「家族や友人たちに囲まれながら、開放的なムードで料理を楽しみたい」と憧れる女性におすすめなのがアイランドキッチン。
アイランドキッチンは、従来のキッチンとは異なり、四方を壁に囲まれないデザイン。リビングと一体となっているので、広々とした快適な空間を演出します。
ただし、日々の掃除を怠ると汚れが目立つほか、収納スペースが少ないなどのデメリットも…。そのため、アイランドキッチンを導入すべきか不安を抱く人もいるかもしれません。
そこで、アイランドキッチン導入を検討中の皆さんに、導入後のキッチンがどれだけ変化するのか、ビフォーアフターの一例を紹介します。
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アイランドキッチンのリフォーム事情
日々の食事やお弁当づくりなど、キッチンで過ごす時間はそれなりの長さ。よく使う場所だからこそ、キッチンにはこだわりを持ちたいものです。
マンションや持ち家を購入する時点では、間取りを優先して独立型キッチンにする家庭も少なくありません。ですが近年は、家族との時間にこだわりたい人たちが増えたことから、アイランドキッチンへの需要が高まっています。
独立型キッチンも料理の汚れがリビングに影響せず、また料理に専念できるスペースを確保できるというメリットもあります。けれど、閉鎖的な空間よりもオープンな雰囲気に魅力を感じる人が増えているようですね。
さっそく、アイランドキッチンのリフォーム事情を3つ見ていきましょう。
家族団らんで開放的な生活を送りたい!
家族が笑顔で食卓を囲む幸せな日々を夢見る女性は多いですよね。でも、子どもが成長して自分たちの世界や付き合いが広がると、親と接する機会は少しずつ減っていきます。
親としては、できる限り長く子どもと触れ合っていたいものですが、キッチンが独立型だと料理をしている間は顔を見ることさえ難しいことも。
そんな考えから、親子の距離がぐんと近くなるアイランドキッチンへのリフォームを検討する人は多いようです。
リフォーム後は開放感あふれるキッチンで、リビングで遊ぶ子どもたちの様子を見たり会話を楽しんだりしながら、料理ができるようになります。仕事帰りの夫も加われば、まさに夢見ていたような一家団らんの風景を実現できますよ。
子育てを終えたあとのセカンドライフに
子どもが成人すると、いよいよセカンドライフのスタート!仕事を定年退職すると、夫と妻、ふたりきりの生活が始まります。
夫婦が家庭でどのような時間を過ごすかは様々ですが、たとえば、ふたりで一緒にキッチンに立ったり、週末ごとに友人を招いてワイワイと料理を楽しんだりと、いろんな理想があるはず。
そんな理想を叶えるために、アイランドキッチンへのリフォームを検討する人も多いようです。
リフォーム後はリビングからキッチンまでを広く使えるので、開放感抜群。さらに、アイランドキッチンを囲んだパーティなら作った料理をその場で楽しめるなど、寂しさや不便とは無縁のセカンドライフを満喫できます。
古民家だからこそアイランドキッチンを導入したい
歴史と伝統のある古民家は、古き良き文化を感じさせる素晴らしき建築物ですよね。新しい家にはない風合いに魅力を感じる人は多く、古民家をリフォームした家は現在も人気です。
ただ、古民家は間取りが細かく仕切られていることが多く、キッチンが居間から離れていたり扉で仕切られたりしていることが多いのです。料理する立場なら寂しく感じますよね。
そのため、古民家にはアイランドキッチンの導入が最適なのです。アイランドキッチンを入れるだけで、歴史を感じる古民家でありながらモダンなムードや生活のしやすさをプラスできます。
古民家にアイランドキッチンを置くと違和感が出ないか不安に思われるかもしれません。しかし、長い時間をかけて深みの出た壁や床には、モダンなアイランドキッチンが意外と好相性なのです。
また、古民家は現代の家よりも広々としていることがほとんど。大きな空間を生かすのも、アイランドキッチンを古民家に導入するメリットです。
アイランドキッチンの魅力は開放感
以上がアイランドキッチンのリフォーム事情例です。あくまで参考例ですが、今すぐではなかったとしても、自分に置き換えて考えさせられるケースがあったのではないでしょうか。
アイランドキッチンの良さは、リビングまでつながる空間の一体感があります。日々成長する子どもたちの様子や頼れる夫、大切な仲間や友人などとアイランドキッチンを囲めば、独立型キッチンでは経験できなかった絆を感じられるはず。
自宅のリフォームを検討中なら、ぜひアイランドキッチンの導入も考えてみて下さい。
リフォームでアイランドキッチンを導入すると変わる?
アイランドキッチンにリフォームしたいと考える事情について紹介しましたが、キッチンそのもののリフォームとなると、コンロを替えるのとは違い、リスクや不安が付きまといます。
そこで、アイランドキッチンを導入するリフォームでは、キッチンがどのように変化するのか、ビフォーアフターを見ていきましょう。
ビフォーアフター1:空間が広々となる
独立型キッチンをお使いならご存じのとおり、壁で仕切られた空間は閉塞感が大きくなりがち。けれど、キッチンの様子がリビングに伝わりにくいというメリットもあり、掃除の行き届かないときにも恥ずかしい思いをすることはないでしょう。
アイランドキッチンを導入しようと考えたとき、キッチンの様子が丸見えになってしまうことに不安を感じるかもしれません。
実際のところ、アイランドキッチンはキレイに片づけておくように心がけることが大切。掃除が苦手だと心配する人もいるかと思いますが、壁が取り払われた、明るく開放的なキッチンを目の前にすると掃除が苦にならなくなったと感じる人が多いようです。
ビフォーアフター2:動きやすさが変わる
アイランドキッチンは、その名のとおり、ポツンと浮かんだ島のようなデザイン。四方の壁を取り払い、リビングとキッチンを一体型にしたキッチンです。
そのため、独立型からアイランドキッチンにリフォームすると、料理を運んだり食べ終わった食器を片付けたりといった家事の導線が、段違いにスムーズになります。
たとえば、一般的な独立型キッチンの場合、料理を運ぶために部屋から部屋へ何往復もしなければいけません。それに対して、アイランドキッチンは一つの部屋の中で料理のサーブまで完結。どんな動作もストレスなく進みます。
もちろん、家事導線がスムーズになると言われても、キッチンとダイニングがはるか遠く離れているお家は少なく、それほどのメリットとは感じられないかもしれません。
けれど、大人数が集まったとき、サーブする料理数が多いときなどには、独立型キッチンい比べてアイランドキッチンが圧倒的に優位になります。また、揚げたての天ぷらを提供するときなども、アツアツの状態で食べてもらうのにアイランドキッチンは役立ちます。
料理を食べたあとの片づけも、ダイニングテーブルから食器を下げるのにほんの数歩歩くだけでいいでしょう。
ビフォーアフター3:コミュニケーションが取りやすくなる
独立型キッチンのいちばんのウィークポイントは、料理をしているときの孤独感。リビングから家族の笑い声が聞こえる中、誰とも会話をせずに料理をしていると、気分がユウウツになりますよね。
アイランドキッチンなら、料理しているときも後片づけしているときも、リビングとの一体感を感じることができます。会話をしながら、テレビを見ながら…様々なコミュニケーションが可能になります。
作業スペースも広いので、夫や子どもと協力して、一緒に料理を楽しむことだってできます。
アイランドキッチンにすれば、台所は“お母さんだけの仕事場”ではなく、“家族みんなの憩いの場”に変えられますよ。
ビフォーアフター4:キッチンが目立つ
ここまではアイランドキッチンにリフォームすることで得られるメリットを紹介してきましたが、デメリットについても少しだけ触れておきましょう。
アイランドキッチンと独立型キッチンとの大きな違いは、壁があるかないか。壁があることで多少散らかっていても周りからは見えませんし、また、壁を使った収納を活用している人もいるでしょう。
アイランドキッチンを導入すると、キッチン台はもちろん、キッチンの向こう側まですべてが筒抜けの状態になります。散らかって見えるので、調味料や調理器具を置きにくくなる人もいるかもしれません。
リビングとの一体感があればあるほど、キッチンだけの汚れや散らかりであっても、リビング全体に影響します。常に整理整頓や掃除を心がけることになるため、アイランドキッチンはメンテナンスが大変だと言えるかもしれません。
掃除が苦手、周りからキッチンを見られるのがイヤ…そんな人にはアイランドキッチンが不向きな可能性があります。
ただ、先ほど紹介したとおり、アイランドキッチンにすることで前よりも掃除が好きになったという人も多く、美しく保つのはそれほど難しくない可能性もありますよ。
ビフォーアフター5:十分な間取りが無いアイランドキッチン
「やっぱりアイランドキッチンにしたい」と思っても、忘れてはいけないのが家の間取り。広さに余裕がないのに計画ばかりが先走ってしまうと、アイランドキッチンのせいで部屋全体が圧迫されてしまうことも!
キッチンが思ったよりも使いづらいだけなら許容できたとしても、リビングまで狭くなってしまったとしたら悲しいですよね。
アイランドキッチンは周囲を自由に動き回れるのもメリットの一つですが、余裕のない空間に置いてしまうと魅力は半減。家族とすれ違うのにも気を使いながら…という事態は避けたいところです。
そのため、アイランドキッチンの導入には、リビングとキッチンを合わせて15畳以上のスペースを確保しておくのがおすすめです。
20畳以上あれば余裕をもってアイランドキッチンを配置することができるはずです。少しくらい大きなテーブルを置いても圧迫感を感じることはないでしょう。
もちろん、家の広さには限りがあります。現実的な計画になるように、間取りを気にしながらリフォームを検討して下さい。
ビフォーアフターかで分かるアイランドキッチンの魅力
独立型キッチンからアイランドキッチンへのリフォームから考えられるビフォー・アフターについてお伝えしてきました。
何度も繰り返しますが、アイランドキッチンの最大の魅力はなんといっても開放感ある空間演出。周囲を見渡せる広々とした空間は想像以上に快適ですし、コミュニケーションを取りながらキッチンに立つのは楽しいものです。
もちろん、料理をする、片づけをするといったキッチンとしての機能面も優れています。
掃除や整理整頓などのメンテナンスに手間がかかる可能性や、間取りの問題など、いくつか考慮すべきポイントはありますが、それをクリアさえすれば、大きなメリットを得られるでしょう。
リフォームした際の相場額はいくら?
キッチンのリフォームとなるとかなり大がかりになるため、コストが気になりますよね。リフォームにかかる費用はリフォーム業者やメーカーなどによって様々。
また、ビルトイン食洗器の種類、人工大理石のクオリティ、浄水器の設置などのオプションを追加していくと、費用はどんどん高額になっていきます。
ここでは、アイランドキッチンのリフォームにかかる費用の考え方について紹介します。
アイランドキッチン導入のリフォーム費用はピンきり
アイランドキッチンに限らず、システムキッチンの費用はピンキリ。まるでオーダーメイドのような特注品にもなれば、設置するのに1,000万円は下らないというキッチンもあります。
でも、ご心配なく。シンプルなアイランドキッチンであれば、商品そのものは100万円程度に収めることも可能でしょう。
ただし、独立型キッチンをアイランドキッチンにリフォームする場合、ただキッチンを取りかえるのではなく、壁の修復まで必要になります。そのため、リフォーム工事には最低でも150万円はかかることが多いようです。
つまり、アイランドキッチンへのリフォームには最低でも250万円くらいかかると考えておくといいでしょう。
見積もりは複数取ろう!
おおまかな費用が見えてきたら、大切なのは複数のリフォーム会社に見積もりを依頼すること。
希望するリフォーム内容や予算をきっちり伝えた上で、何社か見積もりを取りましょう。予算は見合うけど取り扱いメーカーが合わない、予算は超えるけど納得の内容…など、見積もりをじっくりと比較・検討して下さい。
1社だけに見積もりをお願いすると、コスパやサービスの質が本当に信頼できるものか判断しにくいので注意が必要です。
アイランドキッチン導入するリフォームに適した人
最後に、アイランドキッチンへのリフォームがどんな人に向いているのか、改めて確認しておきましょう。
・どちらかと言えば社交的な性格。
・いろんな人と楽しみながら料理がしたい。
・子どもと触れ合う時間を増やしたい。
・リビングとキッチンの間取りに余裕がある。
・開放感あるキッチンに憧れている。
上記に当てはまるなら、アイランドキッチンへのリフォームをぜひ検討してみて下さい!
逆に、キッチンをプライベート空間だと考えていて、人にあまり踏み込まれたくない、見られたくないなら、アイランドキッチンには不向きかもしれません。ほかにも、目隠しになる、ニオイがリビングに伝わりにくいなど、壁によるメリットを感じている人も向いていない可能性があります。
アイランドキッチンでキッチンを楽しもう
この記事ではアイランドキッチンを導入するためのリフォームについて、ビフォーアフターを交えながら紹介しました。
じゅうぶんな間取りが前提とはなるものの、普段からキッチンに立つことが多い人なら、開放感あふれる美しいキッチンにはメリットが多いはず。それなりに費用はかかりますが、しっかりと計画を立てれば理想のキッチンが手に入るでしょう。
アイランドキッチン導入が後悔するものとならないように、この記事を参考にしながら検討してみて下さいね。