はちみつは健康にいいというイメージがありますが、実際にどのような効果があるのかをご存知でしょうか。食べるだけではなく、他にもはちみつには使い道があります。そこでこの記事では、はちみつの効果や効果的に使う方法を解説します。おすすめのはちみつの種類についても紹介しているので、ぜひはちみつを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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はちみつの栄養価
はちみつの80%はブドウ糖と果糖という単糖類です。摂取した単糖類は体内にそのまま吸収されるため、消化吸収に時間がかからずすぐに体内にエネルギーを補給できます。はちみつにはビタミン・ミネラル・アミノ酸・ポリフェノールなどの栄養成分が含まれていて、パーフェクトフードと呼ばれるほど栄養価が高いと言われています。一方、100gあたりのカロリーは329kcalで、391kcalの上白糖よりもカロリーが低い点も嬉しいポイントです。
はちみつに期待できる効果
はちみつに期待できる効果を6つ紹介します。
免疫力のサポート
1つ目は、免疫力のサポートです。風邪の予防や対処法としてはちみつを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。はちみつに含まれる成分として、ビタミンB1は免疫力に関係するIgA抗体を作る効果があり、ビタミンCにはウイルスを攻撃する白血球を生成する働きがあります。
咳や喉の痛みの緩和
2つ目は、咳やのどの痛みの緩和です。はちみつは世界最古の保存食とも呼ばれていて、強い防腐効果があります。この防腐効果によって呼吸器系の細菌の増殖を抑制し、咳止めの薬と同等の効果を得ることが可能です。また、粘度が高いはちみつは咳によって荒れた喉の粘膜に密着し保護する作用もあります。
抗菌・殺菌効果
3つ目は、抗菌・殺菌効果です。はちみつにはブドウ糖由来の過酸化水素(別名オキシドール)が含まれています。過酸化水素は消毒液に含まれる成分で、古来よりはちみつは傷の治療に使われてきました。
ストレス軽減とリラクゼーション
4つ目は、ストレスを軽減しリラクゼーションの効果です。はちみつを摂取すると血糖値が上がり興奮作用があるアドレナリンの分泌が抑制されて心が穏やかになります。はちみつに含まれる果糖は、血糖値の上がり方が緩やかで安定した血糖値を維持できるため、長時間のリラックス作用が期待できます。
消化吸収をサポート
5つ目は、消化吸収のサポートです。はちみつは単糖類からできているため、消化までの時間が数分程度しかかからず、消化吸収にかかる時間とエネルギーを節約できます。また、はちみつに含まれる亜鉛やポリフェノールは炎症を起こした胃腸の粘膜を回復させることもできるため、胃腸が疲れている時ははちみつの摂取がおすすめです。
保湿効果
6つ目は、保湿効果です。はちみつは吸湿性が高く、周囲の空気中から水分を引き寄せる働きがあります。高い保湿成分が期待できることから、化粧水やリップクリームなどにはちみつが使われることが多いです。はちみつをそのままの状態で乾燥が気になる部分に塗ってパックすることもできます。
栄養価が高いおすすめの種類
はちみつの中でも特に栄養価が高い種類を紹介します。
蕎麦はちみつ
蕎麦はちみつは、脳卒中や動脈硬化に効果のある「ルチン」や通常の蜂蜜の5倍の「鉄分」を含んでいます。そのため、見た目は黒みがかっています。香りは通常のはちみつよりも少しクセがあり、黒糖独特の香りに近いと言われています。そのため、あんこやきなこなどの和菓子と共に食べるのがおすすめです。
キハダはちみつ
キハダはみかん科の植物で、木の皮を1枚はぐと黄色い内皮が出てくることから呼ばれています。ほのかに柑橘系の香りで、さっぱりした甘みの中に少しほろ苦さがある味です。結晶化しやすいはちみつなので、削って使用前に溶かして食べてみましょう。シャリシャリとした食感が楽しめます。
カラスザンショウはちみつ
カラスザンショウは香辛料として有名な山椒の仲間ですが、日本在来種で15mにもなる大木です。カラスザンショウのはちみつはスパイシーでフルーティーな味わいが特徴で、甘すぎないはちみつをお探しの方におすすめします。コーヒーに入れても負けないほど風味が豊かなはちみつです。
はちみつを効果的に摂取するおすすめの方法
はちみつの効果を最大限感じられるために、おすすめの摂取方法を紹介します。
1日大さじ1杯を食べる
はちみつは多くの糖類が含まれるため、食べすぎてしまうとカロリーを摂りすぎてしまいます。1日あたり大さじ1杯程度にしておきましょう。食べるタイミングは特に決まっていませんが、素早く体内に吸収されてエネルギーに変換するため、朝がおすすめです。寝る前に摂取する場合は、寝る2~3時間前には食べ終わるようにしておきましょう。
お風呂に入れる
はちみつの保湿効果を感じるために、お風呂に入れるのも効果的です。湯船に大さじ2~3杯のはちみつを入れて、よく溶かします。少量のはちみつであればお風呂上がりにべたつくことはなく、程よくしっとりとします。
フェイスパックとして使う
はちみつはフェイスパックとしても使用できます。手の平に小さじ3分の1程度をとり、水で少しずつ薄めながら顔に塗ります。そのまま10分ほど放置し、ぬるま湯で流せばOKです。お風呂の中で使うとより毛穴に浸透しやすくなります。
歯磨き粉と混ぜて使う
はちみつの殺菌効果で、歯磨き粉のように使うこともできます。歯磨き粉の代わりにはちみつで歯磨きをいつも通りするだけです。ただし、はちみつの品質によって効果が少し異なりますので、注意が必要です。
はちみつを摂取する時の注意点
はちみつを摂取する時の注意点も紹介します。
多く摂取しすぎない
はちみつはカロリーが高くエネルギーとして吸収されやすいため、大量に食べれば太ってしまいます。また、大量に食べることでお腹の調子が悪くなったり気持ち悪くなったりする可能性もありますので、適量を楽しみましょう。
乳幼児には与えない
はちみつは1歳以下の乳幼児には与えないでください。はちみつにボツリヌス菌が混入していることがあり、1歳以降であれば腸内細菌によって問題を起こすことはありません。しかし、1歳未満だと腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌によって体調不良を起こす可能性があります。はちみつを含む食料品は1歳児が届かない場所に保管しておきましょう。
はちみつの効果で冬を乗り切ろう
はちみつには殺菌・保湿・消化吸収のサポートなどの様々な効果があります。現在の悩みに合わせて、はちみつを食べたり美容に使ったりしてみてください。