事なら明るめの色や柄を、お通夜やお葬式などは落ち着いた色やデザインを選びましょう。慶弔では包み方も異なるので注意してください。
お気に入りのデザインで「ティッシュボックス包み」
ティッシュボックスのカバーにも風呂敷が使えます。ティッシュの箱の大きさに合わせて2回真結びをするだけでできます。ティッシュを箱のまま置いているよりも、お気に入りの柄の風呂敷でカバーしてみてはいかがでしょうか。
書類やノートパソコンも「書類包み」
書類やノートパソコンを安全に持ち運ぶためにも風呂敷は活用できます。カバンの中に入れる前にカバーとして包んだり、包んだ風呂敷をカバンのように持ったりすることもできます。
重いものも大きいものも!「風呂敷リュック」
風呂敷をリュックのように使うこともできます。風呂敷の大きさを変えれば、子供用にも大人用にもなりますよ。重い荷物や大きい荷物を運ぶときに便利な包み方です。
手土産に便利な「瓶包み」
ワインや日本酒など瓶を持ち運ぶ時に使える包み方です。750mlのワインボトルに対して、70cm四方の風呂敷がおすすめです。ホームパーティーやピクニックなど、飲み物を持って行く時に使ってみてください。
小物のプレゼントに「花包み」
風呂敷で小物を花のようにラッピングすることができます。かわいらしくプレゼントを包んで渡せば、喜んでもらえること間違いなしです。包んでいた風呂敷も共にプレゼントとして渡してみてはいかがでしょうか。
贈り物を優しく包む「リボン結び」
お菓子や小物が入った四角い箱を紙でラッピングすることが多いですが、風呂敷でも包むことができます。すっきりとしたデザインに仕上がるので、性別や年齢問わずに渡しやすいです。いざという時にすぐにラッピングできるので、ぜひ覚えておくことをおすすめします。
今こそ!万能に使える風呂敷を日常使いしてみよう
エコバッグや環境問題を機に、風呂敷への注目度が上がっています。現代風のおしゃれな色や柄も増えているので、風呂敷を1枚持ち歩いてみてはいかがでしょうか。結び方を変えるだけで、色々なものを包んで持ち運べるので、慣れればとても便利なアイテムです。ぜひお気に入りの風呂敷を見つけてみてください。