1年の汚れを落とす大掃除は、思うように進まなかったり、時間がかかったりすることも多いもの。大掃除を計画的かつスピーディーに終わらせるためには、掃除の流れとポイントを把握しておくことが重要です。この記事では、大掃除を始める前に押さえておくべきコツやポイント、便利な掃除アイテムや大掃除の嬉しい効果を紹介します。
MOKUJI
大掃除を計画的に終わらせるコツ
リビングやキッチン、お風呂や換気扇など、大掃除をする場所がたくさんあって困る。そんな風に頭を抱える女性も多いのではないでしょうか。大掃除を計画的に終わらせるために、まずは4つの「大掃除のコツ」を見ていきましょう。
掃除する場所や担当者をしっかり決める
大掃除はしっかりとした段取りを立てることが大切です。家族で家中の大掃除をする場合は、誰が何をするのか、どこを掃除するのか、担当を決めるところから始めると良いでしょう。
「普段は行かないお店でディナーをする」や「欲しかったアイテムを買う」など、大掃除後のご褒美を用意しておくと、モチベーションを維持しやすくなります。
各掃除にかける時間を設定しておく
1年の汚れを落とす大掃除では、家中の隅々まできれいにしたいもの。掃除する場所と担当者を決めたら、1日のスケジュールを組み立てましょう。
例えば、9時から12時まではキッチンとお風呂場、ベランダを掃除します。12時から13時はランチでホッと一息。13時から16時までは玄関や換気扇、トイレなどをピカピカにします。
このように、大体で良いので各場所にかかる時間を計算しながら、スケジュールを立てておけば、1ヵ所に時間がかかりすぎて手が回らなくなるミスを防げるでしょう。
事前に大掃除に必要な道具を揃えておく
いざ大掃除を始めて「○○がなかった!」と慌てることのないように、事前に必要なアイテムを揃えておくことも大切です。 大掃除に取りかかる前に、まずは頭の中でシミュレーションをし、必要なアイテムをピックアップしましょう。しっかり揃えておくことで、途中で買い物に行く時間のロスを防げます。
掃除の手順や汚れの性質を把握しておく
基本的な掃除のノウハウを身につけておくことは、大掃除を計画的に終わらせる第一歩。せっかくピカピカにした床にホコリやゴミが落ちてしまっては、掃除が効率よく進みません。
「上から下」の順に掃除を進めていくことを意識しましょう。同時に、「部屋の奥からドアの方向に」「家の奥から玄関に」と、奥から手前に向かって掃除を進めていくと、家の中にホコリやゴミが残りづらくなります。
大掃除で不用品を整理するポイント
大掃除をしていると、クローゼットや押し入れの中から思い出の詰まった物が出てくることも。「懐かしさを感じて物を捨てられない」という女性も多いのではないでしょうか。不用品を整理する時に意識してほしい、2つのポイントを紹介します。
捨てる基準を決めておく
なかなか物を捨てられない人には、捨てる基準を事前に決めておく方法がおすすめです。例えば、「壊れている・汚れている物は捨てる」「1年以上使っていない物は捨てる」などのルールを決めておくと、大掃除をスムーズに進められます。
処分するものと譲渡するものに分ける
不用品を整理する際は「ゴミとして処分するもの」と「譲渡するもの」に分ける方法がおすすめです。しっかり分けておくことで、譲渡先を決める流れもスムーズに。 捨てるとお金がかかる物の場合は、節約のためにも「売る」「譲る」ことも検討しましょう。
水回りをすばやく大掃除するポイント
大掃除で時間がかかるのが、キッチンやお風呂場などの水回り。 水回りを出来るだけすばやく、しっかりと掃除する2つのポイントを紹介します。
あらかじめ洗剤をなじませておく
お風呂場の壁にこびりついたカビや、トイレの便器についている石灰化した汚れなど、大掃除では頑固な汚れが問題となります。洗剤がカビや汚れに馴染むまで、ある程度の時間が必要なので、先に洗剤を塗布しておきましょう。
お風呂場の壁にはカビ取り剤、トイレの便器内には漂白剤や洗剤を塗布し、なじませている間に、短時間で終わる場所の掃除に取りかかるとさらに効率がアップします。お風呂場やトイレに戻って掃除を開始する頃には、汚れが取り除きやすくなっているはず。
仕上げの拭き取りも忘れずに行う
水回りは菌が繁殖しやすいため、掃除後はしっかりと水分を拭き取りましょう。 水分を放置すると、せっかく掃除した場所に再び菌やカビが繁殖してしまう可能性も。 アルコールシートで仕上げをすれば、除菌効果に期待が持てます。
部屋を効率良く大掃除するポイント
大掃除は部屋数が多いほど大変です。 全部屋を隅から隅まできれいにするのは至難の業。ここでは、部屋を効率良く大掃除するポイントを紹介します。
使用頻度の低い部屋から掃除する
過ごす時間が長い部屋は、普段から優先的に掃除をすることが多いため、きれいな状態を保てていることがほとんど。逆に、普段あまり使用していない部屋は、ホコリや汚れが蓄積しやすいです。
効率よく部屋の大掃除を進めるには、使用頻度の低い部屋から掃除を始めて、使用頻度が高い部屋を後回しにする方法がおすすめです。また、掃除は「奥から手前」が基本。2階建ての家に住んでいる人は、2階の掃除を終えてから1階の掃除に取りかかりましょう。
高いところを先に掃除する
一度きれいに掃除をした場所に、ほこりが落ちてくると気分がガクッと落ちてしまうもの。二度手間を防ぐために、部屋の大掃除は「上から下」を意識しながら進めましょう。天井など高いところから棚・床の順に、掃除をすることで、効率良くホコリを取り除けます。
あると便利なおすすめ掃除アイテム
大掃除は、便利なアイテムを活用することでさらに効率的に進められます。せっかく不用なもの処分したり整理したりする大掃除。新たに何かを購入するのではなく、家にある物や身近な物を使ってみてはいかがでしょうか。ここでは、あると便利な掃除アイテムを2つ紹介します。
あらゆる場所に使える「重曹」
大掃除に限らず、常備しておきたいのが重曹です。排水溝の掃除では汚れを落とすだけでなく、嫌なニオイも消してくれます。ぬるま湯と重曹を混ぜた「重曹水」を使うと、換気扇にこびりついた油汚れもすっきり。
消臭効果も抜群な重曹は、大掃除後の玄関に重曹を入れた容器を置いたり、和紙などで包んだ重曹をペットのトイレに置いたりなど、防臭グッズとしても活用できます。
汚れを拭き取るのに便利な「新聞紙」
家に溜まってしまうことも多い新聞紙も、大掃除で活躍するアイテムです。窓ガラスや玄関の床などについた軽い汚れは、雑巾の代わりに湿らせた新聞紙を使用すればピカピカになります。
シューズボックスの大掃除をした後は、新聞紙を何枚か重ねた上に靴を置くのもおすすめ。泥などの汚れがついたら、1番上の新聞紙を捨てるだけで良く、シューズボックス自体の汚れを簡単に防げます。
心身に良い影響アリ!大掃除の嬉しい効果
やらないといけないと分かっていても、億劫に感じてしまう大掃除。しかし、大掃除をするメリットはたくさんあります。こちらでは、2つの嬉しい効果を紹介します。
心や気持ちがすっきりする
散らかった部屋は視界に入る物が多いので、おのずと脳に入る情報も多くなります。 そのため、脳が疲れてストレスを感じやすい状態に。 部屋を大掃除してすっきり片付けることで、脳に入る情報も少なくなり、心を健やかに保てます。
ホコリに関連する病気や火災を防止できる
ホコリがあると見栄えが悪くなるだけでなく、健康に悪影響を及ぼす恐れも。大掃除は、アトピー性皮膚炎や鼻炎など、ホコリが関連することも多い病気の予防にもつながります。
また、電化製品のコンセントに溜まっているホコリは、火災の原因の1つになる場合もあります。大掃除をして家中のホコリを取り除くことで、病気だけでなく火災のリスクも減らせるのです。
コツを掴んでサクっと大掃除を終わらせよう
大掃除は、いくつかのコツを掴むことで計画的に終えられます。大掃除の時間をなかなか取れない場合は、スケジュールを組んで数日かけて進めましょう。効率よく大掃除をするために、今回紹介したポイントや掃除アイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。