料理の最後の決め手となるのが、調味料による味付けです。日本人に馴染みのある「さしすせそ」だけではもったいない!
こちらの連載では、今流行りの調味料から、知る人ぞ知るプレミアムな調味料まで、かんたんレシピと一緒にご紹介します。味に奥行きを出したり、自分で調節しなくても味が決まる万能調味料があれば今よりもっと料理が楽しくなるはず!ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。
今回はなんにでも合うと話題のベトナム調味料「サテトム」をご紹介します。メディアでも多く取り上げられ、常備しているという方も多いのではないでしょうか。日本人をも虜にする「サテトム」の魅力に迫ります。
MOKUJI
「サテトム」ってどんな調味料?
ベトナムでは人気の定番調味料「サテトム」。日本でいう醤油や砂糖など“調味料のさしすせそ”と同じような扱いで、ベトナム料理に欠かせない存在なのだとか。ベトナムのお土産で買う方も多かったという「サテトム」ですが、今や日本でも業務スーパーやKALDI、コストコなど店頭でも見かけるようになりました。今回は本場メーカー、シンチャオのサテトムをお試しします。
主な原材料
原材料には大豆油、赤唐辛子、レモングラス、ガランガル、にんにく、砂糖、魚醤、食塩、乾燥エビ等が含まれています。
ちなみに「サテ」は唐辛子やレモングラスを炒めた調味料、「トム」はエビをそれぞれ意味しており、直訳するとエビの調味料となります。乾燥エビが大量に入っているのでまさにエビが主役の調味料といっても過言ではありません。さすがエビ大国!
辛みがあり、油が主成分になるので、日本の食べるラー油のようだとよく言われていますが、味は全く別物。原材料から分かるようにエスニック風味満点で、そのまま食べるというよりかはやはり何かのアクセントとして使用した方がより美味しく食べられそうです。
見た目は真っ赤で激辛そうに見えますが、量を調節すれば苦手な人でも美味しく食べられるくらいのレベルです。
「サテトム」を使えばおうちごはんのレパートリーが一気に広がりそうな万能さを感じます。
南国気分が手軽に味わえる「サテトム」を使ったレシピ
「あぁ、アジアに旅行に行きたい。」という衝動に駆られたら、ぜひ試していただきたいアレンジレシピをご紹介します。これでちょっとはアジアの風を感じられるかも。
和えるだけ!アジアン風たたききゅうり
こちらはお得意のたたききゅうりに和えるだけレシピ。醤油、ごま油で味付けしたたたききゅうりにサテトムをプラスすることでエスニック前菜に早変わり。いつものたたききゅうりに飽きたらぜひ一度お試しくださいませ。
かけるだけ!厚揚げのサテトム乗せ
これは単純にサテトムをソースとして使う方法。厚揚げを焦げ目がつくまで焼いたら、あとはサテトムを1スプーンかけるだけで完成です。おつまみにちょうどいい味わいで、サイゴンビールが飲みたくなってきます。(ちなみにベトナムは東南アジアで最もビール消費量が多いんですって!)
お肉にも合う!野菜と食べるサテトムそぼろ
サテトムはお肉との相性もばっちり。豚ひき肉をサテトムで炒めるだけで美味しいですが、さらにレタスで巻いて食べたら最高です。さっぱりヘルシー感が出ていくらでも食べられる気になってしまうので食べ過ぎに注意です。(チートデイならOK!)
フォー風?サテトムにゅうめん
なんかフォーにもサテトム入っていた気がする、という曖昧な記憶で作ったレシピです。今回はお手軽に手に入る素麺で作りましたが、もちろん本場のフォーを使っても大丈夫。鶏ガラスープとめんつゆで簡単に味付けした暖かいかけつゆに、素麺を入れてサテトムを添えれば完成です。
お好みでパクチーや蒸し鶏をトッピングすればよりフォーっぽく仕上がります。味もまるでフォーみたい!・・・とは言えませんが、サテトムを入れるだけで新鮮な味を楽しむことができますよ。
もちろん定番のTKGにも
こちらは調味料マカセでおなじみのメニューですが、サテトムユーザーが特におすすめの食べ方ということだったので今回もTKGで試してみました。
なるほど、ただ白米にかけるだけだといまいちだけれど、そこに卵が加わることによってこんなにも美味しくなるなんて!今度からTKGには醤油の代わりにサテトムかけようかな、と思うくらいベストな味わいになります。
エスニック好きにはたまらない変化球調味料「サテトム」をお試しあれ
今回紹介した使い方はほんの一部で、まだまだサテトムにはレシピの無限の可能性を感じます。
これまではお店に行かなきゃ食べられなかった海外の味が、お家で手軽に楽しめるなんてエスニック好きとしては嬉しい限りです。
エスニック好きの方はもちろん、そうでない方もぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。