本当に必要な物やお気に入りの物に囲まれて、自分らしい生活を送るシンプルライフ。「ミニマリストは難しいけど、断捨離からステップアップしたい」と考えている人達から注目を集めています。この記事では、シンプルライフのメリットや始め方、場所別の部屋作り方法、オシャレに魅せるポイントなどを紹介します。
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理想の部屋を作ろう!シンプルライフの基礎知識
シンプルライフは、近年注目を集める生活スタイル。ここでは、ミニマリストや断捨離との違いやメリットなど、シンプルライフの基礎知識を紹介します。
シンプルライフとは不要なものを持たない暮らし
シンプルライフは、不要品を手放し、厳選したお気に入りの物だけに囲まれた生活スタイルのことです。物を減らして整理すれば気持ちの余裕が生まれ、豊かな心を得るきっかけになります。
また、整理整頓を通して「新しい物を取り入れるのではなく、手持ちの物で代用できないか?」と考えるきっかけになることも。 物に溢れた生活から抜け出すための良い機会になります。
ミニマリストや断捨離とは違う
「断捨離やミニマリストとシンプルライフは同じ」と考えがちですが、実は基本的に異なるものです。 ミニマリストは、生きるために必要な物をできる限り減らす暮らし方。 最低限の物のみ残すため、冷蔵庫や電子レンジなどの生活家電も取り除かれます。
断捨離は、不要品を断ち捨てることで、物への執着をなくすことです。自分と向き合い、本当に必要な物を選ぶことが重要視されます。
シンプルライフのメリット
シンプルライフは自分にとって必要な物だけが残るため、物を大切にする気持ちが生まれます。 不要品が整理されることで掃除の手間が減る他、部屋を広く使えるのもメリットです。
お気に入りの物に囲まれた空間は、居心地が良くリラックスできるのも嬉しいポイント。物に対して気が散ることが少なくなり、集中力が高まると言われています。
一人暮らしの部屋でシンプルライフを楽しむ
最も長い時間を過ごす場所の整理から行うのが、シンプルライフの第一歩。ここでは一人暮らしの部屋でシンプルライフを始める時のコツや、きれいな部屋を維持するための方法を紹介します。
シンプルライフの始め方
まずは、長時間過ごすことが多い場所の整理からスタート。リラックススペースが整うと満足度が高まり、他のスペースを整理する気持ちがわいてきます。
古い物、使用頻度の低い物、処分しても困らない物、の順番で捨てるのが失敗を防ぐコツです。必要な物も、複数の使い道で代用できる物に変えると数を減らせます。大型の家電や家具は小型に変えると、部屋が広くなるでしょう。
収納は2割の余白を残す
一人暮らしの場合、限られた収納をうまく活用することが大切です。収納場所の2割は何もない空間になるよう、物を整理しましょう。ぎゅうぎゅうに詰め込もうとせず、収まりきらなかった不要品は処分するのもポイント。空間に余白ができると、狭くてもゆったりくつろげる空間にできますよ。
きれいな部屋をキープするために
すっきりとした部屋をキープするためには、必要な物を見極めることが重要です。 「特売だから」「いつか使うから」といった衝動買いは控えます。本当に必要で、好きだと思える物を厳選する意識を持てば、気持ちの良い部屋をキープしやすくなるでしょう。
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【場所別】シンプルライフの部屋作り
シンプルライフの部屋作りは、場所によってやり方が異なります。場所に合わせて整理を行えば、より快適な空間を作れるでしょう。ここでは、玄関やリビングなど場所別の部屋作り方法を紹介します。
①玄関
家に入った時、最初に目にする場所である玄関。靴が散乱していると、片づけられない人というイメージを与えることがあります。「収納できる靴の数にする」「履く靴だけを出し、他は下駄箱にしまう」など、ルールを定めるのがおすすめです。
下駄箱の上の敷物や小物、玄関マット、スリッパなどは、こまめに掃除をしなければホコリが溜まりやすくなります。また、コート掛けがあると、つい何枚も掛けてしまいがちです。
玄関を雑多にする物は置かず、整理することでシンプルな空間を作れます。家の第一印象を良くするために、ホッとするような玄関作りを心がけましょう。
②リビング
床やテーブルには、脱いだ衣類、雑誌、リモコンなど物が置きっぱなしになることが多いですよね。 衣類は洗濯カゴに入れる、リモコンは収納ボックスに片付ける、など定位置を決めましょう。書類や郵便物は仕分けを行い、不要品は捨てる習慣をつけます。
家具類は、カラーやデザインのテイストを揃えるのがおすすめです。リラックス空間を作るには、優しい雰囲気を演出する淡い色や明るい色が役立ちます。壁紙と家具の色を合わせれば、統一感がアップ。低めの家具を活用すると、部屋が広く感じられる効果を期待できます。
また、むやみに収納場所を増やすと、物が増える原因になるため注意が必要です。あえて収納アイテムは置かず、不要品を溜め込まないようにします。
③キッチン
ほとんど使わない鍋や食器、カトラリーは場所を取るだけです。使用頻度の高い物を厳選して数を減らし、色やデザインを揃えると統一感が出ます。人の目に入るところには、できるだけ物を置かないようにしましょう。
いろいろと買い揃えたくなる調味料は、使わないまま賞味期限が訪れることも珍しくありません。必要な調味料のみ購入し、同じ保存容器に入れ替えると見栄えしますよ。
掃除する場所によって数が増えがちな洗剤類は、重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダを活用。用途に合わせてさまざまな使い方ができるので、洗剤類が増えるのを防げます。
④寝室
ベットカバーや枕カバーなどは、派手なカラーと柄を避け、シンプルなデザインにするとリラックス感を演出できます。肌に優しい質感の素材を選ぶのもポイントです。
落ち着ける空間を作るには、間接照明や小さい電気を取り入れたり、照明付きの加湿器を使ったりする方法があります。照明の設置場所を低くし、暖かみのあるオレンジ色の電球を使うのも良いでしょう。
寝室は、睡眠を取るだけの部屋と決めることが大切です。テレビやパソコンは持ち込まず、寝る前のスマホを控えるなどの工夫をすると、睡眠の質を上げるきっかけになります。
⑤バス・トイレ
バスルームの椅子や桶などは、同系色にすることでまとまりのある空間になります。シャンプーやリンスのボトルは、シンプルな容器に入れ替えるのがおすすめです。タオルは、ホテルライクな畳み方にするとワンランク上の印象に。
洗濯する機会が少なく汚れやすい便座カバーやマット、使わないスリッパは、トイレに置かないのも1つの方法です。トイレットペーパーのストックや掃除用具は、見えない場所に隠すと生活感を抑えられるでしょう。置く物を減らすことで掃除の手間が減り、清潔なトイレを保てます。
シンプルライフな部屋をオシャレに魅せるポイント
物が少ない部屋は、シンプルになりすぎて味気なくなることも。そんな時は、小物の配置を変えたり、個性的なアイテムを取り入れたり、ちょっとした工夫で部屋の雰囲気が変わりますよ。シンプルライフの部屋をオシャレに魅せるポイントを紹介します。
ディスプレイグッズは床に直に置かない
どんなに素敵なディスプレイグッズでも、床に直置きするとゴチャゴチャした印象を与えることがあります。マットを敷いたり、スツールの上に置いたりすると、清潔感のあるスッキリとした雰囲気に。ディスプレイを飾る棚を壁に取り付けるのも良いでしょう。
家具と一直線に揃えて置く
家具の上にインテリア雑貨を置いたり、パネルやラグマットを配置したりする時は、家具の直線上に配置するのが、まとまりのある空間にするポイント。 洗面所の歯ブラシを始めとした小物も、間隔を空けて一列に並べると整った印象を与えられます。
特徴的なアイテムを入れる
シンプル&ベーシックな家具の中に個性的なアイテムを1つ加えるだけで、オシャレ感がアップします。モノトーン調の部屋なら柄入りのラグやクッションを選んだり、個性的なフォルムの家具を取り入れたりすると、物が少なくても素敵な部屋に仕上がります。
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理想の部屋でシンプルライフを楽しもう
シンプルライフは、本当に必要な物や好きな物に囲まれた生活スタイルです。生活に取り入れる物を見きわめて整理することで、シンプル&コンパクトな暮らしを楽しめます。快適な空間作りとオシャレに魅せる工夫を心がけ、心が豊かになるシンプルライフを満喫しましょう。