イギリス発祥の文化「アフタヌーンティー」を楽しむ活動のことを指す「ヌン活」。今日本でもじわじわと人気を集めていますが、「敷居が高そう」「マナーが分からない」などの理由で一歩踏み出せない人もいるようです。この記事では、ヌン活をする前に知っておきたいマナーや楽しみ方、都内でおすすめのヌン活スポットを紹介します。
ヌン活とは?
ヌン活とは、アフタヌーンティーを楽しむ活動のこと。アフタヌーンティーとは、プレートに並べられた軽食、スイーツとともに紅茶を飲みながらおしゃべりを楽しむ、イギリス発祥の文化です。数千円で非日常を味わえるヌン活は、コロナ禍で人々が夜の外出を制限されていたなかでも楽しめるものとして、利用が増えてきました。特に甘いもの好きの女性に人気の活動です。
主にホテルのラウンジやバーで提供され、ラグジュアリーな空間で上質なサービスとスイーツやドリンクを堪能できます。季節ごとにメニューが変わる店も多く、同じ店でも訪れるたびに違った雰囲気で楽しめます。
ヌン活する前に知っておきたい5つのマナー
ゆっくりと優雅な時間を味わえるヌン活。せっかくならおしゃれをして、普段とは違う非日常を楽しみたいですよね。しかし、何を着ていけば良いか分からない、マナーを知らない、などと悩む人も多いのではないでしょうか。ここでは、ヌン活を楽しむ前に知っておきたいマナーを5つ紹介します。
1. 服装は上品・キレイめに
ヌン活ではホテルのラウンジやバーに行くことが多く、ラフな服装では場にそぐわないことがあります。まずは、行くお店にドレスコードがないかを確認しましょう。ドレスコードがある場合は、それに従い、ない場合はフォーマルまで堅くする必要はありませんが、上品でキレイめな服装を選ぶと良いです。
おすすめは、ワンピーススタイルや、スカートに華やかさのあるジャケットを合わせるなどのスタイル。友人同士でお揃いの服を着たり、リンクコーデで楽しむ人もいます。シューズやバッグもなるべくカジュアルなものは避け、洋服に合うものを選びましょう。
2. スタンドの食器は動かさない
アフタヌーンティーでは、シルバースタンドにプレートで軽食やスイーツがのせられていることが多いです。プレートをスタンドから外すのはマナー違反。取り皿が別に用意されますので、フードやスイーツはナイフとフォークを使い、取り分けてから楽しみましょう。その他の食器も、極力動かさないのがベターです。
3. 食事中は上品に振る舞う
ヌン活の際は、空間に合った上品な振る舞いを心がけましょう。一口で食べられないフードは、ナイフとフォークで切り分けて楽しみます。ドリンクは、カップを口に近づけて飲むようにすると良いでしょう。顎を上げずカップを傾けるようにすると、上品に映ります。
食器はなるべく音を立てずに扱います。ラグジュアリーな空間であることを意識し、笑い声のボリュームや笑い方にも気を付けたいですね。
4. カップは片手でつまむように持つ
紅茶を飲む際はソーサーごとではなく、カップだけを持つようにします。テーブルが遠い場合は、ソーサーごと、胸の辺りで持ちましょう。持ち手には指をかけず、つまむように持つのが美しいとされています。薬指で持ち手の下側を支えるようにすると、持ちやすいですよ。砂糖やミルクを入れて混ぜる際は、音を立てずに上下に動かすようにして混ぜます。
5. カトラリーを上手に使って取り分ける
スタンドに数人分のフードやスイーツがのっていることが多いため、それぞれ自分の取り皿にのせて食べるのがスマートです。
フードは直接手で取っても問題ありませんが、中には手が汚れてしまいそうなものもあります。その際は、ナイフやフォークなどのカトラリーを上手に使って取ると綺麗です。取り皿に載せるフードやスイーツは2〜3個まで。盛りすぎると美しくないため、注意しましょう。
ヌン活を楽しむ3つのポイント
非日常を味わえるヌン活は、マナーを守って上品に振る舞えば、とても楽しく優雅な空間です。ここでは、ヌン活を最大限に楽しむために意識したいポイントを紹介します。
ポイント1. 非日常的な空間や盛り付けを楽しむ
ヌン活は普段のカフェに行くのとは異なり、ホテルのラウンジやバーといったエレガントな空間で行うものです。そのため、家族や友人との特別な日に訪れる人も多くいます。まずは足を踏み入れた途端に感じられる、非日常感を楽しみましょう。
スタンドを使ったSNS映えする上品な盛り付けも、ヌン活の楽しみのひとつ。お酒が苦手な人や、夜は忙しい人も昼間にゆったりとした優雅な時間を過ごせます。
ポイント2. 好きなものを好きな順番で楽しむ
アフタヌーンティーの基本的な構成は、上段にスイーツ、中段にスコーンやパン、下段にサンドイッチなどの軽食といったパターンが一般的です。しかし、最近ではこの構成にこだわっていない店も多く、軽食とスイーツが同じプレートにある場合も。
基本的な3段構成の場合は下段から順に食べるのがマナーとされていますが、最近はそこまでこだわらないお店が増えています。食べる順番は自由で、ドリンクのおかわり以外は途中にサービスが入ることもないため、コース料理よりも自由に楽しめるのが特徴です。
ポイント3. 数種類の紅茶を楽しむ
アフタヌーンティーでは、紅茶の種類が豊富に準備されていることが多いです。おかわりをする際は、スタッフに声をかけて注いでもらいましょう。テーブルにポットがある場合は、自分で注いでも構いません。
1杯目と2杯目は味わいが変わり、それを楽しむのもひとつ。別の紅茶を飲みたい時は、スタッフに声をかけると良いでしょう。1杯目と2杯目の味わいの違いを楽しんだ後は、ぜひ違う種類の紅茶も味わってみてください。
【東京都内】ヌン活におすすめのスポット3選
ヌン活のマナーや楽しむポイントが分かったら、実際にヌン活に出かけましょう!ここでは、ヌン活におすすめしたい都内のスポットを3つ紹介します。「行きたい気持ちはあるけど、どこにいけば良いか分からない…」という人は、参考にしてみてください。
【虎ノ門】アンダーズ 東京「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」
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アンダーズ東京の51階にあるダイニング。季節ごとに異なるフルーツを使ったスイーツや、イベントに合わせたアフタヌーンティーが楽しめます。
メロンやスイカをメインにするなど、他の店にはないアフタヌーンティーも開催されるので要チェックです。開放感のある大きな窓からは日光が注がれ、高層からの景色を観ながらアフタヌーンティーを楽しめますよ。
<店舗情報>
住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー
営業時間:アフタヌーンティー 13:00〜15:00・15:30〜17:30 (ラストオーダー30分前)
※お席は2部制にてご案内いたします。
電話番号:03-6830-7739
【六本木】ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」
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東京ミッドタウンに位置するザ・リッツ・カールトン東京の45階にあるラウンジです。ホテルのメインロビーにあり、時間帯によってピアノの生演奏が流れる非日常感溢れる空間。キッズアフタヌーンティーもあり、お子様連れでも楽しめます。高級食材を使用したグレードアップされたメニューもあり、特別な日の思い出作りにもおすすめです。
<店舗情報>
住所:〒107-6245 東京都港区赤坂9丁目7-1 東京ミッドタウン
営業時間:
日~木 12:00~21:00 (ラストオーダー 20:30)
金、土 12:00~23:00 (ラストオーダー お食事 22:00/お飲み物 22:30)
※アフタヌーンティー:12:00~17:00
電話番号:03-6434-8711
【江戸川橋】ホテル椿山荘東京「ル・ジャルダン」
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アフタヌーンティーの先駆けであるホテル椿山荘東京は、まるで庭園の中にいるような、緑に包まれた空間が特徴的です。マロンやピーチなど、四季を感じさせるテーマでメニュー内容が変わります。新メニューが出る約2ヵ月前から予約が可能になるので要チェックです。お茶で有名な「辻利兵衛本店」とのコラボ企画も毎年開催され、とても人気があります。
<店舗情報>
住所:〒112-8680 東京都文京区関口2-10-8
営業時間:10:00~22:00(ラストオーダー 21:00/お食事 20:30)
電話番号:03-3943-5489
ヌン活で優雅な時間を過ごしてみて♡
非日常な時間を味わえることで人気のヌン活。マナーや楽しみ方を事前にチェックしておけば、さほど敷居も高くはありません。憧れの高級ホテルのアフタヌーンティーで、素敵な時間を過ごしてみてくださいね。