冷たいスープは栄養も水分も手軽にとれるので、食欲が落ちやすい夏にぴったりです。暑い日でも食べやすい冷たいスープで、今年の夏を乗り越えませんか?本記事では、野菜ベースの定番スープから麺を使ったレシピまで紹介。またスープジャーを使う人に向けて、食中毒を防ぐポイントも解説します。
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夏におすすめの冷たいスープレシピ【野菜ベース】
まずは、野菜の旨みがぎゅっと詰まったスープのレシピを見ていきましょう。ミキサーを使うと、なめらかな口当たりのスープに仕上がります。
トウモロコシの甘み広がる「冷製コーンポタージュ」
大人にも子どもにも人気なトウモロコシのポタージュ。トウモロコシの甘みが口いっぱいに広がります。
<材料>2人分
- ・トウモロコシ 1本
- ・玉ねぎ 1/2個
- ・水 200ml
- ・牛乳 150ml
- ・塩こしょう 少々
- ・無塩バター 10g
<作り方>
- 玉ねぎは薄切りにし、トウモロコシは皮をむいて、ひげを取る
- 鍋に無塩バター、玉ねぎ、トウモロコシ、塩(分量外)をひとつまみ入れてフタをし、玉ねぎがしんなりするまで蒸し焼きにする
- トウモロコシの実を芯からそぎ落として、玉ねぎと一緒にミキサーに入れ、なめらかになるまでかく拌する
- 鍋に3と水、牛乳を加え火にかけて、煮立ったら塩こしょうで味を整え、冷やしたら完成
かく拌する前のトウモロコシの実を、トッピングに使うのもおすすめです。水と牛乳の割合を替えたり、牛乳を豆乳に変えたりして好みの味を探すのも良いでしょう。
スペインの味を自宅で味わえる「ガスパチョ」
スペインやポルトガルの料理「ガスパチョ」は、トマトのさっぱりした味わいが魅力です。トマトジュースで簡単に作れるレシピを紹介します。
<材料>2人分
- ・トマトジュース(無塩・果汁100%) 250cc
- ・きゅうり(ピーラーで皮をむいておく) 1/4本
- ・白ワインビネガー(またはお酢) 30cc
- ・オリーブオイル 30cc
- ・バケット 15g
- ・にんにく 1/2かけ
- ・砂糖 小さじ1/2
- ・塩 小さじ
<作り方>
- トマトジュースに、ちぎったバゲットを入れ5分ほど浸す
- オリーブオイル以外の材料をミキサーに入れて、なめらかになるまでかく拌する
- 少しずつオリーブオイルを加えてミキサーを回し、味を整える
- よく冷やしてからグラスに注いで完成
にんにくのニオイが気になる場合には、皮付きのままつぶしてから、レンジで1分ほど加熱しましょう。
じゃがいもの濃厚な旨みが詰まった「ビシソワーズ」
冷製スープの定番ともいえるビシソワーズは、ミキサーを使えば裏ごし不要で簡単に作れます。
<材料>2人分
- ・じゃがいも 2個
- ・玉ねぎ 1/2個
- ・コンソメ 小さじ1
- ・塩こしょう 少々
- ・牛乳 200ml
- ・生クリーム 50ml
- ・水 300ml
- ・有塩バター 20g
- ・乾燥パセリ 適量
<作り方>
- じゃがいもと玉ねぎを薄切りにする
- 鍋を熱してバターを溶かし、1を入れて炒める
- 玉ねぎがしんなりしたら水とコンソメを入れて、じゃがいもがやわらかくなるまで煮る
- あくを取り除き、ミキサーに入れてかく拌する
- 鍋に4と牛乳を加えて火にかけ、沸騰直前に塩こしょうで味を整える
- 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成
ヘルシーにしたいときは、牛乳を豆乳に変えてみるのもおすすめです。
マイルドな口当たりがたまらない「かぼちゃのクリームスープ」
電子レンジとミキサーで手軽に作れるかぼちゃのクリームスープです。塩こしょうのシンプルな味付けが、かぼちゃの甘みを引き立たせます。
<材料>2人分
- ・かぼちゃ 230g
- ・コンソメキューブ 1個
- ・水 100ml
- ・牛乳 100ml
- ・塩こしょう 少々
<作り方>
- かぼちゃの皮とわたを取り除いて一口大に切り、耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで8分加熱する
- 1と塩、水、牛乳をミキサーに入れて、なめらかになるまでかく拌する
- 冷蔵庫で冷やして完成
かぼちゃの種やパセリをトッピングすると、おしゃれに仕上がりますよ。
夏におすすめの冷たいスープレシピ【麺入り】
冷たいスープにつるっとした麺を入れれば、暑い夏でも食べやすい一品に。ここでは、夏バテにぴったりな麺入りの冷たいスープレシピを紹介します。
食欲がない日の味方「冷製スープそうめん」
暑さで食欲がない日の味方、そうめんのアレンジレシピです。
<材料>2人分
- ・そうめん 100g(2束)
- ・ツナ缶 1缶
- ・トマト 1個
- (A)
- ・和風だしの素 小さじ1
- ・鶏ガラスープの素 小さじ1
- ・すりおろしにんにく 小さじ1
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・みりん 大さじ1
- ・水 400ml
<作り方>
- ツナ缶の油をきり、トマトは小さく切る
- (A)を混ぜ合わせて火にかけ、沸騰したら粗熱をとって冷蔵庫で冷やす
- そうめんを茹でて水洗いし、水気を切っておく
- 器にそうめん、ツナ、トマトをのせて、2のスープを注いで完成
ボリュームや栄養をアップさせたいときは、好みの夏野菜もトッピングしてみてくださいね。
さっぱり感が新鮮な「冷製ラーメン」
冷製ラーメンは、あっさり感と新鮮な味わいが魅力です。
<材料>2人分
- ・中華麺 2玉
- (A)
- ・塩 小さじ1/2
- ・しょうゆ 小さじ2
- ・鶏ガラスープの素 小さじ4
- ・ごま油 小さじ1
- (B)
- ・ゆで卵 1個
- ・チャーシュー 2枚
- ・味付きメンマ 20g
- ・小ネギ 少々
<作り方>
- 鍋に(A)を入れて、火にかけ沸騰したら止め、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす
- ゆで卵をたて半分にカットしておく
- 鍋にお湯を沸かし、麺を茹でて流水で冷やしたら水を切る
- 3を盛り付けて1を注ぎ、(B)をトッピングしたら完成
もっとあっさりさせたい場合は、トマトやオクラを入れるのもおすすめです。
やさしい味わいの「冷製きつねうどん」
だしの旨みと、ほど良い甘じょっぱさが魅力のスープが食欲をそそります。冷凍うどんでも、茹でたうどんでもサッと作れるので、忙しい日にも活躍しますよ。
<材料>2人分
- ・うどん 2玉
- ・味付き油揚げ 1枚
- ・小ネギ 適量
- (A)
- ・水 300ml
- ・しょうゆ 大さじ2
- ・みりん 大さじ2
- ・和風顆粒だし 小さじ1/2
<作り方>
- 鍋に(A)を入れて中火にかけ、煮立ったら粗熱をとって冷蔵庫で冷やす
- 麺を茹でて、冷水にさらしてから水を切る
- 器に2を盛り、(A)をよく混ぜてかける
- 味付き油揚げと小ネギをトッピングして完成
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食中毒注意!スープジャーを使う際にしてほしいこと
職場で過ごすランチタイムやピクニックなどで活躍するスープジャー。スープを冷たいまま持ち運べて便利ですが、使い方次第では食中毒をまねく恐れがあります。最後に、スープジャーを使うときの食中毒防止方法を見ていきましょう。
調理器具・容器は清潔を保つ
細菌は食中毒の原因になるため、繁殖を防ぐためにも手指やスポンジ、調理器具、スープジャーを清潔にしてから使うことが重要です。
また使い終わったら外せるパーツをすべて外し、丁寧に洗浄します。パッキンやフタは週に1度、40℃くらいのぬるま湯に溶かした酸素系漂白剤につけ置きをするようにしましょう。汚れだけではなく、ニオイまでしっかり落とせます。
パーツに傷が付くと汚れが入りこみやすくなるので、やわらかいスポンジか指でやさしく洗うのがおすすめ。カビの発生を防ぐため、しっかり乾かすことも大切です。
腐りやすい食材は入れない
乳製品や生もの、加熱していないものなど、傷みやすい食材を入れないようにしましょう。容器内の温度を保つスープジャーは、食材の腐敗を早める可能性があります。
また腐敗によってガスが発生した場合、スープジャー内の圧力がかかって本体が破損したり、食材が噴き出たりする恐れもあります。
容器を予冷して保冷力をアップさせる
食中毒を引き起こす細菌は約20~50℃で増殖するので、できるだけ保冷力を高めて持ち運ぶことが大切です。中身を入れる直前まで、容器を冷蔵庫で冷やしたり、中に冷水を入れたりしておきましょう。持ち歩くときには、保冷バックの使用がおすすめです。
夏は冷たいスープで、おいしく栄養&水分補給!
冷たいスープは、夏バテ防止や水分補給にぴったりのメニューです。食欲が落ちているときでも、水分や栄養をサッと取れるでしょう。ぜひ冷たいスープを食事に取り入れて、暑い夏を乗り越えてくださいね。