海へお出かけした際、ふと足元をみると貝殻や素敵な石を見つけたことがある人も多いのではないでしょうか。お気に入りのものが見つかるとついつい持って帰りたくなっちゃいますよね。浜辺で見つけられるナチュラル素材はちょっとしたインテリアやアクセサリーの良いアクセントになります。中でも今回はよりマリンモードを感じられるシーグラスに注目。シーグラスを使って簡単にできるハンドメイドアイデアをご紹介します。
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シーグラスは海辺や湖畔に落ちているガラス片
浜辺の宝石とも呼ばれるシーグラス(sea glass)は、海辺や湖のほとりで見られるガラス片のことです。
別名ビーチグラス(beach glass)とも呼ばれ、波の力によって角が取れて小石のように丸くなったガラスや瓶のかけらたちです。
大きさや色は様々で、それぞれ個性があるのがシーグラスのいいところ。
大体のシーグラスは数センチ程度で、色は青、緑、茶、透明が多いのが特徴です。赤、オレンジ、黒はあまり見かけることがなくレアなのでコレクターにも喜ばれるそう。
普段は曇りガラスのように艶はありませんが、水に濡れると透き通り、太陽の光を浴びることでキラキラと輝くシーグラスはまるで宝石のようです。
長い間海を旅しながら出来上がるため、自然の歴史を感じられるのもシーグラスの魅力の一つなのです。
シーグラスの入手方法
ここではシーグラスの入手方法をご紹介します。海の近くで偶然見つけるのはなかなか大変です。シーグラスの落ちている場所の特徴を抑えて見つけるか、大量に欲しい場合はネットでの購入も検討してみましょう。
ビーチコーミングして入手
浜辺に打ち寄せられた漂流物を探したり拾ったりして楽しむことをビーチコーミングと言います。
シーグラスを見つけるには、小石がたくさん落ちている砂浜や海岸を探すのがポイントです。
真夏はボランティア活動の清掃の頻度が増えるため入手しづらくなりますし、熱中症も心配ですので、時期をずらした涼しい日にビーチコーミングするのをおすすめします。
拾ったシーグラスは、汚れや雑菌を除去するためにも、煮沸消毒などでしっかりと消毒しましょう。
ネットでも入手可能
シーグラスはインターネットでも購入することができます。
実際に探しに行っても必ず見つかるとは限りませんし、家の近くに海がなくて探しに行くまで時間がかかってしまう人にとってはとても嬉しいはずです。
サイズや色、しっかり角が取れて丸くなっているかを必ず確認することで満足のいくシーグラスを手に入れることができますよ。
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シーグラス自体も手作り可能
実は、身の回りにある材料でシーグラスを作ることもできます。
使うものはペットボトルとガラス片と砂、砂利、水。ペットボトルに材料全てを入れ、ひたすら振れば完成です。
中身を入れすぎると、ガラスへの衝撃が少なくてうまく角が丸くなってくれないため、ペットボトルの半分程度に量を調節することが大切です。
水の量が多すぎるのも失敗する原因となりますので、材料がちょうど浸かるぐらいにしておきましょう。
完成するまでにはかなりの時間がかかり体力も必要ですが、作り方はシンプルなので是非挑戦してみてくださいね。
シーグラスを作りながら環境の再現ができるので、子供の自由研究にもぴったりですよ。
シーグラスでおしゃれなハンドメイド作品を作ってみよう
キラキラと輝く美しいシーグラスは、雑貨や置物等のハンドメイドの素材としても人気があります。
そこで、シーグラスを使ったおしゃれなハンドメイドのアイデアをご紹介します。
自分だけの素敵なアイテムを作ってDIYを楽しみましょう!
アクセサリー
宝石のような見た目のシーグラスは、アクセサリーを作るのにピッタリです。とても簡単にできるピアスのハンドメイドアイデアをご紹介します。
<用意するもの>
・シーグラス
・平皿付きのピアス金具
・UVレジン
<作り方>
- 好みの形のシーグラスを用意し、ピアス金具の平皿部分にUVレジンで接着する
- UVレジンを硬化させるため、太陽光を当て15分~30分程待って完成
硬化の際は、金具の先端部分を発泡スチロールにまっすぐ刺して固定しておくと、シーグラスがずれ落ちてしまう心配がありません。
早く硬化させるためにも晴天の日に作ることをおすすめします。
フォトフレーム
どこにでもあるようななんのへんてつもないフォトフレームが早変わり!シーグラスを使って自分好みのデザインを楽しみましょう。
<用意するもの
・シーグラス
・フォトフレーム
・グルーガン
<作り方>
- フォトフレームの中身を取り、枠だけにする
- シーグラスをフォトフレームの上にデコレーションしてデザインを決める。
- グルーガンでシーグラスを接着して完成
グルーガンがない場合はボンドでも代用できます。しかし、グルーガンは1分ほどで固まるのに対し、ボンドはしっかり固まるまで半日以上かかるので、早く仕上げたい場合はグルーガンを使いましょう。
シーグラスだけでなく貝殻も一緒に並べてみると、より夏らしい素敵な作品が出来上がりますよ。
アート作品
形や色が豊富なシーグラスは、アートを楽しむのにもおすすめです。
<用意するもの>
・シーグラス
・画用紙
・接着剤
・フォトフレーム
<作り方>
- 完成をイメージしながら、シーグラスを画用紙に接着剤で張り付けていく
- 出来上がったアートをフォトフレームに入れて完成
シーグラスに艶を出したい場合は、ベビーオイルを少量含ませたキッチンペーパーで磨いてみましょう。
細かい箇所はピンセットを使うと作業しやすいですよ。
ランプシェード
手軽に揃えられる材料で、高級感のあるランプシェードが完成します。溢れ出すような優しい光で癒しの空間を手に入れましょう
<用意するもの>
・シーグラス
・マスキングテープ
・ボール
・UVレジン
・ライト
<作り方>
- シリコン製のボールを3分の1程度を切り取る
- ボールの全面にマスキングテープの粘着面が見えるように貼り付ける
- シーグラスの形を見ながらピッタリ貼り付ける
- 隙間をUVレジンで埋め、硬化させる
- ボールとマスキングテープを取り外し、出来上がったランプシェードにライトを入れて完成
球体の形を作るのに自信がない人は、好きな形をしたお気に入りのガラス瓶に、シーグラスと貝殻をグルーガンで敷き詰めるように貼りつけていくのもとても簡単でおすすめです。
小物入れ
シンプルなかごを、お洒落で可愛い収納ボックスに!シーグラスを使ってできる小物入れの作り方をご紹介します。
<用意するもの>
・シーグラス(穴あけ加工されたもの)
・ワイヤーバスケット
・細くて柔らかいワイヤー
・ヤットコ
<作り方>
- ワイヤーにシーグラスを通す
- ヤットコを使って、ワイヤーバスケットに沿ってはわせていく
- 1列に1本、等間隔に付けおわれば完成
シーグラスに穴をあけるにはコツがいるので、できればあらかじめ穴あけ加工されたものを購入することをおすすめします。
シーグラスを扱うときの注意点
シーグラスを扱う際に注意するべきことをお伝えします。
安全に楽しめるよう、次のことを意識して気をつけながら作業を進めましょう。
あくまでもガラス
一見丸い小石のように見えても、あくまでもガラスであることを忘れてはいけません。高いところから落とたりぶつけたりすると欠ける可能性もありますので、扱う際には十分に気をつけましょう。
形成が不十分で角が尖っているものも、怪我をする恐れがあるので注意が必要です。
シーグラスを入手する際や、自分で作る時には、手にしても安全であるかどうかしっかりと確認することが大切です。
穴を開ける作業は慎重に
シーグラスに穴をあけるにはルーターという電動工具を使うのですが、慣れるまでにコツがいりますし、注意しなければいけないこともいくつかあります。
まず、穴をあける際に出るガラスの粉は非常に危険で有害ですので、絶対に吸い込まないよう気をつけてください。粉が飛び散るのを防ぐために、必ず水の中で作業をしましょう。誤って吸い込むことのないように、工業用マスクをつけて作業することをおすすめします。
また、一気に穴をあけようとすると割れてしまう可能性があります。少しずつ削りながら穴を掘るイメージで、ルーターのビットをシーグラスに強く押し付けないようにするのがポイントです。片側から穴を貫通させることも割れる原因となるので、両側からビットを当てて穴をあけることも大切です。
コツを掴むまで大き目のシーグラスで練習をしてみるといいかもしれませんね。
このように、シーグラスに穴をあける作業は慎重に行いましょう。
おわりに
今回はシーグラスについてご紹介しました。
夏の思い出をただ眺めるだけでなく、作品として形に残すことでより一層愛着も沸いて宝物になるはずですよ。プレゼントとして贈ってもきっと喜んでもらえることでしょう。
涼しげで夏を感じられるアイテムが簡単に作れるシーグラスを使って、是非皆さんも素敵な作品を作ってみてくださいね。