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Sep 09, 2023

【軽井沢おすすめ美術館9選】アート×自然×建築が織りなす異空間へプチトラベル

軽井沢といえば長野県の高原リゾート地として知られる人気の観光地エリア。かつては外国人も多く訪れる避暑地であったことから、今でも異国情緒を感じられる建物が多く残っています。そんな軽井沢には美術館が多く存在することをご存じですか?
軽井沢の地に惹きつけられた作家や美術愛好家たちによってアートを楽しめる場所がいくつも点在しています。自然と名建築と融合したアートにふれて非日常的な時間を過ごしてみませんか。

自然と建築の融合を楽しめる美術館

軽井沢ならではの自然あふれる空間で楽しむアートは格別です。そこに心奪われるような名建築の建物が加われば何時間も滞在したくなってしまうはず。そんな美術館をご紹介します。

モダンな建築が美しい「軽井沢千住博美術館」

(c)軽井沢千住博美術館

滝をモチーフにした作品で有名な日本画家・千住博の代表作品を展示する美術館です。1300年ぶりに奉納された高野山真言宗総本山金剛峯寺の襖絵や、日本の玄関口である羽田空港内にも作品が展示されており、多くの方が目にしたことがあるのではないでしょうか。

新作「浅間山」 (c)軽井沢千住博美術館

美術館内の展示数は50点ほどですが、その作品を堪能するために十分に設けられたスペースで贅沢にアートを楽しむことができます。代表作である「Water Fall」や新作「浅間山」は目の前にすればその壮大さが感じられ、日本画の真髄を堪能できる作品として人気を集めています。

作品とともに高く評価されているのが美術館の建築。自然との調和を目指して作られた建物は開放感にあふれ、室内にいても自然の中にいるかのような体験ができます。美術館を囲むように植えられたカラーリーフガーデンは四季によって表情を変え、全国からリピーターが集う魅力のひとつでもあります。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉815
開館時間:9:30~17:00
     火曜定休(祝日・GW・7~9月中は開館)
     ※12/26~2/28は休館期間
公式HP:https://www.senju-museum.jp/

別荘気分を味わえる「軽井沢ル・ヴァン美術館」

 

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建築家である西村伊作が1921年に創立した文化学院の建物を再現した美術館です。我が子の文化的教養を磨くためにふさわしい場所にしたいという想いで建てられた校舎は、英国コテージ風の雰囲気が漂っています。

かつては芥川龍之介や川端康成、三島由紀夫などの文化的著名人が教壇に立っており、いかに芸術・文化面に力を入れていたか、教育のレベルの高さが伺えます。そんな文化学院に関わっていた作家たちの作品を展示している他、コンサートやワークショップを開催したりと様々なイベントも行われています。

併設するカフェではイングリッシュガーデンを眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉957-10
開館時間:10:00~17:00
     水曜定休(祝日は開館、翌日休館)
     ※11月~5月は休館期間
公式HP:https://www.levent.or.jp/

現代アートが楽しめる美術館

軽井沢は歴史を感じられる一面がある一方で、新進気鋭のアーティストたちの作品を鑑賞できる美術館もあります。

誰もが知る著名アーティストも展示「軽井沢ニューアートミュージアム」

 

 

 

軽井沢駅から徒歩8分とアクセスしやすい場所にあり、1Fが入場無料で気軽に立ち寄りやすい美術館です。日本の戦後以降活躍するアーティストの作品から新進気鋭の海外作家まで、国内外の美術ファンに満足してもらいたいとの想いで多彩なジャンルの作品を展示しています。

 

 

併設しているギャラリーでは草間彌生や村上隆など有名作家の作品も取り扱っており、実際に作品を購入することもできます。また、1Fのミュージアムショップではアート関連の書籍やオリジナルのミュージアムグッズが販売されており、こちらも必見です。

 

 

屋外には建築家・隈研吾設計のガラスチャペルや、現代美術作家・ジャン=ミシェル・オトニエルの紅白の2つのハートをモチーフとしたモニュメントがあります。そのフォトジェニックさからフォトウエディングの撮影場所としても人気のスポットです。ガラスのチャペルでは1日2回見学ツアーが行われているので、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5
開館時間:10:00~17:00
     月曜定休(祝日は開館、翌日休館)
     ※8月は無休
公式HP:https://knam.jp/

海外で活躍する画家の作品が楽しめる「軽井沢現代美術館」

 

保養施設をリノベーションしてつくられたこちらの美術館。自然光の差し込む館内には油彩作品から立体作品まで様々なジャンルの作品が収蔵されています。

 

 

常設展示では「海を渡った画家たち」として、国内にとどまらず海外でも高く評価されている日本人アーティストの作品を中心に展示しています。草間彌生や奈良美智、ロッカクアヤコなどの現代アートを鑑賞したり、グッズを購入することができます。緑の木々に囲まれた静寂な空間で、現代アートをゆっくりと堪能できる美術館です。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2052-2
開館時間:10:00~17:00
     火曜・水曜定休
     ※GW、夏期は無休  11月下旬~4月中旬は冬期休館
公式HP:http://moca-karuizawa.jp/

森の庭園が魅力的「セゾン現代美術館」

 

かつて西武百貨店池袋店内にあった美術館のコレクションを中心に展示している美術館です。セゾン現代美術館の魅力はなんといっても、森林が広がる約7500坪もある庭園。

正門から入って美術館の玄関に続く道のりの時点で、自然の中に溶け込むアート作品を目にすることができます。この庭園は彫刻家である若林奮をはじめとした美術家たちが制作に関わり、16点もの彫刻作品と自然の融合にこだわった特別な空間が広がっています。庭園を進むと見えてくるのがコンクリート壁が美しいモダンな建物。現代アートにふさわしい雰囲気の建築もまた美術館の美しさを引きたてています。

併設されたカフェではオーガニック食材にこだわったメニューが並び、自然を目の前にして優雅なひとときを過ごせるのでおすすめです。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ヶ沢2140
開館時間:10:00~18:00
     木曜定休
     ※10月~4月中旬は休館期間
公式HP:https://smma.or.jp/

ひとりの画家に特化した美術館

様々な作家の作品を取り扱う美術館が多い中、一人の作家に注目してその作品だけを展示している美術館が軽井沢にはあります。一人の作家が描く多くの作品を見ることができるので、その作家の一生を辿っているような感覚で楽しめますよ。

藤田嗣治の作品を堪能できる「軽井沢安東美術館」

 

2022年にオープンした、藤田嗣治の作品をメインに展示している美術館です。レオナール・フジタの名前でも知られ、1920年代にパリで活躍した世界的にも有名な画家。その藤田の作品に魅了された愛好家が、長年コレクションして集めた作品を多くの人に愛してほしいとの想いで美術館を開きました。

展示室5_2RyotaAtarashi

個人美術館ながらなんと約200点にものぼる作品が収蔵されており、年表を辿るように藤田の作品を鑑賞することができます。じっくり作品を楽しんでもらおうと内装にこだわった館内は、まるで邸宅に遊びに来たような寛げる空間となっています。

 

 

また、老舗耐熱ガラスメーカー「HARIO」直営のカフェが併設されており、HARIOの器具で淹れたこだわりのスペシャルティコーヒーや、地元の人気ベーカリーのパンを楽しむことができます。さらには藤田をイメージした、乳白色のピアスやメガネがモチーフのブローチなど、安東美術館ならではのオリジナルグッズを購入することも。ここでしか手に入らない美術館限定品があるのも魅力的ですよね。軽井沢駅北口から徒歩8分とアクセス良好なのでぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43番地10
開館時間:10:00~17:00
     水曜定休(HARIO CAFEは定休日なし)
     ※年末年始・1月中旬・2月下旬は休館(変更の可能性あり)
公式HP:https://www.musee-ando.com/

山岳画家の作品を堪能できる「田崎美術館」

 

日本各地の有名な山々を描き続けたことで知られる画家・田崎廣助の作品を展示している美術館です。色彩豊かに描かれた「朱富士」は多くの方が見覚えがあるのではないでしょうか。人気作品をはじめとした田崎廣助の名作が展示されており、壮大な山の風景を存分に鑑賞することができます。展示作品と同じくらいおすすめなのが美術館の建物。京都駅などの設計で知られる建築家・原広司が設計した美術館の建物は有名で、多くの建築ファンが足を運んでいます。

コンクリート壁の無機質な空間の中、雲を想起させる曲線のデザインが館内のところどころに見受けられ、作品とマッチしているようにも感じられます。アートはもちろん建築に興味のある方にもおすすめの美術館です。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉 横吹2141−279
開館時間:10:00~17:00
     水曜定休
     ※11月~4月中旬は休館期間
公式HP:http://tasaki-museum.org/

こどもと一緒に気軽に楽しめる美術館

アート鑑賞よりも体を動かしたいというわんぱくなこどもがいる家庭や、アートに興味のない方でも楽しめる美術館が軽井沢にはあります。アートに触れるきっかけづくりとして、足を運んでみてはいかがでしょうか。

童心に帰れる「軽井沢絵本の森美術館」

 

欧米絵本を中心に、近現代に活躍する作家の絵本原画や、世界の名作絵本が展示されている美術館です。約1500冊もの絵本を閲覧することができたり、絵本にまつわる歴史を知ることができたりと、一日中絵本の世界を満喫することができます。多くの人が幼少期に読んだことがあるであろう有名作品も多く収蔵されているため、こどもだけでなく大人も夢中になって楽しめます。

 

 

また、ピーターラビットをテーマとした常設展があることも魅力のひとつ。美術館の目の前に広がる庭園はランドスケープデザイナーとして活躍するポール・スミザーが手掛けており、そこはまるでピーターラビットの世界に迷い込んだような気分を味わえます。その風景の美しさからフォトウエディングスポットとしても人気があります。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉182(ムーゼの森)
開館時間:9:30~17:00(5~10月)、10:00~16:00(11~1月)
     火曜定休※QW、7~9月は無休
     展示入替期間及び冬期(1月中旬~3月中旬)
     ※12月・1月の休館日は美術館へお問合せください。
公式HP:https://museen.org/ehon

おもしろ写真がたくさん撮れる「トリックアートミュージアム軽井沢」

 

 

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五感をフルに使って楽しめる、体験型の美術館で有名なトリックアートミュージアムが軽井沢にもあります。遠近法などの錯覚を利用した作品は肉眼で見るのはもちろん、写真を通して見ることで立体的なアートとして楽しむことができます。写真を撮ることでオリジナルのアート作品を作るような感覚で、大人はもちろんこども達も存分に楽しめるので家族で訪れるのもおすすめです。

また、ペット大歓迎ということでペット連れにも嬉しい施設となっています。こちらのミュージアムでは看板犬がいて、一緒に館内を歩いたりすることもできるのだとか。動物とのふれあいも楽しめる珍しい美術館です。

 

住所:長野県北佐久郡軽井沢町旧軽井沢809
開館時間:10:00~18:00
     ※7/25~8/25は9:00~19:00
公式HP:https://art-karuizawa.com/

軽井沢で美術館巡りを楽しもう

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した美術館以外にも軽井沢にはまだまだたくさんのアートスポットがあります。美術館ごとにコンセプトやこだわりは様々なので、ぜひいくつか美術館を巡ってみてはいかがでしょうか。きっと心が満たされ、新たな発見が得られるかもしれませんよ。