編み物は、おうち時間を楽しみたい時におすすめの趣味。毛糸と編み針を準備すれば、誰でも気軽に始められるのが嬉しいポイントです。この記事では、毛糸と編み針の選び方や基本テクニック、おすすめの作品などを紹介します。編み物について知り、自分だけのオリジナル作品を作るための参考にしてくださいね。
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初心者必見! 編み物に必要な道具の選び方
編み物には、毛糸と編み針の準備が必要。しかし、さまざまな種類があるので、どれを選べば良いか悩む人も多いようです。まずは、毛糸と編み針の選び方を解説するので、これから始める人は参考にしてくださいね。
毛糸の選び方
毛糸の色を選ぶ時は、作りたい作品の雰囲気に合わせるのがポイントです。ただし、黒のように暗い色を使うと、編み目が見づらい場合も。編み物を始めたばかりの人は、明るめの色の毛糸を選ぶと編みやすいでしょう。
毛糸は、材質もさまざま。動物の繊維を由来とするシルクやカシミア、ウール、植物から取れる木綿や麻、人が作り出したアクリル、ポリエルテルなどが挙げられます。好みの質感であるか否かを基準にして選びましょう。
太さは、極細や合細・中細・合太・並太・極太から選べます。大きな作品を細い糸で作るのは大変なので、初心者は並太の毛糸を使い、小さな作品からスタートするのがおすすめです。並太は、パッケージに5〜10号と記載されている毛糸を指します。
形状は、テープヤーンやモールヤーン、ループヤーンなどがあります。ストレートヤーンは、直線的な形状で編みやすいので、初心者向きです。また、毛糸は必要な個数より多めに購入しておくと、余裕を持って作品を製作できます。
編み針の選び方
毛糸の太さによって、選ぶ針は変わります。もし、毛糸のパッケージに棒針9〜10号と記載されていれば、9号と10号の棒針を準備するのが基本です。かぎ針3/0号の記載がある場合は、3/0号のかぎ針を使います。
毛糸に合わせて毎回編み針を購入するのは大変なので、セットを購入して大体のサイズ・種類を揃えておくと良いでしょう。
初心者におすすめの編み物基本テクニック
基本の編み方には、いくつかの種類があります。ここでは、初心者も挑戦しやすい編み方を紹介します。かぎ針編みと棒針編みをそれぞれ解説するので、編み方をマスターするための参考にしてくださいね。
編み物基本テクニック①かぎ針編み
かぎ爪がついた針の先端に糸を掛けて編む、かぎ針編み。フランス語では「クロッシェ」と言います。初心者も、比較的簡単に編めるのが魅力です。
かぎ針編みは、平面状に広く編み進めるパターンが多く、サークル型や花型がモチーフとしてよく使われます。コースターや髪飾りなど、小さめの作品を作るのに便利です。丸みを帯びた編みぐるみ作りにも、かぎ針が役立ちます。
必要な道具は、かぎ針や、とじ針、ハサミ、好みの毛糸です。また、こま編み、くさり編み、中長編み、長編みなどの編み方があります。詳しい編み方は、動画でチェックしましょう。
編み物基本テクニック②棒針編み
2本以上の棒針を使って毛糸を編み込むのが、棒針編みです。針や毛糸の太さで、作品の風合いが変わります。一方の針に編み目を作った後、もう一方の針へ順番に編み込んでいくのが基本です。
棒針を使えば、立体感のあるモチーフが入ったマフラーやセーターなども作れます。マフラーは2本の棒針で作れますが、セーターや帽子を始めとした作品は、両方の先端が尖った棒針を4〜5本準備する場合がほとんどです。
基本の編み方には、アメリカ式とフランス式があります。2つの違いは、糸を持つ手。アメリカ式は安定感のある編み目を作りやすく、フランス式はスピーディーに編み進められます。動画を参考に、自分がやりやすい方法で編み物に挑戦してくださいね。
編み物初心者におすすめの作品
ここでは、かぎ針編みと棒針編みでおすすめしたい作品の編み方を紹介します。かぎ針編みなら花のモチーフ、棒針編みならマフラーが初心者向けと言われているので、ぜひ挑戦してくださいね。
【初心者におすすめ】かぎ針編みで作る「花のモチーフ」
花のモチーフは、かぎ針編みに慣れていない人でも作りやすいのが魅力です。花をマスターしたら、コースターを作るのも良いでしょう。基本の編み方を参考にしてくださいね。
<花のモチーフの編み方>
- 結び目を作る
- くさり編みを6回行う
- 最初のくさり編みの部分にかぎ針を通し、糸を引っ掛け、引き抜く(1枚目の花びらが完成)
- くさり編みを5回行い、最初のくさり編みの部分にかぎ針を通し、引き抜く(2枚目の花びらが完成)
- 4をを3回繰り返す。
- 糸を引っ張って針を抜き、糸を切る
- 花の中央部にある穴の裏側から針を通し、前側の糸を針に引っ掛けて裏に持っていく
- 裏側で糸を結び、余分な糸をカットしたら完成
2のステップでくさり編みをする時、力を入れると針が抜けにくくなるので、注意が必要です。抜けない場合は、少し緩めてみましょう。編み目が小さくなったり、大きくなったりしますが、花型を作る時は問題ありません。なお、4のステップで止めると、ハート型のモチーフが完成します。
【初心者におすすめ】棒針編みで作る「マフラー」
真っ直ぐに編み進めるマフラーは、初心者向けの編み方の1つ。棒針を使った基本の編み方を確認しましょう。
<マフラーの編み方>
- 作り目を40目編む(15.5センチ幅の場合)
- 2段目の偶数段は裏目3回、表目2回、裏目2回、表目2回…と、終わりから4番目の目まで繰り返し、最後は裏目3回で終わる
- 3段目の奇数段は、表目3回、裏目2回、表目2回…と、終わりから4番目の目まで繰り返し、最後は表目3回で終わる
- 2〜3を繰り返し、好きな長さまで編む
- 端にある2つの目を一度に編み、奇数段の時は表目、偶数段の時は裏目で伏せ止めを始める
- 3つ目以降、表目には表目を被せ、裏目には裏目を被せて編む
- 最後の2つの目は一度に編む
- 編み始めと編み終わりの糸を始末したら完成
初心者が編み物をする時に意識したいこと
初心者が失敗を防ぐためには、注意点を意識することが大切です。最後に、編み物をする時に意識したいことを紹介します。
編み目を落とさないようにする
編み目落としは、初心者がやりがちな失敗の1つ。編み目を落としてから2〜3段の場合は、かぎ針で落とした編み目をすくい取り、縦に編みましょう。2〜3段以降で編み目落としを発見した場合も、かぎ針ですくい取り、編むことでリカバリーできます。
糸のひきつれが目立ち過ぎる時は、解いてやり直さなければならないことも。せっかくの努力が無駄にならないよう、編み目を落とさないように確認しましょう。
糸を引っ張る力が変わらないようにする
編み物は、できる限り同じ力で糸を引っ張り、編むのが理想です。途中で糸がきつくなったり、緩んだりした時は、縦方向や横方向に伸ばし、均一になるよう形を整えます。編み地が伸びた状態にならないよう、様子を見ながら伸ばすのがポイントです。
編み物に挑戦して、楽しいおうち時間を過ごそう!
趣味として編み物を始める場合は、製作予定の作品に合った毛糸や針を選ぶことが大切です。初心者は、編み目が見やすい明るめの色や、やや太めの毛糸を使うと、スムーズに編み進めやすいでしょう。編み物の基本を覚えれば、可愛いモチーフやマフラーなど、好みの作品を編めるようになります。オリジナルの作品作りを楽しみながら、充実したおうち時間を過ごしてくださいね。