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Jan 27, 2021

おしゃれな人の上手な生活 vol.3 前坂美結さん(会社員・インフルエンサー)

いつ見ても素敵な装いで、センスがあって、目を引く人っていますよね。
「どんな部屋で、どんな暮らしをしているんだろう?」と気になるけれど、なかなか日常生活までは知ることができないもの。
そこで本連載では、おしゃれな人の住む部屋と暮らしぶりから、その人の魅力と工夫に迫ります。
第3回となる今回は、「のんびり暮らす」をテーマに会社員とインフルエンサーを兼業する、前坂美結さんのお宅を拝見します。

家主:前坂美結さん

年齢:28

職業:会社員、インフルエンサー

広さ:50平米

間取り:1LDK

エリア:渋谷区

部屋のコンセプト

温もりのあるリビングで夫婦そろって過ごすことが何よりの贅沢

50年以上を経た昭和感漂う木造二階建てをリノベーションしたメゾネット風物件。ここにご夫婦で住み、暮らしている前坂さん。

古いからこそ生まれる存在感を生かしたお部屋づくりにこだわり、思わず真似したくなるおしゃれなライフスタイルを貫いています。

 

「コンセプトは、古民家の良さを生かすことですね。

インテリアや小物も家に合わせ、白系・茶系の家具でそろえたり、アンティークの小物を飾ったり。照明の色をオレンジ色に統一しているのも、古民家らしい温かさを保つため。

クッションの柄やカーペットの形など、ひとつひとつ小さなことまでこだわることで、まとまりのある部屋になるよう心掛けています」

帰りたくなる家づくりを目指して

お花を飾ることで、部屋の雰囲気に華やかさを添える

「このお部屋に住んで3年。主人と家具屋さんに行くときや、新しいインテリアを購入するとき、選ぶ基準が似てきたみたいで、ふたりそろってひと目惚れして、購入を決めることが多くなりました。

私たちが特に意識しているのは、お互いが『帰りたくなる&家から出たくなくなる』おうちづくり。まるで実家に帰ったときのような、温かみがあり安心感のある、そんなおうちをテーマにしています」

部屋のお気に入りやこだわった場所

飛騨高山出身の前坂さん。幼い頃から古民家やアンティークに親しんできたからか、古いものが好きで、今住んでいる家は内見をしてものの3分ほどで「決めます!」と答えていたのだそう。

古民家というだけで心に響いた

梁(はり)や柱をそのまま使った、古民家ならではの雰囲気

「もとからの梁(はり)や柱があらわになっていたり、漆喰の白壁が古民家の良さを引き立てていたり。

リノベーションによりクリーンな印象はありますが、ところどころに残る経年による風合いが気に入っています」

アンティーク調のリビング

電球の色をオレンジでそろえ、過ごしやすい空気感を光で演出

「家にいるときはリビングにいることが多いので、なるべく落ち着く空間に。

棚は主人の実家にあったもので、古民家風の我が家に合うのでお気に入り。その横のテレビ台も主人の家から来たもの。ちょうど色味が合って、並べたときの雰囲気もバッチリ」

もみじ模様のすりガラス

「昔ながらのもみじ模様にキュン。

窓の上にはカーテンレールが付いていたのですが取り外し、落ち着いたカラーのブラインドを下げました。日差しが強いので、遮光・断熱に優れたブラインドをチョイス」

使いやすく愛らしいカウンターキッチン

電子レンジやトースターもここに収納

「壁付けのキッチンと、カウンターキッチンとして使える戸棚があり、これもこの部屋を気に入った要素のひとつです。

上にはガラスのジャーやお花、カトラリー、私のアクセサリーケースなどラフに並べています。収納が少ないので見せる収納を心掛けてているんですよ」

キッチンには神棚も

「こちらは夫とともに設置した神棚。道具類はネットで購入したもの。

小さな神棚ですが、日本人としてこうした敬う気持ちを大切にしたいと思っています。

玄関からの目隠しは、アンティークのシャッター

アンティークのシャッターは、塗装が剥げることで増す味わいがポイント

「もともと1階の玄関横には壁がなく部屋が丸見え状態。仕切りになるようなものを探していたところ、インテリアショップが多い目黒通りでこの古いシャッターを見つけ、夫婦そろってひと目惚れ。

さっそく部屋に取り付け、目隠し&壁代わりに据え付けました。シャッターの裏には衣類収納がずらりと並んでいます」

賃貸だからこそ小物にこだわり、居心地をUP

ちょっとしたスペースにも小物をレイアウト

賃貸住宅は大きく改造することが出来ないので、小物を使って雰囲気を整えることが、自分らしい家づくりのために必要になります。前坂さんとご主人は、お部屋づくりのためにどのような工夫をこらしているのでしょうか。

夫のお気に入りの金魚の時計

時計を眺める時間がアートに変わる

台湾のデザインスタジオ『Haoshi Design Studio』のゴールドフィッシュクロックは夫のお気に入り。

9匹の金魚を自由に配置でき、部屋の空気感に合わせて飾れるところが気に入っています」

アンティーク調のペンダントライト

飛騨のガラス工芸作家・安土草多さんのガラスシェードが並ぶ

「階段の上に付けたペンダントライトは、飛騨高山の山奥にある民芸雑貨を扱う『やわい屋』というお店で購入したもの。オレンジ色の電球は、東急ハンズで見つけました。

キッチンに吊り下げた丸いライトは、代々木上原の家具屋さんで見つけたもの。雰囲気のあるライトを取り入れるだけで、お部屋が素敵になりますよ」

 

お部屋に彩りとエネルギーを添える植物たち

定期的に花屋に出向いて旬の草花を購入

「ずっとドライフラワーが好きだったのですが、最近、生花を飾るようになりました。なんていうんでしょうね。気分を上げたい、というか。

しばらく飾った生花はそのままドライフラワーにするので、部屋の中にどんどん植物が増えていっています。お花を探すのは、代々木上原・富ヶ谷・笹塚あたりが多いですね」

アンティークショップでそろえた額縁

「階段の壁やリビングの窓の下に飾っている額縁は、すべてアンティークショップで購入したもの。古いものに統一することで、いろいろな形やサイズのものを買っても、不思議としっくり馴染んでくれます。

中には海外で購入した雑誌の切り抜きや、美術館で見つけてきたポストカードを入れています。

ちなみに階段の壁は、主人がなんのためらいもなく並べていました(笑)。私以上にデザイン的なセンスがあるようです」

ブタちゃんの貯金箱で旅行貯金

アクセサリーなど細々としたアイテムを並べて見せる収納に

「キッチンにはブタ型の貯金箱を置いています。ここには月に度、1万円を入れるのが夫婦のお約束。お金が貯まったら、旅行に出掛ける資金にします」

日々の暮らしで工夫していること

コロナ禍にあってご主人も前坂さんも、在宅で仕事をする機会が増えているそう。そうした中、出来るだけ楽しく過ごすために、前坂さんはこんな工夫をしているのだそう。

カウンター前に置かれたアンティークの台は、前坂さんのメイクスペース

「頻繁にお部屋の模様替えをしています。『面倒臭くない?』と思う人もいるかもしれませんが、家で過ごす時間が多い今、飽きないように思考が停滞しないように、気分を変えることは大切だと思うんです。

マメに掃除をしたり、花を買ったりある意味アクティブに部屋と付き合うことで、常に気分がスッキリするよう心掛けています」

 

お気に入りの部屋。お気に入りの家具。お気に入りの小物たち…。

素敵なお部屋で暮らす前坂さんですが、実は満足度は「78点」なのだとか。

1階にあるため、寝室は冬場は肌寒くなってしまうとのこと…

「古民家ならではの悩みなんですが、冬場はとにかく寒くて特に日が当たりにくい1階は極端に寒いんです。夏は逆に湿気が溜まりやすく、除湿器をかけておかないとカビちゃうので要注意。

あとはソファがだいぶ古くなってきたので、新しいものを手に入れたいと思っています。実はこの家は、主人と同棲するために借りたもので、結婚したら引っ越そうと思っていたんです。でも、すっかりお気に入りで、手放すのが惜しい今日この頃です

おわりに

賃貸住宅とは思えないほど、前坂さんご夫婦の世界観があらわた素敵なお部屋に感動。居心地の良い部屋をつくるために、夫婦で価値観をすり合わせていく様子もとても素敵でした。

 

家で過ごすことが増えたウィズコロナの時代。前坂さんの言う帰りたくなる家出掛けたくなくなる家づくりを目指すことは、ストレス解消につながり、健康な体を保つために欠かせない、大切なテクニックかもしれません。

 

 

Interview & Text_Megumi Waguri Edit_Yasushi Shinohara

大学卒業後アパレル企業に勤務、その後IT企業へ。現在は一般事務とインフルエンサーを兼業。「のんびり暮らす」がテーマ。 趣味は旅行、散歩、自転車に乗ってリサイクルショップ巡り。「仕事は頑張りすぎず自分のペースで。また、いろんなことをしてみたい性格なので、この幅広い仕事が出来る働き方が自分に合っていると思っています」

前坂美結

instagram @miyumaesaka