壊れた傘や不要になった傘を捨てられずに溜めてしまう人も多いはず。傘は、布部分・骨組み部分・持ち手部分など、余すことなく活用できるので、リメイクするにはぴったりです。そこで本記事では、布傘におけるパーツごとのリメイクアイディアと解体方法を解説するとともに、ビニール傘のリメイクアイディアと活用方法についても紹介します。
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【布地編】傘のリメイクアイディア
まずは、傘の布地を使ったリメイクアイディアを紹介。撥水加工が施された布地を活用すれば、日常生活で使えるさまざまなアイテムに変身させられます。骨組みが壊れて傘としては使えなくなったものでも、布部分が無事であれば十分リメイクできますよ。
【布地編】傘のリメイクアイディア①買い物に活躍する「エコバッグ」
傘の布地部分を活用すればエコバッグを作れます。これは、テレビでも特集されたことがある注目のリメイク方法。リメイクでエコバッグを作ることを推奨している地域があるように、エコという観点からもおすすめです。使えなくなってしまったお気に入りの傘も、エコバッグとして再生させることで、スーパーやコンビニでの普段の買い物に使えます。
<作り方>
- 傘の布地にアイロンをかける。
- 本体と持ち手に分けてカットする。
- 形成して整える。
- 脇・持ち手をミシンで縫う。
- 持ち手を取り付ければ完成。
トート型・巾着型など、デザインによって布地のカットの仕方や作り方はまちまちです。
<トート型>
<巾着型>
【布地編】傘のリメイクアイディア②雨の日の買い物でも安心「自転車カゴカバー」
自転車に合わせた自転車カゴカバーにもリメイクできます。撥水加工されている布地を活かしたアイディアです。これがあれば、自転車での買い物や通勤の際、突然雨が降ってきたとしても荷物が濡れる心配がありません。傘にもともと付いている留め具部分をそのまま活かせば、自転車のハンドルに固定できるので、ズレることなく安心して使えますよ。
<作り方>
- 布地を本体から取り外した時にできた穴をミシンで塞ぐ。
- 傘の周りを数センチ折り返し、ゴムの通し口を残してミシンで縫う。
- ゴムを通して完成。
ファスナーを付ける・巾着型にするなど、アレンジ次第でデザインのバリエーションが広がります。
【布地編】傘のリメイクアイディア③普段使いできる「ポーチ」
布地の撥水性を活かして、メイクポーチなど普段使うポーチへのリメイクはいかがでしょうか。化粧品の汚れが付きにくく便利です。
<作り方>※ファスナー付きの場合
- 布地を好みの大きさにカット。
同じものを2枚作る。 - ファスナーを付ける側の布をファスナーの位置で2分割し、ファスナーを縫い付ける。
- もう1枚の布を張り合わせて、周囲をミシンで縫う。
- ファスナーの口から布地を裏返して、ファスナーの飛び出た部分をカットする。
- 仕上げに表側の周囲を縫えば完成。
その他、子ども用の傘の布地を使うのもおすすめです。子ども用の傘には、視界を確保するための透明なビニール面があります。その部分を上手に活用すれば、中身が見えやすいポーチに。ぜひオリジナリティ溢れるポーチを作ってみてください。
【骨組み編】傘のリメイクアイディア
次に、傘の骨組みを使ったリメイクアイディアを紹介します。少しの工夫で、生活に役立つアイテムやおしゃれアイテムとして復活させられるでしょう。
【骨組み編】傘のリメイクアイディア①収納にも便利な「洗濯物干し」
傘の骨組みに洗濯バサミを取り付ければ、洗濯物干しに早変わり。傘の布地だけを外して傘を逆さまにし、洗濯竿に持ち手を引っかけるだけですぐに使用できます。 使わない時は、傘を使い終わった後のように閉じれば、省スペースで収納可能です。
【骨組み編】傘のリメイクアイディア②空間を彩る「デコレーションアイテム」
傘の骨組みを活かしたインテリア小物にもリメイクできます。折り畳み傘でもリメイク可能。骨部分にキラキラとしたパーツ、紙などの手作りパーツ、花などを付けてデコレーションしてみましょう。家のインテリア小物としてはもちろん、パーティのデコレーションアイテムとして利用するのも良いですね。
【持ち手編】傘のリメイクアイディア
傘の持ち手のみを活用した方法を紹介します。湾曲した形を活かして、家にあると便利なアイテムにリメイクする他、オリジナルアイテムへのリメイクにもチャレンジしてみましょう。
【持ち手編】 傘のリメイクアイディア①コート・帽子・マフラーなどをかける「フック」
湾曲した持ち手はフックとして活用できます。ドライバーを使って板に傘の持ち手を取り付け、それを壁に設置するだけ、と作り方は簡単。板は、100円ショップなどでリーズナブルに購入できるものでも構いません。ワックスを塗ったり色を変えたりなど、DIYでアレンジするのも楽しそうですね。
コート、帽子、マフラーなど、いろいろなものをかけられる収納アイテムの1つとして活躍してくれるでしょう。かけるアイテムに合わせて持ち手の太さを変えてみても良いです。
【持ち手編】 傘のリメイクアイディア②取り間違え防止に役立つ「オリジナルデザインの持ち手」
壊れた傘の持ち手に手を加えて別の傘に付け替えれば、オリジナルの傘が完成します。ありふれた傘に多い取り間違いの予防にも役立つでしょう。傘の持ち手に、100円ショップなどで購入できるリメイクシートやマスキングテープなどを貼るだけでも、オリジナルデザインの持ち手になりますよ。
リメイク前の下準備【傘の解体方法】
次に、リメイクの下準備として重要な傘の解体方法の紹介です。リメイクするにあたり、大きく分けて、布地・骨組み・持ち手の3つに解体する必要があります。傘の解体自体は初心者の方でも難しくありません。
傘の解体方法①必要な道具を揃える
傘の解体に必要な道具は、以下の3つです。
- ・軍手
- ・ペンチ
- ・小さめのハサミもしくはリッパー
軍手はケガ防止のためのアイテム。素手でできないことはありませんが、指を挟んでしまったり、傘の骨組み部分が指に刺さったりする恐れがあるので、用意しておいた方が良いでしょう。ペンチは、傘の骨組み部分を切ったり持ち手を抜いたりする際に、 ハサミやリッパーは骨組みと布地を切り離す際に使用します。
傘の解体方法②骨組みから布地を外す
道具を一通り揃えたら、いよいよ作業開始。まずは骨組みから布地を外しましょう。
- つゆ先(骨の先端部分)に止めてある糸をハサミもしくはリッパーで切る。
- 骨の中央部分と布の接合部分を切る。
- 石突(傘をさした時に上になる尖った部分)と布地のつなぎ目を根本から切り離す。
ジャンプ傘をリメイクする場合、傘が予期せず急に開く恐れがあります。ケガを防止するためにも、始めから開いた状態で作業するのがおすすめです。
傘の解体方法③持ち手を外す
ペンチを使って持ち手を外します。なかには、骨と持ち手の境目を切断しなければいけない場合もあるので、確かめながら作業してください。
ビニール傘のリメイクアイディア|テープやマーカーを使ってリメイク
マスキングテープやマーカーなどのアイテムを使えば、ビニール部分を自由にデコレーションできます。どれも同じデザインの透明な傘が、これだけで世界に1つのオリジナル傘に変身。マスキングテープでデコレーションする場合は、防水のため最後にニスでコーティングを施してください。防水加工のステッカーを貼るのも良いでしょう。
また、ビニールやポリ袋に使えるような専用のマーカーを使って、ビニール部分に好きなように絵を描くのもおすすめです。自分で手を加えた分だけ、オリジナリティ溢れる傘に生まれ変わります。
ビニール傘の処分方法|回収サービスの利用や寄付活動への参加
リメイク以外に、ビニール傘を回収してもらったり寄付したりする活用法もあります。その2つの活用法を紹介します。
まず1つは、ビニール傘を材料にしたバッグを作る会社に、不要なビニール傘を送付する活用法です。ビニール傘を解体してビニール部分だけを送付。すると、特典としてビニール1枚あたりECサイトで使える100円相当のポイントに還元されます。
もう1つは、世界で必要としている人に傘を届ける活動を行っている団体へ、不要な傘を寄付するという活用法です。家で眠っている傘が再利用され、必要な人の手元へ届けられます。このような取り組みに参加することは、社会支援に役立つだけでなく環境保護にもつながるでしょう。
眠っている不要な傘を、上手にリメイク&活用して蘇らせよう
家の中に溜まりがちな傘は、リメイクアイディア次第で、さまざまなものに生まれ変わります。ゴミとして捨てずに済むので、エコにも役立つでしょう。また、自身でのリメイク方法以外にも回収サービスを利用したり、寄付活動に参加したりするのもおすすめですよ。ぜひ自分に合ったリメイクアイディアや活用方法を見つけて、家で眠っている傘を蘇らせてくださいね。