観葉植物は暖かい場所を好むといったイメージがあるかもしれませんが、夏の暑さに弱い種類もあります。枯れてしまう原因とそれを防ぐ対策を知っていれば、1年中元気な観葉植物を育てられるでしょう。枯れてしまう原因や対策、エアコン使用時の注意点、さらに暑さに強いおすすめの観葉植物を紹介します。
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暑さに強いおすすめ観葉植物6つ
観葉植物は種類によって特性が異なります。まずは、暑さに強い観葉植物を6つセレクト。新たに購入を考えている人は、以下の中からお好きな観葉植物を選んでみてはいかがでしょうか。
①サンスベリア
多肉植物のサンスベリアは、水枯れに強いため管理がしやすい観葉植物と言われています。多肉植物とは葉に水分を溜められる、見た目がぷっくりとした植物のことです。
サンスベリアにとって最適な環境は、明るく日が差し込む空間。薄いカーテン越しに日が当たる場所などがおすすめです。多少の日陰でも育つため、日があまり入らない部屋にも置けます。
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②ストレリチア
ストレリチアは、置いているだけで南国気分を味わえる雰囲気の観葉植物です。南国では地植えがされているほど日当たりを好み、光をたっぷり浴びさせることで花がよく咲きます。屋外でも育てられますが、室内で育てる場合は日が当たる明るい場所に置きましょう。
また乾燥に強いため、こまめに水を与える手間がいりません。土が乾いていないうちは、水を与えないよう注意が必要です。
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③ガジュマル
日光を好むガジュマルは、育てやすい小型のものが多く販売されています。太い幹から生えてくる枝は、例え折れてしまっても新たに新芽が出てくるくらいに丈夫なのが特徴です。
室内で育てる場合、風通しと日当たりの良いところが最適。ただし直射日光は葉焼けの原因になるため、カーテン越しに日光を当ててください。なお寒さに弱いので、冬は窓の近くを避けて置きましょう。
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④パキラ
夏の高温多湿を好むパキラは、乾燥にも強く初心者に育てやすい観葉植物です。日光を好みますが、葉焼けするため直射日光は避け、やわらかい光が当たるようカーテン越しに置くなどの工夫を行いましょう。土が乾いたら水を与える他、葉に水を与えて保湿することも大切です。
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⑤モンステラ
水を好むモンステラは、観葉植物のなかでも初心者向きで育てやすい種類です。成長とともに乾燥に強くなり、夏場に枯れる心配が少ないのが特徴。室内で育てる際は、直射日光が当たらない明るい場所に設置してください。葉が大きくホコリが溜まりがちなので、定期的に拭くことを心がけましょう。
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⑥ポトス
ポトスは観葉植物のなかでも定番の品種で、鉢植えでも水耕栽培でも育てられます。水耕栽培とは球根や観葉植物の根を水につけて栽培するやり方です。こまめな水やりがいらず、ハンギング用の鉢に入れて窓辺に吊るすなど、場所に合わせた飾り方ができるのが魅力です。室内では風通しの良いところに設置し、エアコンの風は避けるよう注意しましょう。
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観葉植物は暑さに強い?夏に枯れてしまう理由
観葉植物は暑さに強そうなイメージがあるかもしれません。しかし、夏の間に観葉植物を枯らしてしまうというケースも。なぜ観葉植物が夏の間に枯れてしまうのか、その理由について解説します。
水が足りていない
観葉植物が枯れてしまう原因のひとつが水不足です。夏は他の季節とは違い、暑さによって水分が蒸発してしまいます。そのため毎朝水やりをしても夕方には乾いてしまうことも。
水分が残っている部分が確認できれば、元気になる可能性はあります。しかし土だけではなく新芽や幹までもが乾燥している状態になると、復活させるのは困難です。
直射日光が当たっている
直射日光が植物に長時間当たって起きる、葉焼けで枯れてしまうケースも考えられます。葉焼けとは、強い日差しにより葉っぱの組織が壊れ、その葉っぱの再生が困難になること。やわらかな新芽は特に葉焼けしやすい部分なので、観葉植物の設置場所は直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。
部屋の温度が高い
部屋の温度が高いと、高温による葉焼けが起きます。直射日光を避けていても、部屋の温度が高いと水分がなくなり乾燥する原因に。ただ元気のないだけの状態であれば、葉焼けの部分を取ることによって、元気になる可能性があります。
暑い夏に観葉植物を育てるコツ
夏の間に観葉植物が枯れてしまう原因を理解したところで、育て方のコツを紹介していきます。正しい育て方を習得して、暑い夏でも元気な観葉植物を育てていきましょう。
たっぷりと水をあげる
観葉植物にはたっぷり水を与えましょう。こまめにやるのではなく、時間を決めて水をあげることが大切。霧吹きで葉に水を与えるのも効果的です。
水を与える時間は、朝や夕方以降の涼しい時間帯が良いとされています。日中に水をあげても、暑さで高温になってしまう可能性があるためです。もし水をあげても乾燥したり、水やりができなかったりする場合は、暑い時に限り受け皿に水を少し溜めておくと良いですよ。
ただし溜めたまま放っておくと根腐れの原因になるので、溜まった水は必ず捨ててください。
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直射日光を避け、風通しを良くする
葉焼けを防ぐには、直射日光に当たらない明るい場所に設置すること、風通しの良さを意識することが大切です。風が入らない空間は熱や湿気がこもってしまうため、葉焼けだけではなくカビや害虫が繁殖する原因になります。
なお窓のそばは風通しこそ良いものの、直射日光が当たる可能性があるので注意が必要です。ブラインドや薄いカーテンなどをうまく使いながら、風通しの良さを確保しつつ直射日光を遮る工夫をしましょう。またエアコンを上手に使って適温を保つのもポイントです。
観葉植物がある部屋でエアコンを使う際の注意点
夏に部屋の室温・湿度を調整するためには、エアコンを上手に使って乾燥を防ぐことが大切です。エアコン使用時は以下の注意点に気を付けましょう。
エアコンの風量を調節して、観葉植物の揺れを防ぐ
エアコンの風が当たって観葉植物の葉っぱが揺れ動くと、ストレスにつながります。エアコンの風量を微弱にするといった調節をすれば、エアコンの風を避けられない場所に置いても、観葉植物を揺れから守れるでしょう。
エアコンの冷気で寒暖差を与えない
エアコンの冷気は外の気温と違うため、葉っぱに寒暖差や冷たさによるストレスがかかる他、乾燥の原因にもなります。エアコンの風が直接当たらない場所に観葉植物を設置するのが理想ですが、それが難しければ、エアコンの風が直接当たらないよう風除けを付けるといった工夫が必要です。カバーは家電量販店などに販売されているのでチェックしてみましょう。
観葉植物が乾燥しないよう保湿する
エアコンの風は室内の温度はもちろん、夏のじめじめした湿度を下げる効果もあります。しかし観葉植物は乾燥に弱いため、適度に保湿をすることが大切です。効果的なのが霧吹きを使っての葉水。葉、茎、土に至るまで霧吹きでしっかり保湿をして乾燥を防ぎましょう。
暑さに強い観葉植物を選んで、お部屋に緑をプラスしよう
観葉植物が夏に枯れやすいのは、暑さによる熱や乾燥が主な原因。水やりの仕方や設置場所、室温の調整などを見直し、観葉植物にとって快適な環境を作ることが大切です。これから観葉植物を育てようと検討中の人は、夏の暑さに強いものを選ぶのも良いでしょう。この記事を参考に、お部屋に緑をプラスしてみてくださいね。