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Aug 22, 2023

【100均のおすすめ10選】暮らしのモヤモヤ解決!プロに教わる100均の賢い使い方&おすすめアイテム

日々さまざまなアイテムが発売されている100円均一ショップ(以下、100均)。ちょっとした買い物に便利な一方で、アイテム数が多すぎて追いきれなかったり、気になるものがあっても実際の使用感がわからず購入に至れなかったりしていませんか?

そこで今回は100均の商品に詳しい専門家に、暮らしのちょっとしたモヤモヤを解決してくれるおすすめアイテム10点を教えていただきました。買って損なしのラインナップです!

 

教えてくれるのは
節約アドバイザー 和田由貴さん

 

 

節約アドバイザー。消費生活、家電、食生活、100均のアイテム活用など、暮らしや家事の専門家として多方面で活躍する。私生活では2人の子を持つ現役の節約主婦でもあり、日常生活に寄り添ったアドバイスを得意とする。ダイソーをはじめ100均のアイテムにも精通し、過去にはザ・ダイソー公式ブログ「和田由貴の達人生活ブログ」を執筆。

 

 


100均を賢く使うために
知っておきたいポイントは?


 

 

100均には毎週のように新商品が並び、店内がアップデートされていると話す和田さん。ライフワークとして店を訪れ、定期的に商品をチェックしているからこそ気づいた「賢く使うためのポイント」とはなんでしょうか?

 

100円だからってお得とは限らない。お買い得なアイテムはこれ!

 

和田さん:
「100均には、今や暮らしに必要なものがひと通り揃っていますよね。何か欲しいものがあればコンビニ感覚で立ち寄る方も多いと思います。

 

100円という値段につられてなんでもお買い得だと思いがちですが、じつはそうではないことも。

 

たとえばゴミ袋やポケットティッシュなどの消耗品は、ドラッグストアやスーパーに比べ、ひとつあたりの単価を計算すると案外割高だったりするんです。

 

反対に、スーパーでは大きいロットでしか売っていないけれど、それでは使いきれないような “ちょっとだけ必要なもの” は、100均で買った方がお得です。たとえばちょっとしたスパイスや、なかなか使わない調味料など。100均ならではの小さめサイズはそんな時に便利ですね」

 

ダイソーにセリア……各店の魅力は?100均はこう使い分けて

 

 

和田さん:

「ダイソーは、商品がほぼすべて「オリジナルブランド」なこと。100均は仕入れアイテムも扱っているので、店が違っても同じ商品が並んでいることもあるのですが、ダイソーはほぼオリジナル。たとえば調味料やカレールーなど、食品類もここでしか手に入らないものが多くあります。

 

あとは、最近100円ではないものも増えてきたこと。300円とか、500円とか、多少値が張っても質のいいものも扱うようになって、全体のクオリティが上がってきましたね。

 

キャンドゥは、キャラクターものに強いです。日用品でも子どもが喜ぶデザインを多く揃えているので、子育て世代には嬉しいのではないでしょうか。また、大人のアニメファンに嬉しいコラボアイテムなどもあり、充実したラインナップです。気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

セリアは、インテリアアイテム手芸などハンドメイドの材料が充実しています。それから、食器のデザインがおしゃれ。デザイン性の高いものが多い印象ですね。

 

私の場合は、幅広いアイテムをチェックしたいときにはダイソーを。特定の何かが欲しいときは、それに強いショップを利用することで使い分けています」

 

100均は、じっくり見てみると掘り出し物の宝庫だという和田さん。今回は実際の暮らしでリアルに愛用している、家事のモヤモヤを助ける実用アイテム10点を教わりました。

 

どれも売っているのを見たことがあるような、けれど見過ごしていたものばかり。買って損なしのラインナップです!

 

キッチン道具から日用品まで!
暮らしを助ける100均アイテム10選

※商品はすべて取材時(20237月現在)に販売されていたものであることをご了承ください。

 

Part.1 キッチン部門

 

①「小麦粉ふりふり」(ダイソー)

 

 

和田さん:
「粉をふるいにかけられる小さなプラスチック容器です。

 

蓋の部分がメッシュ地になっていて、肉に小麦粉や片栗粉をまぶすとき、これを使えば手軽で均一に粉が振りかけられます。使う粉の量も少なくて済むので、節約にも。

 

粉ふるいをわざわざ出すのは面倒だけれど、ここに粉を入れておけば必要なときにさっと取り出してふりかけるだけ。一見地味ですが使ってみると便利さが実感できるアイテムです。

 

100均ならどの店舗でも類似品が売っているので、お近くの店で探してみてくださいね」

 

 

 

 

 

②「注ぎ口付き袋クリップ」(セリア)

 

 

和田さん:
「袋を留めるクリップはご存知の方も多いと思うのですが、あれに注ぎ口が付いたバージョンですね。

 

つまり、クリップをいちいち開閉しなくても、注ぎ口の蓋を開ければ中身がすぐに出せるんです。どんな袋ものにも手軽に注ぎ口がつけられるので、さっと使いたいときに便利です」

 

 

和田さん:
「もう少し注ぎ口が小さいタイプもあり、中に入れるものに応じていろんなタイプが出ているので、用途に合わせて選んでみてくださいね」

 

 

③簡単密封シーラー(セリア)

 

 

和田さん:
「同じく袋を留めるシリーズ。クリップや輪ゴムを使わずに、熱の力で袋を留める簡易シーラーです。

電池を入れれば使えて、袋の口を挟んでスライドするだけ。完全密封ではないですが、しっかり口がくっつくので、ポテトチップスなど湿気が気になる袋の口を閉じるときには特に便利です」

 

 

和田さん:
「これひとつあればクリップや輪ゴムが必要ないのも嬉しいところです」

 

 

④万能ラップ蓋(セリア)

 

 

和田さん:
「余ったおかずをお皿のまま冷蔵庫にしまうときや、おかずを電子レンジにかけるとき、この蓋をお椀やお皿の上に被せることでラップ代わりにできるアイテムです。

 

ささやかなことですがこれを使うようになって、ラップの使用頻度がずいぶん減って節約につながりました。

 

それに、ラップをすると上にものは重ねられないですが、この蓋を使えば上面が平らになるので器を重ねても収納できるんです。

 

大小2サイズ入っていて、さらに内側にいくつかの線がついているので、器の大きさに合わせて柔軟に使えるのもいいところ。100均ならどこでも類似品が手に入ると思います」

 

 

 

 

⑤調味料シェーカー(キャンドゥ)

 

 

和田さん:
「調味料を作るのに便利なシェーカー。ここに材料を入れて、振るだけで調味料が完成します。

 

嬉しいのは、容器の表面に調味料のレシピが書いてあること!」

 

 

和田さん:
「ぎょうざのたれ、フレンチドレッシング、ちらし寿司の合わせ酢など。いろんな合わせ調味料に使う分量が書いてあるので、レシピいらずで作れちゃう優れものです。

 

こういう一石二鳥のユニークな商品も、100均ならではですね」

 

 

 

Part.2 ハウスキーピング部門

 

⑥パーカーが乾きやすいハンガー(ダイソー)

 

 

和田さん:
「これは洋服のフード部分を持ち上げて乾かせる、というニッチなハンガー。

 

パーカーは、ただ干しておくだけだとフードの内側が乾かずに湿ったままのことも。そんなモヤモヤを解消してくれるアイテムです」

 

 

和田さん:
「ハンガーの掛ける部分が2段階になっているので、フードを上のパーツにさっと掛けて干すという仕組みですね。また、服の肩幅に合わせて下のパーツも長さを調整でき、細部まで工夫が凝らされているのもすごいところです。

 

そのほか、限られたスペースで大きなシーツを干せる『スパイラルハンガー』など、ハンガーはアイテム別に特化した便利なデザインのものが多く出ています。100均に行ったらハンガー売り場はぜひチェックしてみてください」

 

 

 

⑦泡もちがいい!洗剤が入るキッチンブラシ(ダイソー)

 

 

和田さん:
「フライパンや鍋を洗うときに使うブラシ。スポンジに比べて洗剤を吸わないので、泡立ちにくいのが悩みでした。

 

でもこれは、ブラシの上部についた容器に洗剤を入れれば、ワンプッシュするだけで下から出てくるので、効率よく泡立てながら洗えるんです」

 

 

 

 

⑧くるくるゴミガード お風呂の排水口 除菌プラス(ダイソー)

 

 

和田さん:
「髪の毛がたまることで詰まりがちなお風呂の排水口。これをカパッとはめておけば、髪の毛などのゴミをこのフィルターがキャッチしてくれるので、パイプ詰まりがしにくくなります」

 

 

和田さん:

「渦巻状のデザインのおかげで、くるくるとフィルターの中心に髪の毛が集まり、排水口掃除がしやすいのも魅力です。

 

わが家ではこのひとつ前のモデルを使用しているのですが、最近『水流れ30%UP』のモデルが発売されました。こうやって既存商品も定期的にアップデートされていくので、目が離せません!」

 

 

 

Part.3 ヘアケア・スキンケア部門

 

⑨タオルバーに掛けられる洗顔フォーマー(ダイソー)

 

 

和田さん:
「洗顔料をふわっふわに泡立ててくれるアイテムです。一般的なのは泡立てネットだと思うのですが、これは容器の中に洗顔料を入れて(固形石鹸の場合は、内側のバーに石鹸を擦り付けて)蓋をしてかしゃかしゃとバーを動かすだけで、きめ細かい泡がかんたんに作れます」

 

 

和田さん:
「個人的な印象では、洗顔ネットより柔らかく細かな泡が立つ気がしています。

 

容器を洗って干しておけるので、ネットより衛生的なのも嬉しいところ。これはフック付きで、タオルバーなどに掛けて収納できます」

 

 

 

⑩速乾!ヘアドライ手袋(ダイソー)

 

 

和田さん:
「髪をドライヤーで乾かすとき、タオルドライしながらの方が早く乾くと言われていますが、片手で髪の毛を拭きながらもう片方の手でドライヤーを持つのって案外大変ですよね。

 

そんなときに便利なのがこれ。手袋状のタオルなので、これをつけて髪の毛をなでるだけで手軽にタオルドライができるんです。

 

見かけたことのある方も多いと思うのですが、これは本当に便利ですよ。早く乾くので、ドライヤーをあてる時間が短くなって節電にもつながります。特にロングヘアの人には、ぜひおすすめしたいアイテムです」

 

 

 

目当てのものがないときこそ、100均の魅力に気づける?

和田さんに教えていただいた、全10点のアイテムたち。売り場で見かけたことはあっても、便利さがいまいちピンとこずに見過ごしていた、という方もいるかもしれません。

 

和田さん:
「100均には、特定のものを目当てに行くことが多いと思うんです。でももっと活用するためには、一度目的をもたずに行ってみることをおすすめします。特に大型店舗は品揃えが充実していて、見ているだけで面白いですし、ぶらぶら眺めているときこそ新たな出合いがあるかもしれません。

 

たとえば、普段は見ない工具のコーナーを覗いてみるとか。宝探しをするようなつもりで視点を変えて回ってみると、案外掘り出し物に出合えるかも。そんな風に100均の楽しみ方を広げてみてはいかがでしょうか?」

 

 

マグネットな本
節約暮らしのヒントをくれた1冊

 

ケリー・マクゴニガル「スタンフォードの自分を変える教室」

和田さん:
「仕事柄、節約生活を続けるためのアドバイスをいろいろな方にしているのですが、実際の暮らしに落とし込んでもらうのは難しいことだなと感じていて。どうすれば具体的なアドバイスができるかなと考えていたときに、この本に出合いました。

 

自己啓発本のイメージがあるかもしれませんが、内面的な要素ではなくて、自分をロジカルに見つめて整理するためのヒントが書いてあります。

 

たとえば、節約したいけど衝動買いしそうになったとき、まずは10分間買わずに待ってみるのが大切だそう。その10分が、衝動を抑えて自分を冷静に俯瞰するためには重要で、習慣づけることで衝動買いが抑えられるようになる、といったことなど。

 

感情面や理想論ではなく、論理的に理解しながら自分の内面と向き合えるので、読んでいて私自身とても参考になりますし、人に節約を指導するという仕事の中でも参考になる点がたくさん見つかりました。そんな意味で、仕事のヒントになった大切な本です」

 

Photo_Daisuke Hashihara Interview,Text & Edit_Kaoruko Seya