
ジュエルソープとも呼ばれるキラキラと美しい「宝石石鹸」。まるで本物の宝石のようにキラキラと輝く美しい石鹸です。実はグリセリンソープと着色料さえ用意すれば、あとは100均の材料で、誰でも簡単に手作りできます。
この記事では、ダイソーなどで揃う材料や道具、宝石石鹸の基本の作り方やアレンジのコツまでを詳しく紹介します。
宝石石鹸って?
宝石石鹸はグリセリンソープを溶かして固め、色や香りを加えて、宝石のようにカットした石鹸。その透明感とカラフルな見た目が魅力で、思わず飾っておきたくなる美しさです。
宝石石鹸は普通の石鹸と何が違うの?
宝石石鹸は一般の石鹸よりも、色や形、香りを自由にカスタマイズできるのがポイントです。作り方もちょっと違うんです。
【 宝石石鹸と普通の石鹸の違い】
特徴 | 宝石石鹸 | 一般的な石鹸 |
原料 | グリセリンソープ | 植物油や動物性脂肪 |
作り方 | 溶かして固める | 鹸化(化学反応)を利用 |
見た目 | 透明度が高く、宝石のようにきれい | 不透明なものが多い |
宝石石鹸の効果とは?
宝石石鹸は、見た目がキラキラ美しく、つい鑑賞したくなりますが、普通の石鹸と同様に使えます。またブレンドする成分により、保湿や香りといったうれしい機能性もあります。
- 【おすすめの素材と効果】
・オリーブオイル
オレイン酸やビタミンE、ポリフェノールなどが含まれています。いずれも肌に優しく、保湿効果を高める働きが期待されています。 - ・重曹
洗浄力がとても高く、皮脂や汚れを効果的に除去します。敏感肌の人にもおすすめの成分です。また、重曹はpHを調整する役割も果たし、石鹸の泡立ちやクリーミーさを向上させる効果があります。 - ・ココナッツオイル
泡立ちがよく、石鹸に硬さを与えるので形が整えやすくなります。また、毛穴を詰まらせやすい性質があるため、ニキビができやすいなど、脂性の肌には注意が必要です。 - ・シアバター、マンゴーバター
植物性バターは、保湿効果が高いのが特徴です。このような油脂を混ぜることで、使用感が滑らかな感触になります。
- 【アロマオイルの香り別期待される効果】
・ラベンダー
肌の再生、湿疹など肌の炎症の鎮静作用 - ・ゼラニウム
皮脂分泌の調整、抗菌・抗炎症作用 - ・フランキンセンス
しわや、たるみの改善、抗炎症作用 - ・ローズウッド
抗菌作用や、抗ウイルス作用 - ・サイプレス
肌荒れやニキビなど - ・サンダルウッド
消毒作用、消炎作用
宝石石鹸や使い心地をチェック
ハンドソープとしてはもちろん、洗顔や体を洗うのもおすすめです。基本的に、優しい泡立ちで、洗い心地もなめらか。グリセリンソープを原料としているため、肌が潤う感じの気持ちのよい使用感です。
宝石石鹸は手作りも簡単!
一見難しそうに見える宝石石鹸ですが、実は手作りしやすい石鹸です。材料や必要な道具も100均や家にあるもので作れますよ。
必要な道具
- ・グリセリンソープ
・色素・・・100均にある色材は、食紅やクレイなど。食紅は少量で鮮やかな色を出せるため、コストパフォーマンス◎。クレイはその特性を生かして肌に優しい石鹸づくりにおすすめです。 - ・カッター
・はさみ - ・カッターボード
<商品情報・リンク>
ウッドカッティングボード(ハンドル、焼き目) 110円(税込) |
https://jp.daisonet.com/products/4549131770094?_pos=7&_sid=7b00ce2a6&_ss=r |
・耐熱容器
<商品情報・リンク>
電子レンジに使えるバガスどんぶり(13.5cm、10枚) 110円(税込) |
https://jp.daisonet.com/products/4550480278575?_pos=2&_sid=e0c333e35&_ss=r |
・プラスチックカップ
<商品情報・リンク>
クリアカップ(26個、70mL) 110円(税込) |
https://jp.daisonet.com/products/4550480308463?pr_prod_strat=e5_desc&pr_rec_id=ce6a68ee1&pr_rec_pid=7582522114221&pr_ref_pid=7582522048685&pr_seq=uniform |
・混ぜるもの (わりばしでも可)
基本の作り方
宝石石鹸は、材料も作り方もとてもシンプルです。
1. グリセリンソープをこまかくカットして紙コップへ入れる
2. 電子レンジ(500W)で10秒加熱 足りなければ5秒ずつ追加加熱
3. 別の紙コップに着色料とオイルを入れて混ぜる
※粉のものは、一度オイルで溶かしておくと混ざりやすい
※香りをつけたい場合はオイルをアロマ系にしても◎
4. 3の紙コップに2の溶かしたグリセリンソープを流し入れて混ぜる だまになってもok
5. 3、4の流れでいくつか色のついた液体を用意する
6. プラスチックのカップを用意し、カップに1層目をそそぐ
7. しばらく放置して、混ぜるものなどで6の表面に触れてぷにぷにとした感覚があれば、2層目を入れる
8. 7の作業をくり返す
※時々全体をかき混ぜると色が馴染みやすくなる
9. 全色入れ、全体を軽くかき混ぜたら固まるまで待つ
10. 固まったらカップの縁をはさみでカットして石鹸を取り出す
11. 固まりを宝石のようにカッターでカットして完成
宝石石鹸のアレンジ
制作の自由度が高い宝石石鹸は、アイデア次第でさまざまな表情に。今回は、初心者でも楽しめるアレンジ例をご紹介。色やカット、香りなどを工夫して、自分だけのオリジナル石鹸を作ってみませんか?
本物のアメジストみたいな石鹸!
色の重ね方やカットの仕方で、まるで本物のアメジストのような石鹸が作れます。ポイントは石のような断面を再現するカッティング。
- 材料
・グリセリンソープ
・色素
・パールパウダーなど
・シリコン型など
べっ甲あめ風の大人かわいい石鹸
落ち着いた色合いが魅力のべっ甲風石鹸。作り方はとても簡単で、グリセリンソープと色付き石けんを溶かして紙コップに流すだけ。電子レンジ(500W)で5~15秒ずつ温めるのがコツです。
- 材料
・グリセリンソープ
・色素 - ・紙コップ
・混ぜるもの (わりばしでも可)
・クッキングシート
・シリコン型など - ・電子レンジ
キラキラパウダーで華やかに
パールパウダーやゴールドパウダーを加えるだけで、宝石らしさがぐんとアップ。シンプルな石鹸も一気に華やかな印象に仕上がります。
- 材料
・グリセリンソープ
・色素
・パールパウダー/ゴールドパウダー - ・混ぜるもの (わりばしでも可)
・紙コップなどの容器
アロマオイルで香りをプラス
アロマオイルをプラスすれば、洗うたびにアロマの香りに癒されます。好きなオイルを使って作ってみては。どんな香りがよいか悩む人は、おすすめのアロマも紹介しているので参考に。
- 材料
・グリセリンソープ
・アロマオイル
・色素
・紙コップなど
・耐熱容器
・混ぜるもの (わりばしでも可)
宝石石鹸の作り方のコツと注意点
簡単に作れる宝石石鹸ですが、コツを押さえることで仕上がりがぐっと良くなります。ここでは、初心者でも失敗しにくいポイントと注意点をご紹介します。
上手にグラデーションを作るには
グラデーションを作るコツは、1色目のソープを固めるときに“斜め”にすること。角度をつけることで模様に変化が生まれます。深さのある容器を用意して、その中にコップを傾けて入れると斜めに固定できますよ。
カットで仕上がりが変わる!
天然石のようなリアルな質感を目指すなら、角や辺を斜めにカットして断面を増やしましょう。尖らせるように端をハ型に切ると、まるで鉱石のような見た目に仕上がります。
本物のようなツヤを出す方法
ツヤがあるとより宝石感が高まります。ツヤを出したい場合は、一度水洗いしましょう。石鹸同士をこすり合わせて磨いても。出来上がった石鹸をラップに包んでおくことでもツヤを出せます。
作る際の注意点
お湯や溶かした石けんをあつかう時は熱くなっているので注意しましょう。また、グリセリンソープを電子レンジで溶とかす場合は、すぐに泡立ってしまうので、10秒単位で少しずつ様子を見ながら温めましょう。
宝石石鹸の保存方法
宝石石鹸は、湿気を吸収しやすい性質があります。置きっぱなしにしておくと水滴が付いて見た目も劣化しやすくなるため、保存時はラップでしっかり包んでおくのが基本です。ラップで密閉しておくことで、見た目のツヤも保たれ、長持ちしやすくなります。
自分らしさを生かせるアレンジを楽しめるのも宝石石鹸の魅力
宝石石鹸は、初心者でも挑戦しやすいハンドメイドアイテム。アレンジがしやすいのも魅力で、精油や色のグラデーション、パールパウダーなどを使って、好きな香り、好きな色を生かした自分らしい石鹸づくりを楽しめます。
道具や材料も100円ショップで揃えられるものもあるなど、気軽に始められるのも嬉しいポイント。自分らしい宝石石鹸づくりをぜひ楽しんでみてください。