子どもが片付けやすく、手を伸ばしたくなるような絵本棚にするには、ちょっとした工夫とアイディアが必要です。本記事では、子どもが読みたくなる収納や綺麗でおしゃれに見せるコツ、身近な材料でできる絵本棚DIYを紹介します。ママも子どもも嬉しい、実用的でおしゃれな絵本収納を叶えましょう。
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子どもが絵本を読みたくなる収納とは?
子どもにとって絵本を読む時間は、想像力を膨らませたり親子の絆を深めたりと、楽しく過ごせる時間です。しかし、読んでほしい絵本やお気に入りの絵本も、収納が適切でないと手に取る機会が少なくなる可能性も。ここではまず、子どもの興味を引く収納のポイントを紹介しましょう。
1.絵本の出し入れがしやすい
本をぎっしりと詰めて並べると大人でも出し入れが難しいというのに、子どもにとっては尚更困難です。そのため、絵本の収納は子どもが取りやすく、片付けもスムーズにできるぐらい余裕を持たせる必要があります。並べる冊数を決めて、子どもの力でも出し入れしやすい適度な隙間を作ってあげるのがポイントです。
2.子どもの目に触れやすい場所にある
子どもがよく遊ぶスペースにおもちゃの収納と合わせて絵本を置くと、子どもの目に入りやすくなります。リビングで過ごす時間が長いならリビングに絵本棚を設けるなど、子どもの行動パターンを考えて収納するのがおすすめです。
また、絵本が子どもの目線や手に取りやすい高さにあることも重要なポイント。
扉付きの棚やカーテンで目隠しした棚は片付いて見えますが、絵本の存在自体が薄くなるので状況に合わせて取り入れるようにしましょう。
3.表紙が見えるように収納されている
絵本に興味を持ってほしいなら、表紙が見えるようなディスプレイ収納もおすすめです。子どもは表紙のイラストに興味を示しやすいため、絵本を手に取る回数が増えると期待できます。
絵本の数が多い場合は、お気に入りや読んでほしい絵本を厳選するなど、工夫してディスプレイしてみましょう。
絵本収納のコツ①綺麗に保てる工夫をする
絵本を収納している棚を綺麗に保つには、子ども自身が片付けやすい収納方法を取り入れつつ、見た目が整理整頓されて見える工夫をすることが大切です。ここでは、絵本収納を綺麗に保つためのコツを見ていきましょう。
1.絵本をグループ分けして片付ける
絵本は手のひらサイズのものから大きいものまで、それぞれサイズや形状が異なります。また、ものがたりや遊び系などジャンルもさまざま。子どもが気分に合わせて選びやすいようジャンル別に分けながら、見た目が綺麗に整うよう、サイズや形状ごとに整理するのがおすすめです。
絵本の背表紙と棚にシールを付けるなど、目印をつけてあげると子どもが片付けやすくなるかもしれません。年齢によっては、子どもと相談して片付けやすいルールを決めるのも1つの方法です。
2.本棚に絵本を詰め込みすぎない
「子どもが読みたくなる収納」についても触れた通り、本の数が増えるまま限られたスペースに詰め込むと、次第に出し入れがしにくくなります。綺麗な状態を保つためにも、数が増えて収納しにくいと感じたら、不必要なものはないかを見直しましょう。
子どもが成長して読まなくなった赤ちゃん用の絵本などは寄付や処分を、それでも手元に置いておきたい場合は、別の場所に移すなど工夫することをおすすめします。
3.スタンドを置いて取り出しやすくする
絵本は重みがあるので、出し入れする度に斜めになったり倒れたりすることもあります。それらを防いで整頓された状態を保つには、ブックエンドや仕切りスタンドを使うのがおすすめです。
ブックエンドを使う場合は、すべり止めシートを利用しましょう。シートの裏に両面テープを付けて本棚の差し板に敷き、その上にブックエンドを置けば、本の重みで倒れにくくなります。
4.絵本の高さや背を揃える
本棚収納は、本の高さを揃えると綺麗に見えます。来客の際など短時間で見た目を良くしたいときには、まず絵本の高さを合わせましょう。また、背表紙が奥に入ったり、前に出たりするとデコボコ感が出て綺麗に見えづらいです。奥行きがない小さい本も大きい本に合わせて手前に揃えることで、すっきりとした収納が叶います。
絵本収納のコツ②おしゃれに仕上げる
絵本棚をリビングなど人目につきやすい場所に置く場合は、単に収納としてではなく、おしゃれなインテリアとしても活用したいものです。ここでは、絵本棚の実用性を確保しながら、おしゃれに収納するコツを紹介しましょう。
1.統一感を出す
すっきりとしたおしゃれな収納にするためには、統一感が必要です。しかし、サイズや色、形を揃えづらい絵本で統一感を出すのは容易ではありません。そこで、絵本を収納するときにおすすめしたいアイテムがファイルケースです。ケースでまとめることですっきりと片付き、統一感も出せておしゃれに見えます。子どもが絵本を選びやすいように、絵本が隠れない透明タイプがおすすめです。
2.壁掛収納を取り入れる
壁に付ける収納アイテムを取り入れるのも1つの方法です。調味料などを置くスパイスラックは、絵本収納としても適しています。いくつかバランス良く壁に取り付けると、おしゃれなディスプレイ棚となるでしょう。子どもの目に触れやすく、取り出しやすいというメリットもあります。
身近な材料を使ったディスプレイ棚のDIYアイディア
既製品を利用するのも良いですが、身近な材料を使って、欲しい機能を持たせた収納棚を自作するのも手です。ここでは身近な材料で手軽にできる、ディスプレイ棚のDIYアイディアを紹介しましょう。
1.すのこを使ったDIY
手軽で意外に丈夫な仕上がりになるのが、すのこを使った本棚です。必要な材料は、すのこ・角材・板・釘などで、すべて100均でも入手できます。基本はすのこで枠を作り、絵本を立てかけられるよう底面には板、滑り止めや仕切りとして角材を配置して、釘で固定すれば完成です。
子どもの目の高さに合わせて好みのサイズで作れるのも、このDIYの魅力です。
2.牛乳パックを使ったDIY
牛乳パックは、安全性が高く費用をかけずに絵本棚が作れる材料の1つです。横向きにしてケース型にカットした牛乳パックを複数用意し、工作用の接着剤で組み合わせるだけの簡単DIY。100均で手に入るリメイクシートや布を貼れば、見た目もおしゃれな絵本棚が完成します。
絵本収納に役立つおすすめアイテム
自分で絵本を片付けられない年齢の子どもがいる場合、また親自身もなかなか常に片付けられる状況にない場合、絵本の管理をするのは大変です。成長するにつれて絵本の数も増え、その度に収納スペースを確保することも容易ではありません。ここでは、それらの状況を想定したフレキシブルな収納に役立つアイテムを紹介しましょう。
1.カラーボックス
おもちゃも一緒に収納したい場合に使いやすいのがカラーボックス。絵本の数に合わせてボックスも増減させたり単独で使ったりして、子どもの成長に合わせながら対応できるのが魅力です。
デッドスペースにはハンギングラックや引き出しボックスを活用して、おもちゃの収納スペースを作ってあげると片付けやすくなります。
2.TVボード
子どもが小さいうちは、リビングで過ごさせているという人も多いでしょう。リビングに絵本収納を置くなら、いっそのことTVボードを絵本収納として活用するのもおすすめです。
TVボードは奥行きがあり、絵本の収納にも適しています。子ども部屋まで片付けに行く手間が省ける上に、家族の目が届く場所で子どもが絵本を読めるのでとっても安心です。
3.かごやボックス
乳幼児は歩けるようになっても、小さい手を使って絵本を出し入れするのはまだ難しいでしょう。そこで取り入れてほしいのが、小さな子どもにとっても出し入れが楽なかごやボックスです。
ワイン箱や天然素材のバスケットなら、おしゃれなインテリアとしても映えます。好みのカラーでペイントして、プチDIYを楽しむのもおすすめ。購入した本と図書館から借りた本を混同しないよう、分けておきたい場合などにも便利です。
ママも子どもも嬉しい、実用的でおしゃれな絵本収納を
絵本の収納は子どもが使いやすい状態であることが大前提です。さらに片付けが簡単にできれば、ママにとっても子どもにとっても嬉しいですよね。生活環境や子どもの年齢に合わせた方法で、スッキリとおしゃれに絵本を収納しましょう。