暑い時期になると、食欲がなくなったり免疫力が下がったりしてなにかと体の調子が悪くなる人も多いはず。とくに、歳を重ねるとともに不調や疲れをより感じやすくなるという人が大半です。
そこで今回は、夏バテにおすすめの野菜ゴーヤの美味しいレシピを紹介していきます。ゴーヤは沖縄の方言で「にがうり」のことを指す野菜です。栄養価が高いことで有名ですが、苦味が強いことから避けたくなりがちな人も多いです。ですが、甘みのあるフルーツと組み合わせてジュースにすれば、苦味を抑えられ美味しくゴーヤを食べられますよ。
今回紹介するレシピなら、ゴーヤを食べ慣れていなくても美味しく感じるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
MOKUJI
ゴーヤの主な栄養成分
苦い!というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、ゴーヤは栄養素が豊富で夏バテ予防にも効果的な野菜です。ここでは、ゴーヤの栄養成分について解説していきます。ゴーヤに限らず栄養成分やその効果を知っておくことは、これからの健康づくりに役立ちますよ♪
苦味の原因は以下の成分があげられます。
・モモルデシン(健胃作用)
・チャランチン(血糖値の低下作用)
苦味による食欲増進効果も期待できるので、食欲が落ちやすい暑い時期にぴったりです。
ほかの主な成分としては以下になります。
・ビタミンC
・葉酸
・ビタミンE
・ビタミンK
・カリウム
・食物繊維
・リノレン酸
ゴーヤジュースに期待できる効果
ゴーヤに栄養成分が豊富なことはわかりましたが、味が苦手で挑戦しにくいと感じている人も多いはず。実は、ジュースにすると飲みやすくなります。ジュースにしても嬉しい効果はたくさんあるので、紹介していきます。
食欲促進
ゴーヤの苦味の成分であるモモルデシンは、胃液の分泌を促し食欲促進の効果があるといわれています。
疲労回復
ゴーヤにはビタミンCが豊富なので、疲労回復も期待できるでしょう。水溶性であるビタミンCは熱に弱い栄養素とされていますが、ゴーヤの固い果皮がビタミンCの損失を少なくしてくれます。
血糖値の上昇を抑える
ゴーヤは低カロリーで食物繊維が豊富に含まれているため、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
免疫力の向上
ゴーヤにビタミンCが含まれていることは説明しましたが、その量はおよそレモンの約2〜5倍と量が豊富です。そのため、免疫力の向上につながるといわれています。
美肌効果
「ゴーヤには美肌効果がある」とテレビや雑誌で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。それはビタミンCが豊富なため、シミの原因となるメラニンの生成を抑制し、肌のハリに欠かせないコラーゲンの生成を助けてくれる効果が期待されるからです。また、血糖値の上昇のところで記載した食物繊維は水溶性のため、体の中のいらないものを吸収させて排出してくれる効果もあります。
ゴーヤジュースのおすすめの組み合わせ・作り方
ゴーヤと水をそのままミキサーにかけるだけではゴーヤの苦味が強いと感じる人が多いかもしれません。そんな時は、他のフルーツと合わせるのがおすすめです。フルーツの甘みが加わって飲みやすくなるはずです。ここからは、ゴーヤジュースのおすすめの作り方を紹介していきます。ぜひ、あなたのお気に入りのゴーヤレシピを見つけてくださいね。
ゴーヤジュース×バナナ
比較的安価で手に入れやすいバナナなら甘みがしっかりあるので、ゴーヤの苦味もまろやかになっておいしいですよ。
<材料>
・牛乳…200ml
・ゴーヤ…1/2本
・バナナ…1本
・はちみつ…大さじ1
<作り方>
- ゴーヤは種とワタを取って薄切りに
- バナナを一口大に切る
- ミキサーに材料をすべて入れてなめらかになるまでミキサーにかける
ゴーヤジュース×リンゴ
りんごもスーパーで手に入れやすく、甘いのでおすすめです。そのままのりんごを使ってももちろんOKですが、ズボラさんはりんごジュースで代用すると簡単に早く作れますよ。
<材料>
・ゴーヤ…1/4本
・りんごジュース…1カップ
・氷…2〜3個
ゴーヤジュース×シークワーサー
和食、洋食、洋食、スイーツなど幅広いジャンルに合う万能な食材であるシークワーサーを入れるのもおすすめ。果物そのままよりもシークワーサージュースの方が入手しやすくお手軽ですよ。
<材料>
・ゴーヤ…搾り汁1/2カップ
・水…4カップ
・シークワーサージュース…大さじ2
・氷…適量
(シロップ)
・砂糖…1/2カップ
・水…1/2カップ
<作り方>
- ゴーヤを洗って緑の部分だけをおろし金ですりおろし、布巾で絞って青汁を作る
- 砂糖と水を煮溶かし冷ましてシロップにする
- ゴーヤの青汁にシロップを入れ、水とシークワーサージュースを加える
- グラスに氷を入れ、その中に作ったゴーヤジュースを注ぐ
ゴーヤジュースを美味しく作るコツ
ここでは、ゴーヤジュースを作る際におさえておきたいコツについて3つ紹介していきます。ちょっとのコツでグンと美味しくなるので、ぜひチェックしておいてください。
ゴーヤの種とワタをしっかり取り除く
ゴーヤの種とワタ部分をしっかりとることで苦味がかなり軽減されますよ。苦味がOKな人は種やワタごと使うのが栄養面的にもおすすめです。
冷凍したゴーヤを使ってもOK
まるごと冷凍ではなく、種とワタを取り除いて薄切りや輪切りに切って冷凍するのが調理するときに楽なのでおすすめです。ジップロックなど密封できる保存袋に平になるように並べて、できるだけ空気を抜いて冷凍庫へ入れてくださいね。
黄色くなったゴーヤを使うのもおすすめ
緑のゴーヤよりも甘みが増した黄色いゴーヤを使うのもよいでしょう。黄色いゴーヤは、緑のゴーヤが完熟したものなので、購入したゴーヤを室温で置いておくと黄色くなることもあります。緑のゴーヤにくらべるとやわらかい食感なので、サラダやスムージーにおすすめとされています。ただし、カビが生えている・異臭がする場合は腐っている可能性が高いので食べないようにしましょう。
おわりに
今回は、ゴーヤの効果や効能、ゴーヤジュースのレシピをお伝えしました。
ゴーヤはビタミンやミネラルなどを多く含むので、夏バテにぴったりの野菜です。毎年夏になると食欲がなくなる人や不調になりやすい人は、早めのうちに積極的に摂取して予防していくのがよいでしょう。不調が出てしまったときに対処をするだけではなく、体の中から健康を維持したい人へおすすめの食材です。
また、ゴーヤは体の不調だけではなく美肌やダイエットなど美容にも効果的です。肌改善や便通がよくなるなど、特に美容を意識している人には嬉しいですよね。
調理のコツや組み合わせのよい食べ物を抑えておけば、苦いイメージから脱却でき美味しくゴーヤを味わえるはずです。美味しいゴーヤレシピを覚えて暑い時期を一緒に乗り切りましょう。