散らかりがちなクローゼットは、整理整頓を行うことで何がどこにあるのか把握しやすくなります。本記事では、衣類のたたみ方から収納方法まで、クローゼットを使いやすくするテクニックを紹介します。いつもの収納方法にテクニックをプラスして、すっきりとしたクローゼットを目指しましょう。
服をすっきり収納する方法
「クローゼットの中がぐちゃぐちゃで、何がどこにあるのかわからない…」という経験をした人は多いでしょう。洋服の整理整頓を意識した収納をすると、何がどこにあるかすぐ把握できます。ここでは、すっきりとしたクローゼットにするための、具体的な収納テクニックを紹介します。
収納ケースやボックスを使用する
たたんだ服を立てて収納したり、重ねて収納したりする場合は、カラーボックスやメッシュ状のラックなど中身が見えるタイプがおすすめです。中身が見えやすいので、収納したものがどこにあるか判別しやすくなります。服を取り出した後も散らかりにくくするために、ブックエンドや小型の収納ボックスで収納ケースを仕切る方法もあります。
収納ケースはクローゼットのサイズやたたんだ服のサイズ・厚さに合わせて選びましょう。また、落ち着いた大人の雰囲気を作りたい場合は木目調の収納ケースを選ぶなど、好きなデザインで選んでみても良いですね。
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ハンガーを使用する
ハンガーを使用する場合には、「今週、着る予定の服」など目的を決めて、服をピックアップするのも収納テクニックの1つです。クローゼットがすっきりするだけでなく朝の支度も楽になり、使いやすくなるのでおすすめです。
また、下にボックスや収納ケースを置くときは、丈が短い服から長い服の順でハンガーにかけて並べると良いでしょう。服の丈に合わせてボックスや収納ケースを配置しやすくなり、すっきり収納できます。ハンガーのデザインは、同じメーカー(シリーズ)で揃えると、統一感が出て見た目も美しくなりますよ。
吊り収納を使用する
帽子やハンカチなどの小物類は、細かいためどうしても散らばりがちです。ここで使用したいのが、吊り収納。ハンガーパイプに通すだけで使える吊り収納なら、簡単に小物類を入れられます。また、書類ケースや浅型の収納ケースを組み合わせ、仕切りを作るのもおすすめです。小さいアイテムが整理しやすくなり、取り出すときも簡単です。
使用頻度の低い衣類は枕棚を使用する
クローゼットの枕棚は、オフシーズンの服やレジャー用品、冠婚葬祭用のアイテムなど使用頻度の少ないものを収納するのに最適です。枕棚に収納する際には、カテゴリ分けをした上で収納ボックスに入れましょう。収納したボックスにはカテゴリを記入したラベルを貼っておくと、取り出すときに迷わずに済みます。また収納ボックスは枕棚から上げ下げしやすいように、軽くて丈夫なタイプを選ぶと良いでしょう。
服をすっきり収納させるポイント
いつの間にか散らかりがちなクローゼットは、収納時の工夫が必要です。ここでは、すっきりとしたクローゼットにするために押さえておきたいポイントを紹介します。使いやすいクローゼットを目指しましょう。
持っている洋服を把握する
不要な服が増えすぎると、クローゼットの整理がしづらくなります。サイズアウトした服や好みが変わった服など、着ない可能性が高い服は思い切って処分しましょう。処分を検討する目安は、2年間着ていないもの。2年間着なかった服は、その先も着る可能性は低いため、処分の対象と考えましょう。
処分が終わったら、残した服の見直しを行います。似たような服を購入してしまうのを防ぐために、種類別に服を分類するのがポイントです。分類後にクローゼットに服を収納していくと、処分した分だけスペースが生まれ、すっきりとしたクローゼットになりますよ。
衣類は立ててたたむ
たたんだ衣類を重ねていくと、下にある服を把握しづらくなります。そのため、衣類をたたんだ後は立てて収納するのがおすすめです。服が下に埋もれることないので、どの服が収納されているのかすぐにわかります。また、収納ケースの手前にはよく着る服、奥の方には使用頻度の低い服を収納するのもポイント。頻繁に着る服が出しやすくなり、収納するときも楽になります。
子ども服はあえてたたまずに収納する
どんなにきれいにたたんで収納しても、子どもの場合は洋服を選ぶうちにぐちゃぐちゃになってしまう場合がありますよね。子ども服はあえてたたまず、ハンガー収納を使うのがおすすめ。靴下や下着は、100均ショップで販売されている下着ケースを活用すると良いでしょう。100均の下着ケースは1マスに1つずつ入れることができるので、靴下が片方だけなくなったり、ぐちゃぐちゃになったりする心配がありません。くるくると丸めてケースに入れるだけで収納できる手軽さも、良いですね。
収納に役立つ服のたたみ方
服をきれいにたたむと、シワができにくいだけでなくスペースの節約にもなります。ここでは、種類別のたたみ方とコツを紹介します。
トップスのたたみ方
まずは、背中側を上にして服を広げます。次に収納スペースの幅に合わせ、中心に向かって両袖を折りたたみましょう。服を収納するケースの高さや奥行きに合わせて二つ折り、または三つ折りにしたら完成です。
ボトムスのたたみ方
ボトムスは、お尻側のポケットが内側に来るように縦半分に折り、3分の1の長さでウエスト側を折りたたみます。次に、裾を折り返し、先ほどたたんだウエストの間に挟み込みます。ウエストの間に裾を挟み込んでおくことで、手に取ったときにボトムスが広がるのを防げるのがポイント。たたみ直す手間が省かれ、ボトムスを出し入れするのが楽になりますよ。
靴下やストッキングのたたみ方
まず、ストッキングのたたみ方から紹介します。縦半分に折ったストッキングを上下半分に折り、さらにもう半分折ります。ウエスト側を3分の1の長さで折り返し、反対側の端をウエストゴムの中に入れたら完了です。
次に、靴下のたたみ方です。靴下は両足を重ね、収納スペースに合わせて数回折りたたんでください。最後に足首の輪の中に反対側の端を入れたら、靴下がばらばらになることもありません。たたんだ後のサイズがすべて同じになるように折りたたみ回数を調整すれば、異なる長さの靴下を収納してもすっきりと揃います。
お気に入りの服を長持ちさせるポイント
お気に入りの服は着る機会が多いため、傷みやすくなりがち。ここでは、服を長く着るために、傷みにくくするポイントを紹介します。服を長持ちさせて、お気に入りのコーディネートを楽しみましょう。
収納前に服を洗濯する
服についた汚れは、時間が経つほど落ちにくくなります。汚れや汗を放置すると雑菌や害虫のエサとなり、服を傷める原因にも。すぐに着る予定のない服は、洗濯やクリーニングに出してから収納するのがおすすめです。また、洗濯をする場合には、服の洗濯表示をしっかり確認してから、行うようにしましょう。
服や収納に防虫・防湿対策をする
クローゼット内は通気性が悪いため湿度が高く、カビが発生しやすい場所です。害虫は湿度が高い環境を好むので、湿気は虫食いの原因にも。クローゼットには、広さに応じた容量の除湿剤や防虫剤を使用するようにしましょう。また、服の詰め込み過ぎは防虫剤の効果を半減させるので、余裕を持って収納するようにしましょう。
加えて、湿気が気になるときに注意したいのが、クリーニング直後の服です。クリーニングでは仕上げで蒸気を使用することがあり、服が湿気を含んでいる場合があります。クリーニング後は、服をビニールから出し、風通しの良い場所に数時間吊るしましょう。きちんと乾燥させてから収納することで、湿気を抑えられますよ。
服に合わせてハンガーを選ぶ
服を長持ちさせるためには、ハンガー選びも大切。服の形に合わないハンガーを使用すると、型崩れの原因になります。スーツやジャケットは肩先に厚みがあるので、肩のラインが湾曲しているハンガーを使用すると型崩れしにくいです。購入時のハンガーをそのまま使用しても良いでしょう。
シャツやブラウスには薄型のハンガーが適しています。肩先に切り込みが入っているハンガーなら、肩ひも付きのワンピースなどにも使用可能です。他の衣服と比べて重たいコート類は、重みに耐えられる木製のハンガーがおすすめ。服のタイプに合わせてハンガーを使い分けて収納すれば、服を長持ちさせることにもつながります。
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収納テクニックを活用してすっきりクローゼットに
クローゼットは、ちょっとした工夫できれいに収納できます。服のたたみ方やハンガーの使い方など、基本的なところから見直してみてはいかがでしょうか。100円ショップなどで手に入る便利な収納ケースを使うのもおすすめです。すっきりとした使いやすいクローゼットを目指しましょう。