毎日の調理は何かと大変。その心強い味方が、時短できる調理アイテムです。最近は、そうした時短調理アイテムが100均で手に入ります。
時短ポイントは、作業をラクにするアイテムや電子レンジ対応の容器、1つで何通りも使えるアイテムを使うこと。うまく取り入れて、毎日の調理を楽しく快適にしましょう。
MOKUJI
調理を簡単にして時短にする3つのポイント
毎日調理をするのは思いのほか大変ですよね。野菜の皮をむいたりお湯を沸かしたり、お鍋やフライパンを洗ったりと様々な工程があり、食材を調理する以外の時間がかかります。しかしもっと手軽に調理できれば、毎日の負担が軽くなります。それだけでなく、お料理自体が楽しくなるでしょう。調理を簡単にして時短するポイントは、次の3つです。
毎日の調理で面倒だった部分を減らす
調理で面倒な作業といえば、まず思い浮かぶのは下ごしらえと調理器具の準備や洗い物です。ゴボウなどのかたい野菜や、じゃがいものようにでこぼこした野菜の皮を上手にむくにはコツが必要。「小麦粉をまぶす」とレシピには簡単に書いてあるけれど、袋から小麦粉を取り出して片付けるまで何工程もかかります。しかし使うアイテムを変えることで、調理器具の準備や洗い物の手間を省き、時短ができるのです。
便利グッズを使って調理方法を変える
ゆでる・蒸すといった調理方法は、お鍋に水を入れて火にかけ、沸騰させる手間がかかりますし、使った鍋は洗わなくてはなりません。しかし、これが食材を容器に入れて電子レンジで加熱するだけだったら?調理を電子レンジに任せている間に、他の作業もできます。電子レンジ用の調理器具は毎年バリエーションも増えて大人気。食材をただ加熱するだけの調理法なら、多くの部分はもう電子レンジでできてしまう時代です。
調理器具とお皿や保存容器を兼用する
一人暮らしの典型的な時短調理は、袋麺をお鍋に入れて調理し、そのままお鍋から食べてしまう方法。しかし友人や家族に出す料理では、そんなことはできませんよね。おしゃれな食卓にも向きません。
また、プラスティックのタッパーは安っぽい印象ばかりが目立ってしまいます。それなら最初からおしゃれな容器やお皿になるような保存容器、調理器具を使ってしまいましょう。耐熱ガラスの容器なら、一気におしゃれな食卓になります。
100均で時短調理アイテムを選ぶポイント
便利な時短調理アイテムがあるといっても、それが高価なら手が出ません。手に入らない時短アイテムはないも同じ。ところが、時短調理アイテムの多くは100円均一ショップで手に入ります。お店に行って選ぶときは、以下のポイントを参考にしてみてください。
1つで複数の使い方ができるアイテムを選ぶ
スプーンやフォークと一体化した菜箸、野菜の皮がむけるゴム手袋など、1つで複数の使い方ができるアイテムを選ぶと、調理の手間を減らして時短ができます。はじめからいろいろな使い方ができると提案しているアイテムはもとより、あなたの工夫次第では何通りにも使えるアイテムもあるかも。100均の棚を眺めながら、どんな使い方ができるかイメージしてみましょう。
ゆでる・蒸す調理には電子レンジ対応アイテム
ゆでる・蒸す調理に欠かせない時短調理アイテムは、電子レンジ対応アイテムです。お鍋にお湯を沸かす方法だと、お水をお鍋に入れて火にかけたり、使い終わったお鍋を洗ったりする手間がかかりますし、大量の水も必要。
しかし、電子レンジなら少量の水で食材をゆでたり蒸したりすることができます。スイッチを押してしまえば、加熱が終わるまで他の作業をすることも可能。電子レンジ対応アイテムなら、調理時間の短縮とマルチタスクによる時短を両方可能にしてくれるでしょう。
持っておきたい耐熱ガラス保存容器とスキレット
1つで何通りも使える調理アイテムのうち、保存容器やお皿としても使えるのが耐熱ガラス製の保存容器です。そして、加熱調理器具とお皿を兼ねているのがスキレット。この2つは100円ではありませんが、それでも200円や300円といったプチプラアイテムです。
耐熱ガラス保存容器は調理後すぐに容器に移してそのまま食卓に置けますし、食べきれなかったらフタをして冷蔵庫へ。ガラス製なので見た目もきれいです。スキレットはインスタ映えすると大人気。耐熱ガラス保存容器とスキレットは、100均ショップでぜひ購入したいアイテムです。
複数の使い方ができる100均時短アイテム
100均時短調理アテイムのうち、1つで複数の使い方ができるもので特に人気が高いのが次の5つ。いずれもありそうでなかった優れもので、一手間も二手間も減らしてくれる心強い時短アイテムです。
持ち替える手間なし、シリコンクック菜箸
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菜箸の上部分が小さなスプーンとフォークになっています。これまでは味見や味の調整には、いちいちスプーンを用意していましたよね。じゃがいもの煮え具合や肉の焼き具合をチェックするには竹串を用意していた人も多いでしょう。
しかしシリコンクック菜箸を使えば、菜箸で食材を混ぜたり裏返したりする合間に、持ち替えることなくちょっと味見をすることも、調味料を計って足すことも、食材の硬さのチェックもできてしまいます。
野菜の皮むき用ゴム手袋、ピーラーグローブ
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ゴボウやにんじん、じゃがいもなどの皮を簡単にむけるゴム手袋型のピーラーです。手のひら部分がでこぼこしていて、これが野菜の皮を削り取っていきます。自分の手で野菜をこするようにしてむくため、軽い力で素早く簡単に向けるのが特徴。
刃物でケガをする心配もありません。ピーラーグローブ自体を洗うときも、グローブをはめたまま自分の手を洗うようにすれば簡単です。左手用と右手用が別売りですが、両方買って両手で皮むきをする人が多いようです。
液体調味料には、置いて量れる計量スプーン
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置いて量れる計量スプーンは、計量スプーンが置いた場所に自立するようになったアイテム。小さなボウルと計量スプーンが一体化したようなアイテムです。液体調味料を量る場合、これまでは重たいボトルを片手で持ち、少量を慎重にスプーンへ注ぎ、それをボウルへ移さなければなりませんでした。
しかし自立する計量スプーンなら両手で安定してボトルを持てます。普通の計量スプーンとはほんの些細な違いですが、これが意外に便利で時短に貢献してくれるのです。
少量の小麦粉に、小麦粉ふりふりストッカー
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容器の上部が網目状になっており、逆さにして振ると簡単に小麦粉を振りかけられるアイテムです。フタがついているので、残った小麦粉はそのまま容器内に保存可能。レシピに「小麦粉をまぶして」とあったら、小麦粉ふりふりストッカーをとりだしてささっと振るだけです。
袋から取り出す手間もなく、小麦粉をこぼす心配もありません。片付けも簡単。お菓子やパンの生地作りで少しずつ小麦粉を足したいときにも重宝します。
1つ4役の優れもの、万能調理スプーン
出典:サンキュ!
大きなスプーン型をしており、さまざまな形の穴が開いています。この形状と穴によって、食材をおろす・つぶす・炒める・まぜるの4役をこなせます。さらに、ゆでた食材をすくい上げるときも便利。調理中に少しニンニクや生姜をすりおろして入れる場合におろし金を出したりしまったりする必要がありません。マッシュポテト作りも、ゆでる・つぶす・まぜるがこれ1本で済みます。
電子レンジ調理対応の100均時短アイテム
100均の時短アイテムで特にバリエーション豊かなのが、電子レンジ調理に対応した時短アイテム。ゆでる・蒸すといった調理法を電子レンジ調理に置き換えるだけで、多くの手間が省けると大好評です。パスタゆで器やご飯一合炊きは水切りまでできるので、これ1つで下準備まで済んでしまいます。
袋ラーメン専用、電子レンジ調理器ラーメン
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1人前の即席ラーメンをつくるのに便利なのが、電子レンジ調理器ラーメンです。使い方はいたって簡単。容器に袋麺と調味料、水などを入れて電子レンジにかけるだけ。鍋にお湯を沸かす必要も、麺や食材をゆでる必要も、丼に移す必要もありません。
袋麺はもともと簡単に作れるのが特徴ですが、そこからさらに準備や洗い物の手間が大幅に省けてしまいます。即席ラーメン好きや簡単にご飯を済ませたい人に、おすすめの時短調理アイテムです。
パスタも野菜もOK、電子レンジ調理器パスタ
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一見普通のタッパーに見える容器ですが、これひとつでパスタの計量から水切りまでできる、パスタ好きにとても人気の時短調理アイテムです。フタについている穴で乾燥パスタの量を計り、容器の中にパスタと少量の水を入れて電子レンジにかけるだけ。
ゆで上がったらそのままフタのスリットや穴から水切りして、別途用意したソースと和えて完成です。パスタだけでなく野菜をゆでるのにも使えるため、おひたしや温野菜にも活用できそうですね。
1〜2人暮らしに便利、ご飯一合炊き
出典:macaroni
1〜2人暮らしに便利なのが、ご飯一合炊きができる電子レンジ専用アイテム。炊飯器は場所をとるから持ちたくない、ご飯はあまりたくさん炊かない人におすすめです。お米をとぎ、水を切り、炊き上がるまでこの1つで完了。「壊れにくいのに100円で場所も取らない」と人気が高まっています。
標準の調理時間は5〜6分。容器の内側に水量の目安となる印がついています。もし炊き上がりが少し硬いと感じたら、洗ったあとのお米を10分間水につけてから炊いたり、少しだけ水の量を増やしたりして調整してみてください。炊き上がったあとフタをしたまま5分ほど蒸らすとさらにおいしくなるでしょう。
100均ショップの優秀な保存容器とスキレット
まとめて作って調理時間を減らす作り置きに必須アイテムの保存容器、そして洗い物の手間を減らせるスキレット。先述した通り、この2つのアイテムはさまざまな点で便利な時短調理アイテムです。見た目や用途に応じて揃えておくと、毎日の食事の準備がラクになります。
食卓にそのまま出せる、耐熱ガラス食器
出典:ヨムーノ
100均ショップとは思えないおしゃれな耐熱ガラスの保存容器。大きさや種類によって150円、200円、300円で販売されています。プラスティックの保存容器は、フタをとってそのまま食卓に出すと安っぽい印象に・・・。
しかし、ガラス製ならそのまま出しても見劣りしません。しかも耐熱性なので、別の容器に移し替えることなく温められます。保存容器と食器を兼ね、見た目も良く電子レンジにも対応しているため、まとめ買いする人もいるようです。
おいしく解凍、ごはん冷凍保存容器ふっくら
出典:楽天市場
日本人の主食であるご飯。電気代や炊飯の手間を省くために、まとめて炊いて冷凍保存している人も多いでしょう。しかし、1膳ずつラップに包むのはなかなか面倒。冷凍したご飯を電子レンジで温めると、少しべたついてしまうこともあります。そうした問題を一気に解消するのが、ごはん冷凍保存容器ふっくら。
保存は、炊いたご飯をこの容器に入れて冷凍庫に入れるだけ。食べるときは、容器に入れたまま電子レンジへ。内側のザルの下に蒸気が入り込み、ご飯全体を蒸すように温めてふっくらさせてくれるのです。ごはんを1回炊くのにかかる時間は40分以上。まとめて炊いて冷凍ご飯にしておけば、毎食たった数分でふっくらしたご飯を食卓に出せます。
おしゃれな時短アイテム、スキレット
出典:ポストロジクス
100均ショップで時短調理アイテムの極めつけは、スキレット。スキレットで調理してテーブルに出すだけで、インスタ映えするような食卓に早変わりするため大人気となっています。有名メーカーのものを買えば2000円近くしますが、100均ショップではなんと300円。
鋳鉄製なので直接コンロの火にかけて使えますし、そのまま鍋敷きと一緒に食卓に並べられます。お皿に移さずにおしゃれな食卓を演出できるスキレットは一石二鳥のアイテム。シーズニングなどのお手入れをきちんとすれば、赤錆びができたり焦げ付いたりすることもなく、黒く美しいスキレットに育てられます。
100均の時短調理アイテムを賢く使おう
面倒な作業を簡単にしたり、省略したりしてくれる100均の時短調理アイテム。賢く使えば、料理の質を落とさず、おしゃれに時短ができてしまいます。時間に余裕ができれば忙しい朝のイライラも和らぎ、一日を気持ちよく始められそう。
疲れた夜も電子レンジや耐熱性保存容器をうまく使って、簡単においしい夕食を用意できそうです。今回ご紹介したアイテムは、工夫次第でまた別の使い方ができるかもしれません。手間を省けるところは賢く省きつつ、毎日の食事をおいしく楽しんでみませんか。