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植物を植え替える時の基本の鉢の選び方
鉢替えとは、「植物の成長に合わせて、大きな鉢に植え替えてあげる作業」のことを言います。
まずは、おうちの観葉植物が下記に当てはまっていないか、チェックしてみてください。
・購入してから1〜2年経過した
・鉢の底から根っこがはみ出している
・水が染み込まなくて漏れたり、水やりをしていても元気がない
ひとつでも当てはまった場合は、鉢替えのタイミング。
新しい鉢を選ぶ際には「大きさ」と「素材」、この2つのポイントが重要になってきます。
植物の大きさに合った鉢を選ぶ
植木鉢は、植物の大きさに合った鉢を選んであげることが大切です。
大きすぎ・小さすぎには気をつけましょう。
大きすぎると、
・栄養が行き渡らない
・水が乾かず加湿になり、「根腐れ」を起こす
小さすぎると、
・根が成長して土に張り巡らされ、「根詰まり」を起こす
(根詰まりを起こすと、土は水や栄養を吸収できなくなり、植物に栄養を与えることができなくなってしまいます)
といった問題が起こってしまいます。
ちょうど良いサイズの鉢を選び、少しずつ大きくすることが、植物を綺麗に育ててあげるポイントです。
植木鉢の大きさの目安
植木鉢は、根の深さに合わせて大きさ・形を選びます。
根の深さは、植物そのものの大きさに伴っていることが大半で、背が高く大きい植物ほど、根は深くなります。
鉢の形は大きく分けて3種類。
・スタンダード鉢:鉢の高さが直径とほとんど同じ、ほとんどの植物に対応。
・浅鉢:鉢の高さが直径よりも短い。根が浅く横に張る植物に向いている。
・深鉢:鉢の高さが直径よりも長い。深く根を張る植物や、背の高い植物向き。
とは言え、鉢替えの際には、大きさも形もあまり難しく考える必要はありません。
「今の鉢よりもひと回り大きいものを選ぶ」と覚えておけばOK。
一番簡単な指標が、号数です。今よりも1つ上の号数を選びましょう。
号数別の大きさは、下記の表を参考にしてみてください。
サイズ(号) | 直径(cm) | 土の量(L) |
3 | 9 | 0.3 |
4 | 12 | 0.6 |
5 | 15 | 1 |
6 | 18 | 2.2 |
7 | 21 | 3.5 |
8 | 24 | 5.1 |
9 | 27 | 7.3 |
10 | 30 | 8.4 |
11 | 33 | 10 |
号数が分からない場合は、「今の鉢がすっぽり収まるサイズ」を探せばOKです。
植物に合った素材で選ぶ
大きさを決めたら、次は素材選び。
デザインの好みだけで決めるものかと思いきや、実は素材によって植物との相性や向いている置き場所も変わるんです。
代表的な4種類の素材の特徴と、相性の良い植物の代表例をご紹介していきます。
テラコッタ(素焼き)
釉薬(うわぐすり)を塗らずに高温で焼き固めた焼き物のことを指します。
シンプル・ナチュラルな雰囲気で、どんな植物にも合うため、植木鉢の中でもポピュラーな素材。
通気性・水はけが良い性質があるため、乾燥した環境を好む植物がおすすめです。
割れやすいので、持ち運ぶ際には注意が必要。加えて、耐久性がそこまで高くないため、雨風に晒されやすい場所には置かないようにしましょう。
<相性の良い代表的な植物>
パキラ、ウンベラータ、ユッカ、多肉植物、サボテン
セメント
シックで洗練されたおしゃれな風合いが特徴のセメント鉢は、最近一段と人気が上がってきた素材のひとつ。
防水性に優れており、紫外線・雨風といった屋外でも安心。重量があるので、背の高い植物を植えても倒れる心配がありません。
室内でもOK。床が傷つかないように気をつけてくださいね。
重厚なデザインなので、存在感のある樹木系の植物と相性が良いです。
<相性の良い代表的な植物>
オリーブ、ユーカリ、ゴムの木、アジアンタム、多肉植物
プラスチック
安価な上に、デザインが豊富なのがプラスチック鉢。
陶器やセメントのような、他の素材と見間違える風合いのデザインのものも多くあるのが嬉しいところ。
他の素材に比べて、とにかく軽いことが特徴。植物を吊して飾る、ハンギングにも適しています。
倒れやすいため、背の高い植物や風に晒されやすい場所は避けましょう。
通気性は良くないため、湿気を好む植物の方が相性が良いです。
熱を伝えやすい性質も持つので、夏場や冬場などは置き場所に注意が必要。どちらかというと室内向きです。
<相性の良い代表的な植物>
ポトス、アイビー、アジアンタム、プテリス
陶器
陶器もデザインが豊富で人気の素材です。
インテリアに馴染みやすく、好みのものが見つかりやすいはず。特に和風のデザインが多くあるのが嬉しいポイントです。
ずっしりと重いため、通気性はテラコッタに比べると落ちます。
屋内でも屋外でも適応できる、優秀な素材です。
<相性の良い代表的な植物>
ガジュマル、サンスベリア、クワズイモ
他にも、ガラス・ブリキ・ペーパークレイなどもおしゃれで人気の素材です。
インテリアを楽しみたいなら鉢カバーもおすすめ
鉢カバーとはその名の通り、植物が植わっているポットをすっぽりと入れられる、カバー用の外側の鉢のこと。
簡単に言うと、植木鉢の着せ替えのようなもので、デザイン性が高いものが豊富にあります。
・植木鉢では、好みのデザインが見当たらなかった
・季節によって鉢のデザインを変えたい。
このように、観葉植物をインテリアとして存分に楽しみたい時は鉢カバーを活用するのがおすすめ。
とても便利な鉢カバーですが、選ぶ前にメリットとデメリットを押さえておきましょう。
鉢カバーのメリット
・様々なデザイン、特殊な素材のものが見つかる
・簡単にデザインを変えられる
・保温に優れている
・受け皿が必要ない
鉢カバーのデメリット
・雨水が溜まるので、屋外に置くことができない
・通気性が良くないので、根が傷みやすい
デザインを選ぶ幅がぐんと増えるメリットはありますが、
カバーと言う性質上、根っこの状態に木を配る必要があります。
鉢カバー使用時の水やりの際には、
・カバーから出して水やりを行う
・水やりの後、カバーの底に溜まっている水を捨てる
どちらかの方法をとるようにして、鉢の中を良い状態に保ってあげてくださいね。
植物に合った鉢を選んで素敵なグリーンライフを!
観葉植物を元気に育てるためは、特に大きさにはしっかりこだわってあげましょう。
素材に関しては、あまり神経質になり過ぎず、心がけるくらいで良いと思います。
今回の記事を参考に、お気に入りの新しい鉢を見つけて、あなただけのグリーンライフを楽しんでくださいね!
Text_Wakana Nakashima
花屋WAKAflower フローリスト
花と緑をこよなく愛するお花屋さん。Instagramでは、「あなたの一番身近なお花屋さん」として日々がちょっぴり楽しくなるお花情報を発信中!
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