ピアスのお手入れはどうすればいいのでしょうか?なにか専用の液が必要なのか、水や石鹸で洗っても大丈夫なのか、素材によって変えるべきなのか、色々気になりますよね。そこで今回は、ピアスのお手入れの基本や、お家にあるアイテムで簡単にできるピアスのケア方法について紹介していきます。日頃からきちんとケアをすることが、長持ちの秘訣です。
MOKUJI
ピアスのお手入れをしないとどうなるの?
ピアスをお手入れしないまま放置すると、ピアスが変色したりピアスホールに雑菌が繁殖したりします。ピアスホールにできた傷口から感染するため、炎症や細菌感染などのトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。毎日お風呂に入っているから大丈夫と思いきや、皮脂や汗、ファンデーション、整髪剤によっても汚れていきます。そのため、毎日つけるピアスは週に1度、そうでないピアスは少なくとも3ヶ月に1度はお手入れしましょう。1日に一度ティッシュなど、軽く拭くだけでも変色や雑菌を防ぐことができるので、できるだけ毎日清潔に保ちましょう。お気に入りのピアスを長持ちさせるためにも、こまめなお手入れを心がけてみてくださいね。
ピアスのお手入れ方法
ここからは、簡単にできるピアスのお手入れ方法を紹介していきます。
外したら毎回拭き取る
ピアスを外した際に、ティッシュや柔らかい布でサッと汚れを拭き取ってから収納しましょう。アクセサリー用のクロスや眼鏡クロスで代用するのもOKです。毎日のルーティンにいれてしまえば苦になりませんよ。
中性洗剤で洗浄
<手順>
- 中性洗剤をよく泡立てて、指でやさしく汚れを落とす
- ぬるま湯で洗剤がピアスに残らないよう丁寧に洗い流す
- サビないようタオルで水気をしっかり拭き取る
それでも汚れが気になる場合や隙間にゴミが詰まっている場合は、毛の柔らかい歯ブラシを使って洗ってみてください。酸性やアルカリ洗剤を使用すると変色につながるため、中性洗剤を使ってくださいね。また、アクリル・樹脂は柔らかく変色しやすいため中性洗剤ではなく拭き取りのみの方が長持ちします。
消毒する
除菌シートで全体を拭いたり、消毒液をつけて拭き上げるのもOKです。肌の弱い人は注意してくださいね。
煮沸で消毒する
ピアスについている細菌は100度で死滅すると言われているので、煮沸消毒するのもよいでしょう。
<手順>
- 鍋に水を入れて沸騰させる
- ピアスを入れて約10分放置
- ピアスを取り出し乾かす
- ある程度冷えてからティッシュや清潔なタオルで水分を拭き取る
10分以上煮沸させるとピアスが変形する恐れがあるので注意しましょう。また、アクリルや樹脂製、レジンのピアスは煮沸消毒させると溶ける可能性があるので、避けてくださいね。
シルバーピアスの変色 対策や予防は?
シルバーピアスをふと見ると、「黒ずんでいた」という経験がある人は多いはず。あの黒ずみはどうして起こるのでしょうか。原因は「硫化」と「塩化」の2点があります。
「硫化」とは、硫黄成分に反応して銀が黒く変色することです。硫黄は、空気中や汗、皮脂に混ざっているため身につけていることはもちろん、空気に触れる状態で放置しているだけでも黒ずんでしまいます。
「塩化」は、塩素と銀が反応して変色することです。通常の使用環境であれば塩化が起こることはあまりないですが、塩素系漂白剤やウィルス除去に使われる次亜塩素酸水などと触れると黒くなってしまいます。硫化よりも黒ずみが落としにくいので、付着してしまった場合はすぐに洗い流すことが大切です。
少しでも長くきれいな状態を保ちたいのであれば、着用後はすぐに汚れを拭き、空気に触れない密閉できるチャック袋などに入れておけば予防できます。
しかし、すでに黒ずんでしまったピアスはどうすれば良いのでしょうか。ここからはお家で簡単にできる、変色してしまったシルバーピアスの対処法を解説していきます。
重曹とアルミで汚れを落とす
最初は、重曹とアルミホイルでシルバーピアスの汚れを落とす方法です。重曹とアルミホイルが酸化還元反応を起こすので、シルバーから硫黄成分を取り除けます。重曹はシルバーピアスを傷つけずに黒ずみを取り除いてくれるため、つけおきする時間や頻度をあまり気にする必要がないことも嬉しいポイントです。
<手順>
- アルミホイルを一度くしゃくしゃに丸めて広げる
- 耐熱容器にアルミホイルを敷く
- アルミホイルの上にシルバーピアスと重曹を乗せる
- 全体が浸かるように熱湯を注ぎ込む
- 3〜5分ほど放置
- シルバーピアスを水洗い
- ティッシュや清潔な布で拭き上げる
注意点として、金属製の容器は避けましょう。金属は重曹と反応して変色する可能性があるため、プラスチックや陶器などの容器を準備してくださいね。
お酢・クエン酸と熱湯で汚れを落とす
次に、お酢・クエン酸・熱湯で黒ずみを取り除く方法です。
<手順>
- 耐熱容器にシルバーピアスを入れる
- 小さじ1のお酢を加える
- 全体が浸るくらい熱湯を注ぎ込む
- そのまま1時間放置
- シルバーピアスを取り出し水洗い
- ティッシュや清潔な布で拭き上げる
塩で煮込んで汚れを落とす
最後に、塩を使う方法です。重曹やクエン酸がないという人はこの方法を試してみてくださいね。
- 小さめの鍋にアルミホイルを敷く
- シルバーピアス全体が浸るように水を注ぐ
- 鍋に塩を適量入れる
- 鍋に火をかけて沸騰させる
- しばらく煮込んで汚れを落とす
- シルバーピアスを取り出し水で洗う
- ティッシュや清潔な布で拭き上げる
保管方法
アクセサリートレイに他のアイテムと一緒にまとめて置いている人も多いのではないでしょうか。しかし、やはり空気に触れるだけでも変色を引き起こしてしまうため、ジュエリケースにしまうか密閉保存容器に入れておくのがベストです。アクセサリーの様子を確認したいという人は、ガラスドームを被せておくのもおすすめです。インテリアとしてもおしゃれで見せる収納を叶えてくれますよ。
ピアスホール手入れ方法
ピアス本体のお手入れはもちろん、ピアスホールもきちんとケアをしていなければ炎症やかゆみなどの原因になります。ピアスホールは狭いスペースになるため、汚れがたまりやすくなっています。その結果、雑菌が繁殖し皮膚トラブルを引き起こすかもしれません。
ピアスホールが安定している場合のケアとしては、毎日シャワーの際に優しく水で洗い流す程度でOKです。たくさん汗をかいた日や海水浴帰りなど耳が汚れた日は、洗顔フォームやボディーソープをつかって軽くもみ洗いするのがおすすめです。このとき、ピアスホールの裏表どちらも洗い残しがないようにしましょう。また、痛みやかぶれなど異常が出ている場合は、すぐに病院に行くようにしてくださいね。
まだファーストピアスをつけているときは?
ファーストピアスをつけっぱなしにしている場合は、軽く水で洗い流す程度にしておきましょう。ピアスホールがまだ安定していないときの皮膚は、非常にデリケートです。強い洗浄成分が含まれるものを使うと刺激になることがあるため、気をつけましょう。
おわりに
ピアスを長く使い続けたい人はぜひ、今回紹介したケア方法を試してみてくださいね。変色してしまった後でも、お家にあるアイテムで意外と簡単にきれいに戻すことができます。ボディピアスや他のアクセサリーにも応用できるのでぜひ参考にしてください。