一人暮らしの過ごし方からは、その人の考えや思いがコダワリとして現れるもの。
今回の特集では、色々なコダワリを持った大学生たちの暮らしぶりから、その人の思いや魅力に迫ります。
春になり新生活がスタートする季節。今回はおうち時間が増えたことで新たな趣味を見つけたという三國さんにインタビュー。
三國梨沙(みくにりさ)さん
この春美大を卒業、春からジュエリーデザイナーに。サルバドール・ダリやルネ・マグリットのような不思議な世界観にハマり、コラージュを作るのが大好き。月1回は美術館に行くのが習慣。
MOKUJI
三國さんのコダワリはセルフジェルネイル
三國さんがおうち時間で見つけた趣味としてまず挙げてくれたのはジェルネイル。成人式をきっかけにずっとネイルを続けているという三國さん。以前はサロンに通っていましたが、おうち時間を楽しむための趣味として始めたそうです。
器用さを活かす
三國さんがセルフネイルを始めたのは就活が終わった夏休みから。コロナ禍も相まって時間に余裕ができたことで挑戦してみようと思い立ちます。「ネイリストさんの施術を見ているうちに、自分でも出来るんじゃないかと考えるようになっていました。初めてのセルフネイルは思いのほか上手く仕上がって、ネイリストになれるかもと思っちゃうほどでした(笑)」
シンプルなデザイン
サロンに通っていたときはオリジナルのオーダー表を描いていたという程、デザインにはこだわっています。「特に好きなのはフレンチネイルやマーブルなどのシンプルなデザイン。セルフでやる時は、韓国のネイルサロンがやっているYoutubeやInstagramを参考にしています。日本よりデザインがシンプルで真似しやすいんです。」
爪の形を矯正
「サロンのInstagramからきれいに魅せるためには爪の形も重要だと知りました。もともと丸く幅広い形をしていたのですが、トップコートを定期的に塗り直すことで細長く伸びるよう自爪を矯正。理想の形にするために今も続けています」
こだわりのカラー
シンプルなデザインだからこそカラー選びにも力を入れています。ネイルの道具はもっぱらネット通販で揃えるそうですが、ネットならではのデメリットも。「画像ではカラーの質感が分かりにくいので、口コミやInstagramでしっかり調べてから購入するようにしています。それでも失敗することはあるので、カラーに関してはコスパ重視で選んでいます。仮に想定と違う色だったとしても、割り切って絵の具みたいにカラー同士を混ぜて使っています。」コロナ禍で店頭での購入が難しい時期でも、工夫してこだわりを叶えていたようです。
カメラにもこだわりが
セルフネイルにはまっている三國さんには他にも趣味が。実はネイルよりも長く続けているという趣味のカメラは大学生になってから始めました。iPhoneで写真を撮る機会が増えたことで、自然と趣味としてこだわりを持つようになったといいます。
祖父から譲り受けたカメラ
写真はiPhoneだけでなくフィルムカメラでも撮るという三國さん。「フィルムカメラを2台持っていて、どちらもおじいちゃんから譲ってもらいました。ズーム用と夜用で使い分けています」
撮り方や構図はInstagramから学ぶ
「撮り方はInstagramで上手な写真を見て学びました。良い作品を見ているうちに構図の共通点を見つけて、そこを意識して撮るようになりました。」
撮った写真はInstagramにup。フィルムで撮ったものとそれ以外用で2つのアカウントを使い分けているというこだわりも。
映える写真のコツ
三國さんが写真を撮る上で大事にしていることは3つあります。
①遠くから離れて撮る
②真正面から撮る
③画面に入れるのは3色まで
「最終的にトリミングすることを考えて撮っています。ごちゃごちゃしないように色を絞ることも大切です」これまで景色を中心に撮ることが多かったという三國さん。今後は日常を過ごす人々も撮っていきたいと話します。
インテリアにこだわりたい
今後ひとり暮らしをする予定の三國さんは、良い写真を撮るためにも揃えるインテリアにこだわりたいのだとか。「シンプルな白やアイボリー、木目のナチュラルなデザインに統一したいです。そして額が付いてる全身鏡と白いテーブルは絶対に欲しい!鏡は額付きの方がおしゃれな写真を撮れるし、白いテーブルは料理写真が映えるので。」
イレギュラーな大学生活
こうしておうち時間は趣味で充実していましたが、コロナ禍における環境の変化に戸惑うこともあったようです。
オンラインでの卒業制作
自粛期間の影響で、卒業制作も自宅で取り組んだそうで「制作はおうちでできても、作品のチェックのために何度か学校に行きました。教授にアドバイスをもらうには実物を見てもらう必要があったので。」通常であれば卒業制作は外部で行われ多くの人に見てもらえますが、今回はオンラインと学内での期間限定展示となりお披露目の場も縮小されたようです。
リモートでのグループワーク
大学での授業はすべてリモートとなる中、1番苦戦したのはグループワーク。「1人しか音を拾えなかったり途切れ途切れになるリモートでの会話は特に大変でした。生まれつき難聴なこともあって、会話が聞き取れないことも。」また、マスク生活に関しても「普段は口の動きを見て会話を理解することが多いので、口元の見えない状況には困りました。ですがその分努力した事で、以前よりも耳の力だけで会話を聞き取る力がついた気がしています。」困難な状況だからこそ、成長できた部分もあったのです。
おわりに
環境の変化を乗り越えながら、とことん趣味を突きつめる三國さん。その姿勢は友達にも影響を与え、同じ趣味を始めたという人がいるほど。趣味に対する熱意は社会人になっても新しいコミュニティで役立はずです。
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interview&writing:Yuka Tokumo