これからの夏、愛犬と水遊びができたらうれしいですよね。
ドッグプールや水上スポーツなど、暑い時期だからこそ楽しめる遊びはたくさんあります。
この記事では、水遊びのメリットや注意点、水への慣れさせ方や水遊びにでかけるときのマナーについて解説します。
この夏、家族みんなで水遊びがしたいと思っている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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犬の水遊びにはメリットがたくさん!
私たち人間にとって、水泳は色々なメリットがありますよね。
犬も同じく、水遊びや水泳には心身ともに嬉しい効果がたくさんあります。
ここでは、愛犬に水遊びをさせるメリットを3つ紹介します。
全身運動でストレス解消
水遊びをはじめ、全身を動かす運動は犬のストレス解消にピッタリです。
一匹で遊ぶだけでも十分ストレス解消になりますが、飼い主さんと一緒なら更に効果アップ!
家族みんなで思いっきりビショビショになれば、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
無理なくダイエットができる
水圧がかかる水遊びでは、地上よりも大きな抵抗が体にかかるため、ダイエット効果も期待できます。
日常生活では感じることのできない圧を受けて泳ぐことで、普段使っていない筋肉もまんべんなく動かせるでしょう。
ダイエット目的の過度な運動や食事制限は犬への負担が大きいですが、水遊びなら無理のない減量ができます。
筋肉量が増えると基礎代謝量も増え、ダイエット効果は更に高まるというメリットもあります。
水中ならではの特徴でリハビリ効果も
水遊びは、骨折や関節疾患など、怪我や病気からのリハビリにも活用できます。
水中には浮力があるため、筋肉や足腰への負担が軽くなり、陸上より約に体を動かすことができます。
陸上ではなかなかできない動きも、水遊び中なら簡単に行うことができ、結果的にリハビリ効果が得られるのですね。
泳いだりもぐったりすれば呼吸機能が高められ、心臓や肺の健康も自然にサポートできますよ。
犬に水遊びをさせるときの注意点3つ
たくさんのメリットがある水遊びですが、ときには思わぬトラブルが起こることもあります。
愛犬の安全を確保しつつ、思いっきり水遊びを楽しむには、愛犬から目を離さないようにしておくことが大切!
ここでは、犬に水遊びをさせるときの注意点として、気を付けるべきポイントを3つ解説します。
水中毒
遊んでいるうちに水を大量に飲んでしまい、水中毒を起こすケースは珍しくありません。
犬が大量の水を飲んだ場合、低ナトリウム血症による痙攣や意識障害を起こし、命を落とすこともあります。
水遊び中はこまめに休憩をはさみ、愛犬の様子に変わったところがないか、しっかり観察しましょう。
特に、取ってこい遊びは口を開けたときに水をがぶ飲みしやすいため、注意してくださいね。
熱中症
気温が高いうちの水遊びは、熱中症のリスクもあります。
犬は肉球にしか汗をかけない動物で、人間よりも体温コントロールが苦手です。
熱中症は重症化すると命にかかわるため、水遊びをさせるときは、外気温や日差しの強さをよく確認しましょう。
また、犬は遊びに夢中になると、水分補給や休息を忘れがちです。
飼い主さんが気づかないうちに脱水を起こし、突然バタンを倒れてしまうケースも珍しくありません。
どんなに愛犬が盛り上がっているときでも、水遊び中は10〜15分おきに休憩を取り、水を飲ませてくださいね。
低体温症
水遊びで体が冷えすぎると、低体温症を起こす可能性もあるでしょう。
低体温症とは、体温が平熱より著しく下がってしまい、体が正常に働かなくなる状態をいいます。
軽度では震えや元気がない程度ですが、悪化すると血圧低下や呼吸困難、意識を失うこともあり、大変危険です。
特に子犬・老犬・小型犬・短毛種は低体温症をおこしやすいため、長時間の水遊びはおすすめできません。
また、水遊び後はしっかり体を乾かし、体温が逃げないよう気を付けることも大切です。
水遊び前は愛犬をしっかり水に慣れさせておこう
愛犬と水遊びを楽しむには、まず水に慣れてもらうことが大切!
慣れるスピードは犬によって違うため、様子を見ながら愛犬のペースで進めましょう。
ここでは、犬を水に慣れさせる方法とそれぞれのポイントを解説します。
自宅のお風呂場やプールを活用
まずはお風呂やプールに水を張り、徐々に水位をあげることから始めましょう。
初めは浅く水を入れた湯船やビニールプールを用意し、中で自由に歩かせたり、手足に水をかけたりしてみます。
あくまで遊びの一環として、おもちゃなどで遊びながら行うと、愛犬も水に慣れやすくなりますよ。
なお、お風呂場の床質によってはふんばりがきかず、犬が滑りやすくなります。
足元が不安定だと犬も怖がりやすいため、すのこやすべり止めマットを敷いてあげると良いですね。
ホースや水鉄砲を使って遊んでみる
庭遊びができるなら、ホースや水鉄砲を使った慣らし方もおすすめです。
ホースや水鉄砲で水を噴射させると、犬は出てくる水を捕まえようと、夢中で追いかけます。
お風呂が苦手な犬もホースや水鉄砲の水は平気!というケースは多いため、ぜひ試してみてくださいね。
ただし、水を追いかけては飲むを繰り返すと、水中毒や胃捻転を起こす可能性があるため、要注意。
また、ホースや水鉄砲を炎天下に放置すると水が熱くなってしまい、犬が触れたときに火傷するかもしれません。
ホースや水鉄砲で水慣らしをするときは、水が熱すぎていないか確認しつつ、こまめに休憩を入れましょう。
犬にも泳ぎの得意・不得意がある
泳ぎの得意・不得意は、犬種によって違います。
泳ぎが得意な犬種は水に慣れるのも早く、練習なしで水浴びをすることも珍しくありません。
もちろん個体差はありますが、一般的に以下の犬種は泳ぎが得意とされています。
・ボーダー・コリー
・ニューファンドランド
・スタンダード・プードル
・ゴールデン・レトリーバー
・ラブラドール・レトリーバー
反対に、泳ぎが苦手な犬種は以下の通りです。
・日本犬
・ビーグル
・ウィペット
・ダックスフンド
・ウェルシュ・コーギー
・フレンチ・ブルドッグなどの短頭種
泳ぎが苦手な犬種では、慣れるまでライフジャケットを着せてあげると安心です。
まずは浅瀬で泳ぎの感覚をマスターし、慣れてきたら少し深いところで遊ぶのもいいですね。
トレーナーやインストラクターのいる施設を利用して、愛犬と泳ぎを練習するのもおすすめですよ。
犬と水遊びをするときのマナーを知っておこう
犬と水遊びをするときは、その場所のルールやマナーを守らなくてはいけません。
家族みんなで楽しく、安全に遊ぶためにも、以下の基本的なマナーはしっかり押さえておきましょう。
・汚れた体で入らない
・トイレは事前に済ませる
・おもちゃは状況を見て使う
・他の犬がいるときはリードを付けて遊ばせる
犬が遊泳OKの場所か確認して
海や川など、一般の人も利用する場所では、犬が泳いでも良いか必ず確認しましょう。
犬が苦手な人や犬にアレルギーを持っている人もいるため、遊べる川だからといって、むやみに遊ばせてはいけません。
また、犬の遊泳がOKな場所であっても、一部は立ち入り禁止になっていることもあるため、注意が必要です。
愛犬を遊ばせるときは、場所ごとのルールをよく確認し、周囲の人へ迷惑をかけないようにしましょう。
今年の夏は愛犬と水遊びを楽しもう
さまざまなメリットがある水遊びは、愛犬との思いで作りにもピッタリ!
最近は犬専用のプールを併設した施設が増えていて、家族みんなで水遊びを楽しむこともできます。
楽しい夏の思い出を作るためにも、まずは自宅で水に慣れる練習をしておき、水遊びのマナーもしっかり押さえておいて。
暑い夏こそ水遊びを楽しんで、家族みんなが忘れられない思い出をたくさん作りましょう。