
100均で販売されている観葉植物は、小さめの苗が多いですよね。「こんなに小さいのに大きく育つのかな?」と気になる人もいるはず。
実は、100均の観葉植物でもしっかり育てれば大きくなるんです!数年かかることもありますが、時間をかけて成長していく様子を楽しめるのは観葉植物ならでは。お世話をしながら、ゆっくりと成長を見守るのも楽しみのひとつですね。
この記事では、100均の観葉植物を大きく育てる方法を解説。100均で購入できる育てやすい観葉植物も紹介します。
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100均の観葉植物の選び方
大きく育てたい場合は、健康で元気な長く育ってくれそうな苗を選びましょう。選ぶときのチェックポイントがあります。お店で購入する際はぜひチェックしてみて。元気な株を選ぶことで、大きく育てられるはず。
葉をチェックする
まずは葉の状態を確認しましょう。健康な葉を持つ植物は、育ちも順調です。
- 【チェック事項】
・青々としてツヤがある
・黄色や茶色の葉は避ける
・葉の裏や新芽に虫がついていない
・変色や斑点がない
黄色っぽい葉や傷んだ葉が多い株は避けたほうが安心です。
根を確認する
根がしっかりしている植物は大きく育つことが期待できます。
【根の確かめ方】
ビニールポットであれば、容器の側面を軽く押してみましょう。ハリが感じられるなら、健康的な根っこが育っている状態です。
土の状態を見る
土が、湿りすぎていないか、逆に乾燥しすぎていないかを確認しましょう。
土がずっと湿っていると土の中の有機物が腐って、植物の根っこが腐ってしまいます。水はけのよい土は植物の健康を維持します。
全体のバランスを見極める
最後に植物全体を見るようにしましょう。植物全体の形が均等で、バランスが取れているものがおすすめ。
100均の観葉植物を大きく育てるポイント
観葉植物を育てるときにやっておくべきこととは?育てるときのポイントを紹介します。
購入後はすぐに植え替えを!
100均の観葉植物は、基本的に小さなビニールポットに入っています。小さいビニールポットは苗を育てやすく、軽くて輸送や持ち運びに大変便利。しかし、このまま育てることには向いていません。ビニールポットは長く栽培するための鉢ではないため、必ず植え替えをしてあげましょう。植え替える場合は、一回り大きい鉢がおすすめです。
水やりの頻度
品種や季節によってベストな頻度が変わるので、購入時に育て方もチェックしておくと安心です。
日当たりと置き場所
基本的には、日当たりのよい、風通しのよい場所がおすすめです。ただし、季節によって、窓辺だと直射日光で葉が焼けてしまったり、冬は気温が下がってしまったりと、注意点もあります。窓辺なら、レースカーテン越しの光がベストです。冬は冷えすぎない場所に移動させましょう。
肥料のタイミング
植物によって肥料の量や与える時期は異なりますが、基本的なタイミングは下記の通りです。
- 【基本的なタイミング】
・植物を植え付けるときに与える(元肥)
・栽培途中に生育状況に応じて与える肥料(肥料追肥)
・花が咲いた後や収穫後の与える肥料(お礼肥)
ただし、与えすぎは逆効果。説明書きに沿って与えましょう。
植え替えのペース
大きく育ったら、2~3年に一度は鉢を植え替えましょう。根詰まりを防ぎ、植物の成長を助けます。植え替えのときは、根っこを軽く整理してあげるのもポイントです。
植え替えのポイント
購入時に植え替えを行ったあとは、2~3年ごとを目安に植え替えをしましょう。基本的に毎年は不要ですが、植物の状態によっては早めの植え替えが必要な場合もあります。植え替えが観葉植物を大きく育てるポイントのひとつでもあります。大きく育てたい人はぜひ実践を!
- 【植え替えタイミングのポイント】
・葉色が薄く変色する
・葉が乾燥してカラカラになっている
・幹や茎がブニブニしている
・土の表面や鉢底穴から根が見えている
・水やりしても水がすぐ染み込まない
・鉢と植物のバランスが悪くて不安定なとき
植え替えには適期があります。基本的には、5月~7月ですが、植物の種類によっては秋に適しているものもあります。
植え替えに必要な道具
植え替えのときに必要な道具を紹介します。道具は、ダイソーなど100均でも揃えることができます。
- 【植え替えに必要な道具】
・鉢・・・今植えている鉢よりも一回り大きな鉢
・鉢底網・・・ネット入りの鉢底石でもOK
・土・・・前の土をそのまま使うのではなく、病気や害虫を避けるため、新しい土がおすすめ。水はけや通気性がよい土を選ぶ
・肥料・・・植え替え時に土に混ぜるタイプが便利。植物の初期生長を促し、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料がおすすめ
このほかに、スコップやじょうろなどもあると便利です。
簡単な手順と注意点
【手順】
① 植え替え前は、1週間ほど水やりを控える
② 鉢から根鉢を出す
③ 根鉢を半分ほぐし、不要な根は取り除く
④ 今入っているものより一回り大きい鉢を用意し、鉢底ネットと軽石を入れる
⑤ 古い土は捨て、新しい土に肥料を加える
⑥ 鉢の中心に苗を置いたら、植物の苗の高さを調整しながら用土を足し入れる
⑦ 鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりをする
⑧ 根が定着するまで半日陰で管理する
100均で購入できる大きくなりやすい観葉植物
100均にはさまざまな観葉植物が売られていますが、その中でも比較的いろんな店舗で購入でき、大きくなりやすい、丈夫な観葉植物を紹介します。
パキラ
丈夫なので、初心者でも気軽に育てられる観葉植物のひとつです。温暖で、雨の少ない地域で育つ植物のため、暑さや乾燥に強いのが特徴。害虫がつきにくく、室内でも育てやすいです。水やりの頻度も少な目でOK。存在感のある太い幹とつややかな5枚の葉っぱが大きく開いた姿が印象的で、インテリアを華やかな雰囲気にしてくれます。
カポック
カポックの正式名称は「シェフレラ」。どんな環境でも育つため、育てやすい観葉植物のひとつです。水やりも手がかからず、はじめての観葉植物におすすめ。品種が多く、葉の模様などがそれぞれ異なるので、お部屋や好みに合わせて選んでも◎。
フィカス
フィカスは、ゴムの木とも呼ばれ、天然ゴムの原料としても知られています。インテリアグリーンとしてとても人気のある観葉植物のひとつ。初心者の方でも育てやすいのも人気の理由。種類が多く、ユニークな見た目が魅力的な植物です。
テーブルヤシ
テーブルヤシは、ミニサイズのヤシ科の植物です。リゾートの雰囲気を漂わせてくれるシュっとしたシルエットをもつ観葉植物。ミニなので、テーブルや棚などに置くことができます。置くだけでおしゃれな空間を演出できるのも嬉しいですね。
ガジュマル
ガジュマルの特徴は、コロンとしたかわいい幹。お部屋の中にあるだけで癒されそう。しかも、ガジュマルは丈夫な観葉植物なので、すぐに枯れることもなく、初心者向きです。丸い葉っぱが下向きに生えることから気分を落ち着かせ、リリラックス効果も期待できます。「幸せを呼ぶ木」とも呼ばれています。
ハイドロカルチャーで育てる方法も
観葉植物は、土で育てるケースが多いですが、ハイドロカルチャーと呼ばれる、水耕栽培で育てることもできます。メリット、デメリットがあるので、目的に合わせて検討してみては?
- 【メリット】
・水の管理がしやすい
ハイドロカルチャーはガラスの容器で育てることが多く、水の過不足が目で見てわかりやすい
・土に比べて清潔
ハイドロボールは基本的に無菌で清潔。土の匂いや虫が気になる方も安心
・見た目がおしゃれ
ガラス瓶、コップなどで植物を育てることができるので、好みのおしゃれな容器を使えばインテリアに合わせやすい
- 【デメリット】
・大きく育てるのにはあまり向いていない
ハイドロカルチャーは成長が遅く、大きく育てたい場合には不向きです。ある程度大きくなって、現状サイズを維持したい人にはおすすめ。
・根腐れしやすい
ハイドロボールには微生物がいないので、老廃物が蓄積され続けてしまい、根腐れしやすい。土は重かったり、虫が出たりと扱いが面倒くさい点もありますが、ハイドロカルチャーは土不要。ハイドロボールと呼ばれる植え込み材を使用します。土より扱いがラクで、虫などの心配もありません。
100均の観葉植物は大きくなる!
100均の観葉植物は、購入時は小さめでも、植え替えや環境管理をしっかり行えば、元気に大きく育ちます。
お部屋の中に植物のある暮らしは、気持ちにうるおいをもたらしてくれます。また購入した植物が元気に大きく育ってくれるのは励みになってくれること間違いなし。挑戦して、植物を育てる喜びを実感してみませんか。