お部屋に入った瞬間、良い香りに包まれたら気分が上がりますよね?アロマディフューザーなら、気軽に「香り」のある空間を楽しめます。自分好みの香りや機能など、アロマディフューザーはどれが良いのかを選ぶのは意外と難しいものです。この記事では、ライフスタイルに合わせた機能や性能、自分好みの香りの選び方についてご紹介します。
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アロマディフューザーは主に4種類
ディフューザーとは、空間にアロマの香りを拡散させるときに使用する道具のことです。拡散する、散布するという意味を持つ「Diffuser」という英語に由来しています。
アロマディフューザーは、アロマの香りを空間いっぱいに広げて、リラックスタイムに気軽に楽しむことができるもので、主に4種類があります。では、どんな種類のアロマディフューザーがあるのか、さっそくチェックしてみましょう。
超音波式アロマディフューザー
超音波式アロマディフューザーとは、水と少量のアロマを超音波でミスト状にして空間へ噴射させるタイプのものです。
香りの拡散力が高いのが特徴で、ライト機能やタイマー機能など多くの機能がついており、使い勝手が良いものが多くなっています。
デメリットとしては、初期費用とランニング費用がかかるという点があります。また水を使うので、こまめな手入れをしないと雑菌繁殖の恐れがあることを覚えておきましょう。
噴霧式アロマディフューザー
噴霧式アロマディフューザーは、精油の原液を使用するのが特徴です。ネブライザー式とアロマドロップ式の2タイプがあります。
「ネブライザー式」は、アロマオイルの瓶を本体に直接セットして使用するものです。「アロマドロップ式」は、ガラス瓶にオイルを入れて使用するものになります。
広範囲に強い香りを拡散させることができるのがメリットで、水を使用しないため雑菌が繁殖しにくいのも魅力です。その反面、加湿効果はありません。デメリットとしては、アロマオイルの消費量が早いことと、初期費用とランニング費用がかかるという点があります。
加熱式アロマディフューザー
加熱式アロマディフューザーにはいろいろなものがありますが、アロマポットやアロマライトなどが代表的です。使用方法は陶器のポットにアロマオイルを適量入れて、下からキャンドルや電気で温め、アロマオイルの香りを拡散します。
比較的リーズナブルな商品が多く、火を灯すので見た目でも癒されるとして人気があります。ただし火を使用するので、火事の危険など使用には注意が必要です。
また汚れやすいので、日頃の手入れが必要でもあります。アロマオイルを加熱するので、アロマの効果が変化しやすいということも知っておく必要があります。
気化式アロマディフューザー
気化式アロマディフューザーには、送風式、リードディフューザー式、ストーン式の3タイプがあります。
「送風式」は、フィルターにアロマオイルをたらして、ファンで空気を送ることで拡散させる仕組みのディフューザーです。「リードディフューザー式」は、葦(ヨシ)や籐(トウ)でできたスティックがアロマオイルを吸い上げることで香りを拡散させるというものです。「ストーン式」は、石膏や素焼きの石にエッセンシャルオイルを垂らして香りを拡散します。
どのタイプも火や水、電気などを使用しないので、手入れなども必要がなく手軽にアロマを楽しむことが可能です。ただしデメリットしては、香りを頻繁に変えづらいという点が挙げられます。
また最初にセットになっている商品には、天然成分100%オイルでないものが多いようです。おしゃれでインテリアとしては最適ですが、香りが拡散しにくいという面もあります。
アロマディフューザー選びのポイント
アロマディフューザーにはさまざまなタイプがありますが、置く場所や用途によって、アロマディフューザーの選び方は変わります。それぞれのメリット・デメリットを正しく理解して、目的に適したアロマディフューザーを見つけましょう。
香りの持続時間や容量で選ぶ
アロマディフューザーを選ぶ時は、まず使用する空間の広さやお手入れの頻度を考えて選びましょう。また容量は、香りの持続時間で選ぶのがおすすめです。
例えば噴霧式ディフューザーを1時間程度使用するのであれば、オイルは20滴ほど必要になります。部屋の置いておくだけで使えるリード式のアロマディフューザーなら、オイル100mlで、約1ヵ月アロマの香りを楽しむことが可能なようです。
使用する場所で選ぶ
どこでアロマディフューザーを使用したいかによっても、選び方は変わります。例えば寝室や玄関先、トイレなどは火や電源を使用しにくいため、タイマー付きの電源タイプのものがおすすめです。
コードレスタイプのアロマディフューザーもあり外出先での使用も可能ですが、こまめな充電が必要となります。
機能面で選ぶ
アロマディフューザーにはタイマーやライトなどの、便利な機能が付いたものもあります。ここで注意したいのが、アロマディフューザーは香りを楽しむものであって加湿効果はないということです。
超音波式のアロマディフューザーなどは蒸気が出るので加湿効果があるように思われますが、喉や肌を潤すなどの加湿効果は基本的にありませんので注意しましょう。もし加湿機能を重視したい場合には、加湿機能付きのアロマディフューザーがおすすめです。
「アロマオイル対応の加湿器」は、加湿器にアロマディフューザーの機能が付加されたものであり、アロマディフューザーがメインではありません。
またアロマオイルには、天然成分100%の精油と人工的に香りづけされたものがあり、ディフューザーによって使えるものが異なります。アロマディフューザーを購入する際には、使用できるオイルの確認も重要です。
ペットを飼っている場合
自宅でペットを飼っている人がアロマを楽しむときには、注意が必要です。動物は匂いを感じる強さが人間とは異なるため、アロマの種類によっては中毒を引き起こすものもあります。
すべてのアロマに中毒性があるとは断言できませんが、動物を飼っている場合はアロマを使用する前に安全性を確認する必要があります。
今の気分で選ぶおすすめアロマの香り
「アロマディフューザー」と「アロマ」がセット売りされている商品、よく見かけませんか?初心者には気軽に始められて便利ですし、きっとお店イチ押しのアロマで良い香りなのだと思いますが、せっかくなら今の気分に合わせて選んでみるのもおすすめです。好みの香りで気持ちをコントロールしてみましょう。
リラックスしたいとき
自宅でリラックスしたいときやお休み前には、フローラルのような華やかな香りがおすすめです。例えばイランイランやローズウッド、ラベンダーなどがあります。イランイランには鎮静効果があり、心に開放感を与えてくれると言われています。
気分をリフレッシュさせたいとき
なんだか憂鬱でやる気が起きない…そんな時には、重い気持ちをリフレッシュさせてくれる爽やかな柑橘系の香りがおすすめです。レモンやグレープフルーツ、ベルガモットなどが人気で、レモンには食欲をアップさせる効果があると言われています。
ロマンティックな気分を味わいたいとき
インドネシアやヨーロッパでは新婚カップルがベッドにイランイランの花を散らしたり、香りを付けたりするという風習があります。
イランイランにはリラックス効果や催淫作用もあると言われており、ロマンティックな夜にぴったりです。その他サンダルウッドやコリアンダーなども、おすすめです。
集中したいとき
ローズマリーやペパーミントはスーッとした香りが特徴的なため、眠気を覚ましたり集中力をあげたりしたいときにおすすめのアロマです。 ユーカリやバジルなどは、頭がクリアになるような刺激的な香りです。
アロマディフューザーで癒しの空間づくりを!
アロマディフューザーは置くだけでその場を香りのある空間にでき、インテリアとしてもワンポイントになります。アロマディフューザーは多種多様あるので、ライフスタイルに合わせた選び方がとても重要です。
お気に入りのディフューザーで、気分に合わせたアロマをお部屋いっぱいに広げてみてはいかがでしょうか。