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Jun 27, 2023

子供と一緒に行きたい美術館6選 想像力と感性を育む美術鑑賞を親子で楽しもう

美術鑑賞は子供達の感性や表現力、思考力を育む力になると言われています。しかし、親にとって長時間静かな空間で子供と過ごすのは難しいと躊躇う人も多いのではないでしょうか。今回こちらの記事では、子供と一緒に楽しめる美術館と、子供と美術館に行く際に気をつけたいポイントをご紹介します。新しい発見や気付きを得られる美術鑑賞を親子で楽しむ方法として、参考にしてみてくださいね。

美術・芸術は子供の成長に役立つ?

 

美術鑑賞は子供の情操教育に効果的な分野だと言われています。こちらでは美術が子供に与える影響についてお伝えします。

「観察力」が対人関係を円滑にする

よく見ることは対象を理解しようとすること、知りたいと寄り添うことに繋がります。美術作品を鑑賞する中で、作品が表現したいことは何なのかを感じ取ろうと考えを巡らせることは、対人関係にも発展させることができます。相手が何を言いたいのか、どう思っているのかを汲み取ろうと寄り添うことは、円滑なコミュニケーションに役立ちます。

想像力・創造力を育む

美術鑑賞は目の前の作品を「見る」だけではなく、その作品は何を表現しているのか、なぜ作者はこんなふうに描いたのか(創ったのか)を想像する力を養います。想像する力が育まれていくと、アイデアを生み出す際の力にもなります。

多様性を身につけ、視野を広げる

人の「フィルター」を通して見た世界はそれぞれ違います。そのため、一つの作品を多くの人が鑑賞してもその作品から受け取るものは、鑑賞する人のフィルター次第となります。そのことを受け入れ、考え方や感じ方の違いも楽しむことがこれからの多様性が重視され、求められる社会を心豊かに生きていく要素になります。

興味と好奇心を育てる

芸術・美術を多角的に楽しむことで物事への興味、好奇心を持つ思考と心を育むことができます。作品はそれをどのように見るのか、どのように捉えるのかによって違った顔を見せます。作品を多角的に見ることでより対象について知りたいという興味と好奇心が引き出されるようになります。

子供と美術鑑賞を楽しむためのポイント

 

子供と美術館に行こうとする際、静かにできるかな、騒がないかなと何かと気に掛かりますよね。この項目では子供と美術館に行く際に押さえておきたいポイントをお伝えします。

美術館は子どもウェルカム♪でもお約束は守りましょう!

 

子供と美術館に行く際、まず気にかかるのはマナーが守れるか、静かに鑑賞できるかではないでしょうか。そこで、事前に以下のような声掛けをしておきましょう。

 

◆大きな声で話さない、走らない。
◆お菓子を食べたくても、ここでは食べられないよ。
◆作品に近づいたり、触ってはダメ。
◆面白い作品があって楽しくなっても、大きな声を出さず、まずはこっそり教えてね。

 

ポイントは「事前に」声掛けをすることです。どのような場所に行くのか、そこでのルールは何なのかがわかっていれば、子供も理解した上でルールを守って鑑賞することができます。

 

※美術館や展示内容によっては○歳未満の入場不可など年齢制限がある場合も。その際は入場条件に従うようにしましょう。

子供の興味や年齢に応じた展示企画を選ぶ

子供と美術館に行く際、子供が飽きずに興味を持って鑑賞できるよう、展示選びにも注意しましょう。子供向けの美術館や展示企画を選ぶようにすれば、子供は興味を持って鑑賞することができます。また、子供向けの展示ではなくても、事前に「こんな絵を見に行ってみない?」と子供が興味を示すか確認するようにしましょう。

子どもと行きたい美術館7選!

 

ここまでは子供の成長と美術・芸術の関連性などについて説明しましたが、ここからは具体的に子供と一緒に行きたい美術館をご紹介します。有名・定番の美術館から、ワクワクするアート空間まで幅広くピックアップしました。

【チームラボプラネッツ TOKYO DMM】

「teamLabo」は、まさに作品の中に身を投じて体験することができる体験型デジタルアート作品を国内外で展開しています。

 

teamLabではアートの技術や知識だけではなく、サイエンスやテクノロジーといった分野のエキスパートの技術や知識も取り入れられています。こうした様々な分野からの知識と技術が用いられ、一つの作品が作られている様子は、近年教育の分野で取り入れられている「STEAM教育」に通じるものがあります。

 

東京・豊洲で開催されている「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」では作品の中に自分が入り込んだような体験ができます。(2023年6月時点)

 

teamLab公式HPはコチラ

【草間彌生美術館】

 

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東京・新宿にある「草間彌生美術館」は前衛芸術の女王と言われる草間彌生の作品を展示しています。草間彌生は幼少期に統合失調症を患いました。その症状として、見るものが水玉模様でできているように見え、それで埋め尽くされているという幻覚を見ていたそうです。彼女の作品のトレードマークのようになっている水玉は幼少期に見えていた自分の世界を表現しています。

 

草間弥生美術館は、子供の感性を刺激するカラフルで独特な芸術作品を多く展示しています。バリアフリーの館内はおむつ替えトイレも設置されているので、小さな子供連れでも安心です。美術館は完全予約・定員制です。チケット購入は美術館HPでのみ可能です。

 

草間彌生美術館公式HPはコチラ

【PLAY!】

東京・立川にある「PLAY!」は美術館と子供の遊び場を中心に、これまでありそうでなかった複合施設として2020年6月にオープンしました。美術館は「絵とことば」を主なテーマとした展示をしています。

 

これまでの展示では絵本を題材とした展覧会が多く、子供の絵や言葉への興味や好奇心を掻き立てる内容になっています。また、展覧会に沿った子供向けワークショップも開催されるなど、見て・感じて・体験する、子供の五感に届くアート体験ができます。

 

PLAY!公式HPはコチラ

【ポーラ美術館】

箱根に行った際にぜひ足を運びたいのが「ポーラ美術館」です。箱根の自然豊かな土地に2002年に誕生したポーラ美術館は、西洋画、日本画、版画など多岐にわたる作品を約10,000点保有しています。

 

館内ではモネやルノワールといった有名絵画を鑑賞できます。また、自然の中の美術館だからこそできる「森の遊歩道」はその名の通り、敷地内の散策コースの中でアートを鑑賞しながら自然の中で癒しを感じることができます。開放感のある館内は子供達の緊張をほぐし、ゆったりとした気持ちで作品を鑑賞できます。

 

ポーラ美術館公式HPはコチラ

【ベルナール・ビュフェ美術館】

 

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「ベルナール・ビュフェ美術館」はフランスの画家ベルナール・ビュフェの作品を収蔵・展示するために建てられた美術館です。そのベルナール・ビュフェ美術館の別館1Fにある「ビュフェこども美術館」は子供と美術が出会うきっかけの場として造られました。

 

額縁の中に入って絵になりきってみたり、木のボールのプールに入ってみたり、子供達が五感を通して美術に触れる機会を得ることができます。また、展覧会やワークショップを通じて子供の美術に対する興味を引き出し、親子で楽しむ場を提供しています。

 

ベルナール・ビュフェ美術館公式HPはコチラ

【金沢21世紀美術館】

 

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人気観光地の一つ、金沢。その金沢観光の中でもおすすめスポットとして挙げられるのが「金沢21世紀美術館」です。現代アートをメインに、金沢の伝統工芸など幅広い感覚と視点で美術を楽しめます。

 

美術鑑賞だけではなく、人々が集うコミュニケーションの場としても活用されている金沢21世紀美術館。子供達が美術に触れる機会を得られる「キッズスタジオ」では子供主体の作品制作や、その時美術館で催されている展覧会に即したテーマのアクティビティを子供同士、親子で楽しむことができます。

 

金沢21世紀美術館公式HPはコチラ

 

親子で楽しむ週末のお出かけに美術館はいかがですか

 

美術鑑賞は子供の想像力を育み、好奇心を刺激するきっかけとなります。これまで子供と一緒に美術館に行くことは難しいと思っていた人も、子供も楽しめる展示やアクティビティを有する美術館を選べば、より美術鑑賞を楽しむことができます。子供の感性を広げ、ワクワクする気持ちを持たせてくれる作品がたくさんの美術館に足を運んでみてくださいね。