facebook twitter instagram

Dec 29, 2023

初詣はマナー良く参拝!神社・お寺の正しいお参りの仕方

新しい年が幕を開けると、多くの人々が神社やお寺を訪れ、初詣を行います。一般的に初詣での参拝方法にはいくつかのマナーがありますが、「正しいお参りの作法が分からない」「一緒に行く人に非常識だと思われたくない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、初詣における神社やお寺の正しいお参りの仕方を紹介します。神社とお寺の違いや、縁起の良いお賽銭の金額も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも初詣に行く意味って?


初詣とは、新年の最初に神社やお寺へお参りに行くという日本の伝統的な文化です。初詣の目的は、去年の一年に感謝を捧げ、新たな一年の健康や幸福を祈願すること。たとえば、神様や仏様に感謝を捧げお願い事をする、お守りを買って安全や健康を願う、おみくじで運勢を占う、などを行います。初詣に行くことで、私たちは過去の一年に感謝し、新たな一年に向けての希望と豊富をもつのです。

初詣に行く時期


初詣に行く時期は、一般的に「松の内」と呼ばれる門松を立てておく期間が、縁起が良いとされます。松の内の終わる時期は地域によって異なり、関東や九州、東北などでは1月7日まで、関西では1月15日までとされる地域が多いでしょう。

松の内に初詣を行うことで、新年の良い運気を得るという信仰があります。ただし松の内を過ぎた場合でも、1月の日程であれば十分に初詣を行うことができるとされます。大切なのは心を清め、新たな年を良いスタートで迎えようとする気持ちです。

初詣における神社とお寺の違い

初詣には神社やお寺に行くことがありますが、どちらにしようか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは初詣は神社とお寺の違いについて紹介します。

神社orお寺どちらに行っても良い


初詣は神社とお寺のどちらに行っても良いとされています。なぜなら神社とお寺はそれぞれ異なる雰囲気や信仰のあり方を持ちながらも、共通して心身の浄化や願い事の成就を祈る場所として重要な役割を果たしているからです。

 

神社では神様、お寺では仏様に参拝することになります。どちらを選ぶかは、自分の信仰や気持ちに基づき自由に選びましょう。ただし、それぞれの場所における正しい作法を心掛け、誠心誠意の気持ちで参拝するのが重要です。

神社とお寺の大きな違いは作法


神社とお寺では、お参りするときの作法に大きな違いがあります。たとえば神社の参拝方法は、「二礼二拍手一礼」が基本です。お賽銭を奉納した後2回お辞儀をし、2回手を叩いたら、最後にまた1回お辞儀をします。一方お寺の参拝は静かに行うのが基本。音を立てないようにお賽銭を奉納したら、手を叩かず、胸の前で両手を合わせてお祈りします。

それぞれの正しいお参りの仕方は、次の項で詳しく説明します。それぞれの宗教の信仰に基づく作法を理解し、心からの祈りを捧げることが大切です。

正しいお参りの仕方

ここでは、一般的な神社やお寺の正しいお参りの仕方を紹介します。お寺や神社での参拝作法は、似ているところと異なるところがあります。それぞれの特色を理解し、心を込めてお参りしましょう。ただし参拝作法は、それぞれの神社やお寺、地域によっても異なる場合があるため、その場の雰囲気に合わせたり、参拝方法が掲示されている場合は内容を確認したりすることも重要です。

鳥居くぐるとき・門をまたぐとき


神社の鳥居をくぐるときや、お寺の山門をまたぐときは、軽く一礼をしてから通りましょう。なぜなら鳥居や山門は、神様や仏様の領域と俗世の境界であるとされているからです。またお寺の場合で、左右に守護神である仁王像が立っているときは、それぞれに手を合わせてから入ります。また退出するときも、鳥居や山門を通った後に、向き直って一礼しましょう。

参道は真ん中を歩かない


参道は真ん中ではなく、左右によって歩きましょう。理由としては、参道の真ん中は正中(せいちゅう)といい、神様や仏様が通る道だと考えられているからです。参道を横切る場合も一礼をしてから通ると、さらに丁寧さが感じられます。ただし初詣で混雑している場合は、安全のため係員の指示に従いましょう。

参拝の前に手を清める

 

参拝の前には手水舎(ちょうずや)で手を清めましょう。水禊をすることで、心も清められるといわれています。手水の手順は下記のとおりです。なお、手水の手順は神社・お寺で共通です。

 

【手水の手順】
1. 右手に持ったひしゃくで水を汲み、左手を清める
2. 左手に持ち替えたひしゃくで水を汲み、右手を清める
3. 再び右手で水を汲み、左手に水をためて口をすすぐ
4. 最後に水を汲んだひしゃくを縦にして、持ち手部分に水をかけ、清める
5. 口をすすぐ際に、ひしゃくを直接口につけるのは控えましょう。

参拝方法【神社の場合】


参拝方法は神社とお寺で作法が異なります。神社の正しい参拝手順は、一般的に「二礼二拍手一礼」です。詳しい参拝手順は下記のとおりです。

 

【神社の参拝手順】
1. お賽銭箱の上に鈴があるときは鳴らし、気持ちを整える
2. お賽銭を静かに投げ入れる
3. 深く2回お辞儀をする
4. 胸の前で2回手を叩き、手を合わせて神様にお祈りをする
5. 最後にもう一度深いお辞儀をする

 

地域や神社のやり方によって異なる場合があるため、参拝方法の掲示がある場合などは確認しましょう。

参拝方法【お寺の場合】

 

お寺の参拝は、神社よりも静かに行うのがマナーです。一般的なお寺の正しい参拝手順は下記のとおりです。

 

【お寺の参拝手順】
1. 一礼をしたら、お賽銭を静かに入れる
2. 鰐口などの仏具がある場合は静かに鳴らす
3. 胸の前で静かに手を合わせて仏様にお祈りをする
4. もう一度深いお辞儀をする
5. 焼香台がある場合は、焼香を行う

 

正しい参拝手順は、お寺や宗派によって異なることがあるため、掲示やお寺のホームページなどを確認しましょう。

お賽銭はいくらにするべき?

お賽銭には、神様や仏様に日頃の感謝の気持ちを示す意味や、自分の穢れを清める意味があります。神社やお寺を参拝する際には、「お賽銭はいくらにすればいいの?」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。お賽銭の金額に特別な決まりはなく、自分の好きな金額で問題ありません。ただし「縁起が良いとされている金額」や「縁起が悪いとされている金額」があるため、ここで一例を紹介します。

縁起が良いとされている金額


お賽銭には、言葉や数字の響きを利用した語呂合わせで、縁起が良いとされている金額があります。

 

5円:ご縁(ごえん)がありますように
25円:二重にご縁がありますように
41円:終始いい縁がありますように
50円: 10倍のご縁がありますように
115円: 良いご縁がありますように

 

語呂合わせの他では、5円玉や50円玉など、穴が空いた硬貨も「運が通る」という意味で、縁起が良いとされています。

縁起が悪いといわれている金額


お賽銭において縁起が悪いとされる金額は、語呂合わせでの読み方や書き方が不吉な言葉に通じる場合です。

 

10円:遠縁(とおえん)、ご縁が遠のく
33円:散々な縁しかない
65円:ろくなご縁がない
75円:何のご縁もない
105円:当分ご縁がない

 

また500円硬貨は、これ以上の金額の大きい硬貨がないことから「これ以上の効果がない」とされ、縁起が悪いともいわれています。

おわりに


この記事では初詣における神社やお寺の正しいお参りの仕方を紹介しました。神社やお寺をお参りする際に厳格なルールはありませんが、正しい参拝方法を知っておくことで、より丁寧に祈りを捧げられます。新しい年の幕開けに初詣に行って、幸福な一年になることを祈ってみてはいかがでしょうか。