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May 25, 2023

雨の日と楽しむお花。花屋が教えるしっとりおしゃれな6月のお花と飾り方|くらしの花図鑑

6月に飾りたいお花Best5

6月の代表的な花といえば「アジサイ」「スモークツリー」「トルコキキョウ(リシアンサス)」「ジニア」「カンパニュラ」「カラー」「デルフィニウム」「サンダーソニア」「ユリ」「グラジオラス」「グロリオサ」「アガパンサス」などです。
雨が続き、なかなかテンションがあがらない時期ですが、雨や湿気はお花にとって恵みでもあります。
シックにもカラフルにも楽しめる、この時期ならではのお花を紹介します。

1:アジサイ

 

入手しやすさ ★★★★★
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★★★✩✩

 

6月といえばこれ!本格的に梅雨入りする6月。梅雨と一緒に連想されるお花といえばアジサイですよね。切花のアジサイも、6月に旬を迎えます。

 

ボリューミーなお花が本当にかわいい

アジサイのかわいらしさは何と言っても、ボリュームたっぷりのお花。なかなか他のお花では見れないボリューム感ですよね。小さな花がたくさん集まっているように見えますが、実は花びらに見えている部分は「がく」なんです。

 

雨が大好き。たっぷりのお水で生けて。

梅雨に旬を迎えるお花だけあって、お水がとにかく大好き!生ける際には、お水をたっぷりと。茎も斜めにカットして、切り口が水に触れる表面積を広げましょう。

 

花がしおれてきたと感じたら、水を張った透明のグラスに浮かべたり沈めたりすると元気に復活します。浅めのボウルにたくさん浮かべてフローティングフラワーとして楽しむこともできます。

2:スモークツリー

 

入手しやすさ ★★★✩✩
長持ち度   ★★★★★
ドライ向き  ★★★★★

 

名前のとおり、煙のような花姿

羽毛のようなふわふわの花を咲かせるスモークツリー。まるで煙のような姿から名前がつけられました。そのおしゃれな姿からファンがかなり多く、お花屋さんでもすぐに売り切れてしまうほどの人気者です。

 

アンティーク感をぐっと上げてくれる

独特の花姿だけでなく、くすんだ色味がアンティークっぽい雰囲気をぐっと引き上げてくれます。
お部屋にさらっと生けるだけでとてもおしゃれになります。花の雰囲気に合わせて、アンティークっぽい花器にたっぷり生けるとすごくおしゃれになりますよ。

 

綺麗な姿のままドライにも。

また、スモークツリーはドライフラワーにしやすいことも人気の理由のひとつ。水を入れずに花瓶に生けておくだけで、ほとんど姿が変わらないままドライフラワーになります。

3:トルコキキョウ(リシアンサス)

 

入手しやすさ ★★★★★
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★✩✩✩✩

 

印象薄め?いえ、なくてはならないお花です

バラやカーネーションに見間違えられることも多く、少し印象が薄く感じるお花ですが、お花屋さんにとってはなくてはならないお花。個性が強過ぎないからこそ、他の個性的なお花と一緒に飾っても良さをかき消すことなく、むしろより美しく見せてくれます。

 

ふんわりボリュームとやさしい色合い

花びらのふんわりとした雰囲気にぴったりのやさしい色味が多いです。大きさも中程度でちょうど良く、ボリュームを出してくれます。

 

枝分かれしているので、切り分けて

基本的にお花屋さんでは、枝分かれして何輪か花がついた状態で出回っています。1束あたりの値段を見ると少し高い気がするかもしれませんが、一輪あたりの金額を考えるととってもリーズナブル。生ける際には、好きな長さに切り分けて使いましょう。

4:ジニア

 

入手しやすさ ★★★✩✩
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★✩✩✩✩

 

個性のある印象的な見た目

「ガーベラかな?」と見間違えることもあるお花ですが、ガーベラにしては少し個性的に感じる見た目。花びらはポップな色合いから少し毒々しさを感じる色、くすみを感じるニュアンスカラーまで様々です。

 

明るい色味もシックな色味も兼ね備えた、クセになるお花

明るさもシックなニュアンス感もどちらの要素も兼ね備えているので、実は使い勝手がいいのが特徴。インパクトのあるトロピカルフラワーとの相性も抜群です。

5:カンパニュラ

 

入手しやすさ ★★★★★
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★★✩✩✩

 

「カンパニュラ」はラテン語で「釣鐘」

ベルのような形が印象的なお花、カンパニュラ。その見た目の通り、「カンパニュラ」という名前はラテン語の「釣鐘」という意味。花の空洞と透け感のある花びらの涼やかさがこの時期にぴったりです。

 

やさしい佇まいに心が落ち着く

やさしい色合い、控えめでやさしい佇まいがどこか心を落ち着けてくれます。花言葉も「感謝」「誠実な愛」など、あたたかみを感じるものばかり。

 

単体でシンプルに生けるのがおすすめ

花の形と付き方が特徴的なので、他のお花と組み合わせるよりも単体で飾るのがおすすめ。

一輪はもちろん、複数本生けてもかわいいです。色味も同じニュアンスが多いので、複数色のカンパニュラを一緒に生けるのもおすすめです。

6月のお花に合わせたい、おすすめのグリーン

ハラン

 

大きくて非常に丈夫な葉っぱ。大ぶりのお花に合わせても見劣りしないだけでなく、葉の先をくるんと丸めてホッチキスで止めたり、水の中に沈めてしまっても大丈夫。特に、アジサイと一緒にガラスベースに沈めて生けるととても美しくなります。

ブルーベリー

 

ブルーベリーといえば、紫色の果実を想像する方が多いかと思いますが、初夏に出回るブルーベリーの切花は青い実・葉のものが多くグリーンとして使うととってもかわいいんです。すずなりなった実を見るとそのかわいらしさに思わずキュン。ナチュラルな雰囲気を楽しんでください。切花のブルーベリーは食べられないので気をつけてくださいね。

ベビーハンズ

 

キイチゴという葉物の中でも葉の大きさが小さめの品種です。葉の形が赤ちゃんの手を広げた形のように見えることからその名前がつけられました。どんなお花とも相性が良いので、気軽に使ってみてください。

ニゲラの実

 

トゲトゲ感が特徴のグリーン花材。トゲトゲがアクセントになって、生けているお花全体をおしゃれにしてくれます。個性的なお花はもちろん、繊細な雰囲気のお花にも合いますよ。

フローリストが考える自宅に飾る際のポイント

おすすめの組み合わせ

①アジサイ+スモークツリー

アンティーク感のある色のアジサイとスモークツリーは相性抜群。どちらもボリュームのあるお花なので、ずっしり大きめの花瓶に生けましょう。

 

②ジニア+トリトマ

少しトリッキーな組み合わせ。トリトマは長めに花がついているので、ジニアを低め・トリトマを高めで高低差をつけて飾るとバランス良く生けられます。

 

③トルコキキョウ+ブルーベリー

トルコキキョウをメインにして楽しみたい時は、実も葉もついているブルーベリーとの組み合わせがおすすめ。ブルーベリーを少しだけ垂れるように生けるとこなれ感が出ます。トルコのふんわり感とブルーベリーのたわわ感を楽しんでください。

おすすめの花瓶

 

色付きのガラスベース(ぽってり)

ぽってりとした質感の色付きガラスベースは、今月紹介したアンティーク感のあるお花・個性的なお花どちらにも合います。無色透明のガラスベースよりもこなれた雰囲気になりますよ。

合わせたい小物

 

水たまりのガラス小物(ペーパーウェイト・箸置き・コースターなど)

雨ならではの小物を置くことで、今しかできないデザインを楽しむことができます。特におすすめは、水たまりモチーフのガラス小物。雨の美しさをおうちの中で楽しむことができます。

 

シルバー小物

雨のしっとりした雰囲気や、アジサイ・スモークツリーのようなアンティーク感あるお花には、シルバー小物がぴったり。アクセサリーやトレイ、ミラーなどのファッションにまつわるアイテムはテンションが上がるのでおすすめです。

お出かけしにくい梅雨の時期。お部屋の中で花と楽しむ時間を。

 

雨が多い梅雨の時期はちょっぴり苦手、という方も多いのではないでしょうか。
確かに太陽になかなかお目にかかれないこの時期は、元気が少しなくなってしまう感覚もありますよね。でも、梅雨の時期は、雨を空間デザインのひとつとして楽しむことができる貴重な季節。しっとり落ち着いた雰囲気に浸りたい時はシックに。暗い気持ちを飛ばしたい時はカラフルに。
花をうまく利用して、雨を楽しんでくださいね。