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Jun 25, 2023

お花で夏を爽やかに楽しむ。花屋が教える7月におすすめのお花と飾り方|くらしの花図鑑

7月に飾りたいお花Best5

 

7月の代表的な花といえば「デルフィニウム」「ヒマワリ」「ユリ」「モカラ」「アンスリウム」「デンファレ」「マリーゴールド」「ピンクッション」「バンクシア」「セルリア」「サンダーソニア」「エキナセア」「ジニア」「グラジオラス」「ストレチア」などです。
本格的な暑さが増す7月。暑さを爽やかに楽しめるお花を紹介します。

1:デルフィニウム

 

入手しやすさ ★★★★★
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★★★★✩

 

涼やかなカラーバリエーション

うだるような暑さを忘れさせてくれる夏の涼やかなお花といえば、デルフィニウムです。
その魅力はなんと言っても、爽やかなカラーバリエーション。突き抜ける青空のような淡い水色、海を感じさせる深い青色など、自然界では珍しい寒色を中心としたラインナップが揃っています。

 

花の透明感がたまらない

一度、デルフィニウムの花びらを光に透かしてみてください。花同士が重なり合っている様子がわかるほど、薄い花びら。その透明感と爽やかな色味が相まって、唯一無二の美しさがたまらないお花です。

 

押し花にして、夏を閉じ込める

デルフィニウムは花が柔らかいため、初めての方でも簡単に押し花を作ることができます。押し花にした後は、透明のスマホケースに挟んだり、ラミネーターを使って栞にしたり。額縁に入れてお部屋に飾るのもおすすめです。

2:ひまわり

 

入手しやすさ ★★★★★
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★★✩✩✩

 

夏が来た!元気をもらえるお花

夏の花といえば、やっぱりひまわり!まるで太陽をモチーフにして作られたような花の姿は、夏のために生まれたのでは…?と思うほどです。その明るさに元気をもらえるお花ですよね。

 

花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」

ひまわりは、成長期は太陽の向きに合わせて花の向きを変えるという特性があることから、花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」。この花言葉から、プロポーズにも人気のお花です。

 

ドライにするときは、花びらを取って

花びらが散った後であればドライフラワーにすることができます。
丸くて茶色い部分だけのドライフラワーはかわいくないのでは?と思われがちですが、花びらを支えていた「がく」の部分が花びらのように見えてかわいいですよ。

3:ユリ

 

入手しやすさ ★★★★★
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★✩✩✩✩

 

うっとりするような女王の美しさと香り

潔さを感じる真っ白で大ぶりな花と、ユリ特有の強くて芳醇な甘い香り。まるで女王のような高貴さに、ファンの多いお花のひとつです。一年を通して出回りがありますが、特に旬は夏のこの時期。立派なユリがたくさん出回ります。

 

花粉は粉が出る前に取り除く

花の中心部分にある茶色い花粉は、花が開くにつれて粉が出て落ちてしまいます。
ユリの花粉は粘着性が高く、花びらに付いて見栄えが悪くなったり、家具や衣類を汚してしまうため、粉が吹く前のなるべく早い段階で取り除くようにしましょう。
優しくつまんで引っ張るだけで簡単に取れます。ティッシュを使うと、手が汚れずに済みますよ。

 

猫を飼っている人は毒性に注意!

圧倒的な美しさで人々を魅了するユリですが、毒性が高いため注意が必要です。
人間に大きな害はないのですが、特に猫にとっては猛毒。花粉を吸い込むだけで致命傷になるので、細心の注意を払うようにしてくださいね。

4:トロピカルフラワー

 

入手しやすさ ★★★★✩
長持ち度   ★★★★★
ドライ向き  ✩✩✩✩✩

 

南国生まれのお花の総称です

「トロピカルフラワー」は花の名前ではなく、ジャンルを指します。
南国生まれのお花の総称で、まさに「トロピカル!」な雰囲気の、特有の魅力を持ち合わせています。
(例:クルクマ、モカラ、アンスリウム、ストレチア、デンファレ)

 

暑さに強い!

暑い地域で生まれ育っているため、日本の夏の暑さにも強いのが特徴です。
花瓶のお水をこまめに替えてあげると、なかなか花が長持ちしない夏場でも1週間は軽々持ちます。

 

水中花としても楽しめる

トロピカルフラワーは他の花に比べて水分が多いので、水につけても水分で花が痛みにくいという特徴があります。
それを活かしたお花の楽しみ方が、「水中花(すいちゅうか)」。たっぷり水を入れた透明のグラスの中にお花を沈めるだけでOKです。水と南国感のお花の組み合わせはとても涼やかで美しく、見ているだけでちょっとしたバカンス気分になれますよ。

5:ワイルドフラワー(ネイティブフラワー)

 

入手しやすさ ★★★✩✩
長持ち度   ★★★★★
ドライ向き  ★★★★★

 

生まれは南半球の乾燥地帯

ワイルドフラワーもお花の名前ではなくジャンルを指します。こちらは南半球の乾燥地帯出身のお花たち。同じ南の地域のお花でも、トロピカルフラワーとは違ったかっこいい印象のある種類が多いのが特徴です。
(例:プロテア、ピンクッション、バンクシア、カンガルーポー、セルリア、リューカデンドロン)

 

とにかく強いお花!

一般的に、お花は涼しくてある程度湿度のある場所を好みますが、それとは真反対の暑くて乾燥した地域で育ったワイルドフラワーは、非常に強くて長持ち。
とにかく長くお花を楽しみたいときは、ワイルドフラワーを選ぶのがおすすめです。

 

ドライフラワーにおすすめナンバーワン

乾燥地域出身のこともあって、花そのものも乾燥した性質のものが多くあります。そのため、生花の姿とほとんど変わらない状態でドライフラワーになります。
綺麗にドライフラワーを作りたい時はワイルドフラワーがイチオシ!

7月のお花に合わせたい、おすすめのグリーン

ドラセナコンパクタ

ドラセナの中でも、パイナップルの葉の部分に形が似ているのがコンパクタという品種。パイナップルっぽい雰囲気と、艶やかな葉っぱが夏っぽさを演出してくれます。
一本入れるだけでボリューム感が出るのもおすすめ。

アレカヤシ

ヤシの一種なので、こちらも南国風の夏らしさを演出してくれます。大きめの葉っぱのため、大ぶりの花と組み合わせたり、アレカヤシを主役にしてフラワーベースから溢れるように生けるのがおすすめ。

アンスリウムの葉

独特の形と質感で人気のアンスリウム。こちらもトロピカルフラワーの仲間ですが、実は葉っぱもかわいらしいんです。形も花と同じく、ハート型。
艶のある濃い緑や、浮き出た葉脈など様々な種類があります。

フローリストが考える自宅に飾る際のポイント

おすすめの組み合わせ

 

デルフィニウムはなんでも合う!

デルフィニウムはどんなお花にも合うので、夏には欠かせません。ひまわりと合わせると、ひまわりの明るさを際立たせ、ユリと合わせると、とても涼やかで爽やかな気持ちになれる組み合わせ。

もちろん、デルフィニウム単体をたくさん生けてもとってもかわいいですよ。

 

トロピカルフラワー+マリーゴールド・エキナセア

エキセントリックな雰囲気が好きな方におすすめの組み合わせ。マリーゴールドやエキナセアもこの時期が旬の明るい雰囲気のお花なので、トロピカルフラワーと相性抜群です。

 

ワイルドフラワー+スモークツリー

独特の雰囲気を持つワイルドフラワーと、くすみのあるスモークツリーの組み合わせは、洗練された大人の雰囲気やアンティーク感を演出してくれます。
どちらもドライフラワーになりやすいお花なので、水なしの花瓶に飾ったまま、インテリアとして長く楽しむのも良いかもしれません。

おすすめの花瓶

 

素材はクリアガラス。色々な形を楽しんで!

お花を涼しげに飾るのに最もおすすめなのが、シンプルなクリアガラス。いろいろな形があるので、2〜3種類の形を並べて楽しむのがおすすめです。100円ショップでも簡単に揃えることができますよ。

 

 

浅めのガラスボウル

ガラスボウルに水を張り、茎を短めに切ったお花を浮かべるだけで、フローティングフラワーとして楽しむことができます。
トロピカルフラワーやランは花びらが肉厚で強いので、特にフローティングフラワーに向いています。また、暑さでしおれてしまったお花を浮かべて最後まで楽しめるのも、夏ならではの花あそびです。

合わせたい小物

 

天然石や白玉石

艶っぽく透き通った天然石や、砂浜をイメージさせる白玉石は、涼しさをより一層演出してくれます。花瓶の中に入れたり周りに散らして飾ると、より夏らしい雰囲気作りができますよ。

 

貝殻

やっぱり夏といえば海。特に南国生まれのトロピカルフラワーと貝殻は相性抜群です。
そんなディスプレイを眺めながら、ちょっと特別なドリンクを飲むと気分も上がるかもしれません。

涼しい気分とバカンス気分、どちらも欲張る夏に。

気温が高く、猛暑が続く日々。その気だるい暑さを吹き飛ばすことまではできないかもしれませんが、お花の力を借りることで、涼しさやバカンス気分を味わうことができます。
お花と一緒に、ちょっぴり心ときめく夏にしてはいかがでしょうか。