シルクはウールなどと同じく洗濯するのが難しい衣料で、時にはダメにしてしまったという声を聞きます。シルク製品は高価な物。傷んだり、使えなくなったりしてしまうとショックですよね。シルクをどうしたら失敗なく、きれいに洗濯できるかリサーチしてみました。ぜひ参考にしてくださいね。
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シルク洗いの方法で注意する洗い方や良い洗剤とは
シルクを洗ううえで注意すべきポイントは、何なのでしょうか。また、良い洗剤とはどういう品なのでしょうか。大切なシルク製品を長くきれいに保つためには、どのようにシルクを洗うべきか紹介します。
シルク洗いの方法って難しい?どんな洗剤で洗うのか
シルク製品を買ってきて洗濯表示のタグを見てみると、ドライクリーニング以外では洗えないとなっているものが多いようです。するとやはりクリーニング屋さんにお願いするか、ということになりますね。
しかし、「自分で洗うという方法も聞くし、自分でもやればできない事ではないのではないか」とも思うでしょう。
シルク製品は繊細で洗いじわができやすく、一般的な洗濯洗剤で洗ってしまうと大変です。シルクを洗う際は、中性洗剤で優しく手洗いし、陰干しするのが望ましいとされます。
シルク洗いを注意して洗う方法と使う洗剤について
シルク製品は、タグに桶のイラストがあり「手洗い・中性・温度」の表示があれば、自宅での手洗いが可能です。
ここにバツが表示されているなら手洗いは不可なので、専門家のクリーニング屋さんに依頼しましょう。また、色落ちの心配もあるため、まずは洗剤を少し使って、白い布で色落ちをチェックしてください。シルク製品に色落ちがみられなければ大丈夫です。
絹用家庭洗剤 シルクランドリー
「絹用家庭洗剤 シルクランドリー」はおすすめ商品のひとつです。洗浄力が強力でありかつ洗い上がりが柔らか。手洗いしてもシルクの優しさはそのままです。
また、洗剤独特のキツイ臭いが残らないので、シルクファンからも好評。お値段も比較的リーズナブルです。手洗いでの泡立ちや泡切れもよく、使い心地はよいといえるでしょう。
「シルク製品がたくさんある」というご家庭には特ににおすすめの洗剤です。
洗い方は、まず2~5lのぬるま湯にキャップ一杯(5ml)の洗剤を溶かします。液を十分に含むように押し洗いを2、3回繰り返し、そのまま5分ほどつけてまた軽く押し洗い。汚れが落ちたら、水かぬるま湯で2、3回すすぎましょう。
軽く絞るかタオル巻き絞りをして干せば、完成です。ただし、必ず陰干しすることをお忘れなく。酵素のパワーで汚れを落としながらも、デリケートなシルクの風合いは守ってくれる洗剤です。
シルク洗いに使う洗剤の決め手チエックの方法は?
シルクはおしゃれ着洗いで洗う方が多いですが、洗剤は界面活性剤の量が豊富なものがよいとされています。衣類をソフトに洗って生地の負担を軽くしてくれるうえ、泡立ちもよいためです。
シルク製品はクリーニング代もばかになりませんから、自宅で手洗いできれば大助かりですね。
家庭でシルク製品を手洗いする場合は、色落ちやムラを防ぐには蛍光剤が不使用な品を選ぶことが大切。さらにウールマーク表示もOKの中性洗剤がおすすめです。
シルク洗いの方法や洗剤の特徴とは
下着やブラウス、スカーフやハンカチ、寝具やパジャマなど、シルク製品は様々。日常にたびたび洗う方もいるでしょう。
シルク洗いの方法は洗剤次第かもしれません。利用する洗剤によって微妙に洗い方が変わります。また、中には、全く独自の洗い方をする方や、エコにこだわって洗う方もいます。
アクロン おしゃれ着洗剤 フローラルブーケの香り
「アクロン」などはシルク洗いや、おしゃれ着洗いをする方に不変の定番商品でしょう。価格もリーズナブルで、コンビニやスーパー、ドラッグストアですぐ手に入る商品です。
コストパフォーマンスがよく、デニム・カーテン・スーツ・ウール・シルクとあらゆる衣類や製品に対応します。
アクロンでシルクを洗う際は、まず洗い方表示のタグを確認すましょう。手洗い不可ならクリーニングに出し、家庭出洗えるなら手洗いか洗濯機かを選びます。
汚れている物は汚れ落ちを良くするために汚れている方を外側にし、デリケートな衣類は内側を向けます。ボタンやファスナーは閉じて、洗濯ネットに入れて洗ってください。
洗い終わったら、面積の大きな物やかさばる衣類は広げて干しましょう。
石鹸を使った洗い方・エコロジーな洗い方
シルクのナプキンは、シルク愛好家やこだわりのある方から好評を得ています。また、環境保全に関心の高い方は、身近なものを使ってエコにこだわった洗い方をしていますので、そうした洗剤も見てみましょう。
シルクのナプキンの洗い方
シルクのナプキンを洗う洗剤は、とてもシンプル。シンプルな洗剤って?そう、石鹸なのですね。
動物性繊維であるシルクは、アルカリ性には弱いといわれます。
無添加の石鹸のほうが風合いよく保つことができますが、ナプキンなど汚れがちなものを洗う場合はアルカリが必要です。セスキ炭酸ソーダなど「弱アルカリ」の助剤が配合された石鹸がよいでしょう。柔軟剤などは使用せず、洗った後は陰干しにしてください。
よくあるアルカリ性の強い洗剤ではシルクを痛めてしまう場合があります。
エコロジーなシルクの洗い方とは
シミのついたシルクのスカーフを洗うときは、スカーフを広げて濃い石鹸水を布やテイッシュに含ませ、シミを叩きます。こうしてシミ抜きを行ったら、水温25度くらいの水を5リットルほど用意してください。このとき、普通の石鹸とセスキ炭酸ソーダを少量混ぜて洗剤とし、水に溶かしておきます。
そこへスカーフを入れて洗い、こすらずに振り洗いをしてゆるく絞ります。すすぎを2、3度行ったら手できっちりと絞ることが大切。そのあと陰干しして水気を切り、スカーフの裏から低温~中温程度でアイロンをかけます。
長持ちさせる正しいシルク洗いの方法と洗剤とは?
洗濯機で繰り返し洗っていると、生地に傷みや、けばだちが見えてきます。一方手洗いは手間がかかるものの、何度洗っても生地はきれいなままです。シルクを洗う際は洗濯機はおすすめできません。
洗濯に使う洗剤は、中性のものが◎。いわゆるおしゃれ着洗いがよいでしょう。
シルク洗いの洗剤を利用しながら長く愛用するために
お気に入りのシルク製品を大切に着たり使ったりしている方はたくさんいるでしょう。せっかくなら、長く愛用したいですね。
シルクを長持ちさせるコツは洗剤や洗い方。さらにシルクとほかのものを分けて洗うことも大切です。色柄物と混ぜて洗ったりすると色が移ってしまいますから、注意しましょう。
必ずネットに入れて洗い、おしゃれ着洗い用がおすすめです。
ランドリーリキッドウールシルク用
シルク洗いに最適な商品は、たくさん出回っています。なかでも特におすすめは「ランドリーリキッドウールシルク用」です。
シルクはもちろんウールや羽毛、アルパカなども洗えるデリケートな生地を保護する洗剤です。大容量の1ℓ入りでドイツのソーダサン社からやってきました。
華やかなフローラルの香りが心地よく香り、洗い上がりや柔らか。石油化学原料や合成着色料などは一切使われておらず、環境や体に優しいのがうれしいポイントです。
洗濯機でも使えるので、手間なくシルクのすべるような手触りと光沢を維持できます。
ただし、水洗い禁止の製品には使えませんので、注意してくださいね。また、すすぎは2回以上行うことをおすすめします。
シルクを洗うのに最適かつコスパもよい洗剤
シルクはリッチな製品ですが、「シルク洗いの洗剤は普通のものでじゅうぶん」という方も多いでしょう。
ロングセラー商品のなかには、シルク洗いに適したものもたくさんあります。人気とコスパの高い商品はチェックしておきましょう。
まとめ買いがお得な「ボールド 香りのおしゃれ着洗剤」
詰め替えセットがお得な通販でも取り扱われている、コスパのよい「ボールド 香りのおしゃれ着洗剤」です。シルク洗いの手助けもしてくれますし、ウールや浴衣、ボレロなども洗えます。
フローラルの香りが華やかな洗剤は、型崩れを少なくして洗いじわを減らしてくれます。手洗いにも洗濯機にも使えるので、おしゃれ着も気軽に洗えますね。
定番洗剤ながらシルク製品も洗えます。わざわざ高価な洗剤を使わなくても、十分に満足のいく仕上がりとなるでしょう。
失敗しないシルク洗いの方法と使う洗剤とは?
高価で高質感なシルク製品は、「自分で洗うのが怖い」という方がいます。ダメにしたくないからとクリーニング屋さんに頼むという方も少なくありません。
ですが、実際のところ、シルク洗いは自宅できます。不安なら、最初は使い古したシルクを使って試し洗いし、それで大丈夫なら他のシルク製品にチャレンジしてみましょう。
良い洗剤もいろいろありますし、指示どおり洗えば問題ないことがほとんどです。ただし、タグで手洗い不可となっているなら、それは専門家にお願いしましょう。
シルク洗いで失敗しない方法と安全な洗剤・洗い方
シルクの美しさや輝きを維持するためには、シルク洗いも丁寧でなければいけないですよね。
洗剤で一番無難なのはシルク用洗剤。または、おしゃれ着洗いなどがおすすめです。先述のとおり動物性繊維であるシルクはアルカリに弱いため、強アルカリの洗剤は避けましょう。さらに、漂白剤の使用も不可です。
また、色落ちが心配なときは、シルク製品を裏返し、シルク用洗剤やおしゃれ着洗剤を入れたぬるま湯で洗います。
そのまま洗うものをぬるま湯につけ、2、3回水を替えながら押し洗いしてください。そして洗い終わったら軽く絞り、水気を切ったあと陰干しします。くれぐれもしわを作らないようにそっと丁寧に行ってください。
プロに聞いてみるシルク洗いの方法と洗剤について
シルク洗いについて様々な洗い方や洗剤をご紹介してきましたが、あなたに合ったものはみつかりましたか?
ひと口にシルク用の洗剤といっても、種類は豊富です。ご紹介した商品以外にも、インターネットやドラッグストアなどでお気に入りの洗剤がみつかるかもしれません。ぜひいろいろと試して、自分に合うものをみつけてくださいね。
プロの方の話ですと、よい品は自分で手入れすることでなお愛着が湧くそうです。洗濯が難しいからとすぐにクリーニング店に出すのではなく、大切なシルク製品だからこそ、自分の手で洗ってみてはいかがでしょうか。