サウナハットとは、サウナの熱い蒸気から頭部や耳を守るアイテムのこと。チューリップのような定番のものから、本場フィンランドをイメージするようなデザインなどがあります。この記事ではサウナハットの使い方や効果、選び方、洗い方、作り方を紹介しています。意外と簡単に作れるので、ぜひDIYも挑戦してみましょう。
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サウナハットの使い方
サウナハットはサウナの熱い蒸気から頭部を保護するアイテムです。サウナキャップとも呼ばれています。使い方はとても簡単。サウナに入る時に、頭に被るだけです。そのまま被る人もいれば、水に浸して絞ったものを被る人もいます。
サウナハットは熱伝導率が低く、サウナの中で使用しても熱くなりにくいウール素材から作られているものが多いです。ウール素材は水に強く、吸湿性にも優れているため、サウナ時にぴったりの素材です。
サウナハットの3つ効果
サウナハットには頭皮や耳を保護する効果の他、髪の毛のダメージを抑えたり、のぼせを防止したりする効果があります。サウナハットの3つの効果を紹介します。
サウナの熱から頭皮や耳を守る
サウナでは熱気により、頭皮や耳が痛くなることがあります。頭皮に過度な熱が加わると、毛穴が乾燥し、抜け毛やフケを引き起こす原因にもなりかねません。
サウナハットを被れば、熱気から頭皮や耳を保護できます。目まで覆ったサウナハットだと、目の痛みも防げますよ。
髪の毛のダメージを抑える
サウナ室に長時間いることで、髪の毛にダメージを与える恐れも。サウナ室は80~90度に設定されているところが多くあります。しかし、この温度の中に長時間いると、髪に含まれている水分が減り、乾燥しやすくなります。
濡れた髪の毛はよりダメージを受けやすいです。髪の毛がパサつき、枝毛や切り毛が生じる恐れもあります。サウナハットを被ることで、髪の毛の乾燥やダメージを抑えられるでしょう。
のぼせを防止する
サウナは頭からつま先まで全身を高温の熱で包むため、のぼせやすいです。空気は温まると上昇します。つまり、サウナで熱せられた空気は足や胴体よりも頭部の方に集中します。
長時間、顔や頭部が熱せられることでのぼせてしまい、気分が悪くなったり、頭がくらくらしたりする人も。熱伝導率が低い、ウール素材のサウナハットを被れば、頭部が熱くなりにくく、のぼせを防げます。
サウナハットの選び方
サウナハットはデザインやカラーが豊富です。ウール以外の素材から作られているものもあります。サウナハットの選び方を見ていきましょう。
デザインから選ぶ
サウナハットにはチューリップハット型やバイキングハット型などのデザインがあります。定番なのはチューリップハット型です。ツバとクラウンに境目がなく、チューリップを逆さにしたような形をしています。
バイキングハットは、サウナの本場フィンランドを彷彿とさせる角がついたデザインです。なかには動物の耳がついたかわいいデザインのものもあります。
どちらのデザインもカラーバリエーションが豊富。グラデーションが施されたものもありますよ。
機能性から選ぶ
サウナハットには先述したウールの他、リネンや、タオル地を使ったもの、ポリエステル素材のものがあります。サウナに最も適しているのはウール素材ですが、ウールは洗濯機で洗えません。ウール素材の洗い方については後ほど詳しく解説します。
リネンやタオル地は、ウール素材より耐熱性が劣りますが、吸水性は優れています。ただし、これらの素材も洗濯機で洗えないものがあるため、必ず洗濯表示を確認しましょう。
ポリエステル素材も耐熱性ではウール素材に劣りますが、軽くて乾きやすく、丈夫でシワになりにくい特徴があります。ポリエステル素材のサウナハットは、ほとんどのものが洗濯機で洗えるでしょう。
他にも、髪のツヤを守るものや伸縮性がある素材を使ったもの、マスク付きのものがあります。機能面もチェックして、自分が使いやすいサウナハットを選びましょう。
少し大きめのサイズを選ぶ
サウナハットは少し大きめのサイズを選ぶのがポイントです。デザインにより、頭部のみを覆うものや顔まですっぽりと隠れるものがあります。耳が痛くなったり、のぼせたりするのを防ぎたい場合は、耳まで覆ったものを選びましょう。
また、先述したように、目が痛くなりやすい人は目まで覆ったものを選ぶと良いですよ。
ウール素材のサウナハットの洗い方と乾かし方
ウール素材は縮みやすいため、洗濯機ではなく手洗いをしましょう。ウール素材のサウナハットを洗う際に用意するものや洗い方、乾かし方を紹介します。
用意するもの
・サウナハットを洗う容器
- ・中性洗剤
・タオル(脱水用)
・水
ウール素材の洗い方
- 容器に水を入れ、中性洗剤を溶かす
- 優しく20回ほど押し洗いをする
- 泡が消えるまで水ですすぐ
- タオルで挟み、脱水する
- 平らな場所で陰干しする
※縮む原因になるため、湯で洗ったり、絞ったりするのは避けましょう。
ウール素材の乾かし方
ウール素材のサウナハットは吊り下げて干すと型崩れを起こす恐れがあります。型崩れを防ぐためにも、平らな場所で干しましょう。また、紫外線により、変色や生地が傷む可能性もあるため、陰で干すようにしてください。
型崩れやにおいが気になるときは、アイロンのスチームを使うと良いです。高温の蒸気がニオイの原因や汗の成分を分解してくれます。蒸気により絡まった繊維が元の形に戻りやすくなり、型崩れを防ぐ効果もありますよ。
サウナハットをDIYしよう!
ウール素材のサウナハットは100円ショップの材料で、意外と簡単に作れます。最後にウール素材のサウナハットを作るのに必要な材料と作り方を紹介します。
サウナハットを作るのに必要な材料
フェルト羊毛 100〜200グラム
プチプチ(型紙用)
固形石鹸(中性洗剤でも良い)
50度ほどの湯
サウナハットの作り方
- プチプチで、自分の頭よりも2回りくらい大きいサイズのハット型を作る
- 50度ほどの湯で石鹸を溶かし、石鹸湯を作る
- フェルト羊毛を細かくちぎり、型からはみでるように乗せる
- フェルト羊毛に石鹸湯をかけ、こすってフェルトにする
- 型を裏返し、はみ出た部分を内側に折り込む
- 3~5を繰り返す
- 5回ほど繰り返し、形を整えたら、頭を入れる部分をはさみでカットする
- 型を取り出す
- 端をこすり、くっつける
- さらにフェルトを付け足す
- ハットを裏返す
- 裏返した方にもフェルトを付け足す
- 仕上げにつなぎ目をしっかりとこする
- すすいで絞り、熱湯をかける
- 火傷に気を付けながら、再び絞り、一夜干しして乾かしたら完成
自分好みのサウナハットを手作りしてみよう
サウナに行く際は、サウナハットを持参しましょう。サウナハットは頭部や髪の毛を保護するサウナに欠かせないアイテムです。のぼせ防止にもなります。デザインや素材、カラーバリエーションが豊富なので、好みのものを見つけてみて。
また、熱伝導率が低いウールを使ってDIYをするのもおすすめです。記事を参考にして、おしゃれなサウナハットを手作りしてくださいね。