イタリア料理などで使われることの多い食材、パンチェッタ。名前は聞いたことがあるけれど、自宅でのお料理には馴染みがない、という人も多いのではないでしょうか。パンチェッタとはどのようなシーンで使うのか、おいしい食べ方を知りたいという人のために、本記事ではパンチェッタの基本から実際の使い方、おすすめのレシピを紹介します。
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パンチェッタとは?
パンチェッタは、イタリア料理でよく使われる豚肉の加工品で、生ベーコンと呼ばれることもあります。豚のバラ肉を塩漬けにし、時間をかけて熟成させたもので、その独特な風味と食感が特徴です。風味をつけるためにスパイスやニンニク、ハーブなどが加えられることもあり、同じパンチェッタでもさまざまな風味、味わいを楽しめます。本場のイタリアではメインの料理だけでなくおつまみなどで日常的に親しまれている食材で、料理に深みを与え、豊かなコクを加えることができます。
ベーコンやプロシュートとの違いとは?
パンチェッタはベーコンやプロシュートと同じく豚肉から作られていますが、それぞれの製造方法と風味には明確な違いがあります。
まず、ベーコンは豚バラ肉を塩漬けにし、燻製することで作られます。そのため、ベーコンにはスモーキーな風味があり、香りが強いのが特徴です。
一方、プロシュートは豚の脚肉を使い、塩漬けにして長期間乾燥・熟成させたもので、生ハムとして薄くスライスして食べることが多いです。
パンチェッタは豚バラ肉を塩漬けにし、場合によってはスパイスで味付けをして数週間から数ヶ月かけて乾燥させます。これにより、パンチェッタは繊細で甘みのある風味を持ち、他の二つと比べて柔らかい食感を楽しめます。
パンチェッタは料理にどのように使うの?
パンチェッタは、その豊かな風味を活かして様々な料理に使われます。例えば、パンチェッタを小さく切ってカリカリに炒め、パスタやリゾットのトッピングとして使うと料理に深みとコクが加わります。また、パンチェッタはスープやシチューのベースとしても非常に優れており、長時間煮込むことで旨味が引き出され、料理全体の味わいを一層引き立てます。さらに、パンチェッタを巻いたアスパラガスやチキンのロールなど、メインディッシュのアクセントとしても使えるため、様々な料理に応用することができます。
パンチェッタの使い方はシンプルながらも多様で、そのままおつまみとして楽しんだり、野菜と一緒に炒めて一品料理にしたりと、自由な発想で調理することができます。
パンチェッタの基本的な使い方
パンチェッタは、その豊かな風味と香りを活かして、さまざまな料理に使われる万能な食材です。ここでは、パンチェッタの基本的な使い方について詳しく紹介します。どのような楽しみ方があるのかを見てみましょう。
ソースのベースとして
パンチェッタはソースのベースとして使うと、料理に深い風味とコクを加えられます。例えばカルボナーラやアマトリチャーナなど、パスタソースに活用できます。
ソースのベースとして、まずはパンチェッタを小さく刻んでから、脂が出てカリカリになるまで炒めましょう。その後パンチェッタを取り出して、残った脂でみじん切りの玉ねぎやニンニクを加え、透明になるまで炒めます。どのソースを作るかによって異なりますが、トマトソースや白ワイン、クリームなどを加え、煮込んでいきましょう。最後に塩、黒胡椒、ハーブなどで味を調え、炒めたパンチェッタをソースに戻して混ぜ、風味をなじませたら完成です。シンプルながらも料理全体の味わいを格上げしてくれるでしょう。
トッピングとして
パンチェッタをカリカリに炒めることで、料理のトッピングに使うこともできます。
サラダにトッピングすれば、ボリュームも食べ応えも楽しめるサラダになるでしょう。
スープにトッピングすれば食感を楽しめるだけでなく、パンチェッタの塩気と旨味が料理に複雑さを加え、より一層美味しく仕上がります。
ほかにも、ピザやリゾットのトッピングとして活用する方法もおすすめです。
風味付けとして
パンチェッタは風味付けの材料としても優れています。料理に加えることで、味わいに深いコクを出せるのも魅力の一つです。特に、長時間煮込む料理では、パンチェッタの脂が溶け出し、素材の風味を引き立てます。また、野菜を炒める際にパンチェッタを使うと、その旨味が野菜に移り、シンプルな料理も格別な一品に仕上がります。パンチェッタ自体に味がしっかりとついているため、特別な調理は必要なく気軽に料理に取り入れられます。
パンチェッタQ&A
パンチェッタを使う際によくある疑問として、塩抜きや加熱処理があります。いずれも必須ではありませんが、必要に応じて適切な処理をしてから料理に活用してくださいね。
塩抜きは必要?
パンチェッタは長期保存用に塩漬けされているため、塩辛く感じる場合は塩抜きをしてから料理に使うことがおすすめです。
パンチェッタの周りに塩やハーブなどがしっかりついている場合、まず水でしっかり洗い流しましょう。その後大き目のボウルに水をはり、30分ほどパンチェッタを漬けておきます。その後水を取り替えて、さらに30分ほどおいておきます。
好みによって異なりますが、塩抜きに適切な時間は1時間から2時間程度です。料理に使う際は時間に余裕をもって塩抜きを始めておきましょう。
加熱調理が必要?
パンチェッタは生食できるものも多いですが、自宅で手作りしたパンチェッタを食べる際は加熱処理をするのがおすすめです。
一方で市販のパンチェッタは生食できるケースが多いので、そのままおつまみやトッピングとして活用して問題ありません。念のため、生食が可能かパッケージの記載を確認しておきましょう。
そのままでももちろん美味しいですが、加熱することで脂が溶け出すため、より豊かな風味を引き出すことができます。特に、カリカリに炒めるとその旨味が増し、食感も楽しめます。料理に合わせて加熱方法を選びましょう。
パンチェッタのおいしい食べ方
パンチェッタは、料理にコクと深みを与えるだけでなく、その塩味と豊かな風味でどんな料理も格上げしてくれる万能食材です。パスタやサラダ、トーストなど、さまざまな料理に取り入れてパンチェッタを存分に楽しみましょう。
トマトスパゲティ
シンプルなトマトスパゲティにパンチェッタを入れると、風味にコクが出て本格的なイタリアンの味わいを楽しめますよ。パンチェッタをカリカリになるまで炒め、その脂でニンニクを軽く炒めることで、料理全体に旨味が広がります。そこにトマトソースを加えると、パンチェッタの風味がソースに溶け込み、トマトの酸味とのバランスが絶妙になります。仕上げにパルメザンチーズをたっぷりと振りかければ、さらに濃厚な味わいが楽しめます。
メキシカンパンチェッタサラダ
パンチェッタの食感が楽しい、ボリューム満点のメキシカンパンチェッタサラダを作ってみましょう。パンチェッタを細かく切ってカリカリに炒め、サラダのトッピングとして使います。マッシュルームやパプリカ、タマネギ、ベビーリーフ、パセリなどお好みの野菜やきのこと合わせましょう。パンチェッタの旨味が野菜のフレッシュな風味を引き立て、シンプルなサラダが一気に豪華になります。
パンチェッタとゴーダチーズのオープンサンド
パンチェッタとゴーダチーズのオープンサンドで、おしゃれな朝食やランチを楽しみましょう。
ゴーダチーズのまろやかなコクとパンチェッタの塩気が絶妙にマッチし、一口食べるごとに風味が広がります。仕上げに黒胡椒やハチミツを少量かけると、さらに味の深みが増します。
パンチェッタとオリーブのブルスケッタ
パンチェッタとオリーブでオリジナルのソースを作って、本場のブルスケッタを楽しみましょう。
パンチェッタとオリーブ、オリーブオイル、チーズ、アンチョビペースト、にんにく、こしょうをよく混ぜ合わせ、食べやすい大きさにカットしたバケットに乗せて食べるだけの簡単メニューです。パンチェッタの旨味とオリーブの塩気がバランスよく組み合わさり、シンプルな素材でも奥深い味わいを楽しむことができます。パーティーの一口メニューやおつまみとして、ぜひ試してみてくださいね。
パンチェッタはどこで買える?
パンチェッタは一般的なスーパーはもちろん、輸入食材を取り扱う専門店やデパ地下、ショッピングモールなどで買うことができます。ほかにもインターネットの通販で購入することもでき、ネットなら多種多様な種類のパンチェッタを比較し、自分に一番合ったものを選べるでしょう。
ハムやウインナー、レトルトカレーやスープなどで有名な丸大食品からも、パンチェッタは登場しています。
「短冊カット パンチェッタ」は最初から食べやすい大きさにカットされているので、料理にもおつまみにも使いやすいのが特徴。加熱調理せずそのまま食べられるので、お酒のアテでも最適です。ジャパン・フード・コレクションで2024年5月グランプリを受賞しています。スーパーで手軽に手に入るのも嬉しいですね。
パンチェッタで料理を楽しもう
パンチェッタの基本情報からおいしい食べ方まで、まとめて紹介しました。パンチェッタは、その豊かな風味と使い勝手の良さから、さまざまな料理に応用できる万能食材です。
パンチェッタをいつものパスタやシチューなどの料理に取り入れるだけで、本格的な風味や深いコクを楽しめるようになりますよ。パンチェッタを活用して、料理に深みと旨味を加え、食卓をより豊かなものにしましょう。