子供の頃、親や先生から絵本を読んでもらった記憶はありませんか?そして大人になってもその本の内容を覚えていたり、もう一度読みたくなったりするものです。また、最近の絵本は大人の心にも響く内容のものも多く、親子で絵本タイムを楽しめるようになっています。こちらの記事では想像以上に子供の記憶に残る絵本の読み聞かせ効果についてお話します。おすすめの絵本や読み聞かせのお役立ちツールもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね♪
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絵本の読み聞かせが子供に与える6つの効果
寝かしつけのためや子供とのコミュニケーションのためなど自然に取り入れてきた絵本の読み聞かせ。実は思っている以上に子供の情操教育や言語発達に影響を与えています。具体的には下記6つの点が挙げられます。
◆聞くという姿勢を取ることで「集中力」がつく
◆耳から物語の情報を得ることで「想像力」が育まれる
◆物語に興味関心を持つことで「好奇心」が育つ
◆様々な本の内容を聞くことで「語彙力」が発達する
◆物語を多く聞いていくことで「表現力」が豊かになる
◆読み聞かせてくれる大人が自分に向き合っているという「安心感」を得られる
子供にとって絵本を読んでもらう時間は「楽しいお話の時間」となりますが、その間にも子供の知的好奇心は育まれ、聞くことで言語能力も培われていくんですね!
子供の読み聞かせは何歳から?
絵本の読み聞かせは内容が把握できる年齢からが効果的では?いや、お腹にいる頃から英才教育!と様々な意見があると思いますが、結論としては何歳からでもOKです。
ですが、しいて言えば視覚・聴覚が発達し始める3ヶ月頃から始めると絵本の内容に反応してくれます。反応といっても絵本のストーリーを理解するのではなく、擬音語に興味を示したり、挿絵を目で追うなど目と耳から得られる情報への反応です。小さなころから聞くことに慣れておくことは、成長してからコミュニケーション力に影響を与えると想像できますね。
子供が読み聞かせに飽きさせないコツ
子供の集中力が持続する時間は小学校低学年までは「年齢+1分」と言われています。例えば5歳の子供なら6分間しか集中力が続かないことになります。1冊の本を読み聞かせ終わるまでに子供が違う事を始めてしまったり、おしゃべりを始めるというのは仕方がないことなんですね…。ですが、少しの工夫で子供が朗読に集中してくれます。
絵本は「子どもに」選ばせる | 何よりも子供の興味関心が中心になります。読んであげたい本がある場合は、それとは別に子どもの好きな本も一冊選ばせるようにすると◎ |
子供の反応を見て話しかけたりコミュニケーションを取る | ただ淡々と読むよりも子供の反応を見て、時には話しかけながら読むと子供も内容に興味を持ってくれます。 |
キャラクターによって声を変えたり、口調を変えてみる | これはどの登場人物が言ったセリフなのか分かりやすいように、そして子供がストーリーに入りやすいように声や口調を変えて読むとベスト! |
読むスピードは子供の年齢や反応によって変える | さらさらと読むことより、やはり子供の反応や理解力に合わせて読むスピードを調節するようにしましょう。 |
ポイントは子供に「聞かされている」と感じさせないことです。主体的に自分はこの話を聞きたいんだ、次のシーンではどうなるの?とワクワクしてもらうことが大切です。!
一度は読んだことのある名作まで!子供の読み聞かせにおすすめの絵本5選
子供の絵本って何を読んであげたら良いのか分からない、迷ってしまうという親御さんは多いのではないでしょうか。ここでは読み聞かせにおすすめの絵本5冊をご紹介します。可愛らしいお話から、大人が読んでもクスッと笑えるもの、読んでいるこちらがウルっとしてしまうものまで幅広くピックアップしたので、ぜひ絵本選びの参考にしてみてくださいね♪
小さな子供の好奇心と興味を惹きつけるベストセラー【おつきさまこんばんは】
暗い夜空に少しずつ顔を出す明るいお月さま。子どもにとって明るくまんまるなお月様はとても不思議で、でも優しい存在なんですね。そのお月さまとの可愛く短い会話が描かれているのが【おつきさまこんばんは】です。
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0歳時〜3歳くらいまでの年齢向けの内容で、優しく穏やかなお話は夜寝る前に読んであげたい絵本です。
車好きな男の子もファンタジーが大好きな女の子もきっと好きになる【おたすけこびと】
「こびとっているの?」と子供に聞かれたことはありませんか?くらマグ編集者はあります!そんな時に【おたすけこびと】を読んであげたら大喜びでした!登場するのはこびと達と働く車たち。働き者のこびと達と、何やらいつもとは違う仕事をする働く車たちの活躍に子どもたちは目をキラキラさせてくれるはず♪
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【おたすけこびと】はこちらでご紹介している1冊目からシリーズ化しているので、「こびとファン」になったら、ぜひお話も読んであげてくださいね。
うさぎとゴリラの対照的なキャラクターに大人も笑ってしまう【ゴリラさん だめです】
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登場人物はうさぎとゴリラ。大きさもキャラクターも対照的な2人のシュールなやり取りに大人もクスッと笑ってしまう【ゴリラさん だめです】は大人も子供も楽しめる1冊です。
作者のキューライスさんは絵本以外にも漫画家、イラストレーターとしても幅広く活躍されています。え、どうなっちゃうの?というコミカルな話の運びと、可愛くて面白い結末は漫画家さんならではの発想。うさぎとゴリラの表情のギャップにも注目です!!
パパやママたちにとっても懐かしい【ぐりとぐら】
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大人になっても記憶に残っている絵本ってありますよね?そんな記憶に残る絵本の一つとして多くの方が挙げる1冊に【ぐりとぐら】があります。
青と赤の服を着た可愛い野ネズミの「ぐりとぐら」が森の中で見つけた大きな卵でカステラを作るお話。いろんな工夫をして楽しくカステラを作る姿に子どもたちもワクワクしながら耳を傾けてくれますよ。実際にぐりとぐらのカステラを作ってみる人もいるほどファンの多いお話なので、ぜひ一度読んでみてくださいね。
子供にとってはドキドキ、大人にとっては目頭が熱くなる【こんとあき】
小さいころから大切にしているぬいぐるみが喋ったら⁉というファンタジーな世界が主人公「あき」と「こん」を軸に描かれる【こんとあき】はドキドキ、時にうるうるしてしまう1冊です。
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「あき」の成長と反比例してボロボロになってしまった、ぬいぐるみの「こん」を直すために「さきゅうまち」のおばあちゃんのお家まで2人きりで向う道中、ドキドキ不安なことを乗り越えていく子供達の冒険ストーリーは子供にとっては応援したくなり、大人にとっては自分の子供と重なってウルっとしてしまいます。ファンタジー要素をベースに子供の成長を感じられる、胸が温かくなるストーリーです。
夜の寝かしつけに読まないでください。「もう一回!」と言われます。【おばけのかわをむいたら】
「おばけ=怖い」を笑いに変えて、ページをめくるのが楽しみになる【おばけのかわをむいたら】は子供の「もう一回読んで!」が繰り返される楽しい一冊です。「おばけの皮をむく⁉」というパワーワードでタイトル買いをする人も多いようです!
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作者のたなかひかるさんは絵本作家以外にもお笑い芸人、ギャグ漫画家としても活動されています。ストーリーの発想はもちろん、コミカルな絵も楽しく、何度も読んでとせがまれても、大人も楽しんで読んであげられる一冊です。ラストの「ま、まさか!」な展開には驚きです!!
ちょっと悲しくて、でも未来が見えるライオンと鳥の温かい100年ストーリー【100年たったら】
楽しいハッピーエンドなお話はみんな大好き!でも、たまには静かでドラマチックなお話はいかがでしょうか。【100年たったら】はくらマグ編集者の息子が大号泣した1冊。1匹のライオンと1羽の鳥が主人公の、輪廻転生を描いた少し悲しく、でもドラマチックで優しいお話です。
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お話は広い草原に1人きり、お腹を空かせながら暮らしているライオンと、そこに降り立った1羽の鳥が心を通わせて行くことから始まります。タイトルの「100年」はライオンと鳥が辿っていく道を表しています。子供も大人も感動してしまう、切なくて優しいお話をぜひ一度読んでみてください。
絵本を通じて子供とのコミュニケーション時間を楽しみましょう♪
寝かしつけのためやお勉強を兼ねて絵本を読み聞かせるという人は多いです。ですが、絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーション時間としてとても有効です。今日は何を読む?このお話、どうだった?など声をかけ合い、感想を話合うと子供は「時間を共有していると」安心と満足を感じやすくなります。子供と大人どちらにも良い影響を与えてくれる絵本の読み聞かせをぜひ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか♪