梅雨で雨が続くときには、室内で遊べる折り紙がおすすめです。折り紙は手先を細かく動かすことで器用さが身につけられ、教え合うことでコミュニケーション力を育めます。梅雨の時期ならではの作品を作って、雨の日のお家時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。子どもと一緒に簡単に作れる折り紙とその折り方を紹介します。
MOKUJI
子どもの力を伸ばせる折り紙の魅力
折り紙は、手先を使った細かい作業によって手先のトレーニングにつながる遊びです。それだけではなく、手先の器用さを意味する巧緻性(こうちせい)、集中力や諦めずに作り上げる忍耐力、次はどんな形になるかなどの想像力も身につきます。
もともと折り紙は、人から人へと伝承されてきました。親子や友達同士で教え合えば、コミュニケーション能力も育めるでしょう。
【1枚使用】梅雨の時期にぴったりな折り紙の折り方
ここからは梅雨の時期にぴったりな折り紙と、その折り方について紹介します。まずは折り紙を1枚使った作品から。親子で折る場合は、子どもの年齢に合った難易度の折り紙を作ってみると良いですよ。
【1枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方④「長靴」
全部で5工程しかないため、小さい子どもや初心者でも簡単に折れる作品です。顔を書くとかわいくなり、大きさや色の異なる折り紙で作って部屋に飾れば、おしゃれなインテリアになります。
<ポイント>
- ・しずくの先端部分が三角になるようにしっかり折り目をつける
- ・しずくの下部分は1センチくらい開けて折る
【1枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方②「カエル」
昔から伝承されているカエルの折り方です。カエルのお尻を手で押さえて離すとぴょんと跳ねるので、作った後も楽しめます。
折るだけでもかわいいですが、さらにかわいくしたければ目を書きましょう。小さい子どもには少し難しいかもしれないので、親子で作るのがおすすめです。
<ポイント>
- ・折り目に合わせて畳む工程が数回あるため、折り目をしっかりつける
- ・自分の感覚で斜めに折る工程は、出来上がりをイメージしながら折る
- ・後半部分は折り紙が重なり厚くなるので、折るのが少し大変
・子どもができないところは手伝ってあげて
【1枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方③「かたつむり」
梅雨になるとよく見かけるかたつむり。折り紙で作って季節感を味わってみてはいかがでしょうか。
折り方自体はそこまで細かくないので、大人と一緒に折れば幼稚園児でも挑戦できるでしょう。折り紙の色が付いた表面はかたつむりの殻部分、白い裏面は胴体として使います。好きな柄が描かれた折り紙を使うのもおすすめですよ。
<ポイント>
- ・折り始めは、折り紙の色・柄が付いている面を表にする
- ・かたつむりのツノ部分は、左右のツノのバランスが同じになるよう、確認しながら折る
- ・ツノの目は直接書いてもかわいいが、丸型のシールを使うのもおすすめ
- ・殻にはかたつむりらしくうずまきを書くのも良いが、オリジナルの絵を書くのもかわいい
【1枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方④「長靴」
折り紙1枚でかわいい長靴も作れます。折り方によって長さや太さをアレンジするのもおすすめ。好きな色や柄で折ってみてくださいね。
<ポイント>
- ・つま先部分の折り方は自由
・尖ったつま先にしたい、丸みのあるつま先にしたい、など好みに合わせて折る幅や角度を変えてみて
- ・つま先部分の形を整えるために折り込む際は、折った紙が外に飛び出さないよう、しっかり内側に入れ込む
- ・折り紙の白い部分が見える長靴上部はそのままでも良いが、マジックを使って模様を書くのもかわいい
【1枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方⑤「レインコート」
梅雨のシーズンにはレインコートの折り紙もぴったりです。上で紹介した長靴を小さい折り紙で作って、レインコートとコーディネートするのもおすすめ。
色や柄を上手に組み合わせて、おしゃれに仕上げてみるのも楽しいでしょう。折る工程は少なめなので、小さい子どもでも作りやすいですよ。
<ポイント>
- ・ほとんど山折りで折るが、一度だけ谷折りして折り畳む工程がある
- ・工程が少ない分、折り目がずれると目立ちやすくなる
- ・辺と辺がずれないよう丁寧に合わせながら折り込む
※レインコートの折り方は後半3:25くらいから
【1枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方⑥「てるてる坊主」
雨が続く梅雨には「明日天気にしておくれ」と願いを込め、てるてる坊主を作って窓辺に飾ってみては?目や口を描いてかわいく仕上げましょう。
<ポイント>
- ・てるてる坊主本体は、折り紙裏面の白い部分を使い、首元のリボンに折り紙表面の色・柄を使う
- ・縦の折り目がてるてる坊主の下にできるヒダになるので、丁寧に折る
- ・リボン部分の折り目を開く工程が一番難しく、失敗するとシワシワになってしまう
・子どもが作る場合は手伝ってあげると良い
【2枚使用】梅雨の時期にぴったりな折り紙の折り方
折り紙を2枚以上組み合わせて作るあじさい、傘、さくらんぼの作り方を紹介します。複数枚使用するからといって難しくはないので、親子で楽しんでみてくださいね。
【2枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方①「あじさい」
梅雨に見頃を迎えるあじさいもおりがみで作れます。大きいかたまり、小さいかたまりなど自由にいくつかパーツを作ったら、それらを組み合わせて完成。パーツの色をグラデーションにするなど、好みでアレンジしてみましょう。
<ポイント>
- ・15cm×15cmの折り紙を1/4にカットして使う
- ・色の異なる2枚の折り紙を使用
・1色は1/4にカットしたもの4枚すべて、もう1色は1/4枚分だけなど、組み合わせることで一輪のあじさいのように見える
- ・表裏を間違えると白の花ができてしまうので、色の面を必ず内側にする
【2枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方②「傘」
2枚の折り紙を使って作る、立体的な傘の作り方です。傘地と持ち手部分の柄を統一するとかわいい仕上がりに。もちろん好きな組み合わせで作るのもおすすめです。
<ポイント>
- ・15cm四方の折り紙1枚と、同サイズの折り紙を縦1/4にカットしたものを使用
- ・折るだけではなく、のり付けすることでしっかり固定できる
- ・一部、自分の感覚で折る工程があるので、必ず完成形の傘の形をイメージしながら折ること
【2枚】梅雨にぴったりな折り紙の折り方③「さくらんぼ」
季節のフルーツ・さくらんぼも折り紙で作ってみましょう。15cm四方の折り紙半サイズ分と、1cm×8cmにカットした折り紙を使用。この材料で、実が2つ付いた定番の形のさくらんぼが完成します。
<ポイント>
- ・六角形がくっついたような形にする構成が少々難しい
- ・折り紙が小さく、また折り重ねられている分、厚みがある
・子どもとやるときは手伝ってあげて
- ・きれいな六角形を作ることがこの作品の肝なので、丁寧な作業を
折り終わった折り紙の活用アイデア
作った折り紙がどんどん溜まってしまい、どうすれば良いか悩んでしまうこともあるかもしれません。せっかく作った作品を無駄にしないよう、家に飾ったり人に贈ったりして活用しましょう。
活用アイデア①壁や額に飾る
一生懸命作ったものは、子どもの目につきやすい場所へ飾るのがおすすめです。飾る期間も決めるとごちゃごちゃしません。
新たに飾りたいものを作った場合は、古いものと入れ替えるのがポイント。飾るスペースから撤去したものは、完全に手放すのか取っておくかを考えましょう。もし手放したくないものが多い場合は、数を決めて保管するといったルールを決めると良いですよ。
活用アイデア②糸でつなげてモビールにする
折り紙を糸でつないで部屋に飾るモビールにすると、ゆらゆら揺れる姿を楽しめます。自分で作った折り紙が部屋に飾られれば、子どもも嬉しいはずです。
また季節に合った折り紙を飾ると、季節感溢れる部屋に。インテリアの飾りとして使えるので、部屋の模様替えをする際に取り入れてみてはいかがでしょうか。
活用アイデア③手紙として渡す
よくできた作品は、カードに貼り付けて大好きな家族に贈ってみるのもおすすめです。なかなか会えない祖父母に孫からのプレゼントとして贈れば、喜んでくれるでしょう。折り紙の内側にメッセージを書いてから作品を作れば、友達同士の手紙交換にも使えますよ。
梅雨にぴったりな折り紙でおうち時間を楽しもう
雨の日が多い梅雨の時期は、室内で楽しめる折り紙を使って、子どもと一緒に楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。コミュニケーションを取りながら一緒に作品を作り上げる時間は、子どもとの大切な思い出になるはず。簡単なものから作り始め、慣れてきたら徐々に難易度を上げ、子どもと一緒に達成感を味わうのもおすすめです。お家時間を利用して、かわいい作品をたくさん作ってみてくださいね。