新年はきれいに掃除をした家で迎えたいもの。しかし掃除をする場所が多いと、何から手をつけたら良いか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。年末の大掃除を効率的に進めるコツ、場所や汚れ別の掃除方法を具体的に解説します。忙しい年末は、しっかり計画を立てて掃除に取り組みましょう。
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年末の大掃除を効率的に進めるコツ4つ
年末の大掃除では、普段手の届かないところを掃除したいものですが、何かとバタバタしがちなため効率的に進めることが重要です。掃除をスムーズに進めるコツを見ていきましょう。
①大掃除のスケジュールを立てる
どこをどのように掃除するのかをピックアップしてから細かいスケジュールを立てます。もし掃除する時間が限られている場合は、きれいにしたい場所を絞り込んでおきましょう。
その際どこから始めるか、同時進行できるものはあるかなど、スムーズに進めやすい順序を意識して決めるのがポイントです。家族と一緒に行うのであれば、誰がどこを掃除するか分担も決めてくださいね。
②掃除で使う道具を前もって準備する
掃除を始める前に、必要な道具や洗剤を用意しておきます。途中で買いに行かずに済むので、掃除に集中でき計画通りに進められるでしょう。家に洗剤がある場合でも、少なくなっていたら補充しておくと安心です。
③年末大掃除の前に家の不用品を片付ける
大掃除を始める前に、不要なものを片付けます。ものが少ない方が見えるスペースが広くなり掃除しやすくなります。
また住んでいる地域のゴミの日を確認し、計画的に処分しましょう。年末は、ゴミの収集日が変則的になることがあるので注意が必要です。
④上から下、奥から手前に掃除する
掃除は、上から下、奥から手前の順番が基本です。上からホコリや汚れを落とせば、部屋の下を掃除する際に落ちてきたものも一緒に掃除でき、二度手間を省けます。
また、家の出口から一番離れたところから外に向かって掃除をするのもポイントです。家の一番奥の部屋から玄関に向かうイメージで掃除を進めましょう。
年末大掃除に役立つチェックリストの作り方
大掃除のチェックリストは、場所ごとに誰が、いつ、どこを、どれくらいの時間で、どうやって、と詳しく作ると把握しやすく、抜けもれを防げます。掃除に必要な道具もリストに書いておくと、事前準備がしやすいでしょう。
また、つけ置き掃除をする場合は、放置時間に別の作業が進められることもあるので、その辺りも考慮してスケジュールを立てるのがおすすめです。
【チェックリストの例】
- ※場所/日付/掃除する時間/掃除を行う人
- 換気扇/12/26/60分/自分
- コンロ周り/12/26/30分/自分
- 風呂場/12/27/60分/夫
- 玄関/12/27/40分/夫
年末大掃除できれいにしたい汚れと手順|お風呂・洗面所
湿度の高いお風呂や洗面所は汚れが付きやすい場所です。特に気になる頑固な水垢汚れとカビの掃除方法を解説します。
①水垢汚れ
アルカリ性の水垢には、反対の性質である酸性のクエン酸を使って汚れを中和させるのが有効です。
<道具>
- ・クエン酸
- ・水
- ・スプレーボトル
- ・ラップ
- ・キッチンペーパー
- ・スポンジ
<手順>
- 水200mlにクエン酸小さじ1を混ぜてスプレーボトルに入れる
- 1を汚れが気になるところに吹きかける
- キッチンペーパーで汚れを覆い、ラップでパックする
- 10分放置したらスポンジでこすり、水で洗い流す
②カビ
頑固なカビには塩素系漂白剤が効果的です。
<道具>
- ・塩素系漂白剤
- ・ラップ
- ・キッチンペーパー
<手順>
- カビが付いている場所の水分を拭き取る
- カビに塩素系漂白剤を付けてキッチンペーパーで覆い、ラップでパックする
- 30分程度放置したら洗い流す
塩素系漂白剤は、クエン酸などの酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するため、同時に使用しないでください。
年末大掃除できれいにしたい汚れと手順|キッチン
コンロ周りの焦げや油汚れ、排水口のぬめりはいつの間にか付いてしまうもの。手軽にきれいにできるキッチン周りの掃除方法を紹介します。
①焦げ・油汚れ
コンロ周りや換気扇の焦げ・油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の重曹で落とします。
<道具>
- ・重曹
- ・大きめの袋
- ・スポンジ
<手順>
-五徳・換気扇の部品やフィルター-
- シンクに袋を広げ、つけ置きしたい部品が浸かるくらいの水と重曹大さじ3杯を入れる
- 1に部品を入れ、1時間程度つけ置きする
- 2から部品を取り出しスポンジでこすり、水で洗い流して乾かす
-つけ置きできない場所-
- 水200mlに小さじ1/2杯の重曹を混ぜたものにキッチンペーパーを浸す
- 1のキッチンペーパーを気になるところに10分間パックする
- 浮かんできた汚れを拭き取る
②排水口のぬめり
汚れが溜まっていく排水口には、重曹とクエン酸を混ぜて発砲させ、頑固な汚れを落とすのが効果的です。
<道具>
- ・重曹
- ・クエン酸
<手順>
- 排水口全体に重曹をふりかける
- 1にクエン酸を撒いて発泡させる
- 30分程度放置したら、40度くらいのお湯で洗い流す
③電子レンジの焦げやニオイ
汚れが付きやすい電子レンジも重曹を使えば簡単に掃除ができますよ。
<道具>
- ・重曹
- ・耐熱カップ
- ・水
- ・キッチンペーパー
<手順>
- 耐熱のカップに水200mlと重曹大さじ1杯を入れたら電子レンジで5分加熱し、そのまま20分放置する
- 耐熱カップ内の重曹水をキッチンペーパーに付けて庫内を拭き取る
年末大掃除できれいにしたい汚れと手順|リビング・寝室
リビングは普段から掃除をしている場所ですが、なかには手が回らない部分も。大掃除の機会にしっかりと落としましょう。
①天井に付いたホコリ
天井は普段なかなか掃除しないので、大掃除の機会にきれいにしたい場所です。
<道具>
- ・新聞紙
- ・掃除機
- ・フローリング用ワイパー
- ・雑巾
- ・ドライシート
<手順>
- 床、テーブル、ソファなどに新聞紙を敷いておく
- 掃除機で天井のホコリを取る
- ワイパーに濡らした雑巾を付けて水拭きした後に、ドライシートで乾拭きする
②床の皮脂・油汚れ
床は毎日掃除していても、人の皮脂汚れや食べ物の油汚れなどが蓄積しています。大掃除を機にしっかり拭き取りましょう。
<道具>
- ・床用洗剤
- ・雑巾
<手順>
- フローリングのホコリやゴミを取り除いてから、床用洗剤で汚れを拭き取る
- 水で濡らした雑巾を硬く絞り、洗剤を拭きあげる
年末だからこそ大掃除できれいにしたい場所
よく使用する玄関やトイレはもちろん、エアコンや窓といった普段なかなか掃除ができない場所も大掃除できれいにしましょう。
玄関
玄関は、靴に付いた砂やホコリで汚れが溜まりやすい場所です。また靴箱は湿気がこもりやすく、ニオイやカビが発生することもあるので忘れずに掃除しましょう。
玄関や下駄箱にあるすべてのものを外に出し、ほうきで砂やホコリを取り除きます。タイルの溝部分は、ブラシを使うと掃除がスムーズです。
次に、下駄箱やタイルを雑巾で水拭きし、乾燥させます。ハッカ油を混ぜた水で下駄箱を拭くと、消臭効果も得られるのでおすすめです。
玄関のドアやインターホン、表札も水拭きします。特に手が触れるドアノブは、重曹水でしっかり拭きあげるのがポイントです。
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トイレの黒ずみや尿石も大掃除できれいにしましょう。黒ずみは塩素系漂白剤、尿石は酸性洗剤で掃除します。尿石汚れがしぶとい場合は、汚れの上にトイレットペーパーを置き、酸性洗剤をかけて1時間程度放置してからブラシでこすると、汚れが落ちやすくなります。
エアコン
エアコン掃除は、カビ防止や電気代の節約につながるのでしっかり掃除をしましょう。
<手順>
- エアコンカバーを開け、表面のホコリを掃除機で吸い取る
- フィルターをきれいに洗い、十分に乾燥させたら本体に設置する
- 薄めた中性洗剤を付けたタオルで、エアコン本体や吹き出し口の汚れを拭き取る
窓・網戸
窓掃除は、網戸、窓ガラス、サッシの順番で掃除をしましょう。網戸は掃除機で汚れを吸い取ったら、2枚の雑巾で網を挟んで拭き上げます。
窓ガラスの掃除は外側から行うのがポイント。湿らせた新聞紙で窓ガラス全体を拭いたら、乾いた新聞紙で乾拭きします。炭酸水を窓ガラスに吹きかけて布で拭くと、透明感が出てきれいに仕上がります。サッシ部分に溜まったゴミは、雑巾を巻き付けた割り箸で取り除くと良いでしょう。
なお窓掃除は、汚れが確認しやすい夕方やくもりの日に行うのがおすすめです。スケジュールを立てる際に考慮してみてください。
年末の大掃除を計画的に行って、気持ちよく新年を迎えよう
年末の大掃除を効率的に進めるには、スケジュールやチェックリストを作成するのがポイントです。限られた期間でどこを誰が掃除するのかをしっかり決めましょう。つけ置きで放置している時間を使って別の場所を掃除するなど、工夫しながら年末の掃除を進めてみてくださいね。