くりっとしたつぶらな瞳、ちょこんとした手足、白くてもふもふの体……どこもかしこもかわいい鳥といえば、「雪の妖精」シマエナガですよね。シマエナガは「エナガ」という野鳥の仲間で、日本では北海道にだけ生息しています。この記事では、そんなシマエナガの魅力を徹底紹介。ペットとして飼えるのか、おすすめの愛で方についても紹介します!
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シマエナガとは
シマエナガはユーラシア大陸に広く分布する「エナガ」の亜種で、日本では北海道で見ることができます。普段は低山の林で暮らしていますが、真冬には街中で目撃されることも。その愛くるしい姿から「雪の妖精」や「空飛ぶ豆大福」などとも呼ばれています。
そんなシマエナガの大きさは体長6センチ・体重8グラムほど。大きさはスズメと同じくらいですが、体重は3分の1程度しかありません。長い尾っぽはバランスを取るのに役立っていて、細い小枝から逆さにぶら下がって虫を捕ることもよくあります。
たまらないかわいさ……シマエナガの魅力4選
そのかわいらしい姿から、国内外問わずファンがいるシマエナガ。「世界一かわいい鳥だ」「こんなにかわいい生き物初めて見た!」と、かなり高い人気があります。続いては、そんなシマエナガの魅力にせまってみましょう。
真っ白でもふもふのフォルム
シマエナガの一番の魅力は、なんといっても白くもふもふのまんまるボディ。シマエナガは寒くなると羽と羽の間に空気を溜め込み、寒さをしのぐため丸く膨らみます。このふくらんだ姿はなんともかわいらしく、正面から見ると小さな雪だるまや豆大福のよう!夏はシュッとしたスリムな羽毛になるので、もふもふの姿が見られるのは冬限定なんですよ。
くりっとしたつぶらな瞳
シマエナガは顔が真っ白なので、黒い目がとても目立ちます。くりくりでつぶらな瞳に見つめられれば、どんな人も思わず笑顔になってしまうはず。アイラインのような縁取りやオレンジ色のアイシャドウも、シマエナガのあどけなさを引き立たせています。
ちなみに、シマエナガのヒナは目の周りがパンダのように黒っぽくなっています。緑の多い林の中では、真っ白だと目立ってしまうからでしょうか。目の周りの黒い模様は成長するにつれて薄くなっていき、大人になるとすっかり白く生え変わります。
活発に動き回る仕草
木から木へピョンピョン飛び移ったり、雪の上をチョコチョコ歩いたりと、シマエナガは小さな体で活発に動き回ります。ときには器用に足を使って木の実をつまみ、口に運んで食べる様子がみられることも。一生懸命生きているシマエナガの姿は、見ているだけでほっこり優しい気持ちになりますね。
ずらりと並ぶ「シマエナガだんご」
シマエナガがずらりと並んでいる姿は「シマエナガだんご」と呼ばれていて、シマエナガファンなら一度は出会いたい場面といわれています。シマエナガは5~10羽の群れを作って生活していて、電柱や木にまとまって止まることも珍しくありません。また、シマエナガのヒナは親鳥がエサを運んで戻ってくるまで、枝に一列に並んでおりこうに待っています。小さなシマエナガたちがギュッと仲良く寄り添っている姿は、まさに癒しの塊。SNSやインターネットで「シマエナガだんご」と検索するとかわいい写真がたくさん出てくるので、ぜひチェックしてみては。
シマエナガはペットとして飼える?
これだけかわいいシマエナガなので、ペットとして飼育したいと思う方も多いでしょう。ですがシマエナガは野鳥のため、ペットとして飼うことは禁止されています。ペットショップなどにいっても販売していることはないので、残念ですがお迎えするのは諦めましょう。
なお、日本には「鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)」という法律があり、シマエナガをはじめ、スズメやハトなどの野鳥を許可なく捕獲したり、飼ったりしてはいけません。違法に捕獲した野鳥を売る・買うのも禁止されているので、万が一どこかで販売されているシマエナガを見かけても、けっして購入しないようにしてくださいね。
シマエナガに会える場所は?
ペットとして飼うことはできないシマエナガですが、ファンとしては「どうしたらシマエナガを見られるの?」「よく会える場所は?」など気になりますよね。
シマエナガは日本の動物園や花鳥園などでは飼育されていませんが、冬の北海道内であれば、都市部でも山に近い公園などで比較的簡単に見ることができます。ポイントは山が近く、自然が多い場所。札幌市なら旭山記念公園、釧路なら春採公園で目撃情報が多いので、ぜひ足を運んでみてください。
ちなみに、シマエナガを見つけるコツは特徴的な鳴き声を頼りにすること。シマエナガは「ジュルッ!ジュルッ!」や「チーチチー」など、独特な鳴き方をします。動画などで事前に鳴き声を覚えておけば、出会える確率がグンとアップするはずです。
シマエナガを家で愛でる方法
北海道以外の県に住んでいると、本物のシマエナガを見るのは難しいもの。そんなときは、ぜひ自宅でシマエナガのかわいさを堪能してみませんか。ここでは、シマエナガをお部屋で思う存分愛でる方法を4つご紹介します。
写真集を見る
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北海道を舞台にした漫画にも登場するなど、シマエナガの知名度は年々急上昇中!冬のもふもふな姿をはじめ、春の子育てや夏の水浴びなど、さまざまなシマエナガを撮影した写真集は数多く販売されています。特に人気なのは、「アザラシの赤ちゃん」などでも知られる動物写真家・小原玲さんが撮影した写真集。SNSでも話題になった撮り下ろし写真集で、シマエナガの魅力がギュッと詰まっていますよ。
TV番組を見る
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HBC-TBS系列の朝番組「THE TIME,」では、シマエナガがマスコットキャラクターとして毎日登場しています。番組オリジナルキャラクターの「シマエナガちゃん」は時報を担当。「パパエナガさん」「ママエナガさん」「チビエナガちゃん」のファミリーで歌う「シマエナガの歌」や30秒のショートダンスも人気です。
キャラグッズを手に入れる
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シマエナガをモチーフにしたグッズを販売するお店は少なくありません。しまむらやロフト、ニトリといった大手の企業も、シマエナガの人気に注目。ぬいぐるみやキーホルダー、ティッシュボックスなど、さまざまなグッズを展開しています。お部屋のインテリアやコーディネートに、シマエナガのかわいさと癒しを取り入れてみては。
モチーフのお菓子をいただく
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北海道のお土産をはじめ、シマエナガのモチーフにしたお菓子はたくさんあります。真っ白でもふもふな体をイメージしたお菓子は、食べるのに迷うほどかわいい……!自分へのご褒美はもちろん、大切な人へのプレゼントにしても喜ばれそうですね。
おわりに
この記事では、シマエナガの魅力や愛で方、本物を見られる場所について紹介しました。シマエナガは法律で保護された野鳥なので、ペットとして飼育することはできません。北海道内でしか見られないのは残念ですが、写真集やキャラグッズでもシマエナガの魅力を堪能することはできるはず。今年の冬はぜひ旅行がてら北海道に出かけて、本物のシマエナガに会いに行ってみるのもいいかもしれませんね。