入学祝いは、学校への入学や健やかな成長を願って渡すものですが、誰に何を渡せば良いのか迷ってしまう人も少なくないでしょう。相手の年齢や自分との関係性をしっかり整理してから、渡すお祝いについて考えるのがポイントです。入学祝いの渡し方を始めとするマナーやお祝いの選び方、おすすめのプレゼントを学年別に紹介します。
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入学祝いについて気になること3つ
入学祝いは、渡す相手や学年によって相場が異なります。品物を用意する前に、渡す相手や相場など気になるポイントを押さえておきましょう。
1. 入学祝いは誰にあげる?
入学祝いを渡す相手は孫や甥・姪くらいまでで、身内で行うのが一般的です。友人や知人の子どもには贈らなくても失礼にはあたりません。しかし日頃から交流があり、「お世話になっているから渡したい」と思う場合は、入学祝いを贈りましょう。
2. 入学祝いの相場は?
入学祝いは、渡す相手の年齢や関係性によって相場が違います。例えば小学校に入学するときは、ランドセルや勉強机など高額なものを買うケースが多いため相場が高めです。相手との関係性別、学年別の相場は以下の表を参考にしましょう。
<関係>
孫 | 10,000円~50,000円 |
---|---|
甥・姪 | 5,000円~30,000円 |
友人・知人の子ども | 3,000円~10,000円 |
<学年>
小学校 | 10,000円~50,000円 |
---|---|
中学校 | 10,000円~30,000円 |
高校 | 10,000円~30,000円 |
大学 | 10,000円~30,000円 |
3. 入学祝いは現金・品物どっちが良い?
入学祝いに渡すものは、現金や品物など決まりはありません。しかし姪や甥に渡す入学祝いは、一般的に「現金」が多い傾向にあります。また渡す相手の親に向けて現金を、本人には品物を贈るといったように、現金+プレゼントの組み合わせもおすすめです。
入学祝いを渡すときのマナー
入学祝いはいつ渡しても良いものではありません。失礼のないように、贈るのに適した時期やメッセージに入れない方が良い言葉などの基本的なマナーを紹介します。
入学式の前、3月初旬〜中旬に贈る
入学祝いは3月初旬〜中旬頃に渡すのがベストとされています。入学式直前は入学準備と重なってしまい、慌ただしい時期です。そのため相手が準備を済ませた後に入学祝いを渡すと、相手の購入品と被ってしまう可能性があります。新生活で使うものは、相手が購入する前に渡すと喜ばれるでしょう。
また相手が受験をしているときは、進学先の学校が決定してから渡します。特に高校受験や大学受験においては、合格したところが第一志望ではない場合、再び受験をする可能性も。入学が決まっていない状態でお祝いを渡してしまうと失礼なので、事前に確認しておくと安心です。
もし3月初旬〜中旬に入学祝いを渡せなかったときは、お詫び文を添えてゴールデンウィーク頃までに渡せれば問題ありません。
現金はお祝い袋に入れて、プレゼントはのしをつけて渡す
入学祝いを渡すときは、現金ならお祝い袋、品物ならのしをつけるのがマナーです。現金を入れるお祝い袋は、包む金額によってグレードを変えます。お祝い袋のパッケージに包む金額の目安が書かれている場合がほとんどなので、参考にして選びましょう。中袋の表に金額、裏に住所と名前を書くことも忘れずに。
お祝い袋やのし袋にかける水引は「紅白の蝶結び」を選びます。蝶結びは何度ほどいても結び直せることから、繰り返しても良いお祝いに使われる水引です。水引の上段には「御入学御祝」「祝入学」と書き、下段に自分の名前を書きます。
また品物につけるのしは、お祝いの気持ちを伝えるために「外のし」で渡すのが一般的です。
お祝いのメッセージを添える
入学祝いを渡すときは、お祝いのメッセージを添えると心がこもった印象になります。
<入学祝いに添えるメッセージの基本構成>
- 入学する本人の名前
- お祝いの言葉
- 本文
- 結びの挨拶
メッセージでは、説教を感じさせるような文面にしないように気を付けましょう。
<例文>(祖父母から中学入学の場合)
○○くん(ちゃん)、◯◯入学おめでとう。
これからは勉強や部活で忙しくなると思いますが、
毎日元気にがんばってくださいね。
また学校生活のこと、聞かせてくださいね。
また忌み言葉やネガティブな表現など、縁起の悪い言葉を入れるのは避けてください。
<NG言葉>
- ・やめる
- ・途絶える
- ・失う・落ちる
- ・去る
- ・終わる
- ・敗れる
- ・負ける
- ・変わる
- ・崩れる など
入学祝いのプレゼントを選ぶ際のポイント3つ
続いて、入学祝いのプレゼントを選ぶ際のポイントを紹介します。学年に応じた実用的なものや、本人が希望するものを選びましょう。
①新生活で使えるものを選ぶ
入学祝いのプレゼントでは、文房具や時計、辞書など新生活で使えるものを選ぶのがおすすめです。特に文房具のような消耗品は、いくつあっても困ることはありません。
しかし本人の好みのデザインがあったり、学校で指定されていたりする場合があります。普段使うもの・学校で使うものを選ぶときは、事前に両親や本人に希望を聞いておきましょう。
②相手が好きなもの・興味のあるものを選ぶ
入学祝いは本人に喜んでもらうのが一番なので、相手の好きなものや興味のあるものを選びます。知的好奇心をくすぐったり、興味を引き出したりする品物を選ぶと良いでしょう。
ただし子どもがゲームやパソコンを子どもが欲しがっていても、両親は「まだタイミングは先……」と考えている可能性もあります。子どもだけではなく、両親ももらって喜ぶ品物を意識するのがおすすめです。
③年齢相応のプレゼントを選ぶ
入学祝いに渡すプレゼントは、渡す相手によって必要なものや欲しいものが変わる傾向があるため、相手の年齢に合わせたプレゼントを選ぶのもひとつです。迷ったら商品券や図書カード、ギフトカードを渡しましょう。品物と違い、既に持っているもの・いらないものを渡してしまったという失敗を避けられます。
入学祝いにおすすめのプレゼント
続いて、入学祝いにおすすめのプレゼントを学年別に紹介します。先述した入学祝いを選ぶときのポイントとあわせて、具体的な品物の例を紹介するので選ぶ際の参考にしてください。
小学校入学
小学校は6年間通うため、長く実用性のある以下のようなものを選びます。
- ・文房具
- ・筆箱
- ・トートバッグ
- ・ハンカチ
- ・辞書
なかでも鉛筆や消しゴムといった消耗品は、使う機会が多いためいくつあっても良いでしょう。ただし学校によっては指定のものがあるので、事前に確認をしておくと失敗しません。
他にも図鑑や地球儀、本など、興味や関心を引き出すきっかけになる品物を選ぶのもおすすめです。小学校の入学祝いは実用的かつ学習にも役立つものを贈ると喜ばれます。
中学校入学
中学校では、部活に関連する商品で品質や性能が良いものを選ぶのがおすすめです。例えば運動部に所属する場合は、水筒やスポーツ用品などを渡すと喜ばれるでしょう。大人の階段を登り始める時期のため、財布や腕時計を渡すのもおすすめです。
高校入学
高校の入学祝いは、欲しくても自分ではなかなか買えないものを選んでみてはいかがでしょうか。例えば上質なお財布や腕時計、また遠方の高校に通う場合はパスケースも喜ばれます。
こだわりを持ち始める頃なので、本人の希望に合わせたデザインのものやベーシックなものを渡すのがポイントです。
大学入学
大学の入学祝いでは、実用性があり上質で使いやすいものを選びましょう。例えば質の良い通学用のバッグやペンケース、ボールペンなどは社会人になってからも使えます。
また一人暮らしを始める場合は、新生活に必要な電化製品や掃除用品など、役立つものを選ぶのも手です。
大切な人の新たな門出に、心のこもった入学祝いを贈ろう
入学祝いは、相手の健やかな成長を願う気持ちを込めて渡すものなので、慎重に選びたいところ。金額の相場の目安を考慮しつつ、相手に適した品物を贈るのが大切です。学年別に紹介したおすすめのプレゼントを参考に、相手が喜んでくれる顔を想像しながら入学祝いを選びましょう。
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