きのこは食物繊維が豊富でヘルシーな秋の旬食材。きのこを使った常備菜を作り置きしておくと、もう1品おかずがほしいときや時間がないときに、食卓へサッと出せて便利です。毎日の食卓で活躍する、きのこを使った常備菜をメイン・副菜に分けて7種類紹介するとともに、おいしく日持ちさせるための保存方法についても解説します。
【メイン】きのこを使った常備菜レシピ
きのこは、旨味成分や食物繊維が豊富に詰まっている食材です。また子どもが喜ぶおかずから、ボリュームたっぷりでヘルシーなメインメニューまで幅広く活躍します。
きのこの旨みが詰まった「えのき入りつくね」
食物繊維が豊富なえのきを使ったつくね。ひき肉とえのきを同量使うことで、ふっくらと仕上がります。
<材料>
- ・えのき 1袋
- ・ごま油 適量
(A)
- ・塩 小さじ1/4
- ・片栗粉 大さじ1
(B)
- ・鶏ひき肉 150g
- ・しょうが(すりおろし) 1かけ
- ・醤油 大さじ1
(C)
- ・醤油 大さじ1
- ・みりん 大さじ1
- ・砂糖 小さじ1
<作り方>
- みじん切りにしたえのきとAを袋に入れてもみこむ
- 1にBを入れてさらにもみこんだら、食べやすい大きさに丸める
- Cの調味料を合わせて混ぜる
- 熱したフライパンにごま油をひいて、両面に焼き目が付くまで焼く
- 大さじ1〜2程度の水(分量外)を入れてフタをして、蒸し焼きにする
- 3を絡めて軽く焼いたら完成
ボリューミーなのにヘルシー「豚肉ときのこのしぐれ煮」
たっぷりのきのこで旨みが溢れ出るレシピです。
<材料>
- ・肩ロース 150g
- ・片栗粉 小さじ1
- ・醤油 小さじ1
- ・しめじ、舞茸、えのきなど 2〜3パック(300〜400g)
- ・しょうが(千切り) 1〜2かけ
- ・かつお節 1パック
- ・ごま油 適量
(A)
- ・醤油 大さじ2
- ・みりん 大さじ2
- ・砂糖 小さじ2
<作り方>
- えのきは2cmにざく切り、しめじと舞茸は手でほぐす
- 肩ロースを食べやすい大きさに切り、醤油・片栗粉を入れてもみこむ
- ごま油をひいたフライパンに2を入れて、色が変わったら1としょうが半分を入れて炒める
- 大さじ1の水(分量外)を入れて、3分ほど蒸す
- Aのタレを入れて炒め、残りのしょうが半分を入れてさらに軽く炒める
- 火を止めてかつお節をまぶしたら完成
味が染み込んでおいしい「きのこと鶏むね肉の漬け」
きのこと鶏むね肉を使ったヘルシーな料理です。味が染み込んでいるのでご飯が進みます。調理するときは、お好きなきのこを使ってみてくださいね。
<材料>
- ・鶏むね肉 300g
- ・ニラ 50g
- ・好みのきのこ 200g
- ・塩・一味唐辛子・いりごま・ラー油 適量
(A)
- ・ポン酢 120cc
- ・水 40cc
- ・オイスターソース 大さじ1と小さじ1
- ・ごま油 大さじ1と1/2
- ・砂糖 小さじ1と1/2
<作り方>
- ニラを2cm幅に切り、保存容器に入れる
- 食べやすい大きさにきのこをカットする
- むね肉を薄くそぎ切りにする
- フライパンに水と塩を入れて、沸騰させ、2と3を入れて茹でる
- 茹で上がったら水気を切り、1に入れて全体を混ぜる
※余熱でニラに火が通る - Aを入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で味をなじませたら完成
子どもも喜ぶ味付け「豚肉とエリンギのケチャップソース」
ケチャップ味で、子どもでも食べやすいレシピです。
※該当動画は15:14のあたり
<材料>
・エリンギ 1パック
・玉ねぎ 1/2個
・豚こま肉 300g
・塩コショウ 適量
・片栗粉 大さじ2
(A)
・トマトケチャップ 大さじ5
・中濃ソース 大さじ5
・砂糖、コンソメ顆粒 小さじ1
・バジル 10ふり
・にんにくチューブ 5cm
<作り方>
- エリンギと玉ねぎを薄くスライスする
- 食べやすい大きさにカットした豚こま肉を耐熱容器に入れて、塩コショウ・片栗粉をふりかけて1をのせる
- 2にAを入れてラップをし、600Wの電子レンジで7分加熱する
- 混ぜて火が通っているのを確認し、30分放置して味をなじませたら完成
【副菜】きのこを使った常備菜レシピ
きのこは、メインだけではなく副菜の常備菜としても活躍します。食卓の品数が物足りないと感じたときにも便利です。
ニラのシャキシャキ食感が楽しい「ニラしめじ」
ニラしめじは、ニラのシャキシャキした食感がクセになる料理。シンプルな調味料で簡単に作れます。
※該当動画は4:45のあたり
<材料>
・しめじ 1パック
・ニラ お好みで
・ごま油 小さじ1
・醤油 小さじ2
・みりん 小さじ2
<作り方>
- しめじの石づきを取り除いてほぐし、ニラは3~4cmの長さに切る
- 熱したフライパンにごま油を加えて、しめじを炒める
- 2に醤油・みりんを入れて水分を飛ばし、ニラを入れて軽く炒めたら完成
アレンジ自在の簡単副菜「きのこのマリネ」
きのこのマリネは、複数種類のきのこを使うヘルシーなメニュー。そのままでもおいしいですが、サラダに入れたりパンに挟んだりなどアレンジするのもおすすめです。
<材料>
・ひらたけ・しめじ・しいたけ 計300g
・オリーブオイル 大さじ3
・にんにく 1かけ
・赤唐辛子(小口切り) 1本
・レモン汁 大さじ1
・パセリ(みじん切り) 大さじ1
・岩塩・黒コショウ 適量
<作り方>
- きのこをカット、にんにくをみじん切りにする
- オリーブオイルを入れたフライパンで、にんにくを軽く炒めて香りを引き出す
- きのこを入れ、しんなりするまで炒める
- パセリ、レモン汁、黒コショウ、岩塩を入れて絡めたら完成
ご飯のお供にぴったり「ねぎ味噌きのこ」
甘辛い味が特徴のねぎ味噌きのこ。味噌の風味が食欲をそそり、ご飯が進みます。
<材料>
・しめじ 1パック
・しいたけ 3~4枚
・舞茸 1パック
・酒 大さじ3
(A)
・味噌 大さじ3
・砂糖 大さじ1
・ごま油 大さじ2
・赤唐辛子の小口切り 1本
(B)
・ねぎの小口切り 10cm
・しょうがのすりおろし 1かけ
<作り方>
- 手で割いたきのこと酒をフライパンへ入れて中火で熱し、しっとりするまで混ぜ合わせる
- 1にAを加えて全体的になじむまで炒める
- Bを加えて混ぜ合わせたら完成
きのこの常備菜を保存する際のポイント4つ
作り置きに便利な常備菜ですが、保存方法や日持ち期間に気を付けることが大切。おいしく安全に常備菜を楽しみましょう。
①密閉できる清潔な容器を使う
おかずを空気に触れさせないよう密閉容器を使うと、おいしさや衛生さを保てるのに加え、他の食品の匂い移りや液もれを防げます。
そして密閉容器は、常備菜を入れる前に乾燥や除菌をして菌の増殖を防ぎましょう。菌が増殖すると、おかずの腐敗やカビの発生を招きます。除菌は、熱湯消毒やアルコール消毒スプレーの活用が有効です。使用する保存容器によって耐熱温度が異なるため、容器に合わせて消毒してください。
②粗熱を取ってから保存する
常備菜の粗熱を取らないまま密閉してしまうと、容器の内側に水分がたまり、菌が繁殖しやすい環境を作ります。また常備菜を温かいまま冷蔵庫に入れると、冷蔵庫内の温度が上がり、他の食材が傷む原因に。水分がたまらないよう容器のフタを開けた状態にして、熱が完全に冷めてから冷蔵庫へ入れましょう。
③冷凍保存は使う分ずつ小分けにする
常備菜を冷凍保存する際は、1食分ずつ小分けにするのがポイントです。1つの容器に常備菜をすべて入れて冷凍すると、解凍に時間がかかってしまう上に、食べきれなかった分を再冷凍せざるをえません。
一度解凍した常備菜の再冷凍は、品質が落ちるだけではなく、菌が繁殖する原因にもなります。おいしく安全に食べるためにも、冷凍・再冷凍の繰り返しは避けましょう。
小分け冷凍なら必要な分だけ取り出しておけば、自然解凍で食卓にサッと出せます。冷凍保存する際は密閉できるフリーザーバッグを使うのがおすすめです。空気をしっかり抜いて常備菜を入れれば鮮度を保てますよ。
④保存期間を目安とし、早めに食べる
通常の常備菜の保存期間は、冷蔵庫で2日〜3日・冷凍庫で2週間ほどですが、あくまでも目安です。調理する時期や環境、使用している食材や調味料によって保存期間は異なります。
上記の保存期間を目安に、匂いや見た目で傷んでいないかをチェックし、早めに食べ切りましょう。
夏に作り置きをする際の調理や保存のコツは以下の記事を参考にしてください。
冷蔵庫の収納アイディア&賞味期限を切れさせないコツ紹介!おすすめグッズも旨みが詰まったきのこの常備菜で、時短調理を叶えよう
きのこは、副菜からメインのおかずまで幅広く活躍する万能食材。食物繊維がたっぷりでヘルシーな上に、子どもが喜ぶ料理にも活用できるので、使わない手はありません。きのこの旨みが詰まった常備菜を作って、料理の時短を叶えながら秋の味覚を楽しみましょう。