一大イベントである引っ越し。荷造りの際にちょっとしたポイントやコツを意識すると、引っ越しをスムーズに進めやすくなります。この記事では、荷造りの手順やコツ、アイテム別の梱包方法、荷造りに必要な物などについて紹介します。効率よく引っ越しを進めたいという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
MOKUJI
引っ越しスケジュールと荷造りの手順
まずは、引っ越しまでにいつ何をすれば良いのかを整理することが大切です。ここでは、引っ越しの1ヵ月前から前日までの荷造りスケジュールと手順について紹介します。
【1ヵ月前】家のブロック分け
引越し準備で最初に行うと良いのが、家の中のブロック(グループ)分け。例えば、リビング、キッチン、洗面所・お風呂、トイレ、玄関、ベランダのように、いくつかのブロックに分けてみましょう。ブロック分けしておくことで、引っ越し後の荷ほどき作業や、荷物の配置決めがしやすくなりますよ。
【2〜3週間前】冷蔵庫の整理・使わない物の梱包
引越しの2~3週間前になったら、日程に合わせて冷蔵庫の中の物を計画的に減らします。できるだけ食材が無駄にならないよう、なるべく買い足さず家にある物を使いましょう。加工食品やレトルト食品など、保存の効く物を利用するのもおすすめです。
引っ越しが終わるまで使う予定がない物も、この時期に梱包を始めます。例えばシーズンオフの衣類、来客用の布団、日用品のストック、使用頻度の低い食器、置物などがその例です。
【1週間前〜前日】家具家電の梱包・直前まで使う物の箱詰め
引っ越しの1週間前には、必要に応じて家具の解体や家電の梱包を始めましょう。冷蔵庫や洗濯機は、当日スムーズに運び出せるよう、前日のうちに水抜きをしておきます。
また、引っ越しまでの間に使う可能性のある物は、使わない物と分けてダンボールに入れておくのがポイント。いつでも使えるように、ダンボールの蓋を開けっぱなしにしておくと良いですよ。
【引っ越し前夜・当日】すべての荷物を梱包
引っ越し前夜と当日で、家中すべての物を梱包すれば作業完了です。しかし、引っ越し当日になって荷造りし忘れていた荷物が見つかる可能性もあります。荷造り用のダンボールは、念のため多めに用意しておきましょう。
引っ越しの荷造りに必要な道具と梱包資材
引っ越しの荷造り前には、梱包資材や道具を揃えておくことが必要です。ここでは、荷造りを効率よく行うために揃えておくと良いアイテムを紹介します。
引っ越しの荷造りに必要な道具
荷造りに必要な基本の道具は以下の通りです。
- ・はさみ、カッター
- ・マジック
- ・軍手などの作業用手袋
- ・工具類
- ・掃除用具
引っ越しの荷造りに必要な梱包資材
荷物の破損を防いで安全に梱包するために、以下の梱包資材を揃えましょう。
- ・ダンボール
- ・ガムテープ
- ・養生テープ
- ・ビニール袋
- ・セロテープ
- ・ビニール紐、ロープ
- ・緩衝材(プチプチ)、新聞紙
- ・圧縮袋
引っ越しの荷造りに役立つ!アイテム別梱包方法
引っ越しの際は、少ない荷物で物を壊さずに運びたいですよね。ここでは、最適な梱包方法をアイテム別に紹介します。
割れ物(食器類)
割れ物は新聞紙や緩衝材で1つずつ包みましょう。新聞紙は、ピンと張った状態のまま使うのではなく、軽く揉みほぐしてから包むのがポイント。お皿類は、ダンボールに垂直に立てながら入れることで割れにくくなりますよ。
衣類
ハンガーボックスをレンタルすれば、衣類をハンガーにかけたまま運べるのでシワを防げます。ハンガーボックスではなく、ダンボールに衣類を詰める場合は、できるだけシワにならないよう畳みましょう。また、圧縮袋はかさばる衣類を入れるのに便利なアイテムですが、入れた物がシワになる可能性があるので注意が必要です。
布団類
布団や毛布などは、業者から布団袋をレンタルするか、布団用圧縮袋を使うとコンパクトになります。その他、大きめの袋に入れてテープで留める方法も。やりやすい方法を選んで梱包してください。
ベッド、ソファーなどの大型家具
大きな家具は、引っ越し業者が分解や組み立てを行ってくれるケースがあります。あらかじめ業者に確認しておきましょう。
テレビ、パソコンなどの精密機器
テレビやパソコンは業者が梱包してくれることが多いです。もし自分でパソコンを梱包する際は、中身が分かるように何が入っているかをダンボールに記載し、あらかじめ業者に伝えておきます。データ損失などの万が一の事態に備えて、梱包前に必ずバックアップを取っておきましょう。
洗濯機、冷蔵庫などの大型家電
洗濯機と冷蔵庫は、前日までに作業を済ませておかなければいけません。洗濯機は、中から衣類を出した空の状態で水抜きをします。
冷蔵庫はコンセントをまず抜き、発生した結露などの水分を拭き取ります。最後に庫内をしっかりと乾燥させてください。
引き出しの中身
引き出しのある家具などを運ぶ際は、中身を入れたままで運べるケースもありますので、事前に業者へ確認してみてください。ただし、中身をそのままにした状態で運ぶと、破損する可能性も。念のため、貴重品や壊れやすい物などは、引き出しの中から取り出してダンボールに詰めた方が安心です。
もし中身を入れたまま運ぶのであれば、引き出しが飛び出さないように、テープでしっかり固定するなど工夫しましょう。
刃物類
包丁(刃物類)はダンボールなどの厚紙で包みます。包丁を2つ折りにしたダンボールに包んでテープで固定する方法や、新聞紙を数枚重ねて包む方法などがあります。どの方法であっても、包丁であることが分かるように、持ち手の部分を出して「包丁」などと記載しておきましょう。
化粧品、調味料などの液体類
液体類を梱包する際は、中身が出ないようにキャップをしっかり締めます。さらにキャップ部分をラップで包んで固定すれば安心。それでも漏れが心配であれば、ジッパー袋などに入れるのがおすすめです。ビンに入った調味料などは、割れないように新聞紙などでくるみます。
ダンボールに詰める際は、万が一中身が漏れてしまった時に備えて、底の部分にあらかじめビニールを敷いておくと良いでしょう。
書籍
書籍類は、本のサイズごとに分けて大きい物から順に詰めていきます。本は、立てずに平らにして詰めると傷つきにくいですよ。なお、1つのダンボールにたくさん本を詰めてしまうと、ダンボールが重くて運ぶのが大変になってしまいます。書籍などの重い物を梱包する際は、小さめのダンボールを選びましょう。
引っ越しの荷造りをする際のコツと注意点
引っ越しの荷造りにおけるポイントは、ダンボールの持ち運び・生活導線・荷ほどきなどのことを考慮することです。ここでは、意識すると良い荷造りのコツを紹介します。
ダンボールの底をガムテープで補強する
荷物を運び出す際、ダンボールの底が抜けてしまっては大変です。底抜けを防ぐため、荷造りの前に必ずダンボールの底をガムテープなどで補強しておきましょう。その際、以下のようなガムテープの貼り方が効果的です。
- ・十字貼り:圧のかかりやすい中央部分を補強する方法。十の字にテープを貼る。
- ・キ貼り:縦に1本テープを貼った後、横に2本テープを追加する、カタカナの「キ」のような貼り方。十の字貼りより強度が強い。
- ・米字貼り:十の字貼りに、斜めのラインを加えた米字貼り。キ貼りよりもさらに強度が強いので、精密機器の梱包など、強度を高めたい時にぴったり。
- ・H貼り:縦1本と両端辺2本を塞ぐように貼る方法。強度は弱いが、異物の侵入・中身の飛び出しを防げる。
玄関から遠い場所~近い場所の順に荷造りをする
荷造りした荷物は、引っ越し当日まで家の中に置いておかなければいけません。そのため、玄関に近い場所から荷造りを始めてしまうと、生活導線が確保できず生活がしにくくなる可能性があります。必ず、玄関から遠い場所の荷造りから始めましょう。荷造りを終えたダンボールは、もともと荷物があった各部屋・各場所に置いておくと邪魔になりません。
新居の間取りを考えながら荷造りする
新居をイメージし、どの荷物をどの部屋に置くか考えながら荷造りを進めましょう。また、ダンボールの側面などの外から見えやすい場所に、中身と運ぶ部屋を書いておくと、引っ越し後の荷ほどきがスムーズです。
重い物~軽い物の順でダンボールに詰める
軽い物を下、重い物を上にして梱包すると、下の物が潰れてしまう可能性も。重い物を下に置き、隙間を埋めるようにしながら上に軽い物を詰めていけば、中身が動きにくいので破損を防げます。
ダンボール1つ分の重さは、1人で持てる重さに留める
ダンボール1つあたりの重さは、1人で持ち運べる重さが目安です。大きめのダンボールに重い物を入れすぎるとかなりの重量になり、底抜けしたり運搬が困難になったりする原因に。重い荷物は小さめのダンボールに、軽い荷物は大きめのダンボールに詰めるようにしてくださいね。
荷造りのポイントを押さえて、引っ越しをスムーズに進めよう
引っ越しの荷造りは、ただ荷物をダンボールに詰めれば良いというわけではありません。引っ越し当日から逆算したスケジュールで荷造りを行ったり、運送時や荷ほどきのことを考慮して荷造りを進めたりすることで、引っ越しがスムーズに進みやすくなります。荷造りのコツを踏まえた上で、引っ越しの準備に取り掛かりましょう。
新生活に最低限必要なものリスト!不安が募る日々を楽にする方法も提案