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Jul 18, 2023

夏は身体が冷えやすい?夏場の冷え性の症状や原因、冷え対策とは

エアコンの温度を下げたり、冷たい飲み物を飲んだりと、暑さ対策に気を取られがちな夏。その一方でおなかや手足は常に冷えていたり、体調を崩したりする人も多いでしょう。

この記事では、夏の冷え性の症状や原因、今すぐできる冷え対策を紹介します。ぜひできるものから実践し、この夏を元気に乗り越えましょう。

 

夏なのに冷えている?夏の冷え性とは

夏の冷え性とは、夏で気温が高いにもかかわらず、手足やおなか、腰などが冷たく感じる症状のことです。寒い時期だけと思いがちな「冷え性」ですが、実は暑い夏でも冷えの症状に悩んでいる方は多いもの。特に女性は筋肉量が少なく熱を作り出しにくいうえ、女性ホルモンのひとつ「プロゲステロン」の影響で体内に水分が溜まりやすいぶん、冷え性になりやすいといわれています。

冷え性は血流低下や自律神経の乱れ、免疫力や代謝の低下などを引き起こす、いわば万病の元。冷えが原因で起こる不調は手足や身体の冷えなど分かりやすいものから、足のむくみや吹き出物、肩こり、顔のほてりなど一見冷えとは関係なさそうなものまでさまざまです。

特に内蔵の冷えは自覚しづらく、知らないうちに冷えが悪化していることも少なくありません。少しでも体調が悪いと感じたときは「いつものことだから」「少しくらい冷えても大丈夫」などと考えず、なるべく早く対処しましょう。

あなたは大丈夫?夏の冷え性のセルフチェック

 

冷え性になると身体にはさまざまな不調が起こりますが、夏の冷え性は自覚しづらいのが特徴です。まずは以下のセルフチェックで、自分の身体が冷えているか確認しましょう。

□だるさを感じる
□便秘や下痢になりやすい
□重い生理痛や生理不順がある
□むくみが気になる
□疲れているのになかなか眠れない
□よく夜中に目が覚める
□目の下のクマやくすみが気になる
□肌がカサついている
□首や肩、背中がこっている
□おなかを触るとひんやり冷たい
□胃もたれがする、胃に痛みを感じる
□手足は冷たいのに顔がほてる
□頭痛がする

3つ以上当てはまる場合は、隠れ冷え性の可能性があります。後半で紹介する改善策を参考に、身体を内側からしっかり温めましょう。

夏の冷えの原因とは?

そもそも、なぜ暑い夏に身体が冷えるのでしょうか。夏の冷え性は、さまざまな要素が絡み合って生じる夏特有の症状です。ここでは、夏の冷え性の主な原因を3つ説明します。

屋外と室内の温度差

屋外と室内との温度差が大きいと身体に負担がかかり、体温調節を行う自律神経のバランスが乱れます。身体が対応できる温度差は約7℃までといわれており、それ以上の気温差がある場所を何度も行き来すると自律神経の乱れによって血流が悪化し、手足の冷えやむくみ、不眠や胃腸の不調などにつながります。場合によっては、手足は冷たいのに顔がほてる「冷えのぼせ」やイライラ、やる気が出ないなどの不調が現れることもあるでしょう。

冷たい飲食物の摂り過ぎ

アイスクリームや氷入りの飲み物などの冷たい飲食物は、内臓の冷えを引き起こします。内臓が冷えると血流はどんどん悪くなり、消化器系の不調や食欲低下、基礎代謝も低下。摂取した栄養をうまくエネルギーに変えられず、夏バテや肌トラブルの原因になります。また、内臓温度が1℃下がると免疫力は30%以上低下するといわれており、ウイルスや細菌にも感染しやすくなります。

運動量低下による血流の悪化

うだるような暑さが続く夏は、涼しい室内で過ごすことが増えがち。過ごしやすい季節に比べて運動量も減りますが、運動不足は代謝を低下させ、血液の巡りを悪くします。また、運動量が減れば筋肉量もおのずと減少。筋肉が落ちることで体内の熱生産がうまくいかなくなり、冷え体質になってしまうケースも少なくありません。

いますぐ実践!夏の冷えの予防・改善策

暑い夏だからこそ、私たちの身体は知らないうちに冷えてしまいます。ここでは、すぐに実践できる夏の冷えの予防・改善策をご紹介。生活の中にうまく取り入れて、冷えによる不調を無くしましょう。

冷房は上手に活用

 

夏場の冷房は熱中症や夏バテ対策のために欠かせません。とはいえ、設定温度を下げ過ぎたり、屋外との気温差があり過ぎたりするとかえって体調不良を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

冷房の温度を決めるときは標準的な設定温度である「26~28℃」をひとつの目安として、なるべく身体に負担をかけないよう心がけましょう。冷房をつけっぱなしにしていると身体が慣れて寒さを感じにくくなるので、窓をたまに開けて換気してくださいね。

服装は3つの首を意識する

 

職場や外出先など自由に温度調節ができない環境では、カーディガンやひざ掛け、ストール、靴下、レッグウォーマーなどを活用しましょう。

特に意識して温めたいのは、「首・手首・足首」の3つの首です。この3カ所は筋肉や脂肪が少なく、皮膚のすぐ下に太い血管が通っているので、優先的に温めることで全身の冷えを防げます。

締め付けがきついものは血流が悪くなるので、ゆったりしたサイズのものを選びましょう。シルクのような吸湿性・保温性に優れた素材は蒸れにくく、暑い夏の日でも気持ちよく身につけられますよ。

冷たい食べ物のとり過ぎに気をつけよう

 

暑いときは冷たい食べ物が欲しくなりますが、食べ過ぎは冷え性の原因になります。飲み物はなるべく常温のもの、食べ物はできるだけ温かいものを摂るようにしましょう。

なお、食べ物や飲み物は「身体を冷やす性質のもの」と「身体を温める性質のもの」があります。トマトやナスなどの夏野菜、バナナやマンゴーなど南国の果物、白砂糖や食品添加物、コーヒーや緑茶などは体を冷やす効果があり、一方しょうがやにんにく、肉、魚、発酵食品、かぼちゃなどは体を温めてくれる性質があります。身体を冷やす食べものを摂取する場合は、なるべく身体を温める食べものと一緒にしたり、加熱して温めたりすると良いでしょう。

夏こそ3食しっかり食べよう

 

食欲が落ちがちな夏だからこそ、食事は3食きちんと食べましょう。食べ物から摂取した栄養素は肝臓などで代謝され、エネルギーを産生して熱を作ります。冷えにくい身体を作るには、熱エネルギーを十分作り出せるよう、栄養バランスの整った食事を摂ることが大切です。

特に朝食を抜いてしまうと、寝ている間に下がった体温をうまく上げられません。体温が低くなると基礎代謝が減って痩せにくい身体になり、集中力や記憶力も低下します。朝からしっかり食べられないという人は、ヨーグルトや豆乳などタンパク質が豊富で軽いものを食べるのがおすすめです。

夜はぬるめのお湯に浸かる

 

夏はシャワーだけで済ませがちですが、ぬるめの湯船にゆっくり浸かると身体の芯から温まり、血流や自律神経のバランスが良くなります。入浴時のお湯の温度は38~40℃程度が適温です。熱いお湯は交感神経が優位になってしまい身体が緊張状態になってしまうので、冷え性だからと温度を上げすぎないようにしましょう。湯船に浸かるのが苦手な人は、じんわり身体が温まる半身浴もおすすめです。

なお、バスソルトに含まれるミネラルには血行を促進する作用があるといわれています。発汗を促し新陳代謝もアップしてくれるので、美肌効果やダイエット効果も期待できますよ。のんびりとしたバスタイムを過ごしたい人は、ぜひアロマやハーブなどで香り付けされたものを選んでみてくださいね。

夏だからこそ冷えに気をつけよう

 

冷えとは無縁に思える夏ですが、冷房や冷たい食べ物の摂り過ぎは隠れ冷え性を引き起こします。特に職場や通勤電車の中では設定温度が低すぎて、冷えによる体調不良に悩む人も少なくありません。ぜひ今回の内容を参考にセルフケアを習慣化して、夏の冷え性を改善してみてはいかがでしょうか。