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Dec 12, 2023

手作り石鹸の基本の作り方|アレンジ方法と失敗しないコツも紹介

ボディソープと比べて肌に優しいと人気の石鹸を手作りできることをご存知ですか。石鹸を作るには材料や道具がたくさん必要で難しそうと感じていらっしゃる方も多いでしょう。実は意外と簡単に自宅にある道具で石鹸を作ることができます。そこでこの記事では石鹸を手作りする方法やアレンジを紹介します。好みの香りや形の石鹸を手作りしてリラックスタイムを豊かにしてみませんか。

手作り石鹸の基本的な作り方

石鹸を手作りする方法は大きく分けて3種類です。それぞれの方法に必要な道具や注意点を紹介します。

溶かして注ぐだけ!グリセリンソープを使った方法

 

グリセリンとは、油脂からできた無色透明の液体でアルコールの一種です。石鹸を作るために一度溶かして(Melt)型に注ぐ(Pour)ため、MPソープとも呼ばれています。一度固まってしまってももう一度溶かせばやり直せるため、石鹸作り初心者におすすめの方法です。また、作った後すぐに使うことができる石鹸です。

 

【材料・道具】
・MPソープクリア:100g
・精油:10滴
・クチナシ色素:適量
・ソープ型
・耐熱容器
・ガラス棒または竹串
・ラップ

 

【作り方】

  1. MPソープを細かく切り、耐熱容器に入れる
  2. 耐熱容器にラップをかけて、電子レンジ500Wで40秒加熱する
  3. MPソープが完全に溶けたら、クチナシ色素と精油を加えてガラス棒で混ぜる
  4. ソープ型に注ぎ入れる
  5. 完全に固まったら完成

 

【注意点】
手作りの石鹸は1カ月以内を目安に早めに使用しましょう。精油を入れる場合は3歳未満の子どもには使用できません。3歳未満の子どもと一緒に使う場合には、精油なしで作ってください。

熱を加えずに作るコールドプロセス製法

 

コールドプロセス製法では、オイルに熱を加えずに石鹸を作るため、オイルの成分をそのまま石鹸として実感することができます。

 

【材料・道具】
・苛性ソーダ:76g
・オリーブオイル:230g
・ココナッツオイル:170g
・パームオイル:175g
・精製水:200g
・精油(ラベンダー):3ml
・耐熱容器
・ボウル
・鍋
・温度計
・泡立て器もしくはブレンダー
・ゴムベラ
・ソープ型
・ラップ
・発泡スチロールや毛布

 

【作り方】

  1. 鍋にお湯を沸かして、火を止めてからオイルを容器ごと入れておく
  2. 苛性ソーダを耐熱容器に入れて、精製水を少しずつ加えながら溶かす
  3. 苛性ソーダが完全に溶けたら、冷水の入ったボウルに漬けて40~50度になるまで冷ます
  4. 別のボウルにオイルを入れて、湯せんをして40~50度になるまで温める
  5. 苛性ソーダとオイルが同じくらいの温度になったら、オイルに苛性ソーダを少しずつ加える
  6. 素早く泡立て器やブレンダーで混ぜる(10~20分)
  7. 全体が白くなりもったりとするようになったら、精油を入れる
  8. ブレンダーを持ち上げた時に、液体で表面に線が残るくらいまで混ぜる
  9. ゴムベラを使って液体を全て型に流し入れ、空気を抜く
  10. 上から軽くラップをして、型を発泡スチロールに入れて周りを毛布などで覆って保温する
  11. 24時間後、柔らかすぎる場合は1~2日乾燥させる
  12. 程よい硬さになったら、お好みの大きさにカットする
  13. 日の当たらない風通しの良い乾燥した場所で4~6週間乾燥させて完成

 

【注意点】
苛性ソーダの蒸気を吸い込まないように、部屋を換気しながら石鹸作りをしましょう。苛性ソーダは危険物なので、マスク・エプロン・ゴム手袋・眼鏡やゴーグルを着用してください。苛性ソーダと反応する鉄やアルミでできている道具は使用しないでください。
苛性ソーダが付いた道具を片付ける時は、お酢やクエン酸水で中和してからキッチンペーパーなどで拭き取り、中性洗剤で洗いましょう。

石鹸素地を使って作る方法

 

石鹸素地を混ぜてこねるだけで作れる方法です。熱湯や危険物を使わない方法なので、子どもと一緒に作るのにもおすすめです。

 

【材料・道具】
・石鹸素地:50g(ない場合は無香料の石鹸などをスライサーで削ってもOK)
・水もしくはハーブティー:5〜10cc
・精油:合計で10滴程度まで
・ドライハーブ 小さじ2杯まで
・ポリ袋
・スプーン
・ビニール手袋
・ソープ型

 

【作り方】

  1. ポリ袋に石鹸素地を入れ、水を2~3回に分けて加える
  2. よく練り合わせ、最終的に耳たぶくらいの柔らかさにする
  3. お好みで精油やハーブを加えて、よく練り合わせお好みの形に整える(シリコン型やクッキー型を使うのもおすすめ)
  4. 型に入れた場合は型から外し、風通しのいい場所で1週間ほど乾燥させて完成

 

【注意点】
水分は少しずつ加えて、硬さを確認しながら練りましょう。こねにくい場合は少し温めたお湯を使うとこねやすくなります。つまようじなどで文字を彫ってアレンジするのもおすすめです。

手作り石鹸の保管方法

 

手作り石鹸を保管する場所は、できるだけ風通しの良い場所がおすすめです。ラップに包んだり、ビニール袋に入れたりして保管するのは、石鹸がくっついてしまうのでやめましょう。
見た目にもかわいい石鹸は飾りとして棚の上に置いておくこともおすすめですが、直射日光が当たらないように注意してください。

手作り石鹸のアレンジ方法

手作りの石鹸をもっとアレンジしたい場合におすすめの方法を3つ紹介します。

使用するオイルやアロマを変えてみる

 

石鹸に加えるアロマやオイルには様々な種類があります。香りや効果に合わせて選んで、お気に入りの石鹸を作りましょう。

・アボカド:ビタミンA・B群・D・Eや保湿効果の高いステロール類が多く含まれる
・ククイナッツオイル:湿疹やニキビ・火傷・日焼けで傷んだ肌に効果がある
・シアバター:肌の調子だけでなく、血行を改善する効果がある
・つばき油:オリーブオイルよりも酸化しにくく安定していて、髪の毛にハリを与える
・ホホバオイル:皮膚になじみやすく使用感がさっぱりしている

 

オイルやアロマを加えるときは、石鹸全体に対して1%以下になるようにしましょう。

カットや着色を工夫して宝石のような仕上がりに!

 

MPソープを色やラメなどを入れて作り、細かくカットした複数の色の石鹸をさらに透明な石鹸で固めて作ります。色の組み合わせやカットするサイズによって、宝石のような仕上がりになりますので、いろんなパターンを作ってみるとインテリアとして飾ったり使う時にテンションが上がったりしますね。

子どもと作れる!簡単ぷるぷる石鹸

 

ぷるぷるの石鹸を家にある材料だけで作ってみませんか。お湯を使う以外に危険な工程がないため、子どもと一緒に作るにも楽しいアレンジ方法です。

 

【材料・道具】
・液体ボディーソープ:50g
・ゼラチン:5g
・水:200g
・石鹸用のカラー剤もしくは食紅
・耐熱容器
・プラスチックの使い捨てコップ(型)

 

【作り方】

  1. 水50gを耐熱容器に入れて、80℃以上になるように電子レンジで加熱する
  2. 1にゼラチンを加えて溶かし、水150gを加えて混ぜる
  3. ボディーソープ50gを入れて混ぜる
  4. 使い捨てコップ(型)に液体を分けて入れる
  5. 食紅などを加えて着色する
  6. 冷蔵庫で30分以上冷やして完成

オリジナルの手作り石鹸でリラックスタイムを楽しもう

 

肌に優しい石鹸を手作りする方法を紹介しました。石鹸作りに必要な材料はドラックストアやホームセンターで手に入るものが多いので、ぜひ気軽にオリジナル石鹸を作ってみてはいかがでしょうか。お気に入りの色・形・香りの石鹸を作って、手洗いやお風呂の時間を楽しく過ごしましょう。