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5月に飾りたいお花Best5
5月の代表的な花といえば「スズラン」「シャクヤク」「カーネーション」「サマースイートピー(宿根スイートピー)」「カンパニュラ」「ニゲラ」「アリウム」「オーニソガラム」「ライラック」「クレマチス(テッセン)」「スノーボール」「バラ」「ドウダンツツジ」などです。
春に咲き誇った花々も、淡い緑が美しい新緑に生まれ変わります。
そんな爽やかで気持ちのよい5月にぴったりなお花を紹介します。
1:スズラン
入手しやすさ ★★★✩✩
長持ち度 ★★★✩✩
ドライ向き ★✩✩✩✩
5/1はスズランの日
日本ではあまり知られていませんが、毎年5/1は「スズランの日」。
フランスを中心とした記念日で、大切な人にスズランを贈る日です。
花言葉が「幸せの再来」であることから、スズランを贈られた人はもちろん、贈った人にも幸運が訪れるとされています。
根付きの方が長く楽しめる
スズランの日が近くなると、お花屋さんでスズランの切花が出回ります。
茎が短いものが多く、中には根付きのものも。実は、根っこがついている方が長持ちするんです。
根についた土を洗い、水を張ったグラスに敢えて透けるように飾ると素敵に生けることができますよ。
毒性が高いので取り扱いには注意!
清純でかわいらしいイメージ・甘い香りが三大フローラルとして有名なスズランですが、実はその魅力に反して毒性が非常に高いお花です。
スズランそのものだけでなく、手についた花粉、スズランを生けた水を飲み込むと危険です。
見て楽しむ分には全く問題ありませんが、特にペットがいるご家庭では細心の注意を払って取り扱いするようにしてくださいね。
2:シャクヤク
入手しやすさ ★★★★✩
長持ち度 ★★★★✩
ドライ向き ★★★✩✩
ドレスのような圧巻のボリューム
きゅっと詰まったつぼみからは想像できないほど、大きな花を咲かせるシャクヤク。
その圧倒的なボリュームは、まるでふわふわのドレスのようです。
楽しめるのは5月まで
なんと言っても、咲く過程を楽しめるのがシャクヤクの魅力。
小さなつぼみからダイナミックな花へ、毎日少しずつ姿を変える様子を見るたびに心がときめきます。
それを楽しめるのも5月まで!
今しか楽しめないので、まだの方やもっと楽しみたい方は、早めにおうちにお迎えしてあげてくださいね。
ぽってりした花器で、たくさん生けてみて
シャクヤクはかなりボリュームのあるお花なので、そのボリュームに負けない、ぽってりとした重みのある花器で複数本生けてみましょう。
複数生けることで、開花の楽しみや香りも何倍も楽しむことができます。
3:カーネーション
入手しやすさ ★★★★★
長持ち度 ★★★★✩
ドライ向き ★★✩✩✩
5月第二日曜日は「母の日」
お花を贈る一大イベント、母の日。毎年5月の第二日曜日が母の日と設定されています。
そんな母の日と言えば、カーネーション。
カラーバリエーション豊富で長持ち
母の日の時期のカーネーションはなんと言ってもバリエーションが豊富!
この時期しか出回らない色や、かわいらしい模様がプリントされた品種まで、多種多様なカーネーションに出会うことができます。
この機会に便乗して、お母さんの好みのお花だけでなく、自分のお気に入りのカーネーションも見つけてみると楽しいですよ。
他の花に比べて持ちが良いのも嬉しいポイントです。
茎が折れやすいので注意
カーネーションの茎は、関節のような節目があります。
この節が非常に折れやすいので、持つときや生けるときには力を加えないように注意しましょう。
4:サマースイートピー(宿根スイートピー)
入手しやすさ ★★★✩✩
長持ち度 ★★★✩✩
ドライ向き ★✩✩✩✩
春のスイートピーとは違うかわいらしさ
スイートピーといえば春のイメージがありますが、初夏に旬を迎える品種もあります。
それがサマースイートピー。春の淡く儚いスイートピーとはまた違ったかわいらしさがあります。
ギフトやブライダルでも、春のスイートピーに負けじと大活躍のお花です。
少し小ぶりの、豆のようなお花
そもそもスイートピーはマメ科のお花。
このサマースイートピーはそれを思い出させてくれるような、マメ科っぽい見た目をしています。
お花は肉厚で小ぶり、きゅっと引き締まった印象です。
葉やつるの動きがナチュラル感をアップさせてくれる
もう一つの違いは、うねるような茎と、くるんとしたつる。
このグリーンの動きが、生けたときにナチュラルな可憐さと華やかさを出してくれます。
5:ドウダンツツジ
入手しやすさ ★★★★✩
長持ち度 ★★★★★
ドライ向き ★★✩✩✩
新緑の季節!おうちでも緑を楽しめます。
最後はお花ではありませんが、この時期におすすめしたい枝物。
5月の新緑をおうちの中でも楽しむことができます。
生けるときは、透明なガラスのフラワーベースがおすすめ。
さわやか・清潔感のある印象になり、キッチンやダイニングとの相性抜群です。
細やかで透明感のある葉が人気
新緑の季節にぴったりな、柔らかい緑色と細やかな葉が特徴です。
光に当たると、重なり合う葉の影が透けて見えて、その美しさにふっと心が和らぎます。
枝ぶりも良く、一本あるだけでインテリアグリーンとして活躍してくれます。
日持ちとお手入れのしやすさ抜群
なんと言っても、枝物なので長持ち!
特にドウダンツツジは、他の枝物に比べてさらに長持ちでお手入れがしやすいです。
水が汚れることもほとんどないので、水換えの頻度は5日〜1週間に1回程度でOK。
水替えの際、枝が太くて切るのが大変な場合は、水に浸かっている部分の皮をカッターなどで削ると、吸い上げが回復します。
5月のお花に合わせたい、おすすめのグリーン
リョウブ
やわらかで動きのある緑と、小さな白い花穂がかわいらしいグリーンです。
小花の役割もしてくれるので、添えるだけで初夏らしい印象にしてくれます。
タラスピ
別名グンバイナズナ。春先に野生しているぺんぺん草の親戚です。
ぺんぺん草のハート型の葉とは違い、タラスピの葉は丸に近い形をしています。
相撲の行司さんが持つ軍配の形に似ているため、グンバイナズナという別名になったとか。
リキュウソウ、ハゴロモジャスミン
動きのあるリキュウソウやハゴロモジャスミンは、草木がのびやかさを増していくこれからの季節のイメージにぴったり。
特にリキュウソウの葉は、新緑らしい透け感のある緑で、5月のお花とも相性が非常に良いですよ。
フローリストが考える自宅に飾る際のポイント
①スズラン+タラスピ
ささやかなスズランの花の雰囲気に対して、小さな葉を持つタラスピがスズランの可憐さを邪魔することなく引き立ててくれます。
スズラン:タラスピ=2:1くらいの本数の比率で、小さなグラスやミニバスケットにさらっと生けるのがおすすめ。
②シャクヤク+サマースイートピー
豪華さゆえ、場合によってはぼてっとした雰囲気になるシャクヤク。
茎や葉の動きと、連なったお花も両方を兼ね備えたサマースイートピーと組み合わせることで、どちらの良さも発揮され、洗練された雰囲気にしてくれます。
5月のお花におすすめの花瓶
ラタン×ガラス
爽やかな初夏には、ラタンを施したガラスベースがぴったり!
お花に限らずグリーンだけでも素敵に生けられるので、重宝します。
ランドリーバスケット
バスケットの中に透明のガラスベースを入れて生けます。
生活用品を使って花を生けることで、暮らしに溶け込むような花生けに。
洗濯の爽やかなイメージが、お花をまた違った表情にしてくれますよ。
ブリキ缶
ブリキ缶を使って生けることで、ガーデニングっぽい雰囲気で生けることができます。
缶にそのまま水を入れると錆びてしまうので、こちらも水を入れた他の花瓶を中に入れるようにしましょう。
ガーデニングのかわいらしい雰囲気にするには、小ぶりのお花が良く合います。
5月のお花に合わせたい小物
白のレースカーテン
爽やかな風を感じる5月は、清潔さを感じる真っ白なカーテンを添えることでお花の美しさが一層引き立ちます。
花瓶の下にクロスとして敷き、くしゅっと波立たせてみましょう。
カーテンでなくても、白のチュール生地などもおすすめです。
CDプレーヤーやラジオ
窓を開けたくなる季節。外の陽気やお部屋に流れ込むやわらかなそよ風には、やさしい音楽が似合います。
お花とCDプレーヤーと一緒に飾ることで、音楽と共に風に揺れる様子がかわいらしくて、心が癒されますよ。
敢えてアナログな機械にすることで、いつもと違ったときめきを感じられそうです。
風感じる爽やかな5月、お花ものびやかに楽しんで!
春の花々もすっかり散り、新緑の季節のスタートです。
気候も良く、思わず伸びをしたくなるような気持ちの良い5月は、
お部屋でものびのびと花やグリーンを楽しんでみてくださいね。