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Sep 22, 2023

旬の果物・いちじくの保存方法を解説 冷蔵・冷凍の仕方から美味しく食べるためのレシピも

夏から秋にかけて旬を迎える「いちじく」。甘くてミルキーな風味と、とろけるような食感が特徴です。いちじくの美味しさ、新鮮さを長く保つためには正しく保存する必要があります。この記事ではいちじくの正しい保存方法を中心に、おすすめレシピなどを紹介します。新鮮ないちじくをより美味しく味わうための工夫をお伝えするので、ぜひ取り入れてみてください。

いちじくの栄養、日持ちは?

 

いちじくは果物の中でも美容と健康に効果があると言われています。しかし、正しく保存しないと傷みやすい果物です。こちらの項目ではまず、いちじくの持つ栄養素と日持ちについて解説します。

不老長寿の果物・いちじく

かわいらしいフォルムのいちじくは、春から秋にかけて実の中に白い花をつけます。その花が外からは見えないため「無花果」という漢字を当てられたとか。そんないちじくは「不老長寿の果物」と言われるほど栄養価が高い果物です。具体的には以下のような栄養素を含んでおり、その中には女性に嬉しい美容効果の高いものもあります。

 

◆ペクチン
水溶性の食物繊維でコレステロールや糖の吸収を抑える働きがあります。さらに善玉菌を増やして腸内環境を改善する働きもあります。

 

◆カリウム
カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、水分を調整する役割があります。それによって「むくみ」の予防・改善に効果があります。

 

◆アントシアニン
ポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含みます。ポリフェノールは高い抗酸化作用があり、老化の原因ともなる活性酸素を取り除く効果が期待できます。

 

 

この他にもビタミンB1やB2、B6、ビタミンCも含有しており、栄養バランスの優れた果物であることがわかります。

いちじくは皮ごと食べられる?

柔らかく熟したいちじくは皮ごと食べることができます。皮ごと食べる際は、皮についている細かい毛を取り除くために、塩もみをして水で洗い流します。皮ごとスライスして、クリームチーズと一緒にパンに乗せて食べたり、生ハムと一緒に食べたり、皮を剥かなくても手軽に美味しく料理に取り入れられます。

いちじくは日持ちしにくい

美味しくて栄養豊富ないちじくですが、「足がはやい」という一面があります。いちじくは皮が薄く、水分量も多いため、正しく保存しなければ傷みが早く、美味しさを逃してしまいます。

いちじくの保存方法

 

いちじくは常温保存ではなく、冷蔵・冷凍保存をする必要があります。それぞれ保存前の下処理や保存期間が異なるので、消費するペースや保存したい量に合わせて選ぶようにしましょう。

いちじくが傷みやすくなってしまう原因

いちじくは日持ちしないと書きましたが、傷みやすくなってしまう原因として以下の3つが考えられます。

 

・高温多湿での保存
・収穫から1週間以上経っている
・いちじく同士が接触した状態で保存されていた

冷蔵保存方法

購入してから数日で食べ切るなら冷蔵保存がおすすめ。冷蔵保存で約2〜3日保存が可能です。

 

【保存方法】

  1. 1個ずつ洗ってキッチンペーパーで水分を拭き取り、ヘタを切り落とす
  2. 1個ずつラップに包む
  3. バットなどの容器にいちじく同士が重ならない(触れない)ように入れて、冷蔵庫で保管する

冷凍保存方法

数日で食べ切れない場合は冷凍保存しましょう。冷凍保存で約1ヶ月ほどの保存が可能です。保存方法は冷蔵保存の手順に沿って行い、冷凍庫で保存します。解凍方法については以下の手順を参考にしてくださいね。

 

【解凍方法】

冷凍したいちじくは解凍すると水分が出て、ベチャッとしてしまいます。そのため、冷凍庫から取り出して半解凍し、シャーベットのようにして食べるのがおすすめです。冷凍いちじくはそのまま食べる以外にジャムや焼き菓子などを作るのに向いています。

いちじくのアレンジ保存方法

いちじくの保存方法は冷蔵・冷凍以外にもドライフルーツやコンポート、ジャムなどにする方法があります。いちじくの大量消費や、長くいちじくを楽しみたい場合に特におすすめです。

ドライフルーツ

 

いちじくはドライフルーツにすることで旨みがぎゅと凝縮され、甘さが増します。そのまま食べたり、ヨーグルトやアイスクリームと一緒に食べるのもおすすめです。保存期間は冷蔵保存で半年〜1年ほどです。

 

【作り方:お好みの量】

 

[材料]
いちじく:お好みの個数
食塩(塩もみ用):適量

 

[下準備]
・オーブンを110度に予熱しておく

 

  1. いちじくの表面を塩もみして細かい毛を落とし、水洗いしてキッチンペーパーで水分を取り除く
  2. ヘタを切り落として好きな大きさに切る
  3. クッキングシートを鉄板に敷き、いちじくをその上に並べてオーブンで30分焼く
  4. 焼き上がったら、いちじくから出た水分を拭き取り、再度30分焼く
  5. 焼き上がったいちじくをザルに並べて、日光の当たる所で1週間ほど干す
  6. 完全に乾いていることを確認したら、乾燥剤を入れた密閉容器に入れて野菜室で保存する

 

※干している期間中、悪天候の日は冷蔵保存してください。

コンポートやジャム

 

コンポートやジャムは砂糖をたくさん使用して作るため、保存期間が長くなります。パンやスコーンに塗ったり、料理の調味料として使ったり、いろんな食べ方ができます。砂糖の量にもよりますが、保存期間はコンポートなら冷蔵で2〜3週間保存できます。

 

ジャムの保存期間は糖度によって異なります。例として糖度50%の保存期間を挙げます。

 

糖度50%以上のジャムの保存期間(果実1:砂糖2で作った場合)
▶瓶詰め常温保存の場合:半年〜1年(開封後は冷蔵保存で1〜2週間)
▶保存容器で冷蔵保存した場合:1〜2週間

 

【作り方:糖度50%の場合】

 

[材料]
・いちじく:5個(400gほど)
・グラニュー糖:200g
・レモン果汁:適量

 

[下準備]
・保存用の瓶と蓋を洗剤で洗って、煮沸処理する。煮沸完了後はペーパータオルなどの上で自然乾燥させる。

 

  1. いちじくの皮を剥いて小さくカットする
  2. 鍋にカットしたいちじくとグラニュー糖、レモン果汁を入れて全体を混ぜ合わせて15分ほど置く
  3. いちじくから水分が出てきたら火にかける
  4. 沸騰してきたらアクをとり、さらに15〜20分ほど煮詰める
  5. とろみがつきはじめたら火からおろして、熱いうちに煮沸処理した瓶に入れて蓋をし、瓶を逆さにして冷ます

 

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いちじくを美味しく食べるおすすめレシピ

 

 

ここからはいちじくを使用したおすすめの簡単アレンジレシピをご紹介します。どれも手軽に作れるものばかりなので、気になるレシピはぜひ取り入れてみてくださいね。

いちじくチーズトースト

 

いちじくの甘さとチーズの塩気の組み合わせがクセになるいちじくチーズトースト。そのまま食べるのはもちろん、はちみつやメープルシロップをかけても美味しいですよ。

 

【作り方:食パン1枚分】

 

[材料]
・食パン(お好きな厚さ):1枚
・いちじく:1個
・とろけるチーズ:適量
・はちみつやメープルシロップ:お好みで
・食塩(塩もみ用):適量

 

[下準備]
・いちじくの皮の細かい毛を塩もみで落とし、水洗いしたら好みの大きさにカットする

 

  1. 食パンに薄くバターを塗る
  2. 1にいちじく、とろけるチーズをのせ、オーブントースターでチーズにこんがり焼き色がつくまで焼く

 

お好みではちみつやメープルシロップをかけてくださいね。

いちじくの白和え

いちじくは和食にも取り入れることができます。甘くてなめらかな口あたりのいちじくは、味も口当たりも白和えに馴染みやすいのでおすすめです。

 

【作り方:いちじく2個分】

 

[材料]
・いちじく:2個
・絹ごし豆腐:60g
・きび砂糖(もしくは上白糖):小さじ1.5
・練りごま:小さじ2
・醤油:小さじ1/4
・食塩(塩もみ用):適量

 

[下準備]
・いちじくを皮のまま塩もみして細かい毛を落とし、水洗いしたら小さめにカットする
・豆腐はキッチンペーパーで包んで水気をとる

 

  1. ボウルにいちじく以外の材料全てを入れてゴムベラなどでなめらかになるまでよく混ぜる
  2. 1にいちじくを入れて、潰れないように混ぜ合わせたら完成

梨といちじくのスムージー

 

朝食やおやつとしておすすめの梨といちじくのスムージー。材料をミキサーに入れるだけで簡単にできるので、手軽に果物の栄養を摂取できます。レシピでは水を使用していますが、豆乳やアーモンドミルクを使用すると、よりなめらかな味になります。

 

【作り方:1〜2人分】

 

[材料]
・いちじく:1個
・ドライいちじく:1個(なければ生のいちじくで代用可)
・梨:1/2個
・水:50ml
・氷:適量
・食塩(塩もみ用):適量

 

[下準備]
・梨は皮を剥いておく
・いちじくの皮の細かい毛を塩もみで落とし、水洗いして水分をとる

 

全ての材料をミキサーに入れて、しっかりと攪拌(かくはん)されて細かくなったら完成

いちじくの保存方法を知って美味しさをキープしよう

 

いちじくには女性に嬉しい栄養が詰まっている、サプリメントのような果物です。さらにそのまま食べるだけではなく、料理に取り入れることができるので、飽きずにいろんな食べ方を楽しむことができます。今回紹介したいちじくの保存方法を参考に、いちじくをより美味しく味わってください。