一人暮らしの時は小さな冷蔵庫でも間に合っていても、2人になると食材の量も増えて大きめの冷蔵庫が必要になりますよね。
この記事では、冷蔵庫を選ぶポイントやおすすめ商品について紹介します。
新しい家電が増えるとワクワクした気分になり、新生活がもっと楽しくなります。
2人のライフスタイルに合った商品に出会えるよう、チェックしてみましょう!
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長く使うので慎重に選ぼう
冷蔵庫は家電の中でも実によく働いています。24時間365日働き続ける家電製品ですから、購入する際にもそのことを頭に置き、しっかりしたものを選択することをおすすめします。
多くの場合、冷蔵庫は壊れるまで使用します。省エネの観点からも家族の人数変化に合わせることも必要ではありますが、どうしても高額な商品となるためできるだけ長く使用したいというのが本音。購入の際に価格にばかりこだわってしまうと、使い始めてから不満を感じたりすることになる可能性も。機能や大きさ、値段も慎重に選択して長く付き合うようにしましょう。
冷蔵庫を選ぶポイント
いきなり冷蔵庫を選ぶといっても、種類も多く、機能も違います。事前に選ぶポイントを押さえておけば選びやすくなります。容量・機能・サイズや置き場所など選ぶポイントを紹介します。
冷蔵庫の容量
まず考えなければいならないのが容量。どのくらいの容量のものにするのか決めないと、先には進めません。電気屋さんに相談すれば、適切な容量の物を紹介してもらえますが、まずは目安を考えておきましょう。
冷蔵庫の容量の目安となるのが「(70L×人数)+(常備分100L+予備分70L)」です。二人暮らしなら、70L×2人+常備分100L+予備分70L=310Lとなります。この数字はあくまでも目安なので、都合に合わせて上下させても良いでしょう。
お米や水のペットボトル、調味料なども冷蔵庫に保管したり、食材をまとめ買いする場合は、さらに100Lほどの予備を考えておいたほうが無難です。逆に作り置きなどをせず、毎日買い物に行くような場合には、もう少し小さな容量でも充分ともいえます。
設置場所と冷蔵庫の大きさ
冷蔵庫の候補がある程度決まったら確認したいのがサイズです。事前に運搬経路を通るサイズを測っておく必要があります。設置場所自体には置けるサイズの冷蔵庫であっても、運搬経路の途中に狭い場所があると搬入できません。きちんと運搬経路と設置場所のサイズを測って、それに合った冷蔵庫を選ぶ必要があります。
また冷蔵庫の扉の開閉方向も重要です。片開きや両開き、観音開きなどの種類がありますが、設置場所の周囲の状況によって、開閉が左右どちらが便利なのか決まります。冷蔵庫の隣が壁の場合、壁側に開けてしまうと一杯に扉を開蹴られないということもありますから注意しましょう。
独自機能の充実
冷蔵庫はそれぞれのメーカーや機種によって機能に違いがあります。特にメーカーによる独自機能は注目したいポイントでしょう。
*チルドとパーシャル
大きな違いが出てくるのが製氷室やチルド機能です。チルド室は、メーカーによってかなりの違いがあります。例えば日立なら真空チルドを採用し、約0.8気圧まで気圧を下げることで酸素に食材が触れにくくし鮮度を保ちます。
他にもパナソニックの場合は、チルドとパーシャルの切り替えルームを採用している機種があります。チルドは5℃以下にすることで冷凍の手前の状態で保存することができます。発行食品など冷凍したくないが少し長く保存したいものにピッタリ。
パーシャルはさらに温度を下げて-3℃のあたりで保存します。半凍結や微凍結状態にすることができるので完全に冷凍することなくすぐに包丁で切ることが出来、おいしさを保つことができます。
*製氷室の違い
製氷室の大きな違いが独立しているのかどうかです。冷凍庫と一体型になっている場合と製氷室だけ独立している場合があります。独立している製氷室は、大き目サイズの冷蔵庫に採用されています。氷を頻繁に使用する場合には独立しているタイプがよいでしょう。
一体型では、氷を取り出す度に冷凍室の温度を上げることになってしまいます。さらに、冷蔵庫の乾燥を防ぐための機能を搭載していたり、除菌効果のある機能を搭載しているものなどもありますから、保存期間などと合わせて検討が必要です。
また最も注目したいのが省エネ機能です。いくら良い機能が付いている冷蔵庫であっても電気代がかかるものでは24時間働き続ける冷蔵庫としてはうれしくありません。省エネ機能はカタログなどにも記載されていますし、統一省エネルギーラベルが貼ってありますから参考にしましょう。簡単に言うとラベルに記載されている星の数が多ければそれだけ省エネ性能が高い冷蔵庫であるということです。
おすすめの冷蔵庫
シャープ SJ-W351D
チルドルームも高さ15cmと高めの設計になっているので背の高いものでも簡単に出し入れすることができます。庫内は、ナノ低温脱臭媒体を採用して脱臭・抗菌効果があるので、嫌なニオイや雑菌、カビなどを抑えるのに役立ちます。節電モードも搭載されており、通常運転よりも約5~7%の節電できます。
幅600mm×奥行660mm×高さ1690mm、容量350ml、3ドアタイプ
シャープ SJ-GW35J
シャープのSJ-GW35Jはプラズマクラスターイオン技術による除菌と、プラズマクラスター集中シャワーモードで冷蔵室内を清潔に保てるのが特徴です。おいそぎ冷凍機能は迅速な冷凍が可能です。また、シャキット野菜室やボタン一つで切り替えられる低温新鮮モードで食材の鮮度を一層保ちます。こちらも両開きのどっちもドアで、設置場所に合わせて開閉方向を気にする必要がありません。
パナソニック NR-E419EX
上記のNR-C344Cよりも大容量で、スリムながらも5ドアを叶えるのがこちら。
約-3℃の微凍結で新鮮保存ができる微凍結パーシャルや新鮮な食材や、新線凍結機能でアツアツのままのご飯をすばやく冷凍して、おいしさを保てます。
もちろんAIエコナビ機能、抗菌ハンドルやAg抗菌脱臭機能など基本的な機能はNR-C344Cと同じく充実しています。
幅600mm×奥行679mm×高さ1818mm 容量335L 5ドアタイプ
東芝 GR-K41GXV
冷蔵庫では、野菜室がどの段になっているのかも重要なポイントです。東芝のGR-K41GXVは野菜室が真ん中にあるので、腰をかがめて食材を取り出すことなく楽に取り出しを行えます。
また、冷凍モードが、野菜そのまま冷凍・ドライモード・一気冷凍・熱もの冷凍・一気製氷と操作を行うことができ、その時々の最適な冷凍方法を選択することができます。野菜そのまま冷凍なら、野菜を生でカットして冷凍することで野菜のおいしさをそのまま閉じ込めます。冷凍野菜は使うときに必要な分だけ解凍して使えるので便利。
エコモードを搭載し、9つのセンサーによって扉の開閉などを察知し自動で節電を行います。扉にはクリアガラスを採用し傷つきにくく汚れを落としやすくなっています。扉の表についている操作パネルは手を近づけると光り、タッチで操作ができます。同様に扉の開閉も手を近づけ光った場所にタッチすれば、自動で開閉してくれます。
幅600mm×奥行692mm×高さ1833mm 410L 5ドア片開タイプ
冷蔵庫の節電方法
容量が大きい冷蔵庫を選ぶ
冷蔵庫は365日24時間働くためやはり節電も重要なポイントです。電気代がかからない冷蔵庫というと小さいサイズのものを選んだほうがよいと考える人も少なくありません。実際には、小さいサイズよりも大きいサイズの冷蔵庫の方が節電性能がよくなっています。
どのメーカーも大きい容量の冷蔵庫には力を入れているため、節電に関してもそれぞれのメーカーの独自の機能が搭載されています。逆にサイズの小さい冷蔵庫に関してはそれだけの機能を搭載することができず、大きな節電にはつながりません。
実際にカタログなどで年間電力消費量などを見比べてみると、大きい冷蔵庫の方が消費量が少なくなっていることがわかります。長く使って節電を考えるのであれば大き目サイズの冷蔵庫を選ぶとよいでしょう。
適正温度を保つ
冷蔵庫の節電で忘れてはいけないのが庫内の温度です。冷蔵庫の庫内温度は強・中・弱で調節を行います。扉の表に調整パネルが付いているものがありますが、中に設置されていることが多いです。
以前は夏場は強、冬場は弱といったように、室内の温度に合わせて調整を行っていました。しかし、エアコンの普及した現在では、室内の気温が高すぎるということもなくなっているので、年間を通じて「強」は使わず「弱」で十分です。
参考に室内温度が22℃の場合、「強」から「中」に調整するだけで年間で約62kwhの節電が行え、約1360円の節約になります。冷蔵庫の庫内の適正温度は冷蔵室で1℃~5℃、冷凍室-18℃~-22℃、野菜室3℃~7℃です。温度計を使用して管理するとわかりやすいです。
壁から離して設置する
冷蔵庫の設置場所も節電につながります。冷蔵庫は庫内を冷やすことで出た熱を外に放出します。放出した熱が冷蔵庫の周囲に溜まってしまったり、うまく放出できないと冷蔵庫自体に熱がたまり、それを冷やすために冷蔵庫は働いてしまいます。
適切に熱を放出することができれば、余計な働きをせず節電につながります。冷蔵庫を設置する場合には壁から5cm以上離すようにするのがおすすめです。メーカーによって、熱を放出する場所が側面であったり後ろだったりするので、必ず説明書などで確認して5~10cm離して設置するようにしましょう。
冷蔵庫の上に物を置かないことも大切です。どうしても置かざる得ないような場合は、すのこなどを挟んで隙間(空気の通り道)を作れば熱の放出を行えます。
大容量の方が省エネ効果が大きい
冷蔵庫はデザインや使いがってなども大切な選択のポイントですが同じように省エネもポイントになります。冷蔵庫の場合には大容量の方が省エネ性の高いものが多くなっていますからそのことも考えて選択することが大切です。
環境を考えることはもちろんですが、省エネ性能の高いものとそうでないものでは、年間の電気代にも大きな違いがあります。購入時には安かったが電気代は高くなるといったことにならないように気を付けましょう。
2人暮らしなら300L~400Lが適切な量ではありますが、容量に加えてどの程度の省エネができるのか、年間の消費電力などを参考に検討しましょう。