髪にツヤを与え、なめらかに整えてくれるヘアオイル。上手に使えばとても優秀なアイテムですが、効果や使い方などをあまり知らないまま「なんとなく」で使っている人も多いのでは。ヘアオイルの効果を最大限に引き出すには、正しい方法やタイミングで使うことが大切です。この記事では、ヘアオイルの効果や正しい使い方、おすすめの選び方について解説します。ヘアオイルを上手に使って、理想のうるツヤ髪を目指しましょう。
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そもそもヘアオイルの効果って?
ヘアオイルは油分が主成分で、髪にうるおいや柔軟性をプラスできるヘアケアアイテム。リキッドタイプやミルクタイプなど、ヘアケア剤のテクスチャーはさまざまですが、オイルタイプのヘアケア剤はしっとり仕上がるのが特徴です。髪質やお悩みに合った商品を選ぶためにも、まずはヘアオイルの基本的な効果を知っておきましょう。
ヘアオイルの効果①髪を刺激から保護する
ドライヤーの熱や紫外線、ブラッシングによる摩擦など、髪は普段からたくさんのダメージを受けています。ヘアオイルで髪をコーティングすれば、こうした刺激から髪を守ることが可能です。さまざまな外部刺激の影響を受けず、美髪をキープしやすくなります。
ヘアオイルの効果②髪にうるおいとツヤを与える
ヘアオイルは保湿効果が高く、乾燥によるパサつきや枝毛、切れ毛を防ぐ効果も期待できます。髪のうるおいはシャンプーやトリートメントで補えますが、髪の中の水分は時間が経つごとに蒸発してしまいます。その点、仕上げにヘアオイルをつければ髪にフタができる分、しっとりと柔らかい髪をキープしやすくなりますよ。
ヘアオイルの効果③髪のまとまりを良くしスタイリングしやすくする
毛先までまとまりのある状態にしたいときも、ヘアオイルが活躍します。ヘアオイルはウェットなスタイリングができるので、パサつきを抑えキレイな毛束感を出したいときにぴったり。適量を髪になじませれば、広がった髪も扱いやすくなります。
ヘアオイルおすすめのタイミング
せっかくヘアオイルを使うなら、より効果的に活用したいですよね。ここではヘアオイルをつけるタイミングを紹介します。
ヘアオイルの使い方①ドライヤー前に
タオルドライ後にヘアオイルをつけることで、熱ダメージによる髪の傷みや乾燥を防ぐことができます。髪が濡れている状態のときはヘアオイルがなじみやすく、ムラなく全体につけることができるので、ヘアオイルの扱いに慣れていない人でも難しくありません。特にパサつきやすい毛先を中心になじませた後、普段通りドライヤーで乾かしましょう。
ヘアオイルの使い方②スタイリングの仕上げに
スタイリングの仕上げとしてヘアオイルを使うと、一日中ツヤ感がキープできます。髪が乾ききった状態でつけることで、抜け感やこなれ感が出しやすくなりますよ。そのほか、髪のまとまりを高めたい時や静電気を抑えたいときにもおすすめです。
ヘアオイルの使い方③シャンプーやトリートメントに混ぜて
いつものシャンプーやトリートメントにヘアオイルを混ぜると、パサついた髪がしっとり艶やかに生き返ります。手のひらに出したシャンプーやトリートメントに1~2滴ほどのヘアオイルを混ぜ合わせ、毛先を中心になじませるだけでOK。ヘアオイルの効果で保湿力がアップして、サロンのトリートメント並みにケアできます。
ヘアオイルの使い方④頭皮マッサージに
ヘアオイルで頭皮をマッサージすれば、毛穴に詰まった余分な皮脂や汚れを浮き上がらせることができます。余分な皮脂が頭皮に残っていると、毛穴の詰まりによって健康的な髪が育ちません。頭皮のオイルケアは抜け毛や乾燥、かゆみなどさまざまな頭皮トラブルの予防にもつながるので、月に1回程度行うのがおすすめです。
【ドライヤー前】ヘアオイルを使う手順
うるおい補給やダメージ補修でヘアオイルをつけるなら、ドライヤー前の濡れた髪に使うのがおすすめです。まずはしっかりタオルドライをして、髪に余分な水分を残さないこと。ショートヘアやボブなら1~2プッシュ、ミディアムヘアなら2~3プッシュ、ロングヘアなら3~4プッシュを目安にオイルを手に取り、毛先を中心にまんべんなくなじませていきましょう。
オイルの量が多かったり、髪の根元や頭皮につけてしまったりすると、べたつきや頭皮のにおいを感じやすくなります。つけすぎを防ぐため、はじめは少量ずつ手に取って使うのがおすすめ。内側までしっかりなじませたらドライヤーで乾かして完了です。
【スタイリング】ヘアオイルを使う手順
髪のまとまりや扱いやすさをアップするには、髪が渇いた状態でヘアオイルを使うと良いでしょう。ドライヤーやヘアアイロンで髪を整えた後、ヘアオイルを少量取って手のひら全体になじませます。
好みの質感やニュアンスが出るよう意識しつつ、毛先を中心につけていくのがポイント。頭皮や根元にはなるべくつけず、髪の内側から揉みこんでください。仕上がりをイメージしながら少しずつ調整しながらつけていくと、失敗せずにスタイリングできますよ。
ヘアオイルの選び方
ひとくちにヘアオイルといってもさまざまな商品があるので、何を基準に選べばいいか悩んでしまう人も多いですよね。ヘアオイルの場合、必ずしも値段が高い商品ほど高品質というわけではありません。ヘアオイルを選ぶときはパッケージの見た目や香りよりも、仕上がり重視で選ぶのがおすすめです。
ヘアケア重視の人は髪に合ったヘアオイルを
うるおい補給やダメージケアが目的の場合は、髪質や状態に合ったヘアオイルを選ぶことでより効果を感じやすくなります。細い、太い、くせ毛、猫っ毛など、人にとって髪質や状態はさまざまです。太い毛質やダメージが強い髪にはしっとり重めのヘアオイル、細い毛やダメージが軽い髪にはさらっと軽めのヘアオイルを使うと良いでしょう。
重めのヘアオイルとしては、シリコン・ワセリン・馬油など揮発しにくい鉱物性・動物性オイルがメインのタイプがあります。鉱物性オイルを含んだヘアオイルはツヤ感が出しやすく、傷んだ髪もすっきりまとまった印象に見せてくれます。
一方、軽めのヘアオイルには頭皮や肌に優しい植物性オイルが挙げられます。ホホバオイルやアルガンオイルなどのヘアオイルは保湿力こそ高いものの、ベタつきにくくさらっとした髪に仕上げやすいのが特徴です。
理想の髪を叶えるためにも、ヘアオイルを選ぶときは自分の髪質を正しく判断し、適切なタイプのものを選びましょう。
スタイリング用にはツヤ感が出るヘアオイルを
スタイリング剤としてヘアオイルを使う場合は、仕上がりの質感を重視した商品を選びましょう。濡れ髪風のスタイリングをしたいときは鉱物性オイルや動物性オイルを、髪本来のサラサラ感も生かしたいときは植物性オイルがおすすめです。
なお、ヘアオイルのなかにはスタイリングに特化した商品もあります。スタイリングオイルはドライとウェット両方の質感があり、時間が経っても質感が長時間キープできるのが特徴です。「一日中しっかりツヤ感を維持したい」「ヘアオイルはスタイリングのときだけ使う」という人は、スタイリング専用のヘアオイルを選ぶと良いでしょう。
おわりに
ヘアオイルには保湿、保護、補修などさまざまな効果が期待できます。商品によっても変わりますが、ダメージケアがメインの場合は濡れた髪に、スタイリングの仕上げには乾いた髪に使用するのが一般的です。頭皮マッサージや髪質の向上など、1本で色々な使い方ができるのがヘアオイルの大きな魅力といえるでしょう。
また、ヘアオイルを選ぶときは自分の髪質や状態に合ったものを選ぶことが大切です。理想の仕上がりが叶うヘアオイルを選ぶことで、毎日のヘアケアやスタイリングはもっと楽しくなります。ぜひ色々チェックして、好みのものを探してみてくださいね。