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Oct 22, 2022

イヌと暮らせば 番外編〜ペットと暮らすメリットって?飼う前に知っておきたい暮らしの変化

ペットを飼ってみたいけど、実際は私たちの暮らしにどんな変化や影響があるの?そんな風に考えている方も多いのではないでしょうか。人と共生するペットたちは、実は人間にたくさんの影響を与えてくれます。
この記事では、実際の研究から分かったペットと暮らすメリットから、わんちゃんの飼い主さん3名から聞いた出会いと暮らしの変化をご紹介。
大変なこともあるけど、「やっぱり一緒に暮らしてよかった!」と思える理由はどんなところにあるのでしょうか。

研究から分かったペットと暮らすメリットって?

 

犬や猫と暮らすと、どんなメリットがあるのか。今回教えてくれたのはマースジャパンリミテッド広報の中村さん。

ペットと暮らすと子供の成長にいい?

ーなんとなく、ペットと暮らすと子供にとって良いことがありそうな気がしますが、実際どうなのでしょうか?

 

「ペットと暮らすと子供にとっていいことがたくさんあるのは、国内外の調査や研究結果からも分かっています。海外の研究で、幼少期からペットと過ごしているかどうかで、知能指数や思いやりの心に差があるかを調べる実験が行われました。結果としては、知能指数にはさほど影響はなかったものの、思いやりの心がより強く育まれ、周囲の子供たちにも影響を与えていることが分かりました*。

 

犬や猫は言葉が喋れません。その分、相手(ペット)がどう思っているかを想像し、行動の原因を深く探ることで、自然と相手を思いやる習慣がつくのかもしれません。」

その他にも、犬と暮らしている子供は、思春期に自尊心が身についたり、運動機能の向上や、ストレスの緩和による学習能力の向上が認められています。

ペットと暮らすと健康にいい?

「これは犬を飼っている人に言えることですが、日常的に散歩をするので、運動機能が高まったり、血圧が安定したりと身体面でのメリットがたくさん報告されています。特に高齢者においてその効果は顕著に現れています。

それに加え、ペットの存在が生きがいになっている面もあります。心疾患のリハビリについて調べた研究からは、なんとペットがいる高齢者のリハビリ完了率は、ペットを飼育していない人に比べて約17%も高いという結果に*。あの子がいるから頑張ろう!と思えるのかもしれませんね。

 

また、地域のコミュニティを活性化し高齢者の孤立を防ぐ役割も。ペットがコミュニケーションの中心になることで、さまざまな年代の人とも会話が生まれます。」

 

*人と動物の関係学研究チーム 「ペットがもたらす健康効果」 社会保険出版社 2020年

ペットフレンドリーな会社での働き方

 

今回取材したマース ジャパンは、「ペットのためのより良い世界」を実現させるという使命の下、主にペットフードなどを取り扱っている会社です。品川にあるオフィスでは、なんとペットと一緒に出勤可能なのだとか。

 

「ペットとの出勤にはいくつかルールがあります。出勤できるのは、全ての従業員をあわせて1日3頭まで、ビルの共用部分ではペットの身体の全てが隠れるように移動することなどです。
出社当日は、誰がどんな子を連れてきているか分かるように、名前や性格、一言を添えて全社に共有しています。

 

コロナ禍でリモートワークが主体になってからは、更にコミュニケーションの活性化に一役かってくれていますね。あの子(ペット)と会えるなら今日は出社しようかな、とか、自然とペットと触れ合いたい人が集まるので別の部署同士でも会話が生まれやすくなっています。また犬においては、いろんな年齢・犬種がいるので、犬同士の社会性を育むのにもいい環境だと思います。

 

ペットに関連する部署に配属された新入社員は、犬や猫の生態や歴史を学ぶ研修を受けます。周りに知識や経験がある人がいるのも、飼い主さんにとっては安心できる要因なのかもしれません。」

 

「以前は会社の看板猫として、2匹の猫がオフィスの中のキャットルームで暮らしていました。(現在は、コロナ禍により、社員の家族となって暮らしています)

 

この猫たちは小笠原で捕獲対象になっていた元野良猫さんです。キャットルームには、上下運動ができるキャットタワーを中心に、人と触れ合えるベンチ、そして人を上から観察できるようなステップもついています。隣の会議室とネコ用通路で繋がっているので、会議中は、来ないかな〜と楽しみにしていた社員も多いです。」

ペットオーナーさんに聞くペットとの出会いと暮らしの変化

ここからは、マースジャパンで働く社員の方に実際にインタビュー。どんな出会いを経て、どんな暮らしの変化があったのでしょうか。それぞれのこだわりも必見です。

ビーグル:ヴィオラくん

取材中、臆することなくカメラに向かってきてくれたヴィオラくん。

出会いは、知り合いに紹介されたブリーダーさんから。犬種にこだわりはなく、体の大きさと性別のみを指定して待ってると、意外な出会いがあったのだとか。

 

「希望は中型以下の女の子だったんです。犬種がビーグルというのも、連絡が来てから知りました。でも会ってみたら男の子で(笑)。これもご縁かなと思ってお迎えしました。私は犬を飼った経験がなかったので、色々人に聞きながら、最初は大変でした。一緒に暮らす内に、いつの間にか大変さよりも楽しさが何倍も上回っていました。」

 

「トイレトレーニングや歩き方など、しつけはトレーナーさんに教えてもらいながら実践しました。あとは、たまに犬の保育園に通っているのでだんだん良い子になってきましたね。最近はドッグランで馴染みのわんちゃんたちと遊ぶのが楽しいみたいです。」

 

「飼ってから知ったんですが、今暮らしている町は、犬と暮らしやすい環境でもあるんです。都会なのですが、ドッグランや公園もあり、街でドッグフェスタや、わんわんパトロール隊というボランティア活動を開催するなど、犬と共生している地域なんです。」

 

犬と暮らすには、周りの環境も大切。調べてみると意外なコミュニティが見つかるかもしれません。

 

 

「こだわりはオーラルケア。犬や猫の中でも歯周病になる子は多くて、小さい頃から慣れさせておかないと、歯磨きするのは大変です。」

 

「あとは、犬中心の生活になりすぎないようにも気をつけています。最近は犬用のバギーを使って一緒にお出かけすることも増えましたが、犬の存在が精神的な負担にはならないように、人間も息抜きが必要です。」

 

犬と暮らす上で、どうしてもお世話やしつけに時間は必要ですが、犬の存在が飼い主にとって負担になってしまっては本末転倒。誰かに相談できる環境や、一緒に楽しめる方法を模索することも大切です。

ビションフリーゼ:みるくくん

羊カットがかわいい、みるくくん。お洋服の着こなしもバッチリです。

「先代のトイプードルが亡くなってしまってから、ずっとお迎えしたかったのですが、みるくを見た時に一目惚れ。犬種も大きさも違うのに、なんか似てる!って思ったんですよね。
でも、飼い始めてみると全然違って、言うことを聞いてくれなくて。とにかく元気でしつけは大変でした。今は落ち着いてますが、オフィスに連れてくると最初ははしゃぎまくりです。力も強くて、丈夫なおもちゃしか与えられません(笑)あとは被毛の管理も大変!すぐ毛玉ができちゃうんです。毎日のブラッシングは必須ですね。」

 

 

「前の子より寂しがりやで、いつもはできるトイレも、お留守番させるとわざと失敗するんです。普段はテレワークで一緒にいる分、いないと拗ねちゃうんですよね。今住んでいるのはペット共生住宅で、足を洗える場所やリードをかけておく場所があったりと快適で、みるくもおうちが大好きです。外でははしゃいでますが、家では結構じっとしてます。」

 

犬によっても性格や特徴が全然違います。暮らしの変化もそれぞれ。思ってもみなかった行動や仕草が見られるのも犬と暮らしていて楽しいところです。

ミニチュアダックス:伊万里ちゃん

大人しく膝の上で落ち着いている伊万里ちゃん。

伊万里ちゃんは、訳があって成犬になってから引き取られたのが出会いでした。

 

「元々柴犬を2匹飼っていましたが、1匹が亡くなって、残された子がすごく寂しそうにしてたんです。ちょうどそのタイミングで成犬の引き取り募集があったので、お見合いしてみようと。

この時、伊万里は5歳でした。先住犬の柴犬は割と大人しくて、伊万里は結構わがまま(笑)それがちょうどいいバランスだったみたいで、仲良く過ごしていました。」

 

「伊万里は食いしん坊なので、いつもあっという間にごはんを食べて、ゆっくり食べている柴犬をじっと見つめていました。そうすると柴犬は、2、3粒だけ残してあげるようになったんです。最初はそれに気づかなくて、なんで残しちゃうんだろうと心配していましたが、そのあと伊万里がすかさず食べたのを見て納得。優しくて、なんでも受け入れてくれる柴犬に、伊万里も甘えていたみたいです。」

 

 

「ペットと長く暮らしていると、変化もあります。伊万里も12歳のシニア犬なので、ちょっと白髪が出てきたり、目が白くなってきたり。寝る時間が多くなったり、お散歩にしても気分のムラが出てきたように感じます。
先住の柴犬が亡くなってしまってからは、やっぱり寂しいのか、お留守番が苦手になってしまいました。リモートワークがメインと言っても、お留守番の時間はどうしてもあるので、またもう1匹迎えようかと考え中です。」

 

元々群れで生活する生き物である犬にとって、一緒に過ごす飼い主さんや他の犬の存在は大きいもの。また、シニアになってからの生活も、それまで一緒に暮らしてきたからこそ見られる愛しい変化です。

おわりに

いかがでしたか?長いようで短いペットとの暮らしをどう楽しむか、ペットにとってより良い環境をどう作るかは飼い主さん次第。ペットとの生活も人それぞれです。迎える環境も違えば、ペットの性格も違います。暮らしてみると大変なこともありますが、一緒に暮らす中で得られる癒しや喜びはそれ以上になること間違いなしです。

今回取材させていただいたのはマースジャパン様

マース ジャパン リミテッドは、米国マース インコーポレイテッドの日本の拠点として1975年に設立。
現在、マースがグローバルで展開するペットケア、チョコレート、食品など4事業のうち、シーザー®やカルカン®、シーバ®、ニュートロ(TM)などのペットフードや、スニッカーズ®やM&M’S®、ナッツバーのBE-KIND(TM)などの菓子製品の2つの分野で、計14ブランドを展開しています。また、「ペットのためのより良い世界」を使命として掲げ、小学校低学年の児童を対象とした「犬を通じた体験授業」への協賛、保護犬・保護猫活動への支援なども実施しています。

 

マース ジャパン リミテッド企業WEBサイト